等々力防災Watch No.7 あなたの家は本当に安全ですか? 普段は安全に見える我が家でも、地震が発生した場合には危険な場所になってしまうところがいくつもあります。 今回はそのような身近で危険な場所をチェックしていきましょう。 ポイント1:建物編 建物が倒壊する危険性 倒壊した建物は火災が発生しやすく、道路をふさいでしまい消火・救助活動の妨げになってしまいます。また、屋根の瓦や建物の外壁の落下、塀の転倒などでケガをする危険性もあります。 ポイント2:室内編 家具が転倒・破損する危険性 地震が発生した場合には、激しい揺れによりタンスや冷蔵庫などの大型家具類が転倒してしまい、逃げ道や出入り口がふさがれることがあります。また、食器類が散乱し、その破片でケガをしてしまう可能性もあります。 在宅避難のススメ 地震などの際に開設される避難所には、体育館を使うことが多くあります。 そのような場所には空調がないことが多く、物資(食料、水、トイレットペーパー)や避難スペースが限られており、プライバシーの確保が難しくなるという現状があります。 地震が起きても住み続けられる、もしくは地震が起きてもすぐ戻れる家にするために普段から身近にできる防災を意識し、できることからコツコツ実行していきましょう 裏面へ続く 阪神・淡路大震災では犠牲者の8割以上が建物の倒壊や家具類の転倒による圧死・窒息死で亡くなっています。 私たちの「身近にある危険」がいかに恐ろしいかわかりますね。 建物の耐震化、家具類の転倒・落下・移動防止をすることは「自分や家族の命」を守るために最も重要な、震災への備えの第一歩です。 下のチェックリストでいつかくる震災に備えましょう。 Check 危険箇所のチェック 落下しそうな建物の外壁や落下しそうな瓦などがある →修理・補強・取り替えをする 転倒しそうな本棚やタンスなどがある →固定するか、安全な場所へ移動させる 寝室、乳幼児の部屋に必要以上の物を置いている →他の部屋に移動させる 高いところにテレビなどの重いものを置いている →重いものは落下の危険があるので低い場所へ移動する テレビ・冷蔵庫の上に物を置いている →他の場所へ移動させる 転倒・落下しそうな発火性の高いものがある →灯油・食用油・塗料は箱等に入れ床面に置く 避難通路、階段付近に大きな荷物や家具を置いている →家具は固定し、荷物は移動させる 窓ガラスにひびが入っている →取り替えやガラスの破片飛散防止フィルムを貼る 豆知識1 倒れやすい家具とは 奥行きに比べて高さがあるもの 畳の上に置いてあるもの 重心が高いもの(重いものを家具の上の方に収納している) 二段三段と重ねて置いてあるもの 豆知識2 安全な置きかた 転倒防止器具を付ける ガラス飛散防止フィルムを貼る できるだけ壁に付けて置く すべり止めを付ける 部屋の出入り口付近に置かない 窓ガラスから離して置く 世田谷区では、家具転倒防止などの地震対策用品をあっせんしております。また、高齢者・身体障害者・要介護者などの方がお住まいの世帯について条件をみたしていれば、家具転倒防止器具取付の支援を受けられる場合があります。 発行者:等々力地区区民防災会議  事務局 : 世田谷区等々力まちづくりセンター TEL03-3702-2143 FAX03-3702-0942 「等々力防災 Watch!」の印刷費の一部には、等々力地区の古着・古布回収の売り払い金が充てられています。 H29.10 2K