6から7ページ 6から7ページに、イラスト7点、写真4点を掲載しています。 買い物シーンに焦点をあて、店員さんに伺いました パン屋 ダズンフォーの配慮 世間話をしながらお客様とコミュニケーションを取ったり、困っている人がいたら声を掛け、「誰にでも親切なまちの中のパン屋」を実現したいです。自分では「特別な対応をしている」わけではなく、「一人ひとりを見て接する」ようにしています。 カウンターの近くに筆談用のアプリが入っているタブレットと、点字の商品メニューが用意されていて、いつでも使えます。 イラスト1:店主の似顔絵。コック服を着た男性。 写真1:店主とお客様がお会計をしている写真 写真2:点字の商品メニュー 和スイーツ屋 ANCORO(アンコロ)の配慮 常に笑顔で、思いやりを持って「プチ幸せ」をお届けしたいと思います。車椅子のかたにはカウンターから出て商品をお渡しするなど、しっかりお客様を見て、一人ひとりに寄り添った接客を心掛けています。 写真付きのメニューがあり、商品を選び、注文しやすくなっています。お会計の時は、お客様から見える位置にあるタブレットにも金額が表示されるため、誰にでも分かりやすくしています。 イラスト2:店主の似顔絵。笑顔の女性。 写真3:お客様がお会計をしている手元の写真。写真付きのメニューが見える。 イラスト3:外見からは気づかない困難がある「僕」の似顔絵。 吹き出し:優しい店員さんのいるお店があるので、いつも感謝しています。 イラスト4:「僕」の「母」の似顔絵 吹き出し:子どもに任せられるものは自主的にやらせています。住み慣れたところで安心感を持って買い物をした経験が、初めてのところでも買い物ができるきっかけになりました。 せたっち:利用しやすいお店ってこんなお店なんだ! 買い物シーンに焦点をあて、UDワークショップでもたくさんの意見が出ました 今年度は、買い物シーンに焦点をあて、2回のワークショップを行いました。 買い物シーンの動画を見た参加者からは「普通の買い物に見えた」「特別なところは見当たらない」との意見がありました。 特別な配慮がないように見えますが、一見分からないほどのさりげない心遣いがあることで「利用しやすいお店」となります。 写真4:グループワークで、参加者が意見を出している。 意見の吹き出しが7つ。 ・「こうしてあげます」ではなく、自然な配慮が大事かと思いました。 ・障害者は周りの人が思うほど困っていないこともあるようですね。声をかける必要がないこともあるんですね。 ・察することの重要性を知りました。目の前の人をよく見て接することができれば良いと思いました。 ・「外見から気づかない困難」の人の原因を探るのではなく、何が必要か(ニーズ)に注目したいです。 ・サポートする側の意思表示が役立つことを知りました。 ・障害者と健常者の境目はなく、つながっていることを知りました。 ・障害があるから“ことさらに”ではなく、全ての人に同じように接することなんですね。 せたっち:どう配慮すればいいのかな? ヘルプマークとは? 義足や人工関節を使用しているかた、内部障害や難病のかた、または妊娠初期のかたなど、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としているかた々が、周囲のかたに配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。 出典:東京都 福祉保健局ホームページより イラスト5:杖を突いた人のグレイのシルエットの胸元に黄緑のハートがある。 吹き出し:外見から気づきにくい持病があり、歩く、動くなどの動作が遅いので、体調が良く杖を使わない日はヘルプマークで察してもらえるよう身につけています。 こんな意見もあります! イラスト6:グレイのシルエットの人の胸元にオレンジのハートがある。 吹き出し:「ヘルプマーク」をつけることによって、自分の障害を表明することになります。配慮を受けられるかもしれませんが、それに伴う差別や偏見にさらされることもあるので、今はつけていません。 イラスト7:グレイの子どものシルエットの胸元に青いハートがある。 吹き出し:マークをつけているから困っている人で、つけていないから困っていない人と区別すると、マークをつけることが恥ずかしい人、不安な人が、配慮を受けるためには我慢してマークをつけざるを得なくなります。マークが無くても配慮を受けられる社会が望まれます。 4