下北沢駅周辺都市計画道路 (補助第 54号線及び世区街第 10号線) 整備ワークショップニュース 第6号 発行日:平成28年1月8日 発行元:世田谷区道路整備部交通広場整備担当課 電話:03-5432-2547 部会での議論が終わり、いよいよ『提案書』としてまとめていきます。  平成 27年10月18日(日)に第3回(交通、利活用・運用)合同部会を、平成27年11月29日(日) にまとめの部会を北沢タウンホールで開催し、それぞれ19名、23名の方に参加いただきました。  第3回(交通、利活用・運用)合同部会では、「駅前広場の設え(高低差処理と歩行者動線と駅 前広場の設え)」と「補助第54号線及び世区街第10号線の街路樹と利活用空間」について、そして、 まとめの部会では、「駅前広場の設え(利活用を広くとる案と南口方面の設え)」と「デザイン イメージ」について議論しました。また、新しい駅前広場や道路空間を利活用しながら運営して いくために必要となる運営組織について再確認しました。  平成26年11月から開催してきましたこの道路整備ワークショップですが、去る11月29日(日) のまとめの部会をもちまして、部会での議論は終了しました。今後は、年度末に向け、ワークショッ プの成果を『提案書』としてまとめる段階に入ります。  次回ワークショップでは、いままでの議論をまとめた「道路整備の考え方」と「道路整備のイメー ジ」について確認し、提案書としてまとめていくための議論を行います。  写真:グループ発表の様子  写真:先生の講義の様子  写真:駅周辺の動線確認の様子 ■ 今後のワークショップの進め方と議論内容について  第5回 全体会  平成28年1月24日(日)  13:30〜16:30  「私たちがめざす道路整備の考え方」  「私たちがめざす道路整備のイメージ」の確認と共有  「運営組織のしくみと手順」の確認     ↓  第6回 全体会  平成28年2月20日(土)  13:30〜16:30  ワークショップ成果  「提案書(案)」の確認と共有とおつかれさま会     ↓  世田谷区への提案 ■ 第3回(交通、利活用・運用) 合同部会とまとめの部会での主な意見 【駅前広場(世区街第10号線)の設えについて】 現在不足している機能や、下北沢の駅前空間に相応しい設えについて、将来の利活用を 想定しながら話し合いました。 ≪歩行者動線≫ ○歩く人が中心のまちとして、歩行者動線を最優先に確保するため、歩行者動線は、充分な ゆとりを保ち、駅とまちをスムーズに短距離で繋ぎたい。 ○駅近接部は、「下北沢の顔」になることや、災害時にはさらに人が集中することが想定さ れるため、ゆとりある滞留空間を確保したい。 ≪高低差解消≫ ○階段を主動線として、昇降しやすく、かつ十分な幅を優先的に確保したい。 ○車いすやベビーカー利用者などすべての利用者に配慮してスロープを整備したい。 ○エレベーターは必要な機能ではあるが、整備場所に工夫が必要。 ≪バス停など≫ ○すべての利用者に配慮して、雨に濡れずに乗り換えができるよう連続した屋根を設置したい。 ○バス乗り場やタクシー乗り場にはベンチを設置したい。 ≪利活用を想定した設え≫ ○西側(図上側) の利活用空間を広くとるために、バスバースを東側に2つ並べて整備する などの工夫をしたい。 ○利活用スペース、収納スペースは余剰空間を活用して柔軟に検討したい。 ○植栽やベンチを設置する場合は、利活用時に柔軟に使えるように可動式としたい。 ○交通島は段差をなくし、ボラードを設置する場合は取り外し式にするなどして、利活用時に 使いやすい設えにしたい。 ≪南口方面の設え≫ ○待ち合わせスペースとなるように、歩行者動線などをのぞいた余剰空間に、屋根や案内板、 ベンチ等を設置し、シンボリックな空間としたい。 ≪東側道路(11C188)と広場の境界部≫ ○東側道路(11C188) は、歩行者の安全や歩きやすさに配慮し、車がスピードを出しにくい道 にしたい。 ○沿道店舗への行き来がしやすいように、境界部の段差は出来るだけ小さくして、車道と広場を 一体的な空間として設えたい。 ≪私たちがめざす道路のイメージ≫ ※このイメージについては、確定されたものではなく、第5回全体会にて確認する予定です。  まちとのスムーズな歩行者動線を確保  下北沢の顔となるゆとりある滞留空間を確保  高低差部は歩行者動線を最優先し階段やスロープを整備  利活用スペースを広くとる工夫  雨にぬれずに乗り換えられる屋根を設置  待ち合わせスペースとなる設え 【補助第54号線と世区街第10号線の歩道空間の設えについて】 街路樹や歩行空間の位置等について将来の利活用を想定しながら、話し合いました。 ≪街路樹の位置≫ ○歩く人が中心のまちとして、安全安心な歩行者の動線を確保できるよう、車道側に植えたい。 ○みどりに親しみながら利活用したり、“木のトンネル” となるような景観形成が期待できる ため車道側に植えたい。 ≪樹種≫ ○景観上見栄えがよく、紅葉や花が咲くなど季節感を楽しめる樹種としたい。 ○手入れがしやすく、維持管理が容易な樹種としたい。 ≪歩道での日常的な利活用について≫ ○利活用する場所は、通行や沿道店舗への影響を考慮し、車道側や街路樹間を想定したい。 ○利活用時の使い方については、来年度以降、沿道店舗の業種・業態や、歩道幅員や優先する 機能の違いも考慮し、今後路線ごとに検討していきたい。  イメージ図:補助第54 号線西側の道路断面イメージ ≪補助第54 号線東側及び世区街第10 号線の歩道と車道の境界部の設え≫ ○利活用時の柔軟な空間使用および違法駐輪やごみのポイ捨て のリスクを考慮し、植栽帯ではなく取り外しができるタイプの横断抑止柵としたい。 ○街路樹間には可動式プランターを設置して、みどりを楽しみたい。  写真:取り外しができる横断抑止柵のイメージ 【デザインイメージについて】 今の下北沢のまちに馴染みつつ、新しい下北沢の空間をつくるという視点で、 ふさわしいデザインイメージについて考えました。 ≪全体デザインイメージ≫ ○施設等のデザインイメージは、経年変化や維持管理を考慮し、ま ちなみとの調和を大切にしたデザインにしたい。 ○ナチュラルなイメージで景観を統一したうえで、部分的にオリジナ リティのあるデザインを取り入れたい。 ○屋根は視界を遮らない透明感のあるスタイリッシュなイメージにし たい。 ≪換気塔のデザインイメージ≫ ○換気塔は、出来るだけ小さくしたり丸みをつけるなど、圧迫感のない形状としたい。 ○まちのシンボルとなるようなデザインとしたい。 ○形状などの工夫ができない場合は、換気の機能だけでなく、広告(宣伝)で利用する などの機能を持たせたい。  写真:ナチュラル系のイメージ  写真:透明感のある屋根のイメージ  写真:アート系のベンチのイメージ 【運営組織の担うべき内容について】 まちの運営組織で、『賑わいの創出』活動と『魅力あるまちの維持』活動を行っていくことが 必要であることを再確認しました。 『賑わい創出』活動(例) ○ まちがひとつになれるイベント ○ 路上イベント ○ オープンカフェ など  写真:夏祭り(下北沢)  写真:オープンカフェ(横浜) 『魅力あるまちの維持』活動(例) ○ まちの統括 ○ まちの案内機能 ○ 喫煙ルールやまちのマナー向上 ○ 街路樹や植栽の手入れ ○ 違法駐輪や荷さばき車両への対策 ○ 沿道建物の駐車場や駐輪場に関する地域ルールづくり など ○第5回全体会(平成28年1月24日(日))では、まちの運営組織についての参考事例をご紹し、 下北沢での運営組織のイメージについて考えたいと思います。 ○お問い合わせ先 世田谷区 道路整備部 交通広場整備担当課 電話:03-5432-2547 ファックス:03-5432-3067 区のホームページでも、ワークショップの情報を公開中です。 「世田谷区 道路 ワークショップ」検索