下北沢駅周辺都市計画道路( 補助第54 号線及び世区街第10 号線)整備ワークショップニュース第2号 発行日: 平成26 年12 月19 日 発行元: 世田谷区 道路整備部交通広場整備担当課 TEL:03-5432-2547 第1 回ワークショップ開催! 平成26 年11 月16 日(日)、北沢タウンホールにて第1 回目のワークショップを開催しました。 このワークショップは、イベントの多いまち、演劇のまち、歩いて楽しいまちなど、区内外から 親しまれている下北沢駅周辺に新たに整備する都市計画道路について、完成した後も親しみを持っ て皆さんに関わっていただきたい、という想いで企画したものです。  道路空間でどのような活動やどのような利用ができるか、またそのためにはどのように整備を 行うかについて皆さんに考えていただき、できるかぎり設計に反映していくことを目的としてい ます。  ワークショップのメンバーは、9月に発行しましたワークショップニュース第1 号で参加者を 募り選定された方と、地元の町会・商店街の代表の方の合計49 名です。当日は、休日にもかかわ らず41 名の方が参加してくださり、下北沢に対する熱い想いを語ってくださいました。  平成27 年度末まで予定するワークショップ全体スケジュールの説明や、全体ファシリテーター を務める芝浦工業大学の中野恒明先生による道路整備などの事例紹介のあと、「し」・「も」・「き」・ 「た」・「ざ」・「わ」の6つのグループに分かれて、約1 時間ほど下北沢の良さや課題、「下北沢ら しさ」についてなど話合いを行い、グループごとに発表をしました。 ○第1 回ワークショップの主な内容 1. 開会  ・本日のスケジュール説明  ・開会あいさつとスタッフあいさつ 2. 本ワークショップについて  ・本ワークショップについて(目的・スケジュール)  ・道路事業の概要  ・上部利用デザインワークショップとの関係について  ・ワークショップのルールについて 3. ワークショップ意見交換(グループ毎に) 4. グループ発表準備 5. 発表とまとめ  ・グループ毎に発表(1グループ3分程度)  ・まとめ 6. 閉会 ○第1回下北沢駅周辺道路整備ワークショップの結果報告 下北沢の良さや課題、「下北沢らしさ」って何? 整備に期待することは?  第1回ワークショップでは、右の@〜Bの3つのテーマについてグループ毎に話し合いを行い、発表の場を持ちま した。参加者の皆さんは、下北沢駅周辺にお住まいの方か商売・事業を行っている方、またはその両方の方もいらっ しゃいました。  下北沢との関わりやその期間は一人ひとり違いますが、どなたも下北沢に想いを寄せて語ってくださり、全員が発 言の機会を持ちながら、まちを良くしたいという想いを共有することができました。 【第1回グループワークショップで話し合った内容】 @下北沢にどのように関わっていますか?  (自己紹介を兼ねてお話しください。) A今の下北沢の好きなところ、課題に思うことは何ですか? 「下北沢らしさ」について、一緒に考えましょう。 B道路整備に期待していること、不安なこと、完成後にやってみたいことなど、意見交換しましょう。   し・も・き・た・ざ・わ の6つのグループ発表をまとめました。 次回以降のワークショップにつなげていきます。 し 交通ルール違反や落書き・マナー違反が課題だが、幅広い世代がいる独特の文化と魅力が下北沢らしさ。 歩行者・自転車・自動車のルールを下北沢独自に定め、街をひとつに! も 人付き合いがあり、寛容なところが演劇や音楽の下北沢文化をつくっている。 ただ、その良さが失われつつある。 道路は、場所に応じて車の通行を優先する箇所、歩行者主体の広場的箇所など役割を分担してはどうか! き 変化をし続けているまちが下北沢。それを居住者の人情で支えてきた。 新しい道路でも、商店・居住者・来街者が協力して気持ちよく利活用できるようにしていくことが大切! た だれもが住みたい、商売したい、海外からも訪れたいと思われる下北沢に。 世代を超えた交流ができるイベントの開催、マナー向上、安全・安心につながる道路を! ざ たくさんのイベントはあるけれど、まち全体でのイベントがない。 休日には、駅前広場でイベントをして、下北沢を世界に発信しよう! わ ごちゃごちゃして個性的で下町らしいのが下北沢の魅力。 一方で公園・緑も少なく防災上の危険が課題。 電線類の地中化やバリアフリー、広場の整備が期待される! 下北沢の魅力「下北沢らしさ」  イベントや演劇・音楽のまち、ごちゃごちゃしているけれど個性的な街として、歩いて楽しく、活気があるのが 下北沢の魅力。  その下北沢を支え続けているのは、居住者や商店主の寛容さによるもので、人付き合い・人情が最大の魅力である。 課 題 交 通 ・駅へのアプローチが悪い(バス・タクシー) ・駐輪場不足⇒違法駐輪(見た目も悪い) ・道路が狭く歩きづらい ・車や自転車が多く、スピードも速い ・駐車場や荷捌きスペースが不足 マナー ・マナーの悪さ(ゴミ、放置自転車、歩きたばこ) ・夜間の騒音 ・トイレ問題(公衆トイレの使い方、立小便) ・「下北沢らしさ」を支える人付き合いや人情が段々減ってきている 防 災 ・救急車や消防車が入れない道路 ・老朽化した建物が危険 おもてなし ・外国人への対応が不足 ・案内が不足(どこに何があるかわからない) 整備に期待すること 整備をチャンスに!   まちをひとつに! まちの安全・安心につながる道路 ・安全な道(高齢者にも子供にも)にしよう  例えば、歩行者ゾーンの設定など ・下北沢ならではのごちゃごちゃした道と安全な道を共存させよう ・休日の交通規制を行ってはどうか ・バリアフリーな広場をつくろう ・電線類の地中化を行おう まちがひとつになれるように使おう ・まち全体でのイベントの開催  (商店街ごとではなく世代を越えた交流の機会につながるイベント、外国人向けのイベント、住んでいる人・ 商店・来街者みんなが参加できるイベントなど) ・居住者も来街者も気持ち良く使えるためのルールをつくろう マナーの向上につながる施設や設え ・荷捌きスペース ・おしゃれできれいなトイレ ・気持ち良く憩える空間の設え  (ベンチや緑の配置の工夫) ・駐輪場 まちの紹介・情報発信をしっかり ・まちの運営のための窓口・拠点をつくろう ・他にはない「下北沢」を情報発信していくことが必要 ■当日行ったアンケートについて  アンケート回答者39 名(回収率95%)。  ご協力ありがとうございました。  主なご意見や複数の方からのご意見を紹介するとともに、考え方について整理しました。 ワークショップの反映について ・ワークショップでの成果の反映方法を明確に。 ・行政は、住民の意見を尊重してほしい。 ⇒ワークショップの成果は、地域性・経済効率性・安全性など、様々な視点から検討し、できるかぎり設計に反映し ていく予定です。 参加者について ・年齢層が高いのでは。 ・参加者全員の構成が知りたい。 ・一般公募の割合を増やすべき。 ⇒ご応募が多数であったため、期間内にご応募があり、優先条件を満たした方28 名を選定させていただきました。 年齢層は、60 歳以上が約半数となっています。  道路整備後の利活用や運営につなげていくことを踏まえ、地元の町会・商店街の代表の方21 名にもご参加いただい ています。 事例を知りたい ・道路整備の事例をもっと知りたい。 ・中野先生の講義を受けたい。 ⇒今後のワークショップで対応していきます。 情報提供について ・計画が明確にわかる資料をそろえてほしい。 ・整備の進捗状況を教えてほしい。 ・前提の確認や事前情報、結果報告を丁寧に。 ⇒必要な情報発信を丁寧に行っていくよう、努めます。 たくさんのご感想をいただきました ・有意義な意見交換・情報交換ができた。 ・意見が正反対であったが、本質的にはまちを良くしたい思いが共通してあることが分かり、前を向いた議論になった。 ・中途半端な道路は必要ない。 ・ワークショップに参加して良かった。 ・居住者・商業事業者など、色々な立場の方の意見が聞けて良かった。 ・他のまちとは違う、海外からもわざわざ下北沢をめざして来てもらえるような、ユニークで素晴らしいまちにして いきたい。 ○第2回以降のワークショップのご案内 日 時 第2回 平成27 年1 月24 日(土) 内 容 『課題と魅力まるごと下北沢マップ』をつくろう 道路の将来について考えよう −道路でしたいこと、道路にほしいもの − 第3回ワークショップの予定 平成27 年4 月19 日(日) <第3回目以降、平成27 年度まで継続開催(6回程度)の予定です> ○お問い合わせ先 世田谷区 道路整備部 交通広場整備担当課 TEL:03-5432-2547 FAX:03-5432-3067 区のホームページでも、 ワークショップの情報を公開中です。