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発達障害理解のための啓発動画「ハッタツ凸凹あるある」を配信しています


更新日:令和2年3月25日
ページ番号:185250


発達障害を知っていますか?
 発達障害のある人は、生まれつきの特性により、見え方・感じ方・とらえ方などが違うため、日常生活の中で人知れず苦労していることがあります。
 区では、発達障害の特性を知ってもらい、発達障害のある人が実力を発揮するためのヒントを提案する啓発動画「ハッタツ凸凹あるある」を制作しました。
 この動画は、実際に起きたエピソードに基づく3本で、どの動画も職場や日常生活などで当事者が直面する困り事のエピソードについて紹介しています。
動画の制作にあっては、女優の東ちづるさんが代表を務める「まぜこぜの社会をめざす」一般社団法人Get in touch、発達障害の当事者と家族の会であるNPO法人東京都自閉症協会に監修をお願いしたほか、映像のプロフェッショナルの方々にもご協力いただきました。
発達凸凹の皆さんとの関わりを知るきっかけに、是非動画をご覧ください。

「言われた通りにやったのに…の巻」

配信動画はこちら(新しいウィンドウが開きます)

主人公は、さわやかな会社員の前田君。
大事なプレゼンを控え、大忙しの社内。部長から、「コピーの様子を見て来て」と頼まれた前田君は、コピー室にむかいます。
けれども、コピー室に行ったまま、なかなか帰って来ない前田君……。課長が様子を見に行くと……
なんと、前田君は、部長の「見て来て」の指示を字義通りに受け取り、ただただ“コピー機を、じっと見ていた”のです!

解説(東京都自閉症協会 尾崎ミオ副理事長)

発達凸凹のある人は、言葉を字義通りに受け取りがち。言葉の真意を読み取ったり、相手の立場にたち指示を推論したりすることが苦手です。
前田君は部長から「様子をみてきて」と言われたので、コピー機や同僚が準備している様子を、じっとみていました。
「あと何分で終わりそうか部長に報告する」、「人手が足りていないのなら手伝う」など、具体的に指示されていないことを推論し、部長が求めている行動をとることができなかったのです。
部長が、「コピーがあと何分で終わりそうか、聞いてきて」と指示すれば、前田君は、そのとおりに動くことができます。また、指示を覚えるのが苦手な人もいるので、メモを渡すなど視覚的なサポートがあるとカンペキです。

ポイント

指示は、できるだけ具体的に!
 メモを渡すと、よりGOOD!
 指示する人がやってほしいことが正しく伝わっているか、確認しましょう。


指示を出す部長

字義通りコピー機を見つめる

できるだけ指示は具体的に

「正直すぎて冷や汗の巻」

配信動画はこちら(新しいウィンドウが開きます)
主人公は、元気いっぱいの中学生。
お母さんと外出中、エレベーターの中に、頭の薄い人が複数人乗り込んでくる。そのメンツを観て、楽しいクイズを思いついてしまう。
まわりの目を気にすることなく、天真爛漫に「母さん!クイズです。この中にハゲは何人いるでしょうか!」と、大声で出題……。
満員のエレベーターの中の空気が一瞬で凍りつく。

解説(東京都自閉症協会 尾崎ミオ副理事長)

発達凸凹のある人は、ある意味、裏表がなく、正直すぎる人たち。悪気なく、思ったことを、そのまま言葉にしてしまう場合があります。
相手の立場にたって言っていいことと悪いことを判断したり、その場の空気を読んだりするのが苦手です。
衝動性が強く、思いついたらストップできないタイプもいます。「こんなことを言ってはダメかな……」と頭の中で考える前に、しゃべってしまうのです。
成長と共に、少しずつブレーキがかけられるようになってきますが、「失礼だ!」「ひどい!」とまわりを怒らせてしまう場面があるかもしれません。
差別的な言葉・傷つける発言などについて、穏やかに「NG」を伝えることは大事ですが、厳しく叱っても、あまり効果はありません。それどころか本人を委縮させ、自信をうばってしまうことがあるので注意しましょう。

ポイント

まわりのフォローが大事!

あたたかい目で、見守ってください。


満員のエレベーター

凍り付くお母さん

まわりのフォローが大切です

「変化でパニックの巻」

配信動画はこちら(新しいウィンドウが開きます)

主人公は女子高生の愛子さん。
美術の時間、うっかり制服を絵具で汚してしまった愛子さんは、絵具を落とすため「いつも使う水道」に向かいます。
ところが、「いつも使う水道」には、パレットを洗う同級生が……。
愛子さんは他の水道を使おうとはせず、同級生に無言のプレッシャーをかけ、プレッシャーにひるんだ同級生が去った後、満足げに「いつもの水道」を使うのです。
その後、教室にもどる愛子さん。ゴミを捨てようと思っていたのですが、教室は掃除中。「いつもの場所」にゴミ箱がないことに、悲鳴をあげ、パニック状態で座りこんでしまいます……。

解説(東京都自閉症協会 尾崎ミオ副理事長)

発達障害のある人の中には、「変化が苦手」で「いつもと同じ」にこだわるタイプがいます。愛子さんのように、「物を置く場所」「使う水道」などに「こだわり=マイルール」がある人も少なくありません。
「絶対に同じルートしか通らない」「決まったバスに乗り、同じ席に座る」「毎日の予定を細かく決めている」「パンはメロンパンしか食べない」「青のTシャツしか着ない」など、「こだわり=マイルール」は人それぞれ。
「いつもとちがう」場面では不安になり、パニックをおこしたり、うまく行動できなかったりすることも・・・。
何かを変更したり移動したりする場合は、事前に知らせる、メモを渡すなど、本人がびっくりしないような対策がとれるといいですね。

ポイント

本人のこだわりは尊重し、変更があるときは事前に知らせてください。
 メモを渡すと、よりGOOD!


無言のプレッシャー

「いつもと違う」でパニックに

変化は事前に伝えましょう

メイキング

配信動画はこちら(新しいウィンドウが開きます)

撮影の裏側をまとめたメイキング映像も、是非ご覧ください!


このページについてのお問い合わせ先

障害福祉部 障害保健福祉課
電話番号 03-5432-2227
ファクシミリ 03-5432-3021


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