等々力防災Watch.No12(令和2年3月発行) 地震による電気火災対策について 地震の際、電気・ガスなどが原因で火災が発生する事例が多々あります。特に電気が原因の火災は多く、東日本大震災における火災の発生原因の過半数は電気によるものです。ご自宅の電気火災対策を確認してみましょう。 東日本大震災における火災の発生原因 電気関係54% その他46% 日本火災学会誌 『2011年東日本大震災 火災等調査報告書』より 地震による電気火災には次のような事例があります! 事例 ・家具が倒れ、電源コードが下敷きになり断線し、ショートして出火 ・白熱灯や電気ストーブが倒れ、カーテンや散らばった本と接触して出火 ・花瓶が倒れ、コンセントに水がかかり出火 ・水槽が落下したことで、熱帯魚用ヒーターが過熱したままむき出しになり、カーペットに接触して出火 対策 熱を発する電気製品は、布や紙などの可燃物の近くに置かないようにしましょう。また、本棚やタンスにはつっぱり棒などの転倒防止策をしましょう。水槽や花瓶など水が入ったものは、電気製品の近くに置かず、耐震マットなどの転倒防止策もしましょう。 万一、電気製品が燃えた場合の対処法 電気製品が燃えた場合は、むやみに水をかけたりせず、まずはブレーカーを切って、消火器で消しましょう。慌てず落ち着いて対処することが大切です。 通電火災にも気を付けよう! 通電火災とは・・・ 地震の影響で停電した後、電気が復旧することで起こる火災のことです。電気製品の破損やコードの断線など火災が発生する要因を放置した状態で通電した時に出火します。避難や買い出しで留守にしている間に出火することが多いため初期消火が難しく、延焼のおそれがあるのが特徴です。通電火災を防ぐために、停電時は電源プラグをコンセントから外したり、ブレーカーを切ったりしておくことが大切です。 地震の時、自分達の身を守るだけで精いっぱい!!ブレーカーを切る余裕なんてないよう・・・。 そんな時、感震ブレーカーが効果的です!! 感震ブレーカーは、設定値以上の揺れを感知した時にブレーカーやコンセントの電気を自動的に止める器具のことです。感震ブレーカーには以下の種類があります。 分電盤タイプ(内蔵型)(後付型) センサーが揺れを感知し、3分間警報音で知らせた後、ブレーカーを切って電気を遮断します。分電盤に内蔵されているタイプと外付けするタイプの2種類があります。 コンセントタイプ コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントの電気を遮断します。 簡易タイプ 揺れによるバネの作動やおもりの落下によりブレーカーを切って電気を遮断します。自分でブレーカーに取り付けることができます。 発行者:等々力地区区民防災会議  事務局:世田谷区等々力まちづくりセンター TEL03-3702-2143 FAX03-3702-0942 「等々力防災 Watch!」は春と秋の年2回発行しております。 印刷費の一部には、等々力地区の古着・古布回収の売り払い金が充てられています。 R2.3