NPO法人 緑のカーテン応援団 ニッポンの夏支度 緑のカーテンのつくりかた 1 はじめよう緑のカーテン 2 緑のカーテンの効果 3 ネットの張り方 4 準備をしよう 5 ゴーヤーの育てかた 6 あさがおの育てかた 7 ぶどうの育てかた 8 あとかたづけ 9 Q&A 10 来年も挑戦してみよう 1 はじめよう緑のカーテン 緑いっぱいの窓辺を楽しむ暮らし 緑のカーテンはゴーヤーなどのツル性植物を窓辺に育て 室内に入る夏の日差しを遮ることで体感温度を抑え 自然の力を活用して涼しく過ごすための日本の知恵です 日本三大随筆と言われる徒然草 吉田兼好著 には 家のつくりやうは夏を旨とすべし とあり高温多湿な日本では僅かな涼を得るための努力を 西暦1300年から行っていることが記述されています また 江戸長屋の軒先にシュロ縄でアサガオを吊るし 品質改良を楽しむと同時に 涼を得たということです ニッポンの夏支度 として エアコンに頼らずに快適な環境を楽しみながら作っていく そんな素敵な暮らしを始めませんか 2 緑のカーテンの効果 緑のカーテンはどのくらい熱を遮る効果があるか 実際に緑のカーテンは どのくらい熱を防ぐ効果があるのでしょうか 夏場の熱対策として知られるすだれ 断熱ガラスと比較してみました 緑のカーテン 日射遮蔽率80パーセント 断熱ガラス 日射遮蔽率61パーセント すだれ 日射遮蔽率 40から60パーセント 秘密は 蒸散作用 と 体感温度のコントロール 緑のカーテンの高い遮蔽率の秘密は 蒸散作用 にあります すだれや断熱ガラスにはない植物特有の力が 体感温度 を下げてくれるのです @蒸散作用とは 植物は 常に根から吸い上げた水分を葉から放出しています そのため 熱を受けても緑のカーテンの内側葉の裏面は一定の温度 28度程度 を保ち続けているのです すだれや断熱ガラスは それ自体がやがて熱を持つようになりますが 緑のカーテンは熱をさえぎりながらも 熱を発しない 再輻射はしない のが特徴です A暑さを感じるしくみ 街中は暑かったのに 木陰に入ると涼しく感じた経験はありませんか それは体感温度の違いです 体感温度とは (気温+周辺の物体の温度)÷2 つまり周辺の物体の温度に左右されます 木かげは直射日光を遮り路面に熱がたまる 蓄熱 のを防ぐだけでなく 蒸散作用によって木そのものが熱をためないので 周辺の物体の温度が低く抑えられるのです そのため 体感温度も低くなります その環境を住まいに取り入れた緑のカーテンは 木かげと同じ役割を果たしてくれるのです 3 ネットの張り方 基本的なネットの組み立て方 しくみを理解したら 次はカーテンづくりに挑戦してみましょう はじめに どのようなカーテンを仕立てるかを計画します 設置場所を決めるために まずはネットづくりの基本からおさえていきます 工夫次第でいろいろな取り付け方ができる 実際に設置する場所を探してみましょう ネットの固定方法はご自宅の環境にあった方法を選んでください 場所を選ばない自立式で設置する方法もあります 注意事項 近隣の人たちの迷惑にならないよう 以下の点に気をつけましょう 避難経路の確保 排水溝や排水口の確保と清掃 ベランダの場合は手すりより内側に設置 天井や壁にフックを取り付ける 貼付フックは壁材に適したものを選びましょう ネジ式にはS字フックを組み合わせると便利です 購入の前に耐荷重を確認してください 一戸建てなら二階部分を利用 二階の柵や手すりにくくると 大きなカーテンをつくりやすいです 雨どいでも代用できますが いずれも耐荷重には注意してください 自立式 プランターに支柱を固定させるタイプや 陰をつくりやすいアーチタイプなどさまざまなバリエーションがあります 4 準備をしよう 道具をそろえる どれくらいの大きさのカーテンをつくるかを決めたら 次は必要な道具を揃えましょう 園芸店やホームセンター 通信販売で手に入ります 迷ったら お店の人に相談してみてください ネット 支柱ほか 培養土 鉢底石 または鉢底ネット プランター たね または苗 肥料 ジョウロまたはスコップなど 病害虫対策 病害虫対策の基本は 丁寧な手入れです 被害が出た部分や雑草はもちろん 古い葉もこまめに取り除いて風通しをよくします それだけでは防ぎきれない場合 近隣に配慮し市販の防虫用資材や殺菌剤を使いましょう 症状に合わせてうまく活用し なるべく使わないように育てましょう 水やりのコツ 上手に緑のカーテンを育てるには 水やりが大切です いくつかのポイントをおさえて 元気なカーテンをつくりましょう 梅雨明けを境に変わります 梅雨明け前 水のあげ過ぎによる根腐れに気をつけてください 2から3日に一度のペースで充分です ただし 1回でたっぷりと水をあげます プランターなら底から水が流れ出る量が目安です 梅雨明け後 1日1回は土全体にいきわたるように与えましょう 真夏は水分を奪われやすいので 様子を見て2回に増やしてください しおれていたら 時間帯にこだわらず水を与えます 長時間外出する時は @給水ボトル 2リットルのペットボトルに水を入れ キャップ部分にドリップ潅水用チューブを取り付けます プランターあたり2本程度設置します A底面トレイ プランターより大きいバット 水受け に水を満たし底面から吸水を促します Bわらマルチ 土にワラなどをかぶせて 土壌表面からの蒸発を抑えます 5 ゴーヤーの育て方 ゴーヤーは病害虫に強く 育てやすい野菜です プランターで栽培できるので マンションのベランダではじめられる方には特におすすめです @土づくり 3月から4月 鉢底石や炭をプランターの底が隠れるくらい 暑さ1から2センチメートル程度 敷きます  次に 園芸用土に1割程度の腐葉土と苦土石灰2にぎりと肥料1にぎりを混ぜあわせ 上から1から2センチメートルの位置 ウォータースペース までふんわりと入れて 植え付けまで2から3週間寝かせます A種まき 5月 種まきの前日 種の突起部分の先を少し切って一晩吸水させ 発芽しやすい状態にします この時 水に浮いた種は発芽に不向きなので取り除きましょう 3号サイズのポットを用意し 深さ1センチメートルの位置に2から3粒ずつまいて 土をかぶせてたっぷりと水を与えてください B育てる 6月から7月 およそ10日前後で芽が出ます 本葉が2から3枚になったら 元気な苗を残して間引きします この時 根を傷つけないようハサミでカットしてください その後 プランターに25から30センチメートル間隔で植えつけます つるが伸びてきたら ゆるめの8の字結びや短い支柱を用いてネットに誘引しましょう C摘心 7月 親づるが1メートルくらいまで育ったら 親づるの先を2から3センチメートルカットしてください 摘心 摘心することで 子づる孫づるがよく育ち 葉がたくさん茂るようになります ネットからはみ出たつるは切ってしまいましょう 水やりは1日1から2回 暑さや天候に応じて調整してください D受粉と追肥 7月から9月 開花したら 雌花 根元に小さいゴーヤーがついています に雄花をくっつけて人工的に受粉させることも良いでしょう この時期に肥料を追加 追肥 しましょう 固形肥料の場合は月に1度 株元から離れたところにひと握りほどパラパラと撒きます 液体肥料の場合は 希釈倍率に合わせて水で薄めたものを 週に1回の頻度で水やりの代わりに与えましょう 即効性があるので 弱っているときは液体肥料がおすすめです プランターで育てるゴーヤーは市販品ほど大きくはなりにくいです イボイボの谷間が周辺より薄くなってきたら早めに収穫してください もう少し と待っていると 黄色くなっていることがあります 鮮度が落ちやすい野菜なので 早めに食べましょう 6 あさがおの育て方 あさがおは大きく分けて 日本あさがお 西洋あさがお 琉球あさがお 宿根性 の三種類があります それぞれに特徴がありますが 今回は育てやすく管理しやすい 西洋あさがお を紹介します @土づくり 3月から4月 鉢底石や炭をプランターの底が隠れるくらい 厚さ1から2センチメートル程度 敷きます 次に 上から2センチメートルをウォータースペースとして残し よくほぐした培養度に1割程度の腐葉土と苦土石灰ひとにぎりと肥料ひとにぎりを入れて 2から3週間寝かせます A種まき 5月 紙やすりや爪切りで 種の丸い面を2から3回こすって傷をつけます 色の違うへそ部分 発芽部 は傷つけないように注意してください その後一晩吸水させ 底に沈んだ種からふくらんでいるものを選びます 3号サイズのポットを用意し 深さ1から2センチメートルの位置に2粒ずつまきましょう しっかりと水やりをした後は 2から3日に一度のペースで充分です B間引きと摘心 6月から7月 芽が出たら 子葉のうちに生育のよくないものを間引きします その後 プランターに20センチメートル間隔で植えつけます 本葉が4枚ほどになったら 親づるの先を摘みとりましょう 摘心 子づるが伸びやすくなり すきまのないカーテンになります C追肥 7月から9月 梅雨が明けたら肥料を追加 追肥 します 窒素とリン酸とカリが等分の固形肥料を 月に一度 株元から離れたところにひと握りほどパラパラと撒いてください 弱っている場合は 液体肥料を散布するほうが効果的です 水やりは1日1回から2回程度 底から水がしみ出るくらいあげましょう D摘らい 7月から9月 緑のカーテンではつるの育成が大切なので 本葉が10枚ほどになるまではつぼみができても摘み取りましょう 摘らい 病原菌が入り込む原因になるので 混みあった場所の葉や地面近くのつぼみも摘み取ってください つるがネットからはみ出すくらいになったら はみ出た部分は切りましょう 6月頃に開花する日本あさがおと異なり 西洋あさがおの開花は9月頃と遅めです 焦らずにじっくり育てましょう 花が咲き終わったらその都度付け根から折り取ると 種づくりに養分が奪われず 開花を楽しめます 7 ぶどうの育て方 ぶどうは病気に強く育てやすい果物ですが コガネムシやスズメガの幼虫による食害に気をつけましょう 今回は鉢植えを使い かきね仕立てという手法をご紹介します 果樹なので緑のカーテンが形作られるまで時間はかかりますが つくりがいはひとしおです @苗木 11月から4月 10から13号の鉢植を用意します 鉢穴を防虫網でふさぎ 鉢底石を1から2センチメートル敷いてください 次に 赤玉土6対腐葉土3対川砂またはパーライト1の比率で混ぜた土を少し敷いてから 苗の根をよく広げて置きます 先ほどと同じ土で周りをおおい 縁から1から2センチメートル残した高さまで盛りましょう 水をたっぷりとあげたら支柱を添えます 土のついていない裸苗は 前日に吸水させてから植えつけしてください 春になるまでは日当たり 水はけの良い場所で育てます A育てる 5月から7月 植えつけ1ヶ月後には 玉肥 という肥料を根元から離して4から5個埋め込みます 6月と7月になったら 窒素主体の化成肥料3から5グラムを1回ずつ与えてください この時期は直射日光の当たらない場所で育てます 水やりは梅雨明けから夏場だけは毎日忘れずに それ以外は2から3日に1回で充分です B樹形づくり1年目 8月から翌2月 ぶどうの緑のカーテンは支柱のほうが安定します 窓の左右に太めの支柱をたてて 下の窓枠から30センチメートル間隔で横の支柱を組んでください 苗木が最初の支柱に達したら 軽くねじるようにして横に沿わせます 主枝 1年目は主枝を丈夫にするため 新芽がでたら摘み取りましょう 休眠期の冬になったら 主枝の太さが鉛筆より細くなる位置で一旦切り落としてください ネットを使って育てることもできますが支柱のほうが伸びてゆく枝が安定しやすいです C樹形づくり2年目 翌3月から翌々5月 2年目からは新芽を育てます 副枝 密集しすぎないよう25センチメートルほど間隔をあけて上へ伸びるよう誘引してください 2年目の冬は 育てた副枝を根元近くの2から3芽を残した位置で切り落とします D摘ぼう 翌3月から翌々5月 副枝から伸びた新芽 結果枝 のうち 元気の良いものだけを残して上に伸ばします 6月頃には花が咲いて実がつきはじめるので 結果枝1本につき1房だけ残して 摘ぼう しっかり成熟させましょう 鳥や虫の被害を防ぐため 粒が親指の一節大くらいになる前には市販のクラフト紙かセロファンの袋で袋かけを行いましょう 実がなったら 成熟しやすいよう一番上についた房 副穂 は摘み取ります さらに果実の粒がダイズ大になってきたら 混んでいる部分の果実は切り落としてあげましょう 8月になったら熟したものから収穫し 10月までには終えます 8 あとかたづけ 収穫後 種をとって後かたづけをしましょう きちんと保存すると種は長持ちします 秋になって枯れ始めたら つるを外してネットをしまいます ぶどうは冬期に枝の手入れをすることで 翌年も実の収穫が楽しめます ゴーヤー 保存期間 2から3年 実が黄色からオレンジになった頃に採取します 熟れすぎると自然に割れて落ちるので 階下に落とさないよう注意が必要です 赤い種衣は水で洗い落としてから 外で乾燥させます 紙袋などに密封したら 冷暗所で保存しましょう あさがお 保存期間 3から4年 さやが丸くなり 黄色味を帯びてきた頃が採り頃です 茶色になると種が飛び散ってしまいます さやは紙袋にそのまま入れて 風通しのよい日陰に吊るしましょう 乾燥したら種だけを採り出して ビニールや缶に入れて冷蔵庫で保存してください ぶどう 冬になったら その年 実をつけた新枝の根本近くの2から3芽を残した位置で切り落としてください その後は育て方4と同じです 繰り返していくと 古い枝の残りが伸びてくるので 主枝から出る新しい枝に切り替えましょう TOPIC 種採りには固定種がおすすめ 植物には固定種と一代交配種 F1品種という があります 固定種は何代にも渡り同じ地域で栽培された品種です 対して一代交配種は耐病性を高めたり品種をそろえるなどの目的で いくつかの種類をかけ合わせてつくられた第一代目の品種です どちらからも種は採れますが何代も栽培された固定種のほうが 安定した品種を保つことができます 土はリサイクルして保存しよう 1年間お世話になった土ですが 通常は養分不足や劣化で同じ土は使えません ですが ひと手間加えると再利用できる状態に復活します ぜひ土のリサイクルにも取り組んでみましょう @土をふるいにかけて根などを取り除く Aふるいにかけた土を黒いビニール袋に密閉し 直射日光に数日間当てて消毒する B日光消毒した土の20から30パーセントを目安に腐葉土や堆肥を混ぜ合わせる C苦土石灰を土の上にふりかけて よく混ぜる Dビニール袋に入れて 翌年使用するまで休ませる TOPIC 連作障害について 同じ科目の野菜を同じ土で栽培することを連作といいますが ゴーヤーやヘチマのウリ科 ナス トマト ジャガイモなどのナス科など 連作には不向きな植物があります 連作障害 と呼ばれ 土の養分バランスが崩れたり病害虫の定着する可能性が高く 生育不良が起こりやすい科目なのです 相性の良い科目の植物を栽培すれば問題なく土を再利用できるので 毎年の植え替えを楽しみながら植物に対する理解を深めていきましょう 9 Q&A ゴーヤーとあさがお @同じ場所に植えたところ 生育状態がよくありません 何が原因でしょうか それは連作障害が原因です ゴーヤーヘチマなどウリ科の植物は 前年あるいは前々年に植えた場所にもう1度植えると 生育不良を起こしやすい傾向があります 前年と同じ場所しか植える場所がない場合は 土壌改良や土の全面的な入れ替えを行いましょう A野菜全般に 種を採るには固定種 といわれていますが 一代交配種では種は採れないのでしょうか 一代交配種 F1品種 からも種は採れますが 親と異なった性質が現れるなど品質にばらつきが出てしまいます 一方 固定種というのはその地域で古くから栽培され風土に適応してきた品種で 遺伝的に性質が安定しています 現在 市販されている種や苗はほとんどが一代交配種ですが もし種を採って翌年も育てたい場合は 固定種を求めた方が確実です Bアサガオの花がほとんど咲きません 何が原因でしょうか いくつかの原因が考えられます まずは肥料の与えすぎです 旺盛につるが伸び 葉が茂っているようなら追肥を控えて様子を見ましょう 次に夜間の明かりによる影響です アサガオは短日植物といって つぼみができるのに一定の暗い時間が必要です 夜 部屋の光や強い街灯が当たる場所は避けて設置しましょう 3つ目は品種の開花時期の違いが原因の場合です 西洋アサガオなど9月下旬に咲く品種もありますので品種を確認してみましょう C速く効く液体肥料を追肥として使いたいのですが 効果的な与え方はありますか 速効性を高めるなら 葉面散布すると効果的です 液体肥料は1週間に1回 水やりの代わりにたっぷりと土に与えることに加えて 株が目に見えて弱っている場合には スプレーなどで葉面散布すると速効性があります 液体肥料は葉からも吸収しやすいように調整されています ぶどう @果樹の栽培というと病害虫対策が大変ではありませんか ぶどうの病害虫は 木自体とまわりの環境ときれいに保つことでかなり防ぐことができます 落ち葉や巻きひげ 病気の付いている枝葉はこまめに除去しましょう また ぶどうは乾燥を好み湿気を嫌います 軒先やベランダの等の雨のかからない場所での栽培が効果的です A鉢やプランターで栽培するときにとくに気をつけることはありますか 猛暑時のこまめな水やりを心がけましょう 鉢の表面の土をチェックし 乾いているようであれば鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと水をあげてください 頻度としては 夏の高温乾燥期は毎日1回以上 春と秋は1から2日に1回 冬でも10日から2週間に1回程度 水やりを行うようにしましょう B効果的に果実をならせたいのですが そのポイントを教えてください 実をならせる枝 結果枝 の長さを1から1.2メートルほどにすると効率的に果実がつきやすくなります この方法だと 緑のカーテンとしての高さが足りなくなることがあるので 1本おきや2本おきくらいに実をならせる枝をつくり 他は摘房して緑のカーテン用の高さまで伸ばすとよいでしょう C長くぶどうのカーテンを楽しみたい場合に必要な手入れはありますか 継続してぶどうを育てる場合は 2年ごとに鉢植えの中身を取り替えましょう 鉢から株を抜いて 腐った根はハサミやナイフで切除します 幹から半径10センチメートル以上に伸びた細かい根や古い根も間引いてください 一回り大きな鉢を用意し 育て方1同様 防虫網や鉢底石を敷いて 新しい用土で底と側面を満たします 10 来年も挑戦してみよう いろいろな植物で緑のカーテンを楽しもう 緑のカーテンにはさまざまな魅力があります 時にうまくいかなかったとしても 試行錯誤を繰り返して楽しまれている方が大半です 来年は違う植物に挑戦し 新しい魅力を発見してみましょう 土のブレンドにも挑戦してみましょう 次回の栽培は ぜひ土のブレンドにも挑戦してみましょう 市販の用土を混ぜ合わせることで より植物が丈夫に生長できる環境が整います 土への理解も深まり より園芸作業が楽しくなりますよ ブレンドに必要なのは 基本土壌 と 土壌改良材 です そこに肥料を加えてよく混ぜ合わせたら土づくりは完成です 植物が好む土は 水が染み込みやすく適度な水分を残しながら水はけがよい土です 空気の通りがよい土のみを使いたいので プランターにいれる前にふるいにかけ ふるいに残ったほうの土を使いましょう 暑いところ探しをしてみよう 放射温度計で 住まいの様々な場所の温度の測定をしてみましょう 暑さの原因を探ることができれば そこに緑のカーテンを設置するなど より効果的に住まいの環境を整える事ができます 放射温度計とは 物体から放射される赤外線や可視光線の強度を測定して 物体の温度を測定する温度計 瞬時に 非接触で測定ができるため 暑いところ探しにピッタリの測定器具 安価なものから高額の器具まで様々ありますが 五千円から一万円前後の商品が一般的です 自分なりのカーテンづくりを試してみましょう 楽しさがもっと広がります 発行元 NPO法人 緑のカーテン応援団 http://www.midorinoka-ten.com/ イラスト協力 イノーヴ株式会社 株式会社リブラン 画像協力 菊本るり子 石川直彦