世田谷区みどりの行動計画及び 生きものつながる世田谷プラン行動計画 (令和6年度~令和 9年度) (案) 目次 1.行動計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12.世田谷区におけるみどりや生きものの状況・・・・・・・・・・・・23.これまでの行動計画の評価 【1】みどりの基本計画(みどりの行動計画)・・・・・・・・・・・ 14 【2】生きものつながる世田谷プラン(生きものつながる世田谷プラン・・ 21 行動計画) 4.行動計画(令和6年度~令和9年度)・・・・・・・・・・・・・・ 26 基本方針-1水循環を支えるみどりを保全する 1-1国分寺崖線の保全・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 1-2水環境の維持・増進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 1-3農のみどりの継承・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 1-4社寺林・屋敷林などのみどりの保全・・・・・・・・・・・・ 36 基本方針-2核となる魅力あるみどりを創出する 2-1公園緑地の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41 2-2公園緑地の管理運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44 2-3区民がふれあえる水辺の再生・・・・・・・・・・・・・・・ 46 基本方針-3街なかに多様なみどりをつくり、つなげる 3-1民有地のみどりづくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47 3-2みどりの公共・公益施設づくり・・・・・・・・・・・・・・ 52 3-3新たなみどりの創出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55 3-4外来種や野生生物への対応・・・・・・・・・・・・・・・・ 56 3-5みどりによる安全な街づくり・・・・・・・・・・・・・・・ 57 基本方針-4みどりと関わる活動を増やし、協働する 4-1みどりを守り育てる活動の活性化・・・・・・・・・・・・・ 58 4-2みどりに関する情報の管理・発信・・・・・・・・・・・・・ 62 基本方針-5みどりと関わる暮らしを楽しみ、伝える 5-1みどりに関する普及啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63 5-2みどりのために行動する人材の育成・・・・・・・・・・・・ 66 5-3みどりとともにある歴史・文化の継承・・・・・・・・・・・ 695.次期計画の策定に向けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71 1.行動計画の位置づけ1.行動計画の位置づけ (1)みどりの行動計画 みどりの行動計画は、区が 2018(平成 30)年に策定した「みどりの基本計画」の推 進に向けて、各取り組み方針に応じた個別取り組みの内容と目標を示すもので、区が主 体となって、区民、事業者と協働しながら個別取り組みを推進していくものです。 取り組みの推進により、世田谷の良好なみどりの充実を一層実現し、笑顔があふれる 世田谷の街を将来に引き継いでいきます。 (2)生きものつながる世田谷プラン行動計画 生きものつながる世田谷プラン行動計画は、区が 2017(平成 29)年に策定した「生 きものつながる世田谷プラン」の推進に向けて、各取り組み方針に応じた個別取り組み の内容と目標を示すもので、区が主体となって、区民、事業者と協働しながら個別取り組 みを推進していくものです。取り組みの進行にあたっては、各計画と整合を図りながら 進めています。 取り組みの推進により、区民との協働により生物多様性の保全と持続可能な利用を進 め、生きものとともにある暮らしと、みどり豊かな環境を次代に伝えていきます。 なお、みどりと生きものの関係は相互に補完しあうため、「みどりの基本計画行動計画」 及び「生きものつながる世田谷プラン行動計画」は一体的に進行を管理しています。 ※区の外郭団体である(一財)世田谷トラストまちづくりの個別取り組みは、区の施策と密接に関連 していることから、行動計画に含めます。 1 2.世田谷区におけるみどりや生きものの状況2.世田谷区におけるみどりや生きものの状況 (1)全体のみどり面の現況 2021(令和 3)年度に実施したみどりの資源調査によると、みどり率は 24.38%で、 前回調査(2016(平成 28)年度)より 0.80ポイント減少しました。緑被変化のうち、 増加したものは公園内の緑地等や屋上緑地であり、それ以外の区分は減少し、特に樹林 地は大きく減少しています。 【表1】みどり面の推移とみどり率 (2)土地利用別の緑被面積 増加が最も大きい土地利用は「集合住宅」でした。集合住宅は敷地数、敷地面積ともに 増加しており、緑地が確保された集合住宅が増加していると考えられます。 一方、緑被面積の減少が大きい土地利用は、「道路」や「戸建住宅」でした。道路は、 接する敷地の樹木が少なくなったことにより緑被面積が減少したことが要因の一つと考 えられます。また、区内の約3割を占める戸建住宅については、小規模な敷地の増加によ る緑被面積の減少が見られました。 【図1】土地利用別緑被面積の推移 2 (3)みどりの変化の概要(緑被の主な減少要因) ⅰ)敷地の細分化による樹木の減少 独立住宅の敷地面積 150㎡未満の敷地数は、2016(平成 28)年調査、2021(令 和3)年調査共に増加しており、引き続き敷地の細分化が進んでいます。150㎡未満 の独立住宅で敷地数が特に増えているのは、110㎡未満のものであり、このような小 規模な独立住宅では緑化余地がほとんどないため、小規模な独立住宅が増えることで 緑被面積が減少することとなります。 緑被率が比較的高い玉川地域、砧地域、烏山地域では、敷地の細分化が可能な屋敷 林等を有する住宅地が多いため、緑被率の減少も大きくなっています。 【図2】戸建住宅敷地面積の推移 平成28年度令和3年度 【図3】敷地細分化による緑被減少事例(喜多見四丁目) ⅱ)敷地規模の大きい施設整備による樹木、草地の減少 2016(平成 28)年からの5年間に、複数の敷地規模の大きい住宅団地をはじめと して、比較的規模が大きい敷地において、施設整備による樹木地や草地が減少した事 例が多くありました。 3 砧地域 玉川地域 東部の都心に近く開発 が進んでいるエリア 砧地域 玉川地域 東部の都心に近く開発 が進んでいるエリア 【表2】樹木地数の変化 ⅲ)宅地化による農地の減少 宅地化による農地の減少(6.59ha減少)も続いています。農地は敷地全体が緑被の ため、1箇所当たりの減少面積が大きくなります。 (4)地域別のみどりの現況 町丁目別のみどり率は以下のとおりで、西部・南部の地域が高く、東部が低い状況とな っています。また、5地域別のみどり率は、高い順に砧地域(32.95%)、玉川地域 (25.78%)、烏山地域(25.15%)、世田谷地域(17.59%)、北沢地域(17.35%)の順 となっています。 2016(平成 28)年度みどりの資源調査との比較では、世田谷地域は増加、北沢地域は 微増に対し、みどり率の高い砧地域、玉川地域、烏山地域は、1ポイント以上の減少でし た。 烏山地域北沢地域 中央部の住宅の中に 社寺林や農地が点在 するエリア 多摩川や国分寺崖線などの世田谷地域 まとまったみどりが多く 残るエリア 【図4】町丁目別みどり率ランク 4 【図5】地域別のみどり率の推移 出典 ︓みどりの資源調査(2021(令和 3)年度) 【図6】地域別のみどり率 5 (5)みどり率と人口の推移 依然として人口は増加傾向にあり、2016(平成 28)年度のみどりの資源調査では、緑 被率・みどり率とも上昇していますが、2021(令和 3)年度調査では緑被率は 1.0ポイ ント、みどり率は 0.8ポイント減少しています。 みどり率は区の西部で高く、東部で低いことから、人口密度が低い区域で高く、人口 密度が高い区域で低い傾向があります。 注︓調査精度が向上したため 出典 ︓みどりの資源調査、統計書(令和 4年人口編)をもとに作成 【図7】みどり率・人口等の推移と区の取り組み 6 (6)樹林地(300㎡以上※) 樹林地は、公園・社寺林・屋敷林・公共施設の樹林・住宅地の庭園などの形態で、区全 域に分布しています。 みどりの資源調査(2021(令和 3)年度)によると、公共用地や地域制緑地(法律や 条例等により指定された特別緑地保全地区、市民緑地、保存樹林地、緑地協定等)は、永 続性の高い樹林地として、樹林地全体の約 58%を占めています。 樹林地は、面積、箇所数ともに減少傾向にあり、前回調査(2016(平成 28)年度)に 比べ、戸建住宅の樹林地面積の減少が最も大きい状況でした。 ※道路上の樹木地を除き敷地分割した後に、樹木被覆面積が 300㎡以上となるもの。 出典 ︓みどりの資源調査(2021(令和 3)年度) 【図8】樹林地の状況 【図9】樹林面積の推移 7 (7)農地 区内の農地面積は、23区内では練馬区に次ぐ広さとなっており、各農地は主に区の南 西側に点在しています。 農地は、「食の供給」をはじめとして、環境の保全、雨水浸透と水の循環、土とのふれ あい、災害時の防災空間や世田谷らしい風景の継承、草地としての生態系など、多面的 な機能を有しており、良好な都市環境をつくる上で欠かせない存在です。 しかし、農地の面積は年々減少しており、これは、都市化の影響や、農地にかかる固定 資産税、相続時の相続税の負担、農業従事者の高齢化、後継者の確保の難しさなど、農家 が抱える問題が影響しています。 出典①:2016までは「みどりの基本計画」(~2016) 出典 ②「世田谷の土地利用 2021」(2021) 【図 10】農地面積の推移 8 (8)公園緑地 公園緑地(都市公園・身近な広場(条例別表))は、578か所、269.13㏊で、1人当 たりの面積は 2.93㎡となっています。 公園緑地面積は年々上昇しており、それに伴い公園率も年々上昇し、みどり率の向上 に寄与していますが、1人当たりの公園面積は伸び悩んでおり、人口の増加に追いつけ ない状況となっています。 【表3】公園緑地の現況 【図 11】公園緑地の整備状況の推移 9 (9)みどり率の目標の達成状況 区は、現在のみどりの基本計画において、2027(令和 9)年のみどり率 29%を目標に しており、将来的には 2032(令和 14)年にみどり率 33%の達成をめざして世田谷らし い多様なみどりの確保、みどりの保全・創出に取り組んでいます。 しかし、2027(令和9)年度にみどり率 29%を実現するためには、4.62ポイントの 上昇(みどり面積で 268haの創出)が必要となる状況です。 なお、みどりの基本計画の施策別(土地利用別)のみどりの量の達成状況は、公園整備 は、目標量 40haに対して 6.7ha(16.7%)、公共・公益施設整備は、目標量 3haに対 して 1.8ha(60.0%)と増えていますが、道路や学校、民有地は前回調査時点より減少 しています。全体として 41.8ha(△19.0%)の減少となっています。 【図 12】みどりの目標量の達成状況 【表 4】施策別(土地利用別)のみどりの量の達成状況 10 (10)みどりに関する区民満足度 みどりの基本計画では、みどりの量と質の豊かさに対する区民の実感を推定する指標 として「みどりに関する区民満足度」を設定し、2027(令和 9)年においては「大変満 足している」の割合 25%の達成を目指しています。 みどりに対する意識を高め、みどりと関わる場や機会を増やすことで、自分たちの手 でみどりを守り育てているという、みどりとのより主体的な関係が生まれます。そのこ とにより、区民がみどりの豊かさを実感し、「大変満足」という積極的な評価につながり ます。 2021(令和 3)年度の結果では、「大変満足している」割合が 16%となり、前回の 2016(平成28)年度調査よりも4%増えていますが、「どちらかというと満足している」を 合わせた割合は大きな変化はありません。 また、「不満である」と「どちらかというと不満である」を合わせた割合は8%であり、 前回調査の 15%から減少しています。 大変満足しているどちらかというと満足している 令和3年度 16%53%19%7% 1% どちらともいえないどちらかというと不満である 不満である 12%58%11%10% 5% 分からない 無回答 平成28年度 【図 13】みどりに関する区民満足度(区政モニターアンケートより) 11 (11)生きものの状況 世田谷には、樹林、公園緑地、水辺などが分布しており、それぞれの環境に応じた生物 が生息・生育しています。 多摩川や国分寺崖線を中心とした「みどりの連続性が高い地域」では、海と川を行き来 する生物や清涼な水辺を好む生物、また、薄暗い樹林や管理された雑木林、明るい草地を 好む生物が、重要種も含めて生息・生育しています。 公園や屋敷林、社寺林、畑などのみどりが点在する「住宅地の中に中・小規模緑地が点 在する地域」では、古くからあるみどりが残されており、また、緑道や民有地のみどりが 分布し、これらの環境を利用する身近な生物が生息・生育しています。 都心に近く、古くから住宅地の開発が進んだ「市街化が進み比較的みどりが少ない地 域」では、住宅地が密集する中に屋敷林や公園緑地が局所的に残り、また、住宅地の庭や ベランダなどが点在し、これらの都市に残された環境を利用する生物が生息・生育して います。 植物 爬虫類 両性類 昆虫類 哺乳類 ケヤキ オオキンケイギク タヌキ ニホンヤモリ アズマヒキガエル クロカナブン リスアカネ ドジョウ オニヤンマ シマアメンボ 魚類 底生動物 コサギシジュウカラ 鳥類 【図 14】調査地区の位置(5個所)・確認された生きものの状況 12 前回調査と同様、今回調査においても、市街地で一般的に見られるスズメやムクドリ などの種が多く確認されました。また、食物連鎖の上位に位置するオオタカやチョウゲ ンボウ、タヌキなどが確認された他、樹林環境や水辺環境などの限定的な環境に依存す るため近年の開発等による減少が指摘されているオオアメンボやヤマトタマムシなどの 重要種も複数確認されました。一方で、従来の生態系への悪影響を与えることが懸念さ れている、特定外来生物のアレチウリやアカボシゴマダラ、アライグマが確認されまし た。 【表 5】確認科数・種数一覧(5地区合計) 植物哺乳類爬虫類両生類鳥類昆虫類魚類底生動物 確認科数 138科 (118科) 5科 (5科) 4科 (4科) 1科 (2科) 24科 (23科) 156科 (165科) 3科 (3科) 47科 (23科) 確認種数 824種 (480種) 5種 (5種) 5種 (4種) 1種 (2科) 38種 (41種) 530種 (561種) 5種 (6種) 79種 (43種) 出典 ︓みどりの資源調査(2021(令和 3)年度) ※()内の数値は、みどりの資源調査(2016(平成 28)年度) 【表 6】確認種数一覧(5地区別) 調査 地区 番号 地域区分注 )行政 区域 調査地区名 確認種数 植物 哺 乳 類 爬虫 類 両生 類 鳥類 昆虫 類 魚類 底生 動物 1 ①みどりの 連続性が高 砧都立砧公園 477 (238) 3 (2) 4 (2) 0 (0) 32 (36) 283 (296) 2 (4) 52 (32) 2 い地域 玉川 等々力渓谷公 園 299 (178) 4 (3) 3 (4) 1 (0) 19 (22) 172 (161) 4 (6) 46 (27) 3 ②住宅地の 中に中・小規 模緑地が点 烏山 給田四丁目緑 地と その周辺 480 (257) 1 (0) 3 (2) 0 (0) 18 (24) 210 (194) -- 4 在する地域世田 谷 烏山川緑道 371 (281) 1 (1) 2 (2) 0 (2) 17 (16) 201 (200) -- 5 ③市街化が 進み比較的 みどりが少 ない地域 北沢 大原一丁目柳 澤の杜市民緑 地とその周辺 391 (221) 0 (0) 1 (1) 0 (1) 12 (16) 122 (172) -- 注)地域区分は、平成 28年度策定「生きものつながる世田谷プラン」による 出典 ︓みどりの資源調査(2021(令和 3)年度) ※()内の数値は、みどりの資源調査(2016(平成 28)年度) 13 3.これまでの行動計画の評価3.これまでの行動計画の評価 【1】みどりの基本計画(みどりの行動計画) (1)目的 「みどりの基本計画」は、都市緑地法に基づき、世田谷らしいみどり豊かな住環境を守 り、創り出すために、将来像、目標などを定め、区民・事業者・区が協働してみどりの保 全や創出を推進する取り組みの全体像を示した計画です。 計画では、樹木・樹林地の保全や水環境の維持・回復、農地の保全・活用、公園緑地の 整備、街路樹の整備、公共施設や民有地の緑化推進、区民や活動団体、事業者が実施する みどりに関する活動の推進など、様々な取り組みを対象とし、様々な主体と連携して、効 率的・重点的に事業を推進することを目的としています。 計画の期間は、2018(平成 30)年度から 2027(令和 9)年度までの 10年間として います。 (2)基本理念と基本方針 世田谷のみどりづくりは、「世田谷みどり 33」を長期目標として、みどりの量の確保、 みどりの質の向上、区民との協働の側面から、総合的に進めていくものとします。そし て、「世田谷みどり33」の取り組みにより実現した姿である、みどりの将来像を次のよ うに設定しています。 世田谷みどり33 みどりの量を十分に確保する 国分寺崖線※、農地や社寺林、屋敷林、住宅のみ どりなど、世田谷らしいみどりを大切に守り育て ながら、新たなみどりの積極的な創出を図り、安 全で快適な住環境を支える十分なみどりを確保 します。 みんながみどりと関わり、取り組む みどりの量の確保と質の向上を支えるため、誰もがみどりは大切であるとい う認識を持つことができるよう、意識啓発をはじめ、みどりと関わる機会・場づ くり、さらに、多様な主体との協働を推進します。 みどりの質の向上を図る みどりが持つ機能(環境の改善、水環境の保全、 生きものの生息・生育環境、防災・減災、レクリ エーション・あそびの場、健康増進、教育、風景 づくり、文化の醸成、コミュニティ形成)に配慮 したみどりの質の向上を図ります。 世田谷の良好なみどりを皆で守り、育てていく運動 であり、みどりが持つ様々な機能が発揮されること で、みどりの豊かさを実感し、みどりのある暮らしを 楽しむことができる街をめざす長期目標です。 みどりの量の確保、みどりの質の向上、協働の推進 により、区制100周年となる2032(令和14)年に みどり率33%の達成をめざします。 なお計画では、みどりの豊かさを実感するための2つの具体的な目標を設定しています。 ①みどりの面積の割合みどり率・・・2027(令和 9)年に 29%をめざします。 ②みどりに関する区民満足度・・・2027(令和 9)年に 25%をめざします。 14 (3)取り組みの体系 計画では、みどりの将来像を実現していくための取り組みの柱となる5つの基本方針 を、次のとおり設定し、これらの基本方針に基づき、取り組み方針、取り組み内容を次の ように定めています。 基本方針取り組み方針 1-1.国分寺崖線の保全 基本方針 -1.1-2.水環境の維持・増進 水循環を支える みどりを保全する 1-3.農のみどりの継承 1-4.社寺林・屋敷林などのみどりの保全 基本方針 -2. 核となる魅力ある みどりを創出する 2-1.公園緑地の整備 2-2.公園緑地の管理運営 2 -3.区民がふれあえる水辺の再生 3-1.民有地のみどりづくり 基本方針 -3. 街なかに多様なみどりを つくり、つなげる 3-2.みどりの公共・公益施設づくり 3 -3.新たなみどりの創出 3 -4.外来種や野生生物への対応 3-5.みどりによる安全な街づくり 基本方針 -4. みどりと関わる活動を 増やし、協働する 4-1.みどりを守り育てる活動の活性化 4 -2.みどりに関する情報の管理・発信 基本方針 -5.5-1.みどりに関する普及啓発 みどりと関わる暮らしを 楽しみ、伝える 5-2.みどりのために行動する人材の育成 5 -3.みどりとともにある歴史・文化の継承 15 取り組み内容 1-1-1.樹林地の保全 1 -1 -2.国分寺崖線を守り育てる活動の推進 1-1-3.みどりのつながりの保全・確保 1-2-1.河川・水辺の保全 1-2-2.水循環の回復 1-3-1.農地の保全 1-3-2.農とのふれあいの推進 1-4-1.社寺林・屋敷林などのみどりの保全・支援 1 -4 -2.民有地の身近なみどりの保全・支援 1 -4 -3.風景づくりと連携した樹木の保全 1-4-4.みどりを活かした街づくりの推進 2-1-1.公園緑地の配置・整備 2 -1 -2.様々な手法による公園緑地の確保 2 -1 -3.みどりを守り育てる資金の確保 2-1-4.区民や事業者との協働による魅力ある公園づくり 2-2-1.公園の適切な維持・更新 2-2-2.地域の魅力を高める公園マネジメントの検討 2 -3 -1.区民がふれあえる水辺の再生 3-1-1.花とみどりの街づくりの推進 3 -1 -2.緑化指導・誘導の推進 3-1-3.建設行為等におけるみどりの風景づくり 3-2-1.みどりの道づくり 3 -2 -2.みどりの学校づくり 3-2-3.みどりの公共・公益施設づくり 3 -3 -1.新たなみどりの創出 3 -4 -1.外来種や野生生物への対応 3-5-1.災害に備えた水環境の整備 3-5-2.みどりによる防災機能の強化 4-1-1.国・東京都・関係自治体との連携 4 -1 -2.区民や団体などとの連携 4 -1 -3.みどり・生きものの表彰制度の推進 4 -1 -4.トラスト運動支援者数の拡大 4-1-5.協働によるみどりの風景づくり 4 -2 -1.みどりに関する情報の管理・発信の仕組みづくり 5-1-1.みどりを理解する場づくり 5 -1 -2.みどりに関する普及啓発 5-1-3.みどりの再生利用 5-2-1.みどりと関わる体験・学習機会の拡充 5-2-2.みどりと関わる人材の育成 5 -3 -1.みどりとともにある歴史・文化の継承 16 (4)「みどりの行動計画」のこれまでの評価 行動計画(令和6年度~令和9年度)の策定にあたり、みどりの行動計画のこれまでの 取り組みについて、次の通り評価を行いました。 基本方針―1水環境を支えるみどりを保全する (主な実績) 1-1国分寺崖線の保全 ・市民緑地契約制度による民有地の保全(新規公開 1168㎡) ・国分寺崖線発見マップの改訂 ・国分寺崖線保全重点地区内の緑化指導ほか 1-2水環境の維持・増進 ・湧水を生かした緑地の整備(1箇所) ・地下水・湧水調査(16箇所) ・雨水浸透施設設置助成(ます助成 302基、トレンチ助成 202m) ・宙水の普及啓発区民への情報提供資料配布ほか 1-3農のみどりの継承 ・生産緑地の保全都市計画変更に向けた手続き(2箇所) ・農業公園の都市計画決定(3箇所) ・農業公園の整備・活用 ・農業イベント開催ほか 1-4社寺林・屋敷林などのみどりの保全 ・区民参加の管理支援(落ち葉ひろいリレーの実施5回)1期 4回+2期1回 ・樹木の移植助成制度による保全支援(3件) ・民有地のみどりの管理支援(庭木の手入れ講習会の開催 12回) ・環境基本条例に基づく環境配慮制度( 84件)ほか (令和4年度までの評価) ・市民緑地契約制度による民有地の保全、マップや案内版による様々な普及啓発、 各種助成制度による助成、重点地区の指導、農地の保全・活用等により、水環境 を支えるみどりの保全施策は順調に推進しています。 ・一方で、農地や樹林地など、民有地のみどりの面積は、面積・箇所とも減少傾向 にあることから、これらの取り組みを一層推進・拡充を図ることで、世田谷のみ どりを保全する必要があります。 17 基本方針―2核となる魅力あるみどりを創出する (主な実績) 2-1公園緑地の整備 ・公園緑地の整備(1.93ha) ・公園緑地用地取得(6.88ha) ・区民との協働による公園づくり( 9箇所)ほか 2-2公園緑地の管理運営 ・公園等長寿命化改修計画に基づく改修(大規模公園改修6箇所) ・生物多様性に配慮した公園管理 ・既存の公園における仮設民間施設(移動販売車)の誘致( 7公園)ほか 2-3区民がふれあえる水辺の再生 ・湧水を生かした緑地の整備(1箇所)〔再掲〕 ・水辺の維持管理ほか (令和4年度までの評価) ・生物多様性に配慮した公園づくりや公園における移動販売車の誘致、岡本わきみ ず緑地の整備など核となる魅力あるみどりづくりは順調に推進しています。 ・公園緑地の整備にあたっては、計画から管理・運営まで区民参加を進めるととも に、大規模公園における新設や改修を契機とした常設民営施設の誘致、生物多様 性に配慮した公園緑地の設計など、魅力ある公園の整備を進めています。 ・公園緑地面積は年々上昇しており、みどり率の向上に寄与しているが、1人当た りの公園面積は伸び悩んでおり、人口の増加に追いつけない状況となっているこ とから、財政計画とも整合を図りながら、不足している地域を中心に、公園・緑 地が充実するよう整備等を進める必要があります。 基本方針―3街なかに多様なみどりをつくり、つなげる (主な実績) 3-1民有地のみどりづくり ・生物多様性に配慮した緑化ガイドブックの配布 ・緑化助成制度の推進(生垣・フェンス緑化 59件、植栽帯造成 38件、シンボルツ リー植栽 204件、屋上・壁面緑化 16件、駐車場緑化 4件) ・ちょこっと空間づくり講習会の実施、動画配信ほか 3-2みどりの公共・公益施設 ・道路緑化の推進(1.00ha) ・緑のカーテン資材配布(415施設) ・生物多様性に配慮した学校づくり(ビオトープワークショップ実施 10校)ほか 18 3-3新たなみどりの創出 ・小田急線上部利用における緑化の推進ほか・小田急線上部利用における緑化の推進ほか 3-4外来種や野生生物への対応 ・普及啓発事業の実施 ・ハクビシン等の防除(ハクビシン 192頭、アライグマ 65頭) ・ハチとの共生の普及啓発ほか 3-5みどりによる安全な街づくり ・民有地の震災対策用井戸の維持管理支援(1,212箇所。令和 4年度末) ・防火水槽の設置指導(93件) ・防災街づくり事業による公園・広場・緑地用地取得( 1箇所)ほか (令和4年度までの評価) ・新たなみどりの創出について、外環道事業など事業進捗の影響を受けた取り組み もあるが、民有地のみどりづくりは概ね計画どおり進んでいます。 ・外来種や野生生物に対しても適切に対応し、災害時に多面的な機能を発揮するみ どりづくりにも取り組み、街なかに多様なみどりをつくりつなげる事業はおおむ ね順調に推移しています。 ・建築に伴う緑化制度の運用により集合住宅におけるみどりの面積は増加している が、一方で、敷地規模の大きい施設整備や宅地の細分化、農地の減少などにより 民有地のみどりは減少するなど、区内のみどり率は横ばい状況が続いています。 ・みどり33の実現に向けては、区、区民、事業者が連携・協働し、引き続き、質 が高く豊かなみどりを創出する必要があります。 基本方針―4みどりと関わる活動を増やし、協働する (主な実績) 4-1みどりを守り育てる活動の活性化 ・川場村と連携した交流事業の実施 ・企業や学校との連携による生物多様性に配慮した場の活用 ・風景づくり活動の支援ほか 4-2みどりに関する情報の管理・発信 ・生物調査「まちの生きものしらべ」の実施(1回/年) ・河川調査(水生生物・水質)の実施(水生生物1回/年、水質5回/年) ・世田谷名木百選マップの配布ほか (令和4年度までの評価) ・令和元年度末からの新型コロナウイルス感染拡大により、イベント等の開催につ いては影響を受けていますが、方法を変更して実施したほか、名木百選第二弾の 19 実施等、みどりと関わる活動を増やし協働する取り組みは概ね順調に推移してい ます。 ・「世田谷みどり33」に向けた取り組みを更に強化し、加速化するために、更な る創意工夫を図りながら、区民や事業者など様々な主体との協働、情報の共有を 一層進めていくことが必要となります。 基本方針―5みどりと関わる暮らしを楽しみ、伝える (主な実績) 5-1みどりに関する普及啓発 ・せたがやガーデニングフェアの実施(3回) ・身近なみどりや生きものとふれあえる自然観察会や季節のミニイベント等の実施 (バードウォッチング 11回、野川せせらぎ教室 11回、みつ池体験教室 15回、 ビジターセンターミニイベント 54回) ・緑化廃棄物の再生利用ほか 5-2みどりのために行動する人材の育成 ・せたがやカレープロジェクト(6回) ・外遊び啓発、ネットワークづくりの推進 ・花づくり教室の開催(参加者 50名)ほか 5-3みどりとともにある歴史・文化の継承 ・「せたがやそだち」の消費の拡大 ・郷土資料館、民家園の運営 ・歴史的文化遺産の保全と活用ほか (令和4年度までの評価) ・新型コロナウイルス感染拡大によりイベント等が一部開催できなかったものの、 新しい手法を用いた代替事業を行い、「生きものつながる世田谷プランわかりや すい版」の作成・配布等、みどりと関わる暮らしを楽しみ、伝える取り組みは概 ね順調に推進しています。 ・多様な世代がみどりに関心を持ち、持続的に関わっていくことができるよう、更 なる創意工夫を図りながら、情報発信や体験・学習の機会づくり等を進めること で、区民の行動変容を促し、「世田谷みどり33」に向けた取り組みを更に強化 し、加速化する必要があります。 20 【2】生きものつながる世田谷プラン (生きものつながる世田谷プラン行動計画) (1)目的 生きものつながる世田谷プランは、「生物多様性基本法」に基づき生物多様性の視点を 持って、より良い街づくりを戦略的に進めていくための計画です。 生物多様性の視点は、自然環境、農業、教育、街づくり、文化など幅広い分野に関わり ます。世田谷の課題を生物多様性の視点でとらえ、この生きものつながる世田谷プラン を拠り所として、様々な施策を横断的かつ計画的に実施していきます。 計画の期間は 2016(平成 28)年から 2032(令和 14)年までとしています。 (2)基本理念と目標 環境共生をリードする住宅都市として、区民との協働によって生物多様性の保全と持 続可能な利用を進め、豊かな地球環境の一部となる世田谷の地域環境を次代に伝えてい きます。 ■2032(令和 14)年世田谷の将来像 “みどり・生きもの・ひとがつながって、 生物多様性の恵みをみんなが実感し、大切にしている街・世田谷“ 生物多様性は、樹林地、住宅地のみどりなど様々な生態系がつながりあって成り立っ ています。そのため、世田谷の中での身近なつながりと、世田谷を超えた広域のつながり が良好に保たれていることが重要になっていきます。 生きものが豊富な国分寺崖線を起点に、植物や鳥、昆虫が区内に広がっていき、区内の 大小様々なみどりが区外のみどり豊かな場所とつながり、生きものネットワークとなる よう、豊かな自然環境のつながりをつくっていきます。 21 (3)取り組みの体系 将来像を実現するために、世田谷の特長と課題から、次のとおり 3つの柱と 9つの目 標を定めています。また、9つの目標を達成するため、様々な施策を再構築し、取り組み を体系づけています。 22 23 (4)「生きものつながる世田谷プラン行動計画」のこれまでの評価 行動計画(令和6年度~令和9年度)の策定にあたり、これまでの行動計画の取り組み について、次の通り評価を行いました。 3つの柱―1生物多様性を「守り、育てる」 (主な実績) ≪目標1≫多様な生きものが生息・生育する場を保全する ・イチリンソウやカタクリ等、希少生物生息・生育地の保全活動 ・国分寺崖線保全重点地区内の緑化指導 ・雨水貯留浸透施設設置助成 (ます助成 302基、トレンチ助成 202m、雨水タンク設置助成 162基) ・生産緑地の保全(都市計画変更の手続き 2か所、生産緑地の追加指定 45か所) ・特別緑地保全地区、特別保護区の活用推進ほか ≪目標2≫多様な生きものの生息・生育に配慮した場を創出し、生きものネットワー クを形成する ・生きもの拠点づくりプロジェクト ・生物多様性に配慮した水辺づくり ・生きものの拠点となる公園緑地の整備 ・世田谷生きもの緑化ガイドブックの配布ほか ≪目標3≫外来種や野生生物の適正管理および共生に向けた普及啓発に努める ・関係行政機関、学校、団体と連携した啓発・防除活動 ・ハクビシン、アライグマの防除(ハクビシン 192頭、アライグマ 65頭)ほか (令和4年度までの評価) ・国分寺崖線や水辺の保全、生物多様性に配慮した場づくり、外来種や野生生物へ の適切な対応により、生物多様性を「守り、育てる」事業を推進してきました。 ・みどりの減少を抑制し、みどりの質の向上やみどりの連続性の確保、世田谷らし い生態系の保護を推進するためには、これらの取り組みを一層推進していく必要 があります。 3つの柱―2生物多様性のために「協働する」 (主な実績) ≪目標4≫生物多様性の恵みを分かち合うために、様々な主体や施策を相互に連携・ 協働する ・各機関との生きもの情報の共有 ・活動団体との意見交換会の開催(生きもの会議 5回ほか) ・企業や学校との連携による生物多様性に配慮した場の活用ほか 24 ≪目標5≫生物多様性の向上のために自ら進んで行動する多様な主体を増やす ・賛助会員やボランティアなどとの連携・協力による自然環境や歴史的・文化的 環境の保全環境の保全 ≪目標6≫生物多様性に関する情報を一括して管理・発信できる仕組みを整える ・生物調査「まちの生きものしらべ」の実施(5回) ・生物情報検索システム「世田谷の生きものみっけ」の運用 ・ホームページなど多様な情報媒体を活用した生きもの情報の発信ほか (令和4年度までの評価) ・新型コロナウイルス感染拡大によりイベントや区民による生物調査は一部中止と なりましたが、代替事業を行いながら、生物多様性のために「協働する」事業は 概ね順調に推進しています。 ・生物多様性に関わる活動団体等の役割や、彼らが持つ情報を活かすために、引き 続き、これらの取り組みを推進していくことが必要となります。 3つの柱―3生物多様性の恵みを「理解し、楽しみ、伝える」 (主な実績) ≪目標7≫多様な主体が生物多様性の恵みを身近なこととして理解する ・みどりと生きものに関する出前講座などの実施(みどりの出前講座 187回) ・ビジターセンターの運営 ・「生きものつながる世田谷プランわかりやすい版」配布ほか ≪目標8≫将来にわたって恵みを享受し続けるための人材育成・教育の仕組みを整える ・ちょこっと空間づくりプロジェクト ・フィールドミュージアムのマップ配布 PR(累計 3地区) ・自然観察会、体験教室、愛鳥モデル校の取り組み支援等、体験・学習機会の充実 ≪目標9≫生物多様性とともにある世田谷の伝統文化を継承する ・伝統野菜保存事業の支援等、伝統野菜の継承 ・農業農地が有する多面的機能の情報発信 ・せたがやホタル祭りとサギ草市、梅まつり、サギ草講習会等、伝統行事や活動の継承 (令和4年度までの評価) ・新型コロナウイルス感染拡大によりイベント等が一部開催できなかったものの、 「生きものつながる世田谷プランわかりやすい版」の作成・配布など、生物多様 性の恵みを「理解し、楽しみ、伝える」事業はおおむね順調に推進しています。 ・今後、みどり豊かな暮らしや生物多様性の恵みを引き継いでいくために、引き続 き、これらの取り組みを推進していくことが必要となります。 25 4.行動計画(令和6年度~令和9年度)4.行動計画(令和6年度~令和9年度) みどりと生きものの関係は相互に補完しあうものであることから、みどりの基本計画 行動計画及び生きものつながる世田谷プラン行動計画は一体の計画として策定し、一体 的に進行を管理します。 計画の期間は、現みどりの基本計画等の計画期間と整合を図るため、2024(令和 6)~ 2027(令和 9)年度の 4か年の計画として策定します。 なお、2018(平成 30)年に策定した「みどりの基本計画」では、計画期間である 2027(令和 9)年においてみどり率 29%の達成を目指しており、今回の行動計画の策定にあ たっては、引き続き、現在のみどりの基本計画の目標値を目指しています。 元号 西暦 平成 29 2017 30 2018 令和元 2019 2 2020 3 2021 4 2022 5 2023 6 2024 7 2025 8 2026 9 2027 基本計画基本計画(10年間)次期基本計画 みどりの みどりの基本計画( 2018年~ 2027年)(10年間) 基本計画 行動計画第1期(4年)第2期(2年) 【本計画】第3期(4年) 生きもの つながる 行動計画第1期(5年)第2期(2年) 世田谷 プラン 生きものつながる世田谷プラン( 2017年~ 2032(1年)6年間) なお、計画の推進にあたっては、区が年度ごとに進捗状況を把握し、環境審議会に報 告するとともに、ホームページにより公表を行います。 個別取り組みの推進にあたっては、機会を捉えて関係する区民の意見を聴きながら 進めるとともに、必要に応じて個別取り組み内容を見直し、計画を確実に進めます。 さらに、区実施計画の見直しや社会情勢の変化等に応じて評価・検証して、次期基本 計画及び行動計画の策定に反映します。 26 ■「みどりの行動計画」と「生きものつながる世田谷プラン」の関連性(取り組み方針) みどりの行動計画 基本方針取り組み方針 基本方針-1. 水循環を支える みどりを保全する 1-1 国分寺崖線の保全 1-2 水環境の維持・増進 1-3 農のみどりの継承 1-4 社寺林・屋敷林などのみど りの保全 基本方針-2. 核となる魅力ある みどりを創出する 2-1 公園緑地の整備 2-2 公園緑地の管理運営 2-3 区民がふれあえる水辺の 再生 基本方針-3. 街なかに多様なみ どりをつくり、つ なげる 3-1 民有地のみどりづくり 3-2 みどりの公共・公益施設づ くり 3-3 新たなみどりの創出 3-4 外来種や野生生物への対 応3-5 みどりによる安全な街づ くり 基本方針-4. みどりと関わる活 動を増やし、協働 する 4-1 みどりを守り育てる活動 の活性化 4-2 みどりに関する情報の管 理・発信 基本方針-5. みどりと関わる暮 らしを楽しみ、伝 える 5-1 みどりに関する普及啓発 5-2 みどりのために行動する 人材の育成 5-3 みどりとともにある歴史・ 文化の継承 生きものつながる世田谷プラン行動計画 9つの目標/取り組み方針3つの柱 ≪目標1≫多様な生きものが生息・生 育する場を保全する 方針1-1国分寺崖線の保全 方針1-2景観の保全 方針1-3河川・水辺の保全 方針1-4農地の保全 方針1-5民有地・公共用地のみどり の保全生物多 様性を 「守 り、育 てる」 ≪目標2≫多様な生きものの生息・生 育に配慮した場を創出し、生きものネ ットワークを形成する 方針2-1河川・水辺のネットワーク づくり 方針2-2公園緑地のネットワークづ くり 方針2-3民有地・公共用地の生物生 息空間づくり ≪目標3≫外来種や野生生物の適正管 理および共生に向けた普及啓発に努め る方針3-1外来種や野生生物への対応 ≪目標4≫生物多様性の恵みを分かち 合うために、様々な主体や施策を相互 に連携・協働する 方針4-1国や関係自治体との連携 方針4-2区民の活動を活性化する仕 組みづくり生物多 様性の ために 「協働 する」 ≪目標5≫生物多様性の向上のために 自ら進んで行動する多様な主体を増や す方針5-1生物多様性に関わる活動の 活性化 ≪目標6≫生物多様性に関する情報を 一括して管理・発信できる仕組みを整 える 方針6-1生物多様性に関わる情報整 理、発信の仕組みづくり ≪目標7≫多様な主体が生物多様性の 恵みを身近なこととして理解する 方針7-1生物多様性の普及啓発 生物多 様性の 恵みを 「理解 し、楽 しみ、 伝え る」 ≪目標8≫将来にわたって恵みを享受 し続けるための人材育成・教育の仕組 みを整える 方針8-1生物多様性に関わる体験・ 学習の場づくり 方針8-2生物多様性保全の人材育成 ≪目標9≫生物多様性とともにある世 田谷の伝統文化を継承する 方針9-1世田谷らしい農の継承 方針9-2歴史・伝統文化の継承と 活用 27 みどり33の実現に向けては、区、区民、事業者が連携・協働し、引き続き、質が高 く豊かなみどりを保全・創出しなければなりません。 そのため、行動計画の策定にあたっては、第2期行動計画までの取り組みを継続する とともに、これらの取り組みを一層推進するため、取り組みの一部について、追加や拡 充を行います。 また、2021(令和3)年度に実施したみどりの資源調査において、農地や樹林地な ど、民有地のみどりの面積が、面積・箇所とも減少傾向にあり、今後もその傾向が変わ らないと想定されること等から、それに関わる取り組みを重点化していきます。 ■重点化する取り組み 取り組み内容理由 1 -1 -1樹林地の保全農地や樹林地など、民有地のみど りの面積が、面積・箇所とも減少 傾向にあるため。 1 -3 -1農地の保全 1 -4 -1社寺林・屋敷林などのみどりの保 全・支援 2 -1 -4区民や事業者との協働による魅力あ る公園づくり みどりの質の向上と魅力ある公園 づくりを推進するため。 1 -4 -2民有地の身近なみどりの保全・支援民有地のみどりの創出を推進する とともに、区民の行動変容を促 し、「世田谷みどり33」に向け た取り組みを更に強化し、加速化 するため。 3 -1 -1花とみどりの街づくりの推進 5 -1 -2みどりに関する普及啓発 28 基本方針―1水循環を支えるみどりを保全する ●取り組み方針 1-1.国分寺崖線の保全 ●取り組み内容 1-1-1.樹林地の保全 重 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-5民有地・公共用地のみどりの保全生1-5-1諸制度を活用したみどりの保全 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 国分寺崖線周辺の みどりの確保みどり政策課 国分寺崖線周辺のみどりを保全するため、国 分寺崖線上に位置する都市計画緑地区域を拡 張する。また、国分寺崖線全体のみどりの状 況を把握し、今後の保全方針の検討を進める。 市民緑地の整備に よる国分寺崖線樹 林地の保全 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線上にある市民緑地の適切な維持管 理と活用を推進する。 既存樹木の保全 【拡充】みどり政策課 地域に残る貴重な既存樹木の保全を推進する ため、保存樹木・保存樹林地指定基準や支援 内容の見直しを検討する。 民有地のみどり保 全 生 1-5-1みどり政策課 法や条例に基づく制度で貴重な民有地のみど りを保全していく。指定箇所の追加と質の向 上、イベントや一般開放などによる幅広い活 用を進める。 目標︓①特別緑地保全地区の拡大、 ②特別保 護区の保全方針の策定検討、 ③特別緑地保全 地区・特別保護区の保全・活用 市民緑地契約制度 の活用推進 生 1-5-1 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 区と(一財)世田谷トラストまちづくりが協 力しながら制度周知等を積極的に行い、新規 契約や既存緑地の契約面積拡大等により保全 する。 目標︓新たな市民緑地の設置4か所 小さな森制度の活 用推進 生 1-5-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 50㎡以上の庭などで、年に数回オープンガ ーデンを行うことを条件に小さな森に登録。 財団は庭造りのアドバイスやオープンガーデ ンの支援を行い、区民にみどり保全の大切さ を啓発するとともに、地域コミュニティづく りを進める。 目標︓新たな小さな森の登録 4か所 29 ●取り組み内容 1-1-2.国分寺崖線を守り育てる活動の推進 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-1国分寺崖線の保全生1-1-1国分寺崖線を守り育てる活動の推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 国分寺崖線の魅力 周知生 1-1-1みどり政策課 国分寺崖線の歴史的資産や自然環境の豊かな 場所をたどる「きしべの路」「おもいはせの路」 の案内板の適正な管理とともに、フィールド ミュージアム等と連携し、より効果的に崖線 の自然・生息する生きものを紹介する。 希少生物生息・生育 地の保全活動生 1-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 区民ボランティア、自治会、大学、区等との協 働により希少種 (イチリンソウやカタクリ )を 保全する。 国分寺崖線湧水調 査みどり政策課 国分寺崖線の湧水の湧出量や水質などの調査 を実施し、湧水の現況や経年変化を把握する ことで、国分寺崖線の湧水を保全するための 基礎資料とするとともに、調査結果の概要版 やホームページなどで周知する。 公園緑地における 崖線樹林地の管理・ 運営の充実 【新規】 公園緑地課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 方針を検討するとともに、維持管理の質の向 上を図る。また、これまで取り組んできた区 民参加による崖線樹林地の保全活動を基盤と し、様々な普及啓発や新たな区民との協働に より崖線樹林地の保全を重点的に取り組む。 目標︓①公園緑地における崖線樹林地の管理 方針の検討、②樹木診断等に基づく危険樹木 の更新と未来につながる若木の育成、③公園 緑地を核とした区民参加の活動の場の拡充・ 創出(5か所) 保全活動の支援 【新規】 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 について、これまで取り組んできた区民との 協働による崖線樹林地の保全活動を継続的な ものとしていくための活動支援(コーディネ ート)に取り組む。 目標︓区民との協働による活動の場の継続及 び発展のための支援 30 ●取り組み内容 1-1-3.みどりのつながりの保全・確保 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-1国分寺崖線の保全生1-1-2国分寺崖線のための生物多様性に配慮し た緑化 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 国分寺崖線保全重 点地区内の緑化指 導 生 1-1-2 玉川・砧総合 支所街づくり 課 みどり政策課 世田谷区みどりの基本条例に基づく国分寺崖 線保全重点地区内の緑化基準により、重点的 な緑地の保全・創出を推進していく。 水と緑の風景軸に おける建設行為等 の届出による風景 づくりの指導・誘導 都市デザイン 課 風景づくり条例に基づく風景づくり重点区域 である「水と緑の風景軸」において、国分寺崖 線のみどりや地形などの風景特性を踏まえた 方針・基準に沿って指導・誘導を行う。 目標︓国分寺崖線のみどりや地形などの風景 特性を活かした良好な風景づくりの推進 風致地区条例に基 づく指導生 1-1-2 玉川・砧総合 支所街づくり 課 みどり政策課 該当地区内の風致維持のため、周辺自治体と も連携して「東京都風致地区条例」に基づく 審査基準の見直しを図る。また、生物多様性 に配慮した緑化についても誘導していく。 みどり確保のため の基金周知みどり政策課 「世田谷区みどりのトラスト基金」への寄附 を、区報、ホームページ、ポスター掲示、パン フレット配布、イベントなど、様々な機会を 捉えて周知する。 31 ●取り組み方針 1-2.水環境の維持・増進1-2.水環境の維持・増進 ●取り組み内容 1-2-1.河川・水辺の保全 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-3河川・水辺の保全生 1-3-1生物多様性に配慮した河川の管理 2-1河川・水辺のネットワークづくり生 2-1-2多自然川づくりや水生生物の移動に配慮し た河川整備 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 生物多様性に配慮 した河川管理生1-3-1 豪雨対策・ 下水道整備課 工事第一課 工事第二課 環境保全課 生物多様性に配慮した河川管理方法など、東 京都と連携し、環境に配慮した管理を検討し、 実施する。 河川の自然環境の 再生生2-1-2 豪雨対策・ 下水道整備課 みどり政策課 環境保全課 東京都へ環境に配慮した河川づくりを要望 し、協力していく。 湧水を生かした緑 地の整備公園緑地課 国分寺崖線のまとまった樹林地や湧水、流れ と一体となる大蔵緑地の整備を進める。水辺 地などでは、地域の人々の記憶を呼び起こす ために、看板を設置し、湧水の紹介、解説など をすることで、水循環を支えるみどりへの理 解やふれあいを促進する。 宙水の普及啓発生1-3-2みどり政策課宙水分布想定図を含むパンフレットの配布な どで、宙水の保全の普及啓発を行う。 地下水・湧水調査生1-3-2みどり政策課 区内で地下水位・池水位・湧水量などを継続 的に観測し、長期的な変化を把握することで、 地下水・湧水の保全に役立てる。また、地下 水・湧水の現状とその保全に向けた取り組み を概要版やホームページなどにより普及啓発 する。 32 ●取り組み内容 1-2-2.水循環の回復 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-3河川・水辺の保全生 1-3-2建設時の地下水・湧水の保全指導 8-2生物多様性保全の人材育成生8 -2-1生物多様性保全に関わる人材の育成 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 雨水浸透施設・雨水 タンク設置の助成生 1-3-2豪雨対策・ 下水道整備課 都市型水害の軽減や地下水の涵養のため、雨 水浸透施設・雨水タンクを設置した方に、一 定の条件のもと、助成を行う。 また、雨水貯留浸透とみどりの創出の効果を あわせ持つ助成制度の拡充により、区民、事 業者が取り組むグリーンインフラを促進す る。 雨水貯留浸透施設 設置の指導生 1-3-2 豪雨対策・ 下水道整備課 工事第一課 工事第二課 世田谷区雨水流出抑制施設の設置に関する指 導要綱等に基づき、新築行為などに対して、 雨水流出抑制施設の設置を指導する。 目標 ︓世田谷区豪雨対策行動計画 (改定)に基 づく、令和9年度の目標値(累積) ①目黒川流域34.9万㎥ ②谷沢川・丸子川流域15.4万㎥ ③野川流域11.6万㎥ ④呑川流域 5.7万㎥ 湧水保全重点地区 内における雨水浸 透施設設置の助成 生 1-3-2豪雨対策・ 下水道整備課 湧水の涵養のため、積極的にみどりの保全及 び創出の推進を図る必要があると認められ る、湧水保全重点地区において、一般地区よ り助成条件を優遇させて、雨水浸透施設設置 助成を進める。 湧水保全重点地区 内の指導生 1-3-2みどり政策課 湧水保全重点地区などにおいて温泉掘削をす る場合に、区と事前協議して地下水及び湧水 の保全に努める。 湧水保全重点地区 の拡大検討みどり政策課 湧水保全重点地区の拡大検討を行い、雨水の 地下浸透を促進し、適正な水循環の回復を図 る。 グリーンインフラ の普及・啓発生 8-2-1豪雨対策・ 下水道整備課 「せたがやグリーンインフラライブラリー」 の追加更新を行う。世田谷グリーンインフラ 学校を継続して実施する。 雨庭づくりの普及 と人材育成 【新規】 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 個人の庭などでの雨庭づくりについて、普及 啓発プログラムの開発と地域展開の検討と試 行を行う。また、区民、事業者、団体、区等と の連携を進めながら普及啓発のための人材育 成に取り組む。 目標︓多主体連携による、個人の庭などでの 雨庭づくりの推進 33 ●取り組み方針 1-3.農のみどりの継承1-3.農のみどりの継承 ●取り組み内容 重 1-3-1.農地の保全 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-4農地の保全生1-4-1農地保全の取り組みの推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 生産緑地地区の新 規指定及び追加指 定の推進、並びに特 定生産緑地の指定 の促進 生 1-4-1都市計画課 都市農業課 生産緑地地区の新規指定及び追加指定によ り、都市農地の保全を図る。また、生産緑地の 所有者に特定生産緑地制度を周知し、所有者 等の意向による指定に向けて取り組む。 さらに、都市農地の貸借制度の運用などによ り、多様な保全策を進めていく。 所有者等の意向を丁寧に聞き取り、円滑な指 定に向けた案内を継続して実施する。 目標︓①良好な都市環境の形成に資するもの として、都市農地を計画的かつ永続的に保全、 ②所有者の意向を踏まえ、都市農地の営農継 続支援となる貸借のあり方について検討、 ③ 担い手となる農家の支援を継続して実施 農業公園の都市計 画決定生 1-4-1みどり政策課 農業振興拠点としての活用方法等を検討する とともに、農地保全方針の見直し検討等によ り、今後の整備等の検討を行う。 農業公園の整備・活 用生 1-4-1公園緑地課 農地の取得後、区民参加型農園や教育・福祉 農園などとして農業公園を拡張し、活用する。 活用にあたっては、農作業体験を通じて都市 農業への理解と関心を深めてもらうことなど を目的として、農業公園を運営する。(喜多見 農業公園、瀬田農業公園分園、次大夫堀公園 里山農園、桜丘農業公園) せたがやカレープ ロジェクト 生リーディング 公園緑地課 活動団体、農業関連団体など様々な主体と連 携して、区内農作物を使い、親しみのあるカ レーなどを作るイベントを実施し、生物多様 性への関心の向上や住宅都市の農業、農地の 大切さの区民理解を醸成する。 農の風景育成地区 における農の風景 の育成・維持 生 1-4-1みどり政策課 農を活かした街づくりのモデル地区として農 の風景の育成・維持を図る。 農業の基盤づくり都市農業課 担い手が年々減少している中で、農業者に対 し、営農継続への様々な支援を引き続き行う ことにより、都市農業の振興を図るとともに、 農地の保全につなげる。また、認定・認証農業 者については、家族間での経営協定締結を推 奨すること等により、人数の増加を図る。 34 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 目標 ︓①都市農地の保全、②認定・認証農業者 (累計 141名) 新たな農業ビジネ ス・世田谷独自の農 地保全の検討 都市農業課 農福連携事業については、拠点となる農地を 中心に引き続き障害者就労、地域コミュニテ ィ形成等に向けて取り組む。また、六次産業 化(加工品開発)を含め、農業における新規ビ ジネスの創出支援に向けて取り組んでいく。 目標︓①農福連携事業拠点 1か所、②農業者 による新規ビジネス構築件数( 5件) 都市農業支援に向 けた施策展開都市農業課 生産緑地について、相続発生により生じる税 制の改正を他自治体と連携して国に働き掛け ていく。 目標︓生産緑地における税制面改正の実現 ●取り組み内容 1-3-2.農とのふれあいの推進 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 8-1生物多様性に関わる体験・学習の場 づくり 生 8-1-1学校や地域と連携した生物多様性に関 する体験・学習機会の拡充 9-1世田谷らしい農の継承生 9-1-1地産地消の促進と伝統野菜の継承 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 農業農地が有する 多面的機能の情報 発信 生 9-1-1都市農業課 農業振興と農地保全を PRするイベント (夏 季農産物品評会、農業祭、花展覧会 (春・秋 )) を開催し、都市農業・都市農地の有する多面 的機能への区民理解を醸成する。 ふれあい農園、体験 農園、区民農園の推 進 生 8-1-1都市農業課 農地を身近に感じ、農業を理解してもらえる よう、農作業を体験する機会として、ふれあ い農園や体験農園、区民農園を運営する。 農地を活用した多世代のコミュニティの場と して利用するなど、多面的な利活用を推進す る。 目標 ︓①ふれあい農園開園数 (累計 57園 )、 ② 体験農園開園数 (累計 6園 )、③区民農園開園 数(累計 22園) 次大夫堀自然体験 農園の運営都市農業課 農作業体験を通じて都市農業への関心を深め てもらうこと、また、専門的な農作業技術の 習得を通じて農業サポーターを育成すること を目的として、次大夫堀公園の自然体験農園 を運営する。 35 ●取り組み方針 1-4.社寺林・屋敷林などのみどりの保全 ●取り組み内容 1-4-1.社寺林・屋敷林などのみどりの保全・支援 重 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-5民有地・公共用地のみどりの保全生1-5-1諸制度を活用したみどりの保全 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 民有地のみどり保 全 〔再掲〕 生 1-5-1みどり政策課 法や条例に基づく制度で貴重な民有地のみど りを保全していく。指定か所の増加と質の向 上、イベントや一般開放などによる幅広い活 用に努める。 目標︓①特別緑地保全地区の拡大、 ②特別保 護区の保全方針の策定検討、 ③特別緑地保全 地区・特別保護区の保全・活用 既存樹木の保全 【拡充】〔再掲〕みどり政策課 地域に残る貴重な既存樹木の保全を推進する ため、保存樹木・保存樹林地指定基準や支援 の見直しを検討する。 保存樹木・保存樹林 地制度の活用推進生 1-5-1みどり政策課 条例に基づき保存樹木等を指定し、必要に応 じて支援を行い貴重な民有地のみどりを保全 していく。 目標︓保存樹木新規指定 20本 市民緑地契約制度 の活用推進 〔再掲〕 生 1-5-1 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 区と(一財)世田谷トラストまちづくりが協 力しながら制度周知等を積極的に行い、新規 契約や既存緑地の契約面積拡大等により保全 する。 目標︓新たな市民緑地の設置4か所 市民緑地認定制度 による緑地の保全・ 創出 みどり政策課 市民緑地設置管理計画制度を活用した民間主 体による緑地の保全・創出を進める。 市民緑地の活用推 進生 1-5-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 市民緑地でボランティアや市民団体等との協 働による保全活動を実施するとともに、各所 にて利活用促進に取組む。 目標︓①市民緑地でのボランティア等との保 全活動 5か所、②利活用促進 8か所 小さな森制度の活 用推進 〔再掲〕 生 1-5-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 50㎡以上の庭などで、年に数回オープンガ ーデンを行うことを条件に小さな森に登録。 財団は庭造りのアドバイスやオープンガーデ ンの支援を行い、区民にみどり保全の大切さ を啓発するとともに、地域コミュニティづく りを進める。 目標︓新規登録 4か所 36 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 樹木の移植助成の 活用みどり政策課 建物の新築や増改築等により、やむを得ず移 植するものについて、助成制度の活用を促進 し、既存樹木の保全に努める。 樹木伐採の事前届 出制度の活用 みどり政策課 街づくり課 (各総合支所) 大規模敷地の伐採予定を把握し、事前相談時 に移植の助成制度を案内するなど、既存樹木 の保全や代替植栽を誘導する。 区民相互のみどり の管理に対する支 援 【拡充】 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 落ち葉ひろいリレーの拡充など、区民が樹木 や樹林の管理に参加することができる仕組み の拡充を図り、地域の財産であるみどりを、 地域のみんなで大切に守っていく。 民有地のみどりの 管理支援みどり政策課 民有地のみどりに対して、所有者の管理によ るみどりの質の向上をめざし、機材の貸し出 しを行う。 庭木の手入れ講習 会 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 日常的なみどりの管理の基礎知識を学べる講 習会等を実施する。 目標︓講習会実施( 2回 /年) 37 ●取り組み内容 1-4-2.民有地の身近なみどりの保全・支援 重 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-5民有地・公共用地のみどりの保全生1-5-1諸制度を活用したみどりの保全 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 既存樹木の保全 【拡充】〔再掲〕みどり政策課 地域に残る貴重な既存樹木の保全を推進する ため、保存樹木・保存樹林地指定基準や支援 の見直しを検討する。 保存樹木・保存樹林 地制度の活用推進 〔再掲〕生 1-5-1みどり政策課 条例に基づき保存樹木等を指定し、必要に応 じて支援を行い貴重な民有地のみどりを保全 していく。 目標︓保存樹木新規指定 20本 小さな森制度の活 用推進 〔再掲〕生 1-5-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 50㎡以上の庭などで、年に数回オープンガ ーデンを行うことを条件に小さな森に登録。 財団は庭造りのアドバイスやオープンガーデ ンの支援を行い、区民にみどり保全の大切さ を啓発するとともに、地域コミュニティづく りを進める。 目標︓新たな小さな森の登録 4か所 樹木の移植助成の 活用 〔再掲〕 みどり政策課 建物の新築や増改築等により、やむを得ず移 植するものについて、助成制度の活用を促進 し、既存樹木の保全に努める。 樹木伐採の事前届 出制度の活用 〔再掲〕 みどり政策課 街づくり課 (各総合支所) 大規模敷地の伐採予定を把握し、事前相談時 に移植の助成制度を案内するなど、既存樹木 の保全や代替植栽を誘導する。 区民相互のみどり の管理に対する支 援 【拡充】 〔再掲〕 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 落ち葉ひろいリレーの拡充など、区民が樹木 や樹林の管理に参加することができる仕組み の拡充を図り、地域の財産であるみどりを、 地域のみんなで大切に守っていく。 民有地のみどりの 管理支援 〔再掲〕 みどり政策課 民有地のみどりに対して、所有者の管理によ るみどりの質の向上をめざし、機材の貸し出 しを行う。 庭木の手入れ講習 会 〔再掲〕 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 日常的なみどりの管理の基礎知識を学べる講 習会等を実施する。 目標︓講習会実施( 2回 /年) 38 ●取り組み内容 1-4-3.風景づくりと連携した樹木の保全 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 景観重要樹木の指 定検討 都市デザイン 課 風景づくり計画に定める指定方針に基づき、 景観形成を図る上で重要な樹木の指定を検討 する。 ●取り組み内容 1-4-4.みどりを活かした街づくりの推進 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-5民有地・公共用地のみどりの保全生 1-5-1諸制度を活用したみどりの保全 2-3民有地・公共用地の生物生息空間 づくり 生 2-3-1生物多様性に配慮した民有地の緑化推 進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 環境基本条例に基 づく環境配慮制度 【拡充】 生 2-3-1 環境・エネル ギー施策推進 課 大規模な開発事業等に対し、緑化率・緑の質 の向上、既存樹木の保全等に関する配慮を要 請。緑の量の確保(緑化率について基準値に 4%上乗せ、高木等の配置について基準を 20%上回るもの)、既存樹木、みどりの質の確 保等の評価軸を設け評価する。 目標︓環境基本条例に基づく環境配慮制度に おける「みどりの保全・創出」の評価結果につ いて、 ★★★(優良な配慮)の獲得 大規模敷地におけ る街づくり誘導指 針の活用 街づくり課 (各総合支 所) 大規模な敷地においては、まとまった樹林地 を可能な限り保全していくため、街づくり条 例に基づく「街づくり誘導指針」を策定し、地 域のみどりを生かした土地利用を誘導する。 地区計画・地区街づ くり計画の策定都市計画課 地区計画・地区街づくり計画策定時に、緑化 に関する制限を設けるなど、建替え時に緑化 を誘導していく。 目標︓世田谷区次期実施計画に基づき実施 界わい形成地区に おける建設行為等 の届出による風景 づくりの指導・誘導 都市デザイン 課 風景づくり条例に基づく風景づくり重点区域 である「界わい形成地区(奥沢 1~ 3丁目等界 わい形成地区)」において、住宅地の豊かなみ どりなどの風景特性を踏まえた地区独自の方 針や基準に沿って指導・誘導を行う。 目標︓界わい形成地区独自の風景特性を活か した良好な風景づくりの推進 緑地協定によるみ どりの保全・創出みどり政策課緑地協定の制度を周知し、住民自身による自 主的なみどりの保全や創出を進めていく。 39 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 樹木伐採の事前届 出制度の活用 〔再掲〕 みどり政策課 街づくり課 (各総合支所) 大規模敷地の伐採予定を把握し、事前相談時 に移植の助成制度を案内するなど、既存樹木 の保全や代替植栽を誘導する。 小さな森制度の活 用推進 〔再掲〕生 1-5-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 50㎡以上の庭などで、年に数回オープンガ ーデンを行うことを条件に小さな森に登録。 財団は庭造りのアドバイスやオープンガーデ ンの支援を行い、区民にみどり保全の大切さ を啓発するとともに、地域コミュニティづく りを進める。 目標︓新たな小さな森の登録 4か所 市民緑地の活用推 進 〔再掲〕 生 1-5-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 市民緑地でボランティアや市民団体等との協 働による保全活動を実施するとともに、各所 にて利活用促進に取組む。 目標︓①市民緑地でのボランティア等との保 全活動 5か所、②利活用促進 8か所 40 基本方針―2核となる魅力あるみどりを創出する ●取り組み方針 2-1.公園緑地の整備 ●取り組み内容 2-1-1.公園緑地の配置・整備 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 新たな公園緑地の 整備公園緑地課 公園緑地の整備にあたっては、事業に期待さ れる防災機能や健康レクリエーション効果を 発揮させるとともに、生物多様性に配慮し、景 観形成などの地域環境にも寄与する空間とな るよう、区民参加の手法を取り入れながら、み どり豊かで魅力のある公園・緑地を増やして いく。 目標︓4.27ha(累計 181.54ha) ●取り組み内容 2-1-2.様々な手法による公園緑地の確保 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-5民有地・公共用地のみどりの保全生1-5-2生きものを守り増やすための基金など による緑地の確保 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 公園緑地確保のた めの基金周知生 1-5-2みどり政策課 「世田谷区みどりのトラスト基金」への寄附 を、ホームページやイベントなどで周知を図 る。 公園用地の寄附生 1-5-2みどり政策課 区民からの寄附による土地を公園緑地として 活用し、整備を進めていく。 目標︓寄附公園制度の PRの拡充 公園緑地配置方針図に基づく「特に公園緑地 が少なく公園緑地を配置する地域」での PR、 空き家対策との連携を検討 公園緑地用地取得みどり政策課 特に公園緑地が少ない地域や、防災面で公園 が必要とされている地域、国分寺崖線保全重 点地区等の位置付けがある地域などに配慮す るとともに、みどりの拠点やみどりの軸、みど りのネットワークの形成に資する公園緑地用 地を取得する。 目標 ︓公園緑地用地取得面積 (H30年度からの 41 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 累計 11.82㏊) ●取り組み内容 2-1-3.みどりを守り育てる資金の確保 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 みどりを守り育て る資金の確保 【拡充】 みどり政策課 世田谷区みどりのトラスト基金を活用した体 験型事業の実施などにより、みどりのトラス ト基金への寄附醸成につなげる。 ●取り組み内容 2-1-4.区民や事業者との協働による魅力ある公園づくり 重 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 2-2公園緑地のネットワークづくり生2-2-1生物多様性に配慮した公園緑地の整備 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 魅力あふれる公園 づくりの推進公園緑地課 公園の規模や種類に応じて、ワークショップ や利用者アンケート等多様な手法により、計 画から管理・運営まで区民参加を進めるとと もに、参加・協働による仕組みや場を増やす。 目標 ︓12か所(累計 72件※H20からの公 園整備数) 砧地域プレーパー クの設置に向けた 協働事業の実施 【拡充】 児童課 プレーパークを外遊びの拠点として、子ども たちの外遊びを進める。外遊びの啓発に取り 組むとともに、砧地域に新たなプレーパーク の設置を進める。 目標︓区民との協働による砧地域プレーパー クの常設化(週5日開園)と地域に向けた外遊 び啓発活動の充実 公園管理・活用方針 の策定公園緑地課 管理・活用に関する各種方針、ガイドライン等 の策定・更新を行う。 大規模な公園の新 設や改修を契機と した常設民間施設 (カフェ等)の誘致 公園緑地課 みどり政策課 玉川野毛町公園拡張事業で実施したサウンデ ィング調査や区民意見聴取等を元に、P-PFIに よる民間便益施設の公募を行う。また、上用賀 公園拡張事業で実施したサウンディング調査 等を基に、 P-PFIによる民間便益施設の導入 の可能性について検討を進める。 42 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 目標︓民間便益施設の誘致(玉川野毛町公園)、 民間便益施設の導入検討(上用賀公園) 公園における移動 販売車の誘致 公園緑地課 産業連携交流 推進課 区民の利便性向上と税外収入の確保を図るた め、公園での移動販売車の出店を継続する。 公園の防災機能の 強化公園緑地課 災害時の避難場所としての機能向上をめざ し、防災活動のスペースを確保し、災害用施設 を整備するなど、防災機能の強化に取り組む。 公園等における区 民参加の花づくり 活動の支援 公園緑地課 区民が、公園・緑道・身近な広場に花苗や球根 を植え付け、日頃の管理を進めていく活動を 支援していく。植え付けする植物について、生 きものを呼び込むことのできる種類を選ぶな ど、生物多様性に配慮した工夫を取り入れる。 生きものに配慮し た大規模公園緑地 の計画づくり 【新規】 生2-2-1みどり政策課 大規模公園緑地の整備に向け、生物多様性に 配慮した公園緑地の計画づくりを進める。 目標︓(仮称)北烏山七丁目緑地 大規模な生きもの 拠点となる公園緑 地の整備 生2-2-1公園緑地課 体験・学習の場として使えるような大規模な 生きもの拠点となる公園を整備する。 目標︓玉川野毛町公園(拡張用地) 生きもの拠点とな る公園緑地の整備生2-2-1公園緑地課身近な公園や緑地に生物多様性に配慮した空 間を整備する。 公園緑地における 崖線樹林地の管理・ 運営の充実 【新規】 〔再掲〕 公園緑地課 (一財)世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 方針を検討するとともに、維持管理の質の向 上を図る。また、これまで取り組んできた区民 参加による崖線樹林地の保全活動を基盤と し、様々な普及啓発や新たな区民との協働に より崖線樹林地の保全を重点的に取り組む。 目標︓①公園緑地における崖線樹林地の管理 方針の検討、②樹木診断等に基づく危険樹木 の更新と未来につながる若木の育成、③公園 緑地を核とした区民参加の活動の場の拡充・ 創出(5か所) 保全活動の支援 【新規】 〔再掲〕 (一財)世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 について、これまで取り組んできた区民との 協働による崖線樹林地の保全活動を継続的な ものとしていくための活動支援(コーディネ ート)に取り組む。 目標︓区民との協働による活動の場の継続及 び発展のための支援 風景づくりのガイ ドライン(公共施設 編)の作成 都市デザイン 課 風景づくり計画に基づき、公共施設に関する 風景づくりの配慮すべき事項等を示したガイ ドラインを作成する。 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 目標︓民間便益施設の誘致(玉川野毛町公園)、 民間便益施設の導入検討(上用賀公園) 公園における移動 販売車の誘致 公園緑地課 産業連携交流 推進課 区民の利便性向上と税外収入の確保を図るた め、公園での移動販売車の出店を継続する。 公園の防災機能の 強化公園緑地課 災害時の避難場所としての機能向上をめざ し、防災活動のスペースを確保し、災害用施設 を整備するなど、防災機能の強化に取り組む。 公園等における区 民参加の花づくり 活動の支援 公園緑地課 区民が、公園・緑道・身近な広場に花苗や球根 を植え付け、日頃の管理を進めていく活動を 支援していく。植え付けする植物について、生 きものを呼び込むことのできる種類を選ぶな ど、生物多様性に配慮した工夫を取り入れる。 生きものに配慮し た大規模公園緑地 の計画づくり 【新規】 生2-2-1みどり政策課 大規模公園緑地の整備に向け、生物多様性に 配慮した公園緑地の計画づくりを進める。 目標︓(仮称)北烏山七丁目緑地 大規模な生きもの 拠点となる公園緑 地の整備 生2-2-1公園緑地課 体験・学習の場として使えるような大規模な 生きもの拠点となる公園を整備する。 目標︓玉川野毛町公園(拡張用地) 生きもの拠点とな る公園緑地の整備生2-2-1公園緑地課身近な公園や緑地に生物多様性に配慮した空 間を整備する。 公園緑地における 崖線樹林地の管理・ 運営の充実 【新規】 〔再掲〕 公園緑地課 (一財)世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 方針を検討するとともに、維持管理の質の向 上を図る。また、これまで取り組んできた区民 参加による崖線樹林地の保全活動を基盤と し、様々な普及啓発や新たな区民との協働に より崖線樹林地の保全を重点的に取り組む。 目標︓①公園緑地における崖線樹林地の管理 方針の検討、②樹木診断等に基づく危険樹木 の更新と未来につながる若木の育成、③公園 緑地を核とした区民参加の活動の場の拡充・ 創出(5か所) 保全活動の支援 【新規】 〔再掲〕 (一財)世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 について、これまで取り組んできた区民との 協働による崖線樹林地の保全活動を継続的な ものとしていくための活動支援(コーディネ ート)に取り組む。 目標︓区民との協働による活動の場の継続及 び発展のための支援 風景づくりのガイ ドライン(公共施設 編)の作成 都市デザイン 課 風景づくり計画に基づき、公共施設に関する 風景づくりの配慮すべき事項等を示したガイ ドラインを作成する。 43 ●取り組み方針 2-2.公園緑地の管理運営 ●取り組み内容 2-2-1.公園の適正な維持・更新 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 2-2公園緑地のネットワークづくり生2-2-2生物多様性に配慮した公園緑地の管理 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 公園等長寿命化改 修計画に基づく改 修 公園緑地課 公園等長寿命化改修計画に基づき、計画的に 公園等を改修する。 目標︓①大規模公園改修 8か所、②緑道再生 1,360m、③特色ある公園・身近な広場の再生 12か所 維持管理経費の縮 減公園緑地課長寿命化計画の推進により、公園施設の長寿 命化を図り経費を縮減する。 生物多様性に配慮 した公園管理生 2-2-2公園緑地課 在来種を用いた植栽、枯木積みや石積みなど のエコスタックを用いた生きものの生息・生 育場所への配慮、外来種防除などを検討・実施 する。 区民による公園管 理協定制度の推進公園緑地課 「公園管理協定制度」の内容について、管理作 業の拡充を検討する。 目標 ︓管理協定講習会の開催・公園サポーター 制度の推進 公園緑地における 崖線樹林地の管理・ 運営の充実 【新規】 〔再掲〕 公園緑地課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 方針を検討するとともに、維持管理の質の向 上を図る。また、これまで取り組んできた区民 参加による崖線樹林地の保全活動を基盤と し、様々な普及啓発や新たな区民との協働に より崖線樹林地の保全を重点的に取り組む。 目標︓①公園緑地における崖線樹林地の管理 方針の検討、 ②樹木診断等に基づく危険樹木 の更新と未来につながる若木の育成、 ③公園 緑地を核とした区民参加の活動の場の拡充・ 創出。 5か所 保全活動の支援 【新規】 〔再掲〕 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線の将来像を見据え、生物多様性に 配慮した公園緑地における崖線樹林地の管理 について、これまで取り組んできた区民との 協働による崖線樹林地の保全活動を継続的な ものとしていくための活動支援(コーディネ ート)に取り組む。 目標︓区民との協働による活動の場の継続及 び発展のための支援 44 ●取り組み内容 2-2-2.地域の魅力を高める公園マネジメントの検討 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 公園管理・活用方針 の策定 〔再掲〕 公園緑地課管理・活用に関する各種方針、ガイドライン等 の策定・更新を行う。 大規模な公園の新 設や改修を契機と した常設民間施設 (カフェ等)の誘致 〔再掲〕 公園緑地課 みどり政策課 玉川野毛町公園拡張事業で実施したサウンデ ィング調査や区民意見聴取等を元に、P-PFIに よる民間便益施設の公募を行う。また、上用賀 公園拡張事業で実施したサウンディング調査 等を基に、 P-PFIによる民間便益施設の導入 の可能性について検討を進める。 目標 ︓民間便益施設の誘致1公園(玉川野毛 町公園)、民間便益施設の導入検討1公園 (上用賀公園) 公園における移動 販売車の誘致 〔再掲〕 公園緑地課 産業連携交流 推進課 区民の利便性向上と税外収入の確保を図るた め、公園での移動販売車の出店を継続する。 暮らしにつながる 発生材の地域循環・ 活用 【新規】 公園緑地課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 岡本公園をモデルとして、公園や街路樹の管 理で発生した伐採木や石などの発生材を、樹 林地管理や体験工作など地域で活かし、暮ら しの中の新しい価値や豊かさを生み出すよう に資源を循環させる取り組みを進める。また、 公園緑地の保全活動のほか、子どもの環境教 育や意見交換、情報発信など暮らしとつなげ る具体的な取り組みを推進する多世代交流の 拠点づくりに取り組む。 目標 ︓①再生資源循環の仕組みの検討・試行、 ②地域循環・活用の拠点づくり1か所 45 ●取り組み方針 2-3.区民がふれあえる水辺の再生 ●取り組み内容 2-3-1.区民がふれあえる水辺の再生 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 2-1河川・水辺のネットワークづくり生 2-1-1河川、湧水などの水辺と周辺のみどりを 活かしたビオトープづくり 生 2-1-2多自然川づくりや水生生物の移動に配 慮した河川整備 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 湧水を生かした緑 地の整備 〔再掲〕 公園緑地課 国分寺崖線のまとまった樹林地や湧水、流れ と一体となる大蔵緑地の整備を進める。水辺 地などでは、地域の人々の記憶を呼び起こす ために、看板を設置し、湧水の紹介、解説など をすることで、水循環を支えるみどりへの理 解やふれあいを促進する。 生物多様性に配慮 した水辺づくり生 2-1-1 公園緑地課 各施設関係所 管課 施設営繕第一 課 施設営繕第二 課 世田谷生きもの緑化ガイドブックを参考に、 公共施設などにおいて、地域環境、施設用途の 特性に合わせ、生物多様性に配慮した水辺づ くりを進めるとともに、鳥や虫などの生きも のを育む水辺の維持管理を進める。 水辺の維持管理生 2-1-1 公園緑地課 工事第一課 工事第二課 鳥や虫などの生きものを育む水辺の維持管理 を進める。 河川の自然環境の 再生 〔再掲〕 生 2-1-2 豪雨対策・ 下水道整備課 みどり政策課 環境保全課 東京都へ環境に配慮した河川づくりを要望 し、協力していく。 46 基本方針―3街なかに多様なみどりをつくり、つなげる ●●取り組み方針 3-1.民有地のみどりづくり ●取り組み内容 3-1-1.花とみどりの街づくりの推進 重 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-3河川・水辺の保全生 1-3-1生物多様性に配慮した河川の管理 1-5民有地・公共用地のみどりの保全生 1-5-1諸制度を活用したみどりの保全 2-3民有地・公共用地の生物生息空間 づくり 生 2-3-1生物多様性に配慮した民有地の緑化推 進 生 2-3-2生物多様性に配慮した建築計画などに ともなう緑化の推進 リーディングプロジェクトちょこっと空間づくりプロジェクト 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 宅地の生物多様性 に配慮した緑化推 進 生 2-3-1 街づくり課 (各総合支所) みどり政策課 みどりの基本条例・都市緑地法に基づき一定 規模以上の建築物の新築や増築を行う場合 に、緑化の義務を定めている。それに加え、生 物多様性に配慮した緑化を誘導していく。 シンボルツリー・生 垣、植栽帯造成、屋 上緑化・壁面緑化、 駐車場緑化の助成 制度の推進 【拡充】 生 2-3-2みどり政策課 既存制度を拡充し、より多くの区民が多様な 緑化を進め、街なかのみどりが効果的につな がっていくような制度としていく。 また、雨水貯留浸透とみどりの創出の効果を あわせ持つ助成制度の拡充により、区民、事 業者が取り組むグリーインフラを促進する。 目標︓街なかのみどり創出による生きものネ ットワークの充実。令和6~9年度助成件数 372件 みどりと花いっぱ い協定による緑化 推進 生 2-3-1みどり政策課 既存協定を継続しつつ新規案件を増やし、街 なかにみどりと花の拠点を増やして、みどり に対する区民の意識を高めていく。また、多 年草を含めた多様な植栽種が選択できるよ う、新たな支援方法を検討する。 3軒からはじまる ガーデニング支援 制度 生 2-3-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 3軒以上のグループへガーデニングアドバイ ザーの派遣と緑化資材購入費の一部を助成 し、みどりあふれる環境にやさしい街並づく りを推進する。 園芸講習会生 2-3-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 瀬田農業公園(フラワーランド)での園芸講 習会開催、身近なまちづくり推進協議会等、 地域で開催される園芸講習会に講師を派遣す る。 小さな森制度の活 用推進 〔再掲〕 生 1-5-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 50㎡以上の庭などで、年に数回オープンガ ーデンを行うことを条件に小さな森に登録。 財団は庭造りのアドバイスやオープンガーデ ンの支援を行い、区民にみどり保全の大切さ 47 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 を啓発するとともに、地域コミュニティづく りを進める。 目標︓新たな小さな森の登録 4か所 緑地協定によるみ どりの保全・創出 〔再掲〕 みどり政策課緑地協定の制度を周知し、住民自身による自 主的なみどりの保全や創出を進めていく。 緑化助成制度の多 様な PRみどり政策課 助成制度を利用した緑化施設について、PR 方法の工夫を行い、助成制度のさらなる活用 を進める。 樹木の移植助成の 活用 〔再掲〕 みどり政策課 建物の新築や増改築等により、やむを得ず移 植するものについて、助成制度の活用を促進 し、既存樹木の保全に努める。 既存樹木の保全 【拡充】 〔再掲〕 みどり政策課 地域に残る貴重な既存樹木の保全を推進する ため、保存樹木・保存樹林地指定基準や支援 内容の見直しを検討する。 ひとつぼみどりの 創出みどり政策課 通りに面した部分などに、1坪(約 3.3㎡) 程度の小さなみどり(ひとつぼみどり)の創 出を図る。パンフレットで、ひとつぼみどり の事例や、助成制度、みどりを楽しむ暮らし 方(ジャムづくり、腐葉土づくり、草木染め、 家庭菜園など)を紹介する。 ちょこっと空間づ くり生リーディングみどり政策課 個人宅の庭やベランダ、商店街などで生きも のが立ち寄る場をつくる工夫を動画で紹介 し、生きものの生息・生育空間を増やす。 目標︓動画配信(令和 6年度新規動画公開) による「ちょこっと空間づくり」の推進 区民相互のみどり の管理に対する支 援 【拡充】 〔再掲〕 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 落ち葉ひろいリレーの拡充など、区民が樹木 や樹林の管理に参加することができる仕組み の拡充を図り、地域の財産であるみどりを、 地域のみんなで大切に守っていく。 民有地のみどりの 管理支援 〔再掲〕 みどり政策課 民有地のみどりに対して、所有者の管理によ るみどりの質の向上を図るため、機材の貸し 出しを行う。 庭木の手入れ講習 会 〔再掲〕 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 日常的なみどりの管理の基礎知識を学べる講 習会等を実施する。 目標︓講習会実施( 2回 /年) 雨水浸透施設・雨水 タンク設置の助成 〔再掲〕 生 1-3-2豪雨対策・ 下水道整備課 都市型水害の軽減や地下水の涵養のため、雨 水浸透施設・雨水タンクを設置した方に、一 定の条件のもと、助成を行う。 雨水貯留浸透施設 設置の指導 〔再掲〕 生 1-3-2 豪雨対策・ 下水道整備課 工事第一課 工事第二課 世田谷区雨水流出抑制施設の設置に関する指 導要綱等に基づき、新築行為などに対して、 雨水流出抑制施設の設置を指導する。 目標 ︓世田谷区豪雨対策行動計画 (改定)に基 づく、令和9年度の目標値(累積) ①目黒川流域34.9万㎥ ②谷沢川・丸子川流域 15.4万㎥ 48 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 ③野川流域 11.6万㎥ ④呑川流域 5.7万㎥ 雨庭づくりの普及 によるひとつぼみ どりの創出 【新規】 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 個人の庭などでの雨庭づくりについて、多様 な普及啓発プログラムの開発により、ひとつ ぼみどりの創出を図る。 雨庭づくりの普及 と人材育成 【新規】 〔再掲〕 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 個人の庭などでの雨庭づくりについて、普及 啓発プログラムの開発と地域展開の検討と試 行を行う。また、区民、事業者、団体、区等と の連携を進めながら普及啓発のための人材育 成に取り組む。 目標︓多主体連携による、個人の庭などでの 雨庭づくりの推進 49 ●取り組み内容 3-1-2.緑化指導・誘導の推進 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-1国分寺崖線の保全生 1-1-2国分寺崖線保全のための生物多様性に 配慮した緑化 2-3民有地・公共用地の生物生息空間 づくり 生 2-3-1生物多様性に配慮した民有地の緑化推 進 生 2-3-2生物多様性に配慮した建築計画などに ともなう緑化の推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 建築事業者などに 対する普及啓発生 2-3-2 みどり政策課 街づくり課 (各総合支所) 積極的に緑化を推進するために、緑化制度を 担当する職員の研修を実施し、建築・開発事業 者に対し建築時の緑化の普及啓発を行う。 世田谷生きもの緑 化ガイドブックの 配布 生 1-1-2みどり政策課世田谷生きもの緑化ガイドブックを参考に、 生物多様性に配慮した緑化を推進する。 環境基本条例に基 づく環境配慮制度 【拡充】 〔再掲〕 生 2-3-1 環境・エネル ギー施策推進 課 大規模な開発事業等に対し、緑化率・緑の質の 向上、既存樹木の保全等に関する配慮を要請。 緑の量の確保(緑化率について基準値に4% 上乗せ、高木等の配置について基準を 20%上 回るもの)、既存樹木、みどりの質の確保等の 評価軸を設け評価する。 目標︓環境基本条例に基づく環境配慮制度に おける「みどりの保全・創出」の評価結果につ いて、 ★★★(優良な配慮)の獲得 みどりの計画書制 度による届出制度 の継続 みどり政策課 みどりの計画書届出制度を継続し、 150㎡以 上の敷地や風致地区内における新築時等に、 新たなみどりの創出、既存樹木の保全等を進 めていく。 建築物緑化認定ラ ベル交付制度の検 証 みどり政策課 みどりの基本条例に定めた基準以上の緑化を 行う建築物などを顕彰する、緑化認定ラベル 交付制度の運用について、より効果的な方法 を検証する。 緑化地域制度の対 象建築物の緑化の 確実な維持 みどり政策課 緑化地域制度によって創出された緑化施設に ついて、巡回確認により確実なみどりの維持 を指導する。 地区計画・地区街づ くり計画の策定 〔再掲〕 都市計画課 地区計画・地区街づくり計画策定時に、緑化に 関する制限を設けるなど、建替え時に緑化を 誘導していく。 目標︓世田谷区次期実施計画に基づき実施 界わい形成地区に おける建設行為等 の届出による風景 づくりの指導・誘導 〔再掲〕 都市デザイン 課 風景づくり条例に基づく風景づくり重点区域 である「界わい形成地区(奥沢 1~ 3丁目等界 わい形成地区)」において、住宅地の豊かなみ どりなどの風景特性を踏まえた地区独自の方 針や基準に沿って指導・誘導を行う。 50 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 目標︓界わい形成地区独自の風景特性を活か した良好な風景づくりの推進 シンボルツリー・生 垣、植栽帯造成、屋 上緑化・壁面緑化、 駐車場緑化の助成 制度の推進 【拡充】 〔再掲〕 生 2-3-2みどり政策課 既存制度を拡充し、より多くの区民が多様な 緑化を進め、街なかのみどりが効果的につな がっていくような制度としていく。 目標 ︓街なかのみどり創出による、生きものネ ットワークの充実。(令和6~9年度助成件数 372件) ●取り組み内容 3-1-3.建設行為等におけるみどりの風景づくり 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-2景観の保全生 1-2-1風景づくり活動の推進による生物多様 性への配慮 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 建設行為等におけ る風景づくりの誘 導 生 1-2-1都市デザイン 課 建築物や工作物などの建設行為等を行う際 に、事業者に対し、事前協議および景観法に基 づく届出制度により、風景づくりの方針・基準 に基づいた計画となるよう、指導・誘導を行 う。 目標︓地域の風景特性を活かした良好な風景 づくりの推進 51 ●取り組み方針 3-2.みどりの公共・公益施設づくり ●取り組み内容 3-2-1.みどりの道づくり 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 2-3民有地・公共用地の生物生息空間 づくり 生2-3-3生物多様性に配慮した公共・公益施設の 緑化推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 道路緑化の推進生 2-3-3 土木計画調整課 工事第一課 工事第二課 公園緑地課 道路空間として効果的かつ良質な道路緑化を 推進することを基本理念として、生物多様性 等に配慮した道路緑化を推進する。また、街路 樹や植栽帯について、病害虫の防除や植栽基 盤の改善、適切な補植や更新、剪定などによ り、健全な育成・維持管理を行っていく。 目標︓令和 5年度末より、道路緑化面積を 0.72ha増加 風景づくりのガイ ドライン(公共施設 編)の作成 〔再掲〕 都市デザイン 課 風景づくり計画に基づき、公共施設に関する 風景づくりの配慮すべき事項等を示したガイ ドラインを作成する。 庁内でのみどりの 相談窓口 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり みどりや生物多様性に関する情報を庁内で共 有する。また、庁内での園芸や緑化に関する 様々な相談について、瀬田農業公園 (フラワー ランド )で専門員等により応じる体制を継続 する。 52 ●取り組み内容 3-2-2.みどりの学校づくり 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 2-3民有地・公共用地の生物生息空間 づくり 生2-3-3生物多様性に配慮した公共・公益施設の 緑化推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 緑のカーテンづく り(学校)生 2-3-3教育環境課 みどり政策課 生物多様性に配慮した緑化を推進する。希望 校を中心に実施していく。 生物多様性に配慮 した学校づくり生 2-3-3教育指導課 教育環境課 世田谷生きもの緑化ガイドブックを参考に、 地域環境、施設用途の特性に合わせ、生物多様 性に配慮した緑化を検討し、推進していく。 校庭芝生化 教育環境課 施設営繕第一課 施設営繕第二課 利用面での制約や管理面での課題について、 導入した学校での成果をもとに検討し、地域 の利用団体と調整を図りながら、学校の新築・ 改築時などに合わせ、校庭内の一部に芝生の 導入を検討し、推進していく。 屋上緑化 教育環境課 施設営繕第一課 施設営繕第二課 管理面での課題について、導入した学校での 成果をもとに樹種等を工夫し、新築・改築時な どに導入を検討し、推進していく。 地上部植栽 教育環境課 施設営繕第一課 施設営繕第二課 新築・改築時などに敷地内の地上部に植栽し ていく。 植栽地の適切な管 理各学校学校の植栽地を適切に管理していく。 風景づくりのガイ ドライン(公共施設 編)の作成 〔再掲〕 都市デザイン 課 風景づくり計画に基づき、公共施設に関する 風景づくりの配慮すべき事項等を示したガイ ドラインを作成する。 庁内でのみどりの 相談窓口 〔再掲〕 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり みどりや生物多様性に関する情報を庁内で共 有する。また、庁内での園芸や緑化に関する 様々な相談について、瀬田農業公園 (フラワー ランド )で専門員等により応じる体制を継続 する。 53 ●取り組み内容 3-2-3.みどりの公共・公益施設づくり 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 2-3民有地・公共用地の生物生息空間 づくり 生2-3-3生物多様性に配慮した公共・公益施設の 緑化推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 緑のカーテンづくり (公共・公益施設)生 2-3-3みどり政策課生物多様性に配慮した緑化を推進する。希望施 設を中心に実施していく。 公共・公益施設の建 築計画などにおける 緑化の推進生 2-3-3 各施設関係所 管課 施設営繕第一課 施設営繕第二課 公共・公益施設の建築計画や、駐車場整備にお いて、世田谷生きもの緑化ガイドブックを参考 に、生物多様性に配慮した緑化を進める。 公共・公益施設にお けるクールスポット づくり 各施設関係所 管課 施設営繕第一課 施設営繕第二課 地域環境、各種条例に基づき、各種施設用途に 合わせ、クールスポットづくりを進める。 ※【クールスポット】 涼しく過ごせ、お休み処となるような場所を意 味する。木陰をつくる中・高木を保全、植栽する ことで、快適に過ごせる場所を創出する。 屋上緑化・壁面緑化 の推進 各施設関係所 管課 施設営繕第一課 施設営繕第二課 公共・公益施設の改築時に、屋上緑化や壁面緑 化を図る。 樹木・植栽地の適切 な維持管理(公共・公 益施設) 【新規】 各施設関係所 管課 公共・公益施設、区営住宅等の住宅施設におけ る樹木・植栽地について、定期的な剪定や刈込 等により、適切な維持管理を行い、みどりの質 を確保する。 風景づくりのガイド ライン(公共施設編) の作成 〔再掲〕 都市デザイン 課 風景づくり計画に基づき、公共施設に関する風 景づくりの配慮すべき事項等を示したガイドラ インを作成する。 庁内でのみどりの相 談窓口 〔再掲〕 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり みどりや生物多様性に関する情報を庁内で共有 する。また、庁内での園芸や緑化に関する様々 な相談について、瀬田農業公園 (フラワーラン ド )で専門員等により応じる体制を継続する。 54 ●取り組み方針 3-3.新たなみどりの創出 ●取り組み内容 3-3-1.新たなみどりの創出 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 2-3民有地・公共用地の生物生息空間 づくり 生2-3-3生物多様性に配慮した公共・公益施設の 緑化推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 外環道上部空間等 利用における緑化 の推進 (東名ジャン クション (仮称 )) 生 2-3-3砧総合支所 街づくり課 上部空間等利用において緑化空間の創出と推 進を図るため、計画案の策定に向けて事業者 等と調整を進める。 小田急線上部利用 における緑化の推 進 生 2-3-3 北沢総合支所 街づくり課 拠点整備担当 課 小田急線の上部利用における公共施設整備に おいては、東北沢、下北沢、世田谷代田駅周辺 のみどりとのつながりを意識し、多様性をも たらす緑化の推進及び、住民参加型の管理や、 活用を促進し、高質な緑化空間の創出を図る。 地域活動団体との 連携によるみどり 保全とまちづくり (一財 )世田谷 トラストまち づくり 地域の様々な自然環境や歴史的・文化的環境 について、多様な団体と連携しながら、地域貢 献活用を広げ、居心地のよい魅力的なまちと コミュニティの再生をめざす。 市民緑地認定制度 による緑地の保全・ 創出 〔再掲〕 みどり政策課市民緑地設置管理計画制度を活用した民間主 体による緑地の保全・創出を進める。 55 ●取り組み方針 3-4.外来種や野生生物への対応 ●取り組み内容 3-4-1.外来種や野生生物への対応 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 3-1外来種や野生生物への対応生 3-1-1世田谷の生態系に影響を及ぼす外来種 対策の実施 生 3-1-2野生生物の適正管理、普及啓発の推進 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 関係行政機関、学 校、団体と連携した 啓発・防除活動 生 3-1-1みどり政策課特定外来種などの防除活動について連携し、 啓発や防除活動を行う。 普及啓発事業の実 施生 3-1-1みどり政策課 外来種についての正しい知識の周知や、特定 外来生物などの防除活動への参加を呼びかけ る。 カラスの巣撤去緊 急対策事業の実施生 3-1-2環境保全課繁殖期のカラスの威嚇や攻撃から区民の安全 を確保するため、巣の撤去などを行う。 ハクビシン等の防 除生 3-1-2環境保全課 ハクビシン・アライグマが建物の天井裏など に棲みつき、糞尿などの被害が生じている場 合、区民の生活環境の保全を図るため、箱わな を設置し、防除する。 農地におけるハク ビシン等の防除都市農業課 ハクビシン・アライグマ・タヌキによる農作物 への被害が生じている場合、被害の抑制を図 ることを目的として農地に箱わなを設置し、 防除する。 生活被害を伴う害 虫等への防除対策生 3-1-2世田谷保健所 区民生活に危害を及ぼす恐れのある害虫等に ついての注意喚起や情報の周知、ハチの巣の 除去(要件あり)を行う。 ハチとの共生の普 及啓発生 3-1-2世田谷保健所 ハチの生態や習性・被害の予防対策に関する 正しい知識を習得し、共生していくために、区 民向けの普及啓発講習会を開催する。 希少生物生息・生育 地の保全活動 〔再掲〕 生 1-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 区民ボランティア、自治会、大学、区等との協 働により希少種 (イチリンソウやカタクリ )を 保全する。 56 ●取り組み方針 3-5.みどりによる安全な街づくり ●取り組み内容 3-5-1.災害に備えた水環境の整備 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-3河川・水辺の保全生1-3-2建設時の地下水・湧水の保全指導 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 民有地の震災対策 用井戸の維持管理 支援 地域振興課 (各総合支所) 災害対策課 震災等の災害時に備え、利用可能な水を確保 するために、震災対策用井戸として指定され た民有地の井戸の維持管理を継続して支援す る。 防火水槽の設置指 導 街づくり課 (各総合支所) 地震などの災害発生時に備え防火水槽の設備 設置を進める。 雨水浸透施設・雨水 タンク設置の助成 〔再掲〕 生 1-3-2豪雨対策・ 下水道整備課 都市型水害の軽減や地下水の涵養のため、雨 水浸透施設・雨水タンクを設置した方に、一定 の条件のもと、助成を行う。 また、雨水貯留浸透とみどりの創出の効果を あわせ持つ助成制度の拡充により、区民、事業 者が取り組むグリーンインフラを促進する。 建築などの機会を 捉えた雨水貯留浸 透施設の普及 〔再掲〕 生 1-3-2 豪雨対策・ 下水道整備課 工事第一課 工事第二課 世田谷区雨水流出抑制施設の設置に関する指 導要綱等に基づき、新築行為などに対して、雨 水流出抑制施設の設置を指導する。 目標 ︓世田谷区豪雨対策行動計画 (改定)に基 づく、令和9年度の目標値(累積) ①目黒川流域34.9万㎥ ②谷沢川・丸子川流域15.4万㎥ ③野川流域11.6万㎥ ④呑川流域 5.7万㎥ ●取り組み内容 3-5-2.みどりによる防災機能の強化 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 防災街づくり事業に よる公園・広場・緑地 用地取得 防災街づくり 課 街づくり課 (各総合支所) 防災まちづくり事業により公園・広場・緑地用 地の取得を進める。 目標 ︓防災街づくり事業による公園・広場・緑地 用地取得 1か所(累計2か所) 地区計画・地区街づ くり計画の策定 〔再掲〕都市計画課 地区計画・地区街づくり計画策定時に、緑化に 関する制限を設けるなど、建替え時に緑化を誘 導していく。 目標︓世田谷区次期実施計画に基づき実施 57 基本方針―4みどりと関わる活動を増やし、協働する ●取り組み方針 4-1.みどりを守り育てる活動の活性化 ●取り組み内容 4-1-1.国・東京都・関係自治体との連携 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 4-1国や関係自治体との連携生4-1-1国・東京都・関係自治体との連携 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 生きもの情報の共 有生 4-1-1みどり政策課 各機関と生物多様性に関する情報を共有し、 生きものネットワークづくりに活用する。 国・東京都・関係自 治体等との連携に よる広域的保全の 推進 生 4-1-1みどり政策課 国・東京都・関係自治体と連携して、国分寺崖 線や河川環境などの広域的保全に取り組む。 「健康村里山自然 学校」の継続実施生 4-1-1 区民健康村・ ふるさと交流 課 区民と村民(群馬県川場村)が共同して森林等 の保全活動を行う「健康村里山自然学校」を実 施し、「地球温暖化防止」「生物多様化の保護」 などの重要性を学ぶ機会を作る。また、 PR活 動によってリピーターだけではなく新規参加 者の獲得に努めていく。 58 ●取り組み内容 4-1-2.区民や団体などとの連携 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 4-2区民の活動を活性化する仕組み づくり 生 4-2-1区民や団体との連携 リーディングプロジェクトせたがやカレープロジェクト 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 活動団体との意見 交換会の開催生 4-2-1 みどり政策課 公園緑地課 豪雨対策・ 下水道整備課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 生物多様性保全活動団体や河川の環境団体な どと意見交換会など情報共有の場を設ける。 また、各公園緑地等でのボランティア活動に おいて、保全方針や魅力を伝える活動などに ついて、活動団体との意見交換や勉強会等に 定期的に取り組む。 目標︓多様な主体との情報共有、意見交換会 (世田谷生きもの会議 1回/年)などの実施 専門家の派遣など の支援生 4-2-1 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 生物多様性保全活動団体や小学校、地域活動 団体等への専門家派遣に取り組む。 企業や学校との連 携による生物多様 性に配慮した場の 活用 生 4-2-1 みどり政策課 公園緑地課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 企業や学校と連携して、生物多様性に配慮し た公園緑地・公共用地・民有地を、環境学習な どの場として活用する。 せたがやカレープ ロジェクト 生リーディング 〔再掲〕 公園緑地課 活動団体、農業関連団体など様々な主体と連 携して、区内農作物を使い、親しみのあるカレ ーなどを作るイベントを実施し、生物多様性 への関心の向上や住宅都市の農業、農地の大 切さの区民理解を醸成する。 園芸相談 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 園芸に関する様々な相談を瀬田農業公園 (フ ラワーランド )で専門員が応じるとともに、寄 せられた相談・回答等をホームページで紹介 する。 区民相互のみどり の管理に対する支 援 【拡充】 〔再掲〕 みどり政策課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 落ち葉ひろいリレーの拡充など、区民が樹木 や樹林の管理に参加することができる仕組み の拡充を図り、地域の財産であるみどりを、地 域のみんなで大切に守っていく。 59 ●取り組み内容 4-1-3.みどり・生きものの表彰制度の推進 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 4-2区民の活動を活性化する仕組み づくり 生4-2-2生物多様性に関わる活動の顕彰制度の 設立 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 みどり・生きものの 表彰制度生 4-2-2みどり政策課 活動団体や事業者などによる、みどりや生物 多様性への貢献の高い取り組みを表彰する。 目標 ︓みどり・生きものの表彰制度の検討、実 施 建築物緑化認定ラ ベル交付制度の検 証 〔再掲〕 みどり政策課 みどりの基本条例に定めた基準以上の緑化を 行う建築物などを顕彰する、緑化認定ラベル 交付制度の運用について、より効果的な方法 を検証する。 緑化助成制度の多 様な PR 〔再掲〕 みどり政策課 助成制度を利用した緑化施設について、PR 方法の工夫を行い、助成制度のさらなる活用 を進める。 ●取り組み内容 4-1-4.トラスト運動支援者数の拡大 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 5-1生物多様性に関わる活動の活性化生5-1-1トラスト運動への参加の拡大 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 トラスト運動支援 者数の拡大生 5-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 賛助会員拡大やトラストボランティアなどと 連携・協力により自然環境や歴史的・文化的環 境の保全活動を進める。 60 ●取り組み内容 4-1-5.協働によるみどりの風景づくり 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-2景観の保全生1-2-1風景づくり活動の推進による生物多様 性への配慮 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 地域風景資産の継 続を目的とした仕 組みの検討 生 1-2-1都市デザイン 課 地域風景資産の継続を目的とした仕組みの検 討を行う。 風景づくり活動の 支援 都市デザイン 課 区民が自発的に進める風景づくり活動を支援 し、多様な主体の協働による風景づくりを推 進する。 界わい形成地区に おける建設行為等 の届出による風景 づくりの指導・誘導 〔再掲〕 都市デザイン 課 風景づくり条例に基づく風景づくり重点区域 である「界わい形成地区(奥沢 1~ 3丁目等界 わい形成地区)」において、住宅地の豊かなみ どりなどの風景特性を踏まえた地区独自の方 針や基準に沿って指導・誘導を行う。 界わい形成地区(奥 沢 1~ 3丁目等界わ い形成地区)におけ るみどりの風景づ くり 【新規】 都市デザイン 課 界わい形成地区(奥沢1~ 3丁目等界わい形 成地区)において、界わい緑化推進プログラム 等を活用し、地区住民とみどりの風景づくり に取り組む。 景観法の制度活用 等による風景づく りの検討 都市デザイン 課 景観法に基づく景観整備機構の活用など、多 様な主体による風景づくりの推進を検討す る。 61 ●取り組み方針 4-2.みどりに関する情報の管理・発信 ●取り組み内容 4-2-1.みどりに関する情報の管理・発信の仕組みづくり 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 1-3河川・水辺の保全生 1-3-2建設時の地下水・湧水の保全指導 6-1生物多様性に関わる情報整理、 発信の仕組みづくり 生 6-1-1生物多様性に関する情報の集約・管理と 活用 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 生物調査の実施生 6-1-1みどり政策課 世田谷に生息する生きものを把握するため に、選定した場所において調査を実施する。ま た、区民参加の生きものしらべを実施する。 目標︓生物調査の継続実施( 1回/ 5年)、ま ちの生きものしらべの実施( 1回/年) 河川調査(水生生 物)の実施生 6-1-1環境保全課河川調査 (水生生物 )の実施 自然環境調査結果 の公開生 6-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 自然環境調査結果内容について、世田谷トラ ストまちづくりビジターセンターをはじめ財 団ホームページで報告書等などを公開する。 多様な媒体を活用 したみどり・生きも の情報の発信 【拡充】 生 6-1-1みどり政策課 多様な媒体を活用した情報発信や生物調査結 果をオープンデータとして公開するなど、情 報共有や啓発を一層進めることにより、みど りの保全・創出、生物多様性の保全に向けた機 運醸成を行う。 世田谷名木百選マ ップの配布生 6-1-1みどり政策課 世田谷の長い歴史と文化の中に生き続け、地 域の方々に様々な関わりかたを通じて親しま れ、育まれてきた樹木を選定した『名木百選』 の普及啓発に努め、巨樹や老木を大切にする 心を醸成していく。 地下水・湧水調査 〔再掲〕生 1-3-2みどり政策課 区内で地下水位・池水位・湧水量などを継続的 に観測し、長期的な変化を把握することで、地 下水・湧水の保全に役立てる。また、地下水・ 湧水の現状とその保全に向けた取り組みを概 要版やホームページなどにより普及啓発す る。 環境調査 河川調査(水質)の 実施 環境保全課水質汚濁対策の一環として、年 5回の河川水 質の定期的な調査を継続する。 世田谷の自然とま ちづくりに関する 広報・情報発信 生 7-1-2(一財 )世田谷 トラストまち づくり トラストまちづくり情報誌等の紙媒体の発 行、財団ホームページやメールマガジン、 SNS などにより、世田谷の自然やまちづくりにつ いての普及啓発を進める。 62 基本方針―5みどりと関わる暮らしを楽しみ、伝える ●取り組み方針 5-1.みどりに関する普及啓発 ●取り組み内容 5-1-1.みどりを理解する場づくり 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 7-1生物多様性の普及啓発生 7-1-1生物多様性を伝える場づくり 8-1生物多様性に関わる体験・学習の場 づくり 生 8-1-1学校や地域と連携した生物多様性に関 する体験・学習機会の拡充 リーディングプロジェクトせたがやカレープロジェクト 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 みどりと生きもの に関する出前講座 などの開催 生 7-1-1みどり政策課 みどりと生きものの大切さを伝える場とし て、区民や学校向けの出前講座や講習会を開 催する。 (一財)世田谷トラ ストまちづくりビ ジターセンターの 運営 生 7-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 世田谷の自然環境や歴史的・文化的環境、ま た、まちづくりや身近な自然とふれあえる情 報発信拠点としてのビジターセンターの運営 及び緑地等を保全する地域団体やボランティ ア等の活動拠点づくりを行う。 特別保護区の一般 開放生 7-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 経堂五丁目特別保護区において、一般開放時 に、トラストボランティアにより、自然環境に 対する理解・促進を目指し、自然解説活動を実 施する。 目標︓自然解説活動 10回程度/年 フィールドミュー ジアムの運営 【拡充】 生 8-1-1みどり政策課 国分寺崖線の歴史的資産や魅力を伝える「き しべの路」「おもいはせの路」と、地域全体を ひとつの学習・体験の場として捉え、世田谷の 自然や生きものについて学べる「フィールド ミュージアム」等とのコラボレーションによ る拡充を検討、運営する。 せたがやカレープ ロジェクト 〔再掲〕生リーディング公園緑地課 活動団体、農業関連団体など様々な主体と連 携して、区内農作物を使い、親しみのあるカレ ーなどを作るイベントを実施し、生物多様性 への関心の向上や住宅都市の農業、農地の大 切さの区民理解を醸成する。 せたがやガーデニ ングフェアの実施みどり政策課 緑と花を主題に、せたがやらしい快適な環境 の向上を区民、事業者と共に考え行動し、「世 田谷みどり 33」を広く普及するイベントを、 区民、事業者と協働して開催し、区民のみどり の大切さや効果等の理解を高める。 植樹イベントの実 施みどり政策課 区民との協働により区内の公園緑地等に樹木 を植えるイベントを開催し、区民のみどりに 対する理解を高める。 63 ●取り組み内容 5-1-2.みどりに関する普及啓発 重 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 7-1生物多様性の普及啓発生 7-1-2生物多様性の理解を促すための普及啓 発 リーディングプロジェクト生きものモニター制度プロジェクト ちょこっと空間づくりプロジェクト 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 生きものつながる 世田谷プランと生 物多様性の普及啓 発 生 7-1-2みどり政策課 「生きものつながる世田谷プランわかりやす い版」の配布 目標︓冊子配布による普及啓発(対象児童約 6,200人/年) 世田谷の生きもの の紹介による普及 啓発 生 7-1-2みどり政策課 区内の生きものに関する冊子の配布 目標︓冊子配布による普及啓発(対象児童約 6,500人/年) 多様な媒体を活用 したみどり・生きも の情報の発信 【拡充】 〔再掲〕 生 6-1-1みどり政策課 多様な媒体を活用した情報発信や生物調査結 果をオープンデータとして公開するなど、情 報共有や啓発を一層進めることにより、みど りの保全・創出、生物多様性の保全に向けた機 運醸成を行う。 世田谷の自然とま ちづくりに関する 広報・情報発信 〔再掲〕 生 7-1-2(一財 )世田谷 トラストまち づくり トラストまちづくり情報誌等の紙媒体の発 行、財団ホームページやメールマガジン、 SNS などにより、世田谷の自然やまちづくりにつ いての普及啓発を進める。 ちょこっと空間づ くり 〔再掲〕 生リーディングみどり政策課 個人宅の庭やベランダ、商店街などで生きも のが立ち寄る場をつくる工夫を動画で紹介 し、生きものの生息・生育空間を増やす。 目標︓動画配信(令和 6年度新規動画公開) による「ちょこっと空間づくり」の推進 みどり確保のため の基金周知 〔再掲〕 みどり政策課 「世田谷区みどりのトラスト基金」への寄附 を、区報、ホームページ、ポスター掲示、パン フレット配布、イベントなど、様々な機会を捉 えて周知する。 緑のカーテンの普 及みどり政策課 夏に、葉かげによって涼しい町をつくる緑の カーテンづくりを、緑のカーテンハンドブッ クの配布、見本となる公共施設での緑のカー テン設置などにより、普及する。 世田谷の自然や歴 史的文化遺産保全 等に関する書籍や グッズの販売等 生 7-1-2(一財 )世田谷 トラストまち づくり 国分寺崖線散策マップ、ミニ野鳥図鑑、世田谷 の近代建築発見ガイド、手ぬぐい等の販売・頒 布を行う。 身近なみどりや生 きものとふれあえ る機会の創出 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 野鳥や植物及び水生生物の観察会等、季節に 合わせたイベントを開催する。 64 ●取り組み内容 5-1-3.みどりの再生利用 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 緑化廃棄物の再生 利用の促進 清掃・リサイ クル部事業課 区内事業所から排出された剪定枝等の確実な 再資源化へつなげるために、区内民間事業者 の取り組みを推奨し、積極的に区外の搬入先 自治体(再資源化施設所在自治体)と協議を行 い、緑化廃棄物を受け入れてもらう。 目標︓区内事業用大規模建築物の緑化廃棄物 (剪定枝等 )の再生資源化率 60%超に向上 暮らしにつながる 発生材の地域循環・ 活用 【新規】 〔再掲〕 公園緑地課 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 岡本公園をモデルとして、公園や街路樹の管 理で発生した伐採木や石などの発生材を、樹 林地管理や体験工作など地域で活かし、暮ら しの中の新しい価値や豊かさを生み出すよう に資源を循環させる取り組みを進める。また、 公園緑地の保全活動のほか、子どもの環境教 育や意見交換、情報発信など暮らしとつなげ る具体的な取り組みを推進する多世代交流の 拠点づくりに取り組む。 目標 ︓①再生資源循環の仕組みの検討・試行、 ②地域循環・活用の拠点づくり1か所 65 ●取り組み方針 5-2.みどりのために行動する人材の育成 ●取り組み内容 5-2-1.みどりと関わる体験・学習機会の拡充 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 7-1生物多様性の普及啓発生 7-1-1生物多様性を伝える場づくり 8-1生物多様性に関わる体験・学習の場 づくり 生 8-1-1学校や地域と連携した生物多様性に関 する体験・学習機会の拡充 リーディングプロジェクトせたがやカレープロジェクト 生きものモニター制度プロジェクト 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 フィールドミュー ジアムの運営 【拡充】 〔再掲〕 生 8-1-1みどり政策課 国分寺崖線の歴史的資産や魅力を伝える「き しべの路」「おもいはせの路」と、地域全体を ひとつの学習・体験の場として捉え、世田谷の 自然や生きものについて学べる「フィールド ミュージアム」等とのコラボレーションによ る拡充を検討、運営する。 (一財)世田谷トラ ストまちづくりビ ジターセンターの 運営 〔再掲〕 生 7-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 世田谷の自然環境や歴史的・文化的環境、ま た、まちづくりや身近な自然とふれあえる情 報発信拠点としてのビジターセンターの運営 及び緑地等を保全する地域団体やボランティ ア等の活動拠点づくりを行う。 せたがやカレープ ロジェクト 〔再掲〕 生リーディング公園緑地課 活動団体、農業関連団体など様々な主体と連 携して、区内農作物を使い、親しみのあるカレ ーなどを作るイベントを実施し、生物多様性 への関心の向上や住宅都市の農業、農地の大 切さの区民理解を醸成する。 ふれあい農園、体験 農園、区民農園の推 進 〔再掲〕 生 8-1-1都市農業課 農地を身近に感じ、農業を理解してもらえる よう、農作業を体験する機会として、ふれあい 農園や体験農園、区民農園を運営する。 農地を活用した多世代のコミュニティの場と して利用するなど、多面的な利活用を推進す る。 目標 ︓①ふれあい農園開園数 (累計 57園 )、 ② 体験農園開園数 (累計 6園 )、③区民農園開園 数(累計 22園) 土と農の交流園講 座の実施生 8-1-1市民活動推進 課 講義と実習により野菜や花づくりなどに関す る基礎を学習できる講座を開催する。 体験・学習機会の充 実生 8-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 児童課 教育研究・ ICT推進課 総合学習支援、多摩川での川遊び・水辺の生き 物観察などの自然体験出張事業、区内小学校 10校でSDGsに関連した3つのテーマ「食 品ロス」「森林」「エネルギー」を選択できる環 境出前授業、動物飼育支援活動(区・都)、移 動教室、学校間交流事業、食に関する講座など を開催する。 66 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 学務課 消費生活課 特別保護区の一般 開放 〔再掲〕 生 7-1-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 経堂五丁目特別保護区において、財団自主事 業で養成したボランティアが、年 10回程度 の一般開放時に来場者に自然解説活動を実施 する。 みどりと生きもの に関する出前講座 などの開催 〔再掲〕 生 7-1-1みどり政策課 みどりと生きものの大切さを伝える場とし て、区民や学校向けの出前講座や講習会を開 催する。 既存の自然体験遊 び場事業の拡充児童課 乳幼児親子の自然体験遊び場事業であるプレ ーリヤカーを拡充する。 目標 ︓①プレーリヤカー 23か所・ 240回、 ② 砧・多摩川あそび村週 5日開園、出張事業 12 回 外遊び啓発、ネット ワークづくりの推 進 児童課 区民や活動団体等との協働により外遊び啓発 事業を実施し、ネットワークづくりを推進す る。 砧地域プレーパー クの設置に向けた 協働事業の実施 【拡充】 〔再掲〕 児童課 プレーパークを外遊びの拠点として、子ども たちの外遊びを進める。外遊びの啓発に取り 組むとともに、砧地域に新たなプレーパーク の設置を進める。 目標︓区民との協働による砧地域プレーパー クの常設化(週5日開園)と地域に向けた外遊 び啓発活動の充実 ちょこっと空間づ くり 〔再掲〕 生リーディングみどり政策課 個人宅の庭やベランダ、商店街などで生きも のが立ち寄る場をつくる工夫を動画で紹介 し、生きものの生息・生育空間を増やす。 目標︓動画配信(令和 6年度新規動画公開) による「ちょこっと空間づくり」の推進 67 ●取り組み内容 5-2-2.みどりと関わる人材の育成 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 8-2生物多様性保全の人材育成生8-2-1生物多様性保全に関わる人材の育成 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 ボランティア向け の養成講座・イベン トの開催 生 8-2-1みどり政策課 公園緑地課 ボランティアに向けた、生物多様性保全の先 進事例の見学会、専門家の派遣などを実施す る。 目標 ︓見学会の開催、講師派遣などの実施によ る人材育成 世田谷トラストま ちづくり大学の開 催 生 8-2-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 地域の花づくりリーダーを育成する「花づく り教室」など、身近なみどり保全やまちづくり 活動に携わる人材を育成する各種講座を実施 する。 みどりの推進員制 度の活用みどり政策課 区のみどり事業や活動に関する情報を提供す ることにより地域活動の啓発・支援を行う。 目標︓情報通信の発行 2回/年 みどりを守り育て るボランティアの 育成 【新規】 (一財 )世田谷 トラストまち づくり 公園緑地や市民緑地などでみどりを守り育て る人を増やしていくため、各緑地で継続的に 体験会を開催する。 目標︓継続的なボランティア体験会の開催 68 ●取り組み方針 5-3.みどりとともにある歴史・文化の継承 ●取り組み内容 5-3-1.みどりとともにある歴史・文化の継承 生きものつながる世田谷プラン行動計画との関連性 取り組み方針取り組み内容 9-1世田谷らしい農の継承生 9-1-1地産地消の促進と伝統野菜の継承 9-2歴史・伝統文化の継承と活用生 9-2-1伝統的な自然との関わり方の継承 リーディングプロジェクトせたがやカレープロジェクト 個別取り組み 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 「せたがやそだち」 の消費拡大 【拡充】 生 9-1-1都市農業課 農家個人の直売所や JA共同直売所での販売 周知の継続、学校給食での「せたがやそだち」 利用拡大に向けた支援、「せたがやそだち」使 用店登録数の拡大、農家情報の充実を図る。 目標 ︓①農産物直売所マップの発行・区ホーム ページでの周知(継続)、②学校給食での定期 的な区内産農産物の供給支援(継続)、 ③「せ たがやそだち」取扱店舗・事業者数 30件 伝統野菜の継承生 9-1-1都市農業課 大蔵大根など世田谷にゆかりのある農産物の 存続に向けた取り組みの支援 目標︓伝統大蔵大根、伝統小松菜(城南小松 菜)など、江戸東京野菜に登録されている農産 物の存続に向けた支援 農業農地が有する 多面的機能の情報 発信 〔再掲〕 生 9-1-1都市農業課 農業振興と農地保全を PRするイベント (夏 季農産物品評会、農業祭、花展覧会 (春・秋 )) を開催し、都市農業・都市農地の有する多面的 機能への区民理解を醸成する。 せたがやカレープ ロジェクト 〔再掲〕 生リーディング公園緑地課 活動団体、農業関連団体など様々な主体と連 携して、区内農作物を使い、親しみのあるカレ ーなどを作るイベントを実施し、生物多様性 への関心の向上や住宅都市の農業、農地の大 切さの区民理解を醸成する。 民家園の運営生 9-2-1生涯学習課 次大夫堀公園民家園、岡本公園民家園では、世 田谷の古民家を保存・公開するとともに、かつ ての世田谷の農村の生活文化を伝える取り組 みを行う。 伝統行事や活動の 継承生 9-2-1地域振興課 (各総合支所) せたがやホタル祭りとサギ草市、せたがや梅 まつり、サギ草講習会などの地域に根ざした 行事や活動を継続する。 地域の歴史や伝統 文化の継承と活用生 9-2-1生涯学習課 世田谷の歴史や文化を伝える文化財の保存・ 活用を進め、広く区民の方に、学習・体験の場 や機会を設ける。また、地域の文化財の保護の 活動を支援し、地域の伝統的な文化を継承し ていく。 目標︓世田谷デジタルミュージアムのコンテ 69 個別取り組み生きもの 行動計画所管課個別取り組み内容・目標 ンツ内容の充実、地域の文化財保護の担い手 の育成及び活躍の場の提供 歴史的文化遺産の 保全と活用生 9-2-1(一財 )世田谷 トラストまち づくり 様々な専門家とのネットワークによる近代建 築の保全と活用の相談に応じるとともに、そ の仕組みについて検討を進める。また、歴史的 建造物の有効活用を推進するため、地域との 連携によるイベント等を開催する。 目標︓①様々な専門家とのネットワークによ る近代建築の保全と活用の仕組みを検討し、 試行する、②イベント等による歴史的建造物 の有効活用の継続 70 5.次期計画の策定に向けて5.次期計画の策定に向けて (1)目標について ①みどりの量について ・区は、2008(平成 20)年3月に、区制 100周年である 2032(令和 14)年に「世田 谷みどり 33」として、みどりの量の豊かさを測る指標である、みどり率を 33%とする 長期目標を掲げています。 ・一方で、直近のみどりの資源調査(2021(令和 3)年度)では、みどり率が 24.38% であり、前回調査(2016(平成 28)年度)より 0.80ポイント減少しました。新たな 公園・緑地の整備や公共施設の緑化などにより、みどりが増加しているものの、みどり 率 29%の達成には、約 268haのみどりを創出する必要がある状況です。 ・世田谷らしい多様なみどりを確保するため、2028(令和 10)年度からの次期「みどり の基本計画」の策定にあたっては、「世田谷みどり 33」の理念を引き継ぎながら、新た な目標年次や目標量を検討します。 ②みどりの質について ・生物多様性に資するみどりの繋がり、みどりが生活に与える効果など、みどりには様々 な機能があることから、「みどりの量」だけでは測れない「みどりの質」を向上させる 取り組みを計画的に進めていく必要があります。 ・近年、豪雨災害が多発・激甚化しています。みどりの創出や保全は、みどりが持つ雨水 貯留浸透機能により豪雨対策に資する機能があるとされています。また、脱炭素社会の 実現に向け、みどりの創出や保全は、Co2吸収量の拡大につながるなど、みどりは多 面的な機能をもっています。 ・また、質と量の両面でみどりづくりに取り組むためには、区民一人ひとりのみどりを守 り育てる意識の醸成と具体的な取組みも重要となります。 ・今後、次期みどりの基本計画の改定については、みどりの持つ様々な機能など、新たな 要素を踏まえて目標を検討するなど、中長期的な将来を見据えた区のみどり政策を検 討します。 (2)生物多様性について ・国は、2022(令和 4)年 12月に開催された COP15で採択された「昆明・モントリオ ール生物多様性枠組」を踏まえ、2023(令和 5)年 3月に閣議決定した「生物多様性 国家戦略 2023-2030」では、2050年ビジョン「自然と共生する社会」達成に向けた 短期目標(2030年ミッション)として「ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現」 を掲げています。 ・また、東京都は 2023(令和 5)年に改定された東京都生物多様性地域戦略では、2030(令和 12)年までに生物多様性を回復軌道に乗せるネイチャーポジティブの実現を目 標としており、取り組みを推進するために、「東京都生物多様性地域戦略アクションプ ラン」を策定しています。 ・今後は生物多様性の観点からも、みどりの保全・創出の取り組みを進める必要がありま 71 す。そのため、国や東京都の動向を踏まえ、次期「みどりの基本計画」の改定に合わせ て、「生きものつながる世田谷プラン」の中間見直しを行い、「自然と共生する社会」の 実現に向け、具体的な計画の検討を進めてまいります。 ・また、みどりと生きものの関係は相互に補完しあうものであることから、みどりの基本 計画及び生きものつながる世田谷プランを一体の計画として策定し、みどりと生きも のに関する総合的な計画として取りまとめていくことを検討します。 72