次大夫堀公園民家園と岡本公園民家園では、『生きている古民家』をテーマに江戸時代後期から明治時代初期にかけての農村風景を再現しています。四季折々に『民家園教室』『年中行事』『民間暦』などを行っています。  本「こよみ」を参考に、多くの行事にご参加いただき、今では失われつつあるかつての風習や農村の暮らしぶりを、肌で感じとっていただきたいと願っています。  また、竹・わらなどの材料を利用して遊び道具をつくる『民家園土曜日を楽しもう』も行っています。 民家園ボランティアの紹介 かつての世田谷にみられた伝統技術を習得しながら、民家園で行われる『民家園教室』『年中行事』『民間暦』などの催しに携わっています。ボランティアの募集は、毎年2月頃に発行される区のおしらせ「せたがや」をご覧ください。 藍染めの会 畑で種から藍を育てて、収穫した葉から染料のもととなる「すくも」を作ります。このすくもを 利用して旧加藤家に設けられた藍小屋で藍建てを行い、伝統の藍染めを再現しています。 また、その藍を管理し「藍染め教室」などの指導・運営を行っています。 綿の会 綿を種から育てて収穫し、糸に紡ぐまでの過程を通して、綿に関する知識や理解を深め、そこで 得た知識を「子どものための夏休み教室」や「糸つむぎ教室」の指導・運営に生かしています。 また、旧安藤家糸場で展示や糸紡ぎの実演なども行っています。 岡本紙漉きの会 岡本公園民家園で行う「紙すき教室」や、「子どものための夏休み教室」の指導・運営を行って います。 また、和紙の原料となる栽培した植物及び自然の植物を採取し、それらを使った紙漉きなどの活 動を行っています。 鍛冶の会 鍛冶展示小屋で、鍛冶技術の向上をはかり、鉄箸や刃物などの伝統的な鉄製品の作製を行ってい ます。 また、「鍛冶教室」や「包丁研ぎ教室」の指導・運営、現役の鍛冶屋職人を招いた「鍛冶実演」の 運営に協力しています。 そばの会 畑で育てたそばの実の収穫から石臼製粉、そば打ちまでの一連の過程を再現し「育てて食べよう そば教室」「子どものためのそば打ち教室」「大人のためのそば打ち教室」に活かしています。 また、世田谷の技を学びながら「民家園産そば」を目指して活動しています。 木挽きの会 木の見方・墨の打ち方・製材の仕方を、木挽きの技術を通して学びます。伝統的な木挽き用の鋸 を使って、園内で製材作業を行います。 また、「木挽き体験」や「子どものための夏休み教室」の指導・運営を行います。 綿と糸の会 「綿の会」を終了したメンバーで構成しています。「糸から布へ」をテーマに、「機織り教室」にお ける指導・運営などの活動をしています。 また、旧安藤家ヒロマで機織りの実演なども行っています。 ※ 当園では近年、より発展的な民家園ボランティアとして、上記いずれかの会を経験した会員で構成される研究会が活動しています。研究会には「竹細工」「柿渋」「食農」「茅葺き」「草木加工」があり、これまで職員で行っていた行事を広く支援するほか、園内の景観整備に関わる技術を蓄積しています。また大きなイベントには、主に区の職員で構成する「民家園倶楽部」も活動しています。