2から3ページ 2から3ページに、イラストを3点掲載しています。 まちの中には外見から気づかない障害や困難があるかたもいます。  まちの中にはさまざまな人がいます。白杖を使った目の不自由な人がまちを歩いていたら、ぶつからないように気を付けて通ります。電車に乗っている時、杖を持った人が乗ってきたら、席を譲ります。このように、私たちは外見から相手のニーズや状況を推測しています。  しかし、さまざまなニーズのある人の中には、「外見から気づかない障害や困難」がある人もいます。知的障害、精神障害、発達障害の人たちをはじめ、耳が聞こえにくい人、握力が弱い人、重いものが持てない人、日本語が分からない人、長い時間立っていられない人、妊娠初期の妊婦さん等です。  外見から気づくことができないけれど、困難があり配慮が必要な人は、普段の生活の中でどのような配慮をしてほしいと思っているのでしょうか?  事例をいくつか見てみましょう。 せたっち:今年度は買い物シーンに焦点をあて、当事者のみなさんの声を聴いたよ。 詳細は4ページへ。 ・イラスト1:レジで コンビニのレジで、笑顔の店員さんがお客様に「袋はいりますか?」と聞きますが、返事が返ってこない。店員さんは「あれ?聞こえないのかな?日本語が通じないのかな?」と考えている。笑顔のお客様は財布を持ったまま「何かな?」と考えている。 他にも、こんなシーン。 ・イラスト2:階段で ラッシュ時の駅の階段を降りる場面。手前の男性が手すりに寄りかかり、ゆっくり降りている。その人の後ろにいて前に出れない女性がイライラして、「歩きスマホかしら?」と考えている。一緒に階段を降りている隣の人たちも、ゆっくり歩く人をチラチラ見ている。ゆっくり歩く人は「体調が悪くて早く降りられないんだ。」と考えている。 ・イラスト3:電車内で 電車の優先席に妊婦、おじいさん、若い人の3人が座っている。優先席の近くに荷物を持って立っているおばあさんが、若い人をにらんでいる。若い人は「今日ヘルプマークをつけて来れば良かったかな?」と考えている。 ヘルプマークとは?詳細は7ページへ。 「世田谷UDスタイル」とは 多くの人がまちを快適に利用するための工夫や配慮を、自分自身の日常の暮らしに取り入れ実践していくことが「世田谷UDスタイル」です。様々なスタイルをこの冊子では紹介しています。 UD(ユニバーサルデザイン)とは 年齢、性別、国籍、能力等に関わらず、できるだけ多くの人が利用しやすい生活環境にするという考え方です。 第9号の内容 目次 まちの中には外見から気づかない障害や困難があるかたもいます(2から3ページ) 外見から気づかない障害や困難があるかたの声を聴きました(4から5ページ) 店員さんに伺いました(6ページ) UDワークショップでもたくさんの意見が出ました(7ページ) インタビュー(8ページ) UDサポーターの活動紹介(9ページ) 補助犬クイズ、UDの本(10から11ページ) 世田谷区の取組み(裏表紙) 4