令和6年第1回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和6年5月2日

ページ番号 209527

2月20日及び21日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 石川 ナオミ

  • 実効性の高い災害対策の推進
    質問
    能登半島地震を踏まえ災害対策を一層強化すべきだ。地域防災計画や復興マニュアルの更新を速やかに進めるとともに、全地区で区民と協働した訓練を実施せよ。
    危機管理部長 計画の修正や協働型の訓練を通じ防災力を強化する。
  • 本庁舎整備遅延への区長の姿勢
    質問 本庁舎整備の遅延により、区民生活には多大な損失が生じている。損害賠償については92万区民の代表として強い覚悟を持ち区長自らが大成建設社長と交渉せよ。
    区長 適正な工事の推進や誠意ある対応を引き続き強く求めていく。
  • 包括管理業務委託の制度設計
    質問
    区は施設の管理や修繕を一括で委託する包括管理業務委託を導入予定だが、中小事業者の参画機会を狭める懸念がある。事業者の活性化に資する視点で取り組め。
    副区長 区内事業者の健全育成の視点を基本に仕組みを検討する。
  • スポーツに親しめる場の整備
    質問
    スポーツの実施率が伸び悩む要因として区民が運動に親しむ場の不足が挙げられる。拠点的なスポーツ施設と共に身近な地域で運動できる場を着実に整備せよ。
    スポーツ推進部長 公園を活用した身近な運動の場の整備などに努める。
  • せたがやペイの一層の活用策
    質問
    せたがやペイは消費喚起や物価高騰対策に成果を挙げてきた。恒常的なポイント還元や商店街の取組を後押しする機能の追加など、今後の更なる事業拡充に力を注げ。
    経済産業部長 新たな分野で展開を図り、更なる浸透を目指す。
  • 中小事業者への経営支援
    質問
    区内産業や地域を支えている中小事業者が長引く物価高騰の影響を受け、経営に苦慮している。区は事業者の声を十分に受け止め、必要な施策を迅速果断に講じよ。
    経済産業部長 支援体制を強化し、適時適切な施策展開に取り組む。
  • 世田谷一家殺人事件解決への取組
    質問
    海外ではDNA遺伝情報を犯罪事件の解決に役立てている。世田谷一家殺人事件の解決と新たな犯罪被害者を生まないためにも、遺伝情報に関する議論を喚起せよ。
    区長 事件の早期解決に向けて、あらゆる努力を惜しまない。
  • 都市農業のさらなる推進
    質問
    化学農薬などの使用を抑えたエコ農産物は、生産コストや手間はかかるが環境負荷の低減などが見込める。エコ農業推進の一助として助成制度の拡充に力を注げ。
    経済産業部長 関係団体と連携し、環境に配慮する農家を支援する。
  • 区内医療体制の強化
    質問
    区民の健康を守るため、予防型の医療政策を推進すべきだ。がん検診の受診率向上や健康せたがやプランの実効性を高めるため、医師会などと一層の連携を図れ。
    保健所副所長 日頃から意思疎通を大切にし、連携体制を強化する。
  • 介護人材確保策の拡充
    質問
    区は介護人材の確保を目的に宿舎借り上げ支援事業を実施しているが、利用実績は低調だ。人材確保に寄与するよう要因を十分分析し事業スキームを再構築せよ。
    高齢福祉部長 多くの事業者が活用しやすくなるよう改善を図る。
  • 医療的ケア児の保護者負担の軽減
    質問
    人工呼吸器を使用する医療的ケア児が保護者の付添いなく学校に通えるよう、区は看護師を活用する対応策を示した。円滑な実施に向けて学校現場を支援せよ。
    教育総合センター長 ガイドラインを周知徹底し実施体制の確立に努める。
  • 道路整備事業の迅速な推進
    質問
    道路の整備は災害などから区民の生命と財産を守ることに直結する。強靭(きょうじん)な世田谷を築くため、区長は遅々として進まない整備状況を猛省しスピードアップを図れ。
    副区長 優先整備路線の事業着手に向けスピード感を持ち取り組む。

公明党世田谷区議団 福田 たえ美

  • 避難所への水循環器の配備
    質問
    避難所で感染症を予防するには良好な衛生環境を保つことが重要だ。生活用水が不足する中でも手洗いなどができるよう、水を再生利用する水循環器を配備せよ。
    危機管理部長 収納場所が課題であり学校改修などを機に検討する。
  • 災害時協力協定の実効性の向上
    質問
    災害に備えて民間団体などと結ぶ災害時協力協定の実効性を高めるべきだ。協定内容を総点検するとともに、災害からの早期復旧に向けた連携訓練を実施せよ。
    区長 協定内容を再確認するとともに訓練実施に向け協力を求める。
  • 効果的な介護予防施策の推進
    質問
    高齢者の外出を促すポイントラリー事業は介護予防の見える化を図れるよう見直すべきだ。自発的な健康増進であるセルフマネジメントを高める取組に転換せよ。
    副区長 ポイントラリー事業を進める中で付与方法などを改善する。
  • シニア世代への就労支援の強化
    質問
    働きたいシニア世代の増加を踏まえ、就労支援を強化すべきだ。シルバー人材センターと三茶おしごとカフェを統合するなど、資金や人材を集中し取組を進めよ。
    経済産業部長 高齢者が希望に合った働き方ができるよう取り組む。
  • 区独自の教員任用制度の導入
    質問
    区立校の教員不足が深刻であり、担任が配置できない学級まである。現状を打開するため、区独自の任用制度の導入に踏み切れ。
    教育長 6年度から区独自の正規教員の任用制度を検討する予定だ。
  • 若者世代への婚活支援の充実
    質問 区が実施した婚活イベントは満足度が8割に上り、大変好評だ。ニーズの高さを踏まえ、今後はICTによるマッチングなどの本格的な婚活支援に取り組め。
    子ども・若者部長 関係機関と連携し、工夫を凝らした取組を進める。
  • 中高生の学習スペースの拡充
    質問
    アンケート調査などで中高生から要望の多い、学習できる場所の拡充に取り組むべきだ。図書館を利用時間外に夜間開放するなど身近な公共施設を有効活用せよ。
    子ども・若者部長 公共施設の有効活用を含めスペース確保を検討する。
  • 学校体育館の冷房設備の改善
    質問
    猛暑日の増加に伴う学校での暑さ対策は急務だが、体育館に設置された冷房は効きが悪く効果が薄い。児童生徒の安全を守るため、夏までに確実に改善せよ。
    教育政策・生涯学習部長 送風機の設置などを進め、抜本的な対策も検討する。
  • 保育園での2歳児の預かり枠拡充
    質問
    2024年4月の入園選考では2歳児の入園希望に対して受入れ可能な園が不足している。保育定員を柔軟に変更するなど、認可外保育施設も含めた対策を講じよ。
    副区長 欠員の多いゼロ歳児の定員の振替などを検討する。

立憲民主党・れいわ新選組世田谷区議団 中山 みずほ

  • 6年度予算編成への区長の決意
    質問
    予測不能な時代を見越した施策が求められる中、区は新たな行政経営への移行実現を図るために7億6000万円の投資的予算案を計上した。区長の意気込みを示せ。
    区長 不測の事態に備え、組織の変容に力点を置いて改革を進める。
  • 女性管理職を増やすための取組
    質問
    区の女性管理職割合はここ10年間で20%台と低調だ。昇任時の男女差などをデータ分析するため専門家を交えて調査を実施せよ。
    副区長 外部の専門的な助言を受けることも視野に検討していく。
  • 介護人材不足に対する区の対応
    質問
    国が示した訪問介護事業の基本報酬引下げは、人手不足を加速させ家族介護の負担増大につながる。この事態を踏まえ、介護人材の確保をどう進めていくのか。
    高齢福祉部長 宿舎借り上げ支援事業の補助対象を拡大し支援する。
  • 男女共同参画の更なる推進
    質問
    男女間賃金格差など社会構造が女性の貧困を招いている。4月の困難女性支援法の施行を踏まえ、区の女性支援への姿勢を示せ。
    生活文化政策部長 女性向けの様々な事業を通じ更なる支援に力を注ぐ。
  • 在宅避難を踏まえた災害対策を
    質問
    能登半島地震を受け、避難生活を支えるための対策の強化が必要だ。支援物資の供給体制を整備するとともに、在宅避難への備えが進むよう区民周知に注力せよ。
    危機管理部長 防災カタログギフトの配付事業などで啓発を進める。
  • 主体的な学びを促す授業改革
    質問
    渋谷区では子どもの主体的な学びの実現に向け、全小中学校で午後の時間を探究学習に充てるなど、授業の見直しが進んでいる。区も積極的に授業改革に取り組め。
    教育長 学びの質の転換に向け、新しい授業観の習得を教員に促す。

日本維新の会・無所属・世田谷行革110番 大庭 正明

  • 保育事故の再発防止策
    質問
    区内の認可外保育園で起きた乳児の死亡事故の再発防止には、密室性の高い保育環境の解消が重要だ。認可園も含め全園対象にカメラなどの見守り機能を導入せよ。
    副区長 導入への補助制度を認可、認可外を問わず周知し設置を促す。
  • 恵泉通り開通に向けた区長の決意
    質問
    恵泉通りの整備実現は区長が6年度予算案で掲げた地区防災力向上を体現する極めて重要な取組だ。土地占有者に対し区長自ら明渡しを訴えるなど行動を起こせ。
    区長 対話を続け行政代執行の可能性も整理し土地明渡しに努める。
  • 新庁舎整備延伸に伴う遅延違約金
    質問
    本庁舎整備の工期延伸という重大な契約違反に対し大成建設は区に遅延違約金を支払うことになる。違約金はいくらになるのか。
    庁舎整備担当部長 現段階での契約金額から算出すると約12億円となる。
  • 新庁舎整備延伸に係る和解の内容
    質問
    違約金に関する合意書の締結に先立ち、大成建設と和解する議案が今議会に提案される。和解と言うが双方で何を譲歩したのか。
    庁舎整備担当部長 損害賠償の解釈などを整理し和解内容をまとめた。
  • 新庁舎整備延伸の損害賠償の行方
    質問
    整備延伸に伴う違約金とは別に、区が被った損害への賠償として約10億円は大成建設から受け取れるとの見通しを特別委員会で副区長が示した。その根拠を示せ。
    副区長 締結予定の合意書には損害賠償の取扱いが定められている。
  • 違約金や損害賠償の取り決め
    質問
    違約金などに係る和解が一度成立すれば、後で内容の変更を主張することは困難だ。違約金と損害賠償は別物として合意したことが反故(ほご)にされないよう明記せよ。
    庁舎整備担当部長 大成建設と取り交わす合意書案に明記されている。

日本共産党世田谷区議団 川上 こういち

  • 住宅の耐震化の促進
    質問
    能登半島地震では、家屋の倒壊で多くの人命が失われる事態となった。首都直下地震から家屋の倒壊を防ぎ区民の命や財産を守るため住宅の耐震化を一層進めよ。
    防災街づくり担当部長 耐震改修促進計画改定を機に更なる耐震化を進める。
  • 平和に関する対話の重要性
    質問
    平和の実現には対話の積み重ねが大切だ。区長は国内外の自治体間で平和に関する対話が広がるよう、積極的に行動せよ。
    区長 区の平和に向けた取組などを積極的に国内外へ発信していく。
  • 健全な民主政治に向けた改善
    質問
    自民党派閥の政治資金問題に見る企業や団体の献金は財力で政治を動かそうとする行為であり、我が党は禁止を求めている。民主政治に反する献金への見解を示せ。
    区長 政治資金規正法の抜本的な見直しなどが必要だと考えている。
  • 安直な民間委託への懸念
    質問
    区はコスト削減の一環として業務の外部委託化を進める方針だが、官製ワーキングプアの助長や偽装請負の発生が危惧される。弊害についての認識を示せ。
    副区長 偽装請負の防止や適正な労働条件の確保などに取り組む。
  • 等々力渓谷の保全
    質問
    等々力渓谷が倒木により広範囲で利用できない状態だ。渓谷が多くの方々に親しまれている点に鑑み、ふるさと納税を活用して危険樹木処理費用への寄附を募れ。
    みどり33推進担当部長 ふるさと納税により寄附を募ることなどを検討する。
  • 区独自の国保料負担軽減策
    質問
    区民生活を守るため国保料軽減が急務だ。子どもを対象とした均等割保険料の減免対象拡大や低所得者への軽減措置に取り組め。
    保健福祉政策部長 区民の負担が急増しないよう運営に努める。

(補足)代表質問や一般質問、会派意見では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • あんすこ=あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)
  • せたホッと=せたがやホッと子どもサポート

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