下北沢駅周辺都市計画道路(補助第54号線及び世区街第10号線)整備ワークショップニュース 第5号 発行日:平成27年10月2日 発行元:世田谷区 道路整備部交通広場整備担当課 電話:03-5432-2547 第4回下北沢駅周辺都市計画道路整備ワークショップ開催 『私たちがめざす道路整備の考え方及び道路整備イメージ(補助第54号線西側)』を共有しました  平成27年8月29日(土曜日)、北沢タウンホールにて第4回ワークショップを開催し、21名が参加されました。 第3回ワークショップ(4月19日(日曜日)開催)で共有した「私たちがめざす道路の基本方針」に基づき、具体的検討を行うため、6月と7月に交通部会と利活用・運用部会を延べ4回開催しました。 交通部会では、大事にすべき歩行者動線や現状で課題のある自転車や荷さばき車両の通行や停車などについて、また利活用・運用部会では、道路・駅前広場空間での利活用を想定しながら、補助第54号線西側に相応しい整備イメージについて検討しました。 今回は、その2部会の成果について、参加者全員で話合い、共有を図りました。 グループワークショップは、「し」「も」「き」「た」の4グループに分かれて行いました。 はじめに、これまでの部会の成果となる『私たちがめざす道路整備の考え方及び道路整備のイメージ(補助第54号線西側)』(中面参照)について、参考写真を見ながらイメージを共有し、これまで議論してきた内容に対して過不足がないか確認しました。 次に、今後の検討頃目について話し合いました。  さらに、将来の道路をイメージした映像の上映や、とりまとめ役である芝浦工業大学の中野先生による海外の街路デザインや利活用の先進事例についての講義を行いました。参加者からは、「映像や写真によってイメージが膨らみ、とても参考になった。」などの感想をいただきました。 ○第4回ワークショップの主な内容 1.これまでの部会(交通、利活用・運用)の成果としての   『道路整備の考え方及び道路整備イメージ(補助第54号線西側)』の共有 2.整備後の道路をイメージした映像上映 3.グループワークショップ意見交換   @交通部会、利活用・運用部会の成果の確認   A道路整備の考え方及び道路整備イメージの共有(補助第54号線西側)   B今後の検討項目の確認 4.グループ発表 5.まとめの講義(海外の街路デザインや利活用の事例紹介) 6.部会についての説明 【写真】先生の講義の様子 【写真】グループ発表の様子 ■ これまでの部会成果として共有した『私たちがめざす道路整備の考え方及び道路整備イメージ(補助第54号線西側)』 ●私たちがめざす道路整備の考え方 道路整備の考え方を、以下の3つのエリアに分けて整理しました。 世区街第10号線や補助第54号線東側については、今後の部会で議論し、精査していきます。 @補助第54号線西側 A補助第54号線東側 B世区街第10号線(駅前広場) 【@補助第54号線西側の整備の考え方】 (事業認可区域より西側が開通するまでの暫定的な整備) 〇歩く人が中心のまちとして、安全安心な歩行者の動線を確保 〇歩く人が中心のまちとして車両の通過交通を排除するため、補助第54号線としもきた百花通り*(11C204)間の車両の通行は原則不可 (緊急車両は通行可とし、居住者や特定の利用者の通行への配慮方策は今後検討) 〇日常的な利活用の場となるよう、必要な設備をデザインを工夫して設置 ○大きなイベント時には車道と歩道を一体空間として利活用できるよう、設え方を工夫 【A補助第54号線東側の整備の考え方(案)】 〇駅前広場への動線として、車両通行機能を確保 ○駅前広場及び補助第54号線西側を車両通行止めにして利活用する際を想定し、車両が旋回可能な交差点形状 【B世区街第10号線(駅前広場) の整備の考え方(案)】 〇下北沢にふさわしい、すべての利用者に配慮した駅前広場 〇駅とまちをつなぐスムーズな歩行者動線を確保するため、高低差のある部分ではスロープと階段や機械動線(エレベーター等)で対応 ○バスやタクシー、一般車両が駅前広場にアクセスし、円滑に乗り換えできる一方で、車両が長時間滞留しないような取組みを工夫 ○大きなイベント時は、車両通行止めにして利活用 〇居住者と来街者などが集いふれあえる利活用の場となるよう必要な設備を設置し、収納場所として階段下などのスペースを活用 〇まちの玄関にふさわしい景観の駅前広場 *「しもきた百花通り」「しもきた駅前通り」は、しもきた商店街振興組合による通称です。 ●私たちがめざす道路整備イメージ 『私たちがめざす道路整備の考え方』に基づいた具体的な道路整備イメージを共有しました(補助第54号線西側のみ)。 世区街第10号線や補助第54 号線東側などについては、今後の部会で議論していきます。 【@補助第54号線西側の整備イメージ】(事業認可区域より西側が開通するまでの暫定的な整備) ・車道と歩道の境界の段差は、できるだけ小さくする ・歩道と車道の境界に必要な施設は、利活用時の支障になりにくい車止めとする ・安全な明るさを確保するため、まちのデザインに合う街路灯を設置 ・利活用に効果的な、緑陰を確保できる街路樹を植樹 ・車道と歩道を一体的に利活用できるように、植樹帯ではなく、植栽ますまたは可動大型プランターを設置 ・休憩や交流の場として活用できるベンチを設置 ・利活用に必要な電源や水道を設置 ・だれもが利用しやすく、分かりやすい、まちの案内板を適宜設置 【写真】福島:シンプルな車止め 【写真】札幌:フラワーポット車止め 【写真】日本大通り:可動プランター 【写真】神戸:まちの雰囲気に合った街路灯 【写真】丸の内:広告と一体となった案内板 【写真】日本大通り:柵状ベンチ 掲載の写真は参考イメージです。 【図】地下式駐輪場提案箇所    街路灯    車止め    緑陰が確保できる街路樹    電線地中化に伴う地上機器    その他適宜配置する施設     ・ベンチ     ・可動大型プランター     ・まちの案内板     ・イベント時等に活用できる電線     ・イベントや植栽管理等に活用できる水道 ≪利活用のイメージ≫ 【写真】街路樹を利用したオープンカフェ(日本大通り) 【写真】車道空間でのオープンカフェ(丸の内仲通り) 【写真】車道と歩道の一体的活用イベント(長野中央通り)出典:国交省HP 【写真】歩行者動線を確保しながらのイベント(日本大通り)出典:ヨコハマ経済新聞 【写真】街路樹の清掃活動の事例(名古屋市)出典:名古屋市 掲載の写真は参考イメージです。 *関係機関や警察等の協議により、変更となる可能性があります。 ■ ワークショップでの主な意見や感想 し 〇補助第54号線は、災害時に避難できる場所のような役割を担えるといい。 〇街路灯やベンチなどは、下北沢のオリジナルデザインにすることを検討したい。 も 〇高齢者や障がい者に配慮し、歩行者が安全に歩けるような車道と歩道をつくりたい。 〇毎年起こる浸水被害を防げるように、浸水対策を施したい。 〇街路樹は、落ち葉清掃などの運用面も考えて選定したい。 〇ゴミの処理や喫煙などについても検討したい。 き 〇しもきた百花通り*と補助第54号線の接続については、原則として緊急車両以外は進入不可にしたいが、現状の交通量を調査して議論したほうがいい。 〇現在参加のメンバー以外の幅広い意見を聞きたい。 た 〇利用者のモラル向上(違法駐輪・駐車ゼロ、ゴミのポイ捨てゼロ)につながる設えとしたい。 〇しもきた百花通り*と補助第54号線の接続については、今も西側からの通行をしているので、同様の通行規制としたい。 ■ 今後のワークショップの進め方と議論内容について 第3回交通・利活用・運用合同部会 平成27年10月18日(日曜日)13時から17時まで @世区街第10号線と補助第54号線東側の設えについて A補助第54号線西側の歩道空間の考え方等について まとめの部会 平成27年11月29日(日曜日)13時から17時まで @舗装や施設の色やデザインについて A運営組織の役割やつくり方について 第5回全体会 平成28年1月24日(日曜日)13時30分から ・私たちがめざす道路整備イメージの共有 ・施設や歩道のデザインイメージの共有 ・運営組織のイメージの共有 第6回全体会 平成28年2月20日(土曜日)13時30分から ・ワークショップ成果のとりまとめをみんなで共有 ワークショップ成果の発信 ○お問い合わせ先 世田谷区 道路整備部 交通広場整備担当課 電話:03-5432-2547 FAX:03-5432-3067 区のホームページでも、ワークショップの情報を公開中です。 世田谷区 道路 ワークショップ 検索