玉六情報 第118号 令和5年3月1日発行 発行人 身近なまちづくり推進協議会 玉六広報部会 事務局 深沢まちづくりセンター 電話番号 03-3422-8391 第一面 ふかさわ四方山話 町会編 駒沢三丁目町会会長 矢野口秀雄 明治4年「廃藩置県」により「東京府」が生まれ、現世田谷区は「荏原郡」管轄の行政区画となりました。 明治11年「郡区町村編制法」施行により「上馬引沢村・下馬引沢村・野沢村・弦巻村・世田谷新町村・深沢村」の6ヶ村が誕生し、明治22年「市政及び町村制」施行で6ヶ村を統合して「駒沢村」となり、その後、大正14年「町制」施行により村から町になりました。因みに駒沢の名称は馬引沢の馬を「駒」とし、野沢や深沢の「沢」をとって「駒沢」の名が作られたそうです。 昭和7年 世田ヶ谷町・松沢村・駒沢町・玉川村の4町村が「世田ヶ谷区」となり、昭和18年「東京都制」施行により北多摩郡の砧村・千歳村が編入され、現在に至っています。さて「駒沢三丁目」は昭和38年〜46年の「住民表示」実施変更に伴い、上馬三丁目から分割して誕生しました。 明治40年8月に玉川電気鉄道(通称・玉電)が渋谷駅から二子玉川駅まで全線開通した時の大山(厚木)街道は、東海道の裏街道として奈良時代に遡る古道の足柄道がその起源と伝わり、大山詣りの街道として賑わっていたそうです。明治40年代の陸軍が作成した地図を見ると現在の駒沢三丁目地域は「世田谷新町下」と記され、北側に小川「品川用水(現在は暗渠)」があり、周辺は畑地や雑木林、果物畑におおわれ、大山街道筋には農家が点在し、街道以外の道は荷車が通れる位の幅しかない農道や曲がりくねった畦道が多くあり、玉電線路を設置するにはかえって好都合であったかもしれません。 「駒澤大学」が大正2年に駒沢に移転してからの玉電時代は「こまざわ」停留所として渋谷への折り返し用ポイントがあり、社会人や学生はもとより多くの住民に愛され活用されていました。昭和43年 新玉川線の新駅設置が駒沢停留所付近に決まっていたところ翌年計画が変更され、真中停留所付近になり行政訴訟を起こしましたが結果裁判に敗訴し、新たな協定として「駒沢大学駅」が誕生しました。 町会内には昭和49年に水と緑の自然をテーマにした「駒沢緑泉公園」が開園され、西側には「駒沢はらっぱプレーパーク」が設けられ、地域の子供達や近隣の方々に愛されています。また、駒沢交差点より30mほどの多摩川寄りには小さな祠があり、二基の庚申塔(塚)が祀られています。この塔は江戸時代のもので、街道や道端に祀られ、家内安全や不老長寿、五穀豊穣など庶民信仰の一つとして設けられ、後には道標を兼ねるようになりました。世田谷区内には180基ほど存在しているそうですので散歩がてら、ぜひ発見の旅をしてみてはいかがでしょうか? 第二面 第37回中学生の主張大会 中学生の主張大会実行委員長 鍵和田和明 青少年深沢地区委員会では2月4日土曜日に「第37回中学生の主張大会」を開催しました。例年深沢区民センターにて行われてきましたが今年度は玉川区民会館せせらぎホールでの開催となりました。ここ2回はコロナ禍で観客に制限を設けていましたが、今年度は3年ぶりに制限を設けない実施となり、また深沢中吹奏楽部と東深沢中ダンス部の舞台発表も復活して以前にも増して盛大な大会となりました。本格的なホールでの発表であったので、中学生の皆さんにとってより大きな経験となったでしょう。 この会は社会福祉協議会の支援のもと、地区委員、町会、学校関係の皆さんの協力でなりたっています。各方面が力をあわせてひとつの事業を築くことも楽しみのひとつです。 これからも深沢地区の中心事業として続いていきますので地域の皆さん応援よろしくお願いします。 ナンバー 町会等 学校・学年 氏名 演題 1 交和会推薦 東深沢中2年 丸山峻 僕の大切なもの 2 青少年深沢地区委員会受付 東深沢中1年 小手川珠希 サブリーダーシップ 3 東深沢町会推薦 東深沢中2年 益田あみり 音楽は人の心を動かすpart2 4 深友会推薦 東深沢中1年 公文美羽 人の多様性について 5 深友会推薦 東深沢中2年 公文理斗 子供にとってスマホは必要なのか 6 駒沢町会推薦 深沢中1年 大坪あい 「道徳」よりも 7 深友会推薦 東深沢中2年 村上心美 私にとって 8 桜新町町会推薦 深沢中1年 湯川心結 日本中の犬が幸せになるために 9 青少年深沢地区委員会受付 東深沢中2年 石川樹 I LOVE BLACK BOARD 10 青少年深沢地区委員会受付 深沢中2年 加藤舞香 自分の価値観 11 新町公民会推薦 深沢中2年 倉持和樹 水の惑星に生きる 12 交和会推薦 東深沢中2年 町田明里 優先席の撤廃に向けて 13 桜新町親和会推薦 深沢中2年 氏田充誠 失われた日々から輝ける明日へ 14 駒沢三丁目町会推薦 深沢中1年 鈴木湧太 ドラクエのすばらしさについて 15 深沢三友会推薦 深沢中1年 中原悠太 一期一会 16 新町公民会推薦 深沢中1年 荒木璃央 野球と私 3月中旬以降、深沢まちづくりセンターにて発表者全員の主張を掲載した文集を配布します。 第三面 世田谷区地域風景資産「深沢の屋敷林」 深沢6丁目在住 秋山光男 THE NATIONAL TRUST 終身会員 深沢小学校周辺から深沢6丁目周辺一帯までは、江戸時代から存在していたであろう森があり「秋山の森」と言われていました。鬱蒼と茂っていた常緑樹林地は、戦時中、空襲による被害を避けるための陸軍の軍馬の避難場所になり、樹木に馬が係留されました。しかし、馬が樹皮をかじって剥がしたためにほとんどの木は枯死してしまい、あっという間に枯れ木の林になりました。私が深沢小学校低学年の頃です。その後も近隣の土地開発等によって、現存している樹木はほんのわずかになってしまいました。 一方、大正5年(1916年)に建てられた秋山家の「茅葺屋根の母屋」は、老朽化が進行しておりました。そこで解体をすることとし、平成30年に着手し年号が変わった令和元年に完了しました。まるで平成から令和への時代の移行に合わせるかのようなタイミングでした。 これらのこともあり、世田谷区地域風景資産「秋山の森と旧秋山邸」は令和4年末に「深沢の屋敷林」へと名称が変更されました。敷地内は非公開ですが、ぜひ深沢地区を散策して歴史や自然を感じてみてください。(※かつて敷地内にあった土蔵は、平成元年に次太夫堀公園に移築・復元されています。) 以前「玉六情報」に『近くのこの頃』というコラムを何度か寄稿させていただきました。その頃から開発や地球温暖化の影響はこの町にもやってきていましたが、環境の変化に適応し生存する植物・小動物・鳥類・昆虫等に目を凝らしてみると、その生命力の強さに驚かされます。 野鳥たちの落し物(フン)から、見かけたことのない植物が芽を出し成長していることにお気づきの方もいらっしゃることでしょう。懐かしい生き物や新しい生き物に触れ合うことは楽しみであり、共存・共生していく良き仲間が増えたことに、ほのぼのとした思いを持っていただけたらと思います。 第40回新年ふかさわ子ども大会 深沢児童館長 藤澤祐子 令和5年1月15日(日)「第40回新年ふかさわ子ども大会」が2年ぶりに開催されました。コロナ感染蔓延以前は1,000人を超える規模で開催していましたが、餅つきは中止、犬棒かるたと百人一首は1/3 の子どもの参加(約50名)で熱戦を繰り広げました。午後の昔あそび等を含め総勢300名、深沢の地で伝統的な「新年子ども大会」を皆様のご協力のおかげで再開することができました。 今後も多世代、地域交流の機会として大切にしていきたいと思います。 第四面 春の行事予定 日程 会場 主催 東深沢桜まつり 4月1日(土曜日)11時から17時 呑川緑道・エーダン商店街中央通り 東深沢桜まつり実行委員会 桜新町さくらまつり 4月9日(日曜日)11時から17時 桜新町駅前通り 桜新町さくらまつり実行委員会 フリーマーケット 4月29日(土曜日)9時半から12時 東深沢中学校校庭 東深沢・等々力コミュニティー 深沢地区町会連合会 功労者表彰 令和5年1月6日の新年初顔合わせ会において、各町会で長い間町会活動にご尽力いただいた皆様が功労者として表彰されました。 功労者 深友会 三田瑞枝 東深沢町会 網谷壽允 交和会 青柳義博 深沢三友会 松本勲 新町公民会 藤塚疇 桜新町親和会 嶋田健一 桜新町町会 石川良江 駒沢三丁目町会 田代三千雄 駒沢町会 鈴木修 令和4年度 深沢地区募金結果のご報告 今年度も皆さんのご協力により、多くの募金が集まりました。ありがとうございました。 日赤社資 1,246,000円 社協会費 2,333,913円 共同募金 760,000円 歳末助け合い募金 2,321,796円 ごみ減量・リサイクル推進委員会からのお知らせ 古着・古布回収(秋) 令和4年11月20日(日曜日)、今年度2回目の古着・古布回収を実施しました。ご協力ありがとうございました。 今回の回収量 約19.6トン 玉六広報部会 部会長 溝尻眞理【深友会】 副部会長 山本紀子【東深沢町会】 青柳義博【交和会】 安敬子【深沢三友会】 藤塚疇【新町公民会】 彌永正毅【桜新町親和会】 佐野博子【桜新町町会】 鈴木昭二【駒沢三丁目町会】 勝田敏彦【駒沢町会】