全12ページ 表紙(1ページ) 世田谷UDスタイル 第9号 フリー 世田谷区から発信するユニバーサルデザインのある暮らしのマガジン まちの中の外見から気づかない障害や困難について せたっち:世田谷区UD普及啓発キャラクター 表紙のデザインは、半透明の大きなハートが空に浮かんでいます。ハートのくぼみにせたっちが乗っていて、ハートの中には色とりどりの小さなハートが集まっています。ハートの下には9人のカラフルなシルエットがあります。中には杖を突いた人、車いすの人、親の手を取った子ども、盲導犬を連れた人、松葉杖の人などがいます。みんなの胸元にそれぞれハートがあり、シルエット(見た目)とハートの色が同じ人も入れば、異なる人もいます。様々な人からあふれ出たハートが空に飛んで行って、大きなハートに集まります。 1ページのイラスト1のキャプション:ユニバーサルデザイン普及啓発キャラクター「せたっち」 ご自由にお持ちください! 2から3ページ 2から3ページに、イラストを3点掲載しています。 まちの中には外見から気づかない障害や困難があるかたもいます。  まちの中にはさまざまな人がいます。白杖を使った目の不自由な人がまちを歩いていたら、ぶつからないように気を付けて通ります。電車に乗っている時、杖を持った人が乗ってきたら、席を譲ります。このように、私たちは外見から相手のニーズや状況を推測しています。  しかし、さまざまなニーズのある人の中には、「外見から気づかない障害や困難」がある人もいます。知的障害、精神障害、発達障害の人たちをはじめ、耳が聞こえにくい人、握力が弱い人、重いものが持てない人、日本語が分からない人、長い時間立っていられない人、妊娠初期の妊婦さん等です。  外見から気づくことができないけれど、困難があり配慮が必要な人は、普段の生活の中でどのような配慮をしてほしいと思っているのでしょうか?  事例をいくつか見てみましょう。 せたっち:今年度は買い物シーンに焦点をあて、当事者のみなさんの声を聴いたよ。 詳細は4ページへ。 ・イラスト1:レジで コンビニのレジで、笑顔の店員さんがお客様に「袋はいりますか?」と聞きますが、返事が返ってこない。店員さんは「あれ?聞こえないのかな?日本語が通じないのかな?」と考えている。笑顔のお客様は財布を持ったまま「何かな?」と考えている。 他にも、こんなシーン。 ・イラスト2:階段で ラッシュ時の駅の階段を降りる場面。手前の男性が手すりに寄りかかり、ゆっくり降りている。その人の後ろにいて前に出れない女性がイライラして、「歩きスマホかしら?」と考えている。一緒に階段を降りている隣の人たちも、ゆっくり歩く人をチラチラ見ている。ゆっくり歩く人は「体調が悪くて早く降りられないんだ。」と考えている。 ・イラスト3:電車内で 電車の優先席に妊婦、おじいさん、若い人の3人が座っている。優先席の近くに荷物を持って立っているおばあさんが、若い人をにらんでいる。若い人は「今日ヘルプマークをつけて来れば良かったかな?」と考えている。 ヘルプマークとは?詳細は7ページへ。 「世田谷UDスタイル」とは 多くの人がまちを快適に利用するための工夫や配慮を、自分自身の日常の暮らしに取り入れ実践していくことが「世田谷UDスタイル」です。様々なスタイルをこの冊子では紹介しています。 UD(ユニバーサルデザイン)とは 年齢、性別、国籍、能力等に関わらず、できるだけ多くの人が利用しやすい生活環境にするという考え方です。 第9号の内容 目次 まちの中には外見から気づかない障害や困難があるかたもいます(2から3ページ) 外見から気づかない障害や困難があるかたの声を聴きました(4から5ページ) 店員さんに伺いました(6ページ) UDワークショップでもたくさんの意見が出ました(7ページ) インタビュー(8ページ) UDサポーターの活動紹介(9ページ) 補助犬クイズ、UDの本(10から11ページ) 世田谷区の取組み(裏表紙) 4から5ページ 4ページにイラストを2点、掲載しています。 買い物シーンに焦点をあて、外見から気づかない障害や困難があるかたの声を聴きました 紙面デザイン:中央が明るく、端の方が暗くグラデーションされたページに、それぞれ異なる色のハートが散らばり、さまざまな人の「気持ち」が書いてあります。 さまざまな人の気持ち 〜インタビュー・アンケート結果から〜 ・違いを受け止める:「外見から気づかない障害」の人には、周囲に自分の障害を知られることを避ける人もいます。違いを受け止めて、ゆとりのある心で接してもらえるとありがたいです。 ・決めつけない:「こんなお手伝いが必要だろう」と決めつけないでください。押しつけは「親切」や「配慮」ではありません。 ・余裕:特別な配慮をすることがすべてではありません。配慮が必要なこともありますが、通いやすいと感じるお店は、親切で誰もが使いやすいようなお店です。人より時間がかかったり、人とは違う行動をしても良いと安心できるような、余裕をもって接してくれるお店が通いやすいです。 ・自然体:「障害者だから」と過度に丁寧になったりせず、「自然体」で、温かい空気で対応してほしいです。 ・本人に聞く:本人の意向を聞かずに救急車を呼ばれると、困ってしまいます。必ず本人にしてほしいことを聞いてください。 ・距離感:店員さんから、個人的な質問をされる場合、探られるような気持ちになることもあります。天気の話などの世間話なら負担になりません。 ・そっとしておく:外出時、突然体調が悪くなった時も、少し座って休めば良くなることもあり、特別なお手伝いの必要がないことも多いです。まちの中にちょっと休憩できる場所があると助かります。 ・見守る:人とは違う行動をしていても凝視せず、見守ってほしいです。 ・イラスト1:スーパーのレジ前に列ができている。お会計をしている人は焦った様子で財布からお金を取り出そうとしている。店員さんが「ゆっくりで大丈夫ですよ。次のかた、隣のレジにどうぞ。」と声を掛けている。列に並んだ人もみんな、余裕のある表情をしている。 ・イラスト2:スーパーの食品コーナーに、大人と手を握った小学生くらいの男の子が「いらっしゃいませー」「いらっしゃいませー」と声を出しながらながら歩いている。商品の整頓をしている店員さんが後ろから笑顔で見守っている。 インタビューより 内部障害・難病  今回お話を伺った、指定難病の1つである慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)のかたは、手足の脱力や痛みがあり、疲れやすく、杖を使用することもあります。そのため、重いものが持てない、ペットボトルの蓋が開けられない、長く立っていることがつらいこともあります。  お店は近くて行きやすい、段差が少ない、通路が広いところを選びます。店員さんが商品を袋に詰めてくれるお店、レジで注視してプレッシャーをかけないお店、袋詰めに時間がかかっても問題ないセルフレジが使いやすいです。 精神障害  今回お話を伺った統合失調症の病気には個人差があり、体調の波が大きく、一律に「こうです」と言えません。また、精神障害は他の障害に比べて社会からの否定的な印象が根深く、自分に障害があることを相手に明かして配慮を求めることが難しいです。  症状の一つに不安感があり、生活圏内にある行き慣れたお店を選ぶことが多いです。 知的障害  知的障害には個人差があり、それぞれ苦手なことが異なります。 初めての場所へ行くと、不安感から、周りの人から変わった人、挙動不審な人と思われることもあります。  財布からお金を出し、お釣りをもらってポケットにしまうまで時間がかかることもあります。また、細かいお金の計算が難しいため、お札を出して、財布が小銭いっぱいになることもあります。  支払いなどで時間がかかっている時に、店員さんと自然な会話を交わすと気持ちが安らぎます。 コラム 発達障害  発達障害とは脳機能の障害です。自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、トゥレット症候群等のチック障害、吃音(きつおん)等が発達障害に含まれます。  発達障害は、通常は低年齢において症状が発現する障害で、外見からは障害があることが分かりにくいです。  変化が苦手なかた、音や光に敏感なかた、思っていることをうまく言葉にできないかた等その症状や反応は多様です。コミュニケーションや対人関係を作るのが苦手なかたもいます。  参考:国土交通省コミュニケーションハンドブックより コラム 男子トイレにサニタリーボックス?  前立腺がん(男性のがん罹患数の1位)や膀胱がん、大腸がん等で手術を受けた後、尿漏れ、便漏れでパッドや紙おむつを使う人が多くいます。  女子トイレの個室内にはサニタリーボックス(トイレ用の小さなゴミ箱)がありますが、男子トイレにはないので、汚れ物をトイレ内に放置したり、ひどい場合は流してしまって故障の原因になる場合もあります。  また、身体的には女性でも自認する性が男性で男子トイレを使っている人の場合、生理用品の処理に困ります。  そこで、近年、男子トイレにサニタリーボックスを設置する動きが広がっています。  男性の場合は紙おむつの使用が多く、女子トイレにあるサニタリーボックスのように生理用品を想定した大きさでは小さすぎると思われます。また特に便漏れの場合は臭いの発生もあるので、それらを考慮した適切な容器を考えていかなければなりません。 6から7ページ 6から7ページに、イラスト7点、写真4点を掲載しています。 買い物シーンに焦点をあて、店員さんに伺いました パン屋 ダズンフォーの配慮 世間話をしながらお客様とコミュニケーションを取ったり、困っている人がいたら声を掛け、「誰にでも親切なまちの中のパン屋」を実現したいです。自分では「特別な対応をしている」わけではなく、「一人ひとりを見て接する」ようにしています。 カウンターの近くに筆談用のアプリが入っているタブレットと、点字の商品メニューが用意されていて、いつでも使えます。 イラスト1:店主の似顔絵。コック服を着た男性。 写真1:店主とお客様がお会計をしている写真 写真2:点字の商品メニュー 和スイーツ屋 ANCORO(アンコロ)の配慮 常に笑顔で、思いやりを持って「プチ幸せ」をお届けしたいと思います。車椅子のかたにはカウンターから出て商品をお渡しするなど、しっかりお客様を見て、一人ひとりに寄り添った接客を心掛けています。 写真付きのメニューがあり、商品を選び、注文しやすくなっています。お会計の時は、お客様から見える位置にあるタブレットにも金額が表示されるため、誰にでも分かりやすくしています。 イラスト2:店主の似顔絵。笑顔の女性。 写真3:お客様がお会計をしている手元の写真。写真付きのメニューが見える。 イラスト3:外見からは気づかない困難がある「僕」の似顔絵。 吹き出し:優しい店員さんのいるお店があるので、いつも感謝しています。 イラスト4:「僕」の「母」の似顔絵 吹き出し:子どもに任せられるものは自主的にやらせています。住み慣れたところで安心感を持って買い物をした経験が、初めてのところでも買い物ができるきっかけになりました。 せたっち:利用しやすいお店ってこんなお店なんだ! 買い物シーンに焦点をあて、UDワークショップでもたくさんの意見が出ました 今年度は、買い物シーンに焦点をあて、2回のワークショップを行いました。 買い物シーンの動画を見た参加者からは「普通の買い物に見えた」「特別なところは見当たらない」との意見がありました。 特別な配慮がないように見えますが、一見分からないほどのさりげない心遣いがあることで「利用しやすいお店」となります。 写真4:グループワークで、参加者が意見を出している。 意見の吹き出しが7つ。 ・「こうしてあげます」ではなく、自然な配慮が大事かと思いました。 ・障害者は周りの人が思うほど困っていないこともあるようですね。声をかける必要がないこともあるんですね。 ・察することの重要性を知りました。目の前の人をよく見て接することができれば良いと思いました。 ・「外見から気づかない困難」の人の原因を探るのではなく、何が必要か(ニーズ)に注目したいです。 ・サポートする側の意思表示が役立つことを知りました。 ・障害者と健常者の境目はなく、つながっていることを知りました。 ・障害があるから“ことさらに”ではなく、全ての人に同じように接することなんですね。 せたっち:どう配慮すればいいのかな? ヘルプマークとは? 義足や人工関節を使用しているかた、内部障害や難病のかた、または妊娠初期のかたなど、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としているかた々が、周囲のかたに配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。 出典:東京都 福祉保健局ホームページより イラスト5:杖を突いた人のグレイのシルエットの胸元に黄緑のハートがある。 吹き出し:外見から気づきにくい持病があり、歩く、動くなどの動作が遅いので、体調が良く杖を使わない日はヘルプマークで察してもらえるよう身につけています。 こんな意見もあります! イラスト6:グレイのシルエットの人の胸元にオレンジのハートがある。 吹き出し:「ヘルプマーク」をつけることによって、自分の障害を表明することになります。配慮を受けられるかもしれませんが、それに伴う差別や偏見にさらされることもあるので、今はつけていません。 イラスト7:グレイの子どものシルエットの胸元に青いハートがある。 吹き出し:マークをつけているから困っている人で、つけていないから困っていない人と区別すると、マークをつけることが恥ずかしい人、不安な人が、配慮を受けるためには我慢してマークをつけざるを得なくなります。マークが無くても配慮を受けられる社会が望まれます。 8ページ 8ページに、写真を1点掲載しています。 インタビュー 合理的配慮について 写真1:アクセシビリティ研究所 川内 美彦(かわうち よしひこ) 高齢になるとやりづらいことが色々と出てきます。これは障害のある人にとっての社会的障壁と似ています。社会的障壁の中には無知、無理解、偏見等、物理的でないものもあります。社会的障壁は周りの環境を変えたり、人々の考え方を変えることで除去することができます。 高齢の人だけでなく、偏見の目で見られやすい性的マイノリティ、安定して社会生活を送っているにもかかわらず避けられる精神障害のある人、「女のくせに」と低く評価される女性等、人による社会的障壁に困っている人は多くいらっしゃいます。 障害のある人から社会的障壁の除去を求められた場合、負担が大きすぎない範囲で、双方が納得するやり方で解決することを「合理的配慮」といいます。様々なニーズのある人を想定して、どの様に対応するか準備しておくのは「事前的改善措置(環境の整備)」といいます。接客の現場では、店員がお客さんの希望を読み取り、工夫して、双方が納得する形で目的を実現するという柔軟な対応(接遇)が求められています。 外見から気づかない障害や困難について Oセイサク研究所 大場 奈央 私は生まれつき心臓が悪く、指定難病である肺高血圧症という病気もあります。疲れやすく、走ったり重い荷物を持ったりするような、心臓に負荷がかかる動作はできません。 外見から障害が見えないと、障害の有無、種類、何に困っているのか、どの様な手助けが必要なのかが分かりにくいです。そのため、支援を受けるには障害を表明することが必要になります。あるいは、障害があることを言わずに隠すこともできます。 障害が見えないと、健常者として対応されて、障害に対する理解が得にくかったり、怠けているように見られたりします。また、障害を表明したり支援を求めた場合に、嫌悪や拒否等ネガティブな反応をされると、自信を喪失し、障害があることを隠したくなります。 一方、外見から障害が見えると、表明しなくても障害者として対応されます。障害に対する理解が得られやすいですが、保護対象として対応されて、特別化や過度な配慮、遠慮等を受けます。双方共通の課題は、見た目からの思い込みで、周りの人が勝手に障害の有無を判断することにあります。 難病等は症状が変化するので、できることとできないことを明確に示しにくいです。当事者も自分の状況を把握しにくく、何に困っているか分からない場合もあります。そのため、当事者をよく理解する支援者の存在が重要になります。一方、直接的な支援の必要がない場合もあります。感覚や動くスピード、話し方等が人と違う人等です。 この様な多様な人を受け入れるために最も重要なことは、その存在を否定(差別)しないことです。例えば、一人で怒っている人がいたら、白い目で見ずに、「どうしたんだろう」としばらく見守り通り過ぎる等の対応です。その存在をあるがままに受け止めた上で、どう行動するかを考えてほしいです。 9ページ 9ページに、写真を4点、画像を1点掲載しています。 UDサポーターの活動紹介 活動1 公園のトイレUD検討 写真1:車いす使用のUDサポーターがトイレの出入口のドアの確認をしています。 写真2:白杖を持ったUDサポーターが立体コピーの設計図を触って確認しています。 活動2 国立競技場スタジアムツアー 設計から施工段階まで、多様な障害者団体及び子育てグループ、高齢者団体等の意見が反映された施設を見学しました。 写真3:競技場のトラックに参加者が集まっている。 写真4:車いす使用者用観覧席で競技場を眺めている。 せたっち:車椅子席があちこちにたくさんあるんだ! 画像1:世田谷区UDサポーター登録証 UDサポーターとは? UDに関心があり、区のUD推進事業等に一緒に取り組んでいただく仲間です。 養成講座(全2回)受講後、名簿に登録いただいたかたをUDサポーターとして登録します。 令和4年度は13名のかたにUDサポーターとして登録していただきました。 10から11ページ 10から11ページに、写真を9点、画像を1点、掲載しています。 補助犬クイズ 第1問 補助犬を探してみよう! 補助犬は何番でしょう?全部選んでみよう。 写真1から6:犬の写真が6枚。 写真7:道路で同行者を見ている盲導犬。吹き出しに「ここからは、どっちに行くの?」 せたっち:いろんな犬種がいるね! 補助犬 マル バツ クイズ 第2問 補助犬は訓練されているが、食べ物をあげたり、声を掛けたり、見つめすぎると気が散ってしまうこともある。マルか、バツか。 第3問 補助犬は公共施設やスーパーに入れるが、ホテルや病院などには入れない。マルか、バツか。 第4問 補助犬を連れた人が困っているように見えても、声を掛けてはいけない。マルか、バツか。 第5問 日本で働いている補助犬は、約何頭でしょうか?1から4の中から選んでください。 1:100頭 2:500頭 3:1000頭 4:2000頭 写真提供:日本補助犬協会及び松本江理氏(日本聴導犬パートナーの会) 世田谷区の補助犬給付 世田谷区では視覚障害者、肢体不自由者、聴覚障害者の社会活動への参加を促進するため、盲導犬、介助犬、聴導犬を給付しています。 給付対象となる要件等、詳しくは各総合支所 保健福祉課へ問合せください。(世田谷総合支所、北沢総合支所、砧総合支所、玉川総合支所、烏山総合支所) QRコード1点。 補助犬クイズ 答え 第1問:1から6全て さまざまな犬種が活躍中です。 補助犬は目の不自由なかたの歩行のサポートをする「盲導犬」、身体の不自由なかたの生活のサポートをする「介助犬」、耳の不自由なかたに音を知らせる「聴導犬」、3種類の犬たちがいます。 画像1:3種の補助犬の区分図。3頭の補助犬の写真が盛り込まれてある。 写真8:指示したものを持ってくる介助犬 写真9:さまざまな犬種が活躍する聴導犬 補助犬はペットと区別するため、補助犬の表示をつけています。 第2問:マル 補助犬に声をかけたり食べ物を与えたりしないでください。仕事中に補助犬の気が散ると事故の原因にもなります。犬が好きなかたも補助犬を見つめすぎたりせず、温かい無視をお願いします。 第3問:バツ 平成14年(2002年)から公共施設・交通機関、スーパー・飲食店・ホテル・病院や職場などで、補助犬同伴の受け入れが義務になりました(身体障害者補助犬法)。 第4問:バツ 補助犬を連れた人が困っているようなら「何かお手伝いすることはありますか?」と声をかけてください。何かあれば周囲の人がすぐに手を貸してくれると思うと、補助犬ユーザーのかたも安心して外出できるようになります。 第5問:3 約1000頭(959頭) 2022年10月1日時点で、盲導犬が848頭、介助犬が53頭、聴導犬が58頭、計959頭働いています。 UDの本 1冊目:めねぎのうえんのガ・ガ・ガーン! 芽が出て間もない、細かいねぎのことを「めねぎ」と言います。細くて、柔らかくて、ピリッと辛い、さわやかな香りのねぎで、お寿司屋さんでも使われている人気の野菜なんです。この「めねぎ」をつくる農園で、みんなが働きやすくなる“ガーンと驚く工夫”って、どういうこと?このお話は、この「めねぎ」を作る農園で本当にあったお話です。 (多屋光孫 文・絵 合同出版 2021) 2冊目:みんなが過ごしやすい町のバリアフリー 私たちの町には、さまざまな人たちが暮らしています。 どんな人も安心して過ごせるよう、町の中にはたくさんの工夫があります。このシリーズは、身近にあるバリアフリーの設備を、テーマごとに各巻5点ずつ取り上げ「どこにあるか」「なぜつくられたのか」「どんな工夫があるのか」、当事者へのインタビューや外出密着レポートを交えて紹介します。私たちが共生社会を生きるうえで大切なことを読者の子どもたちと考えます。 この本を読んで、みなさんのまわりにある工夫を探してみましょう。 (全5巻 川内美彦 監修 小峰書店 2022) 裏表紙 裏表紙に、写真を5点掲載しています。 世田谷区の取組み 1 小規模店舗等の改修費用や手すりの設置費用を補助しています 小規模な店舗等の出入口、トイレ部分の改修、手すりの設置等の費用に補助を行っています。より多くの人が利用しやすいお店にしませんか。 写真1:改修前。お店の前に手すりのない段差がある。 写真2:改修後。段の部分に手すりを設置。 2 ベンチの設置費用を補助しています 商店街の店先等にベンチを設置する費用に補助を行っています。みなさんの敷地にベンチを設置して、誰もがひと休みできる場づくりに取り組んでみませんか。 補助制度の詳細やご相談先は以下ホームページをご確認ください。 写真3:補助制度により設置されたベンチ(瀬田4丁目)。ベンチの上にせたっちのぬいぐるみが2体座っている。 写真4、5:補助制度により設置されたベンチ(太子堂1丁目、赤堤3丁目) ホームページで「世田谷区 ユニバーサルデザイン 補助」を検索してください。 ※下記の団体にご協力・ご助言を頂いています。(五十音順) ・一般社団法人 精神障害当事者会ポルケ ・一般社団法人 ピーペック ・世田谷区手をつなぐ親の会 ・社会福祉法人 めぐはうす地域生活支援センターMOTA ・経堂のお店「ダズンフォー」「ANCORO」(アンコロ)さんにご協力いただきました。 ・国士舘大学まちづくり学系の学生に表紙のデザインを協力していただきました。 国士舘大学 3年生 都市デザイン研究室 神田さん 奥付 UDスタイル第9号 令和5年(2023年)3月発行 世田谷区 都市整備政策部 都市デザイン課 連絡先 〒158-0094 世田谷区玉川1-20-1 二子玉川分庁舎 電話 03-6432-7152 FAX 03-6432-7996 ホームページ 「世田谷区 ユニバーサルデザイン」で検索 冊子 「世田谷区 冊子・リーフレット等」で検索 広報印刷物登録番号 No.2125 ご意見をお聞かせください。 「世田谷UDスタイル」第9号はいかがでしたか? 皆様のご意見を活かして、より魅力的なユニバーサルデザインのまちづくりを進めていくため、アンケートにご協力ください。回答は上のはがきにご記入いただくか、以下のファクシミリやメールアドレス宛にご回答ください。 ご回答いただいたかた、全員に素敵なプレゼントをお送りします。(プレゼントの内容は裏面をご覧ください) ・ファクシミリ 03-6432-7996 ・メールアドレス SEA02092@mb.city.setagaya.tokyo.jp ※ご記入いただきました個人情報は、プレゼントの発送や都市デザイン課からのご案内以外で使用いたしません。 ※アンケートはプレゼント応募締め切り後も受け付けています。 ※プレゼントの応募締切は令和5年4月28日必着です。 プレゼントとして、ユニバーサルデザイン普及啓発キャラクター“せたっち”のピンバッジをお送りします。お1人様1点限りとします。 (ピンバッジのサンプル画像) 上の専用はがきのアンケートにお答えください。 ※応募多数の場合、予告なくプレゼント内容が変更になる場合がございます。 切り取るとハガキになります。 専用はがきのアンケートにお答えください。 ハガキおもて面 63円切手を貼ってください 〒158-0094 世田谷区玉川1-20-1 二子玉川分庁舎 世田谷区 都市整備政策部 都市デザイン課 「世田谷UDスタイル」アンケート担当 行 ハガキ裏面:「世田谷UDスタイル」第9号アンケート 問1 おもしろかった記事はどれですか。1つ選んでください。 2から3ページ まちの中には外見から気づかない障害や困難があるかたもいます 4から5ページ 外見から気づかない障害や困難があるかたの声を聴きました 6ページ 店員さんに伺いました 7ページ UDワークショップでもたくさんの意見が出ました 8ページ インタビュー 9ページ UDサポーターの活動紹介 10から11ページ 補助犬クイズ 11ページ UDの本 裏表紙 世田谷区の取組み 問2 UDを広めていくためにはどの取組みが効果的と思いますか。(3つまで) 2から3ページ まちの中には外見から気づかない障害や困難があるかたもいます 4から5ページ 外見から気づかない障害や困難があるかたの声を聴きました 6ページ 店員さんに伺いました 7ページ UDワークショップでもたくさんの意見が出ました 8ページ インタビュー 9ページ UDサポーターの活動紹介 10から11ページ 補助犬クイズ 11ページ UDの本 裏表紙 区の取組み「小規模店舗等の改修費用や手すりの設置費用を補助しています 裏表紙 区の取組み「ベンチの設置費用を補助しています」 問3 冊子をどちらでお知りになりましたか。(自由記述) 問4 UDを進めていくために必要な取組みや記事があれば教えてください。(自由記述) 問5 世田谷区のUDの取組みについて、今後区民のかたが参加可能なイベントや講座情報の配信をご希望のかたは以下のチェック欄にチェックをお願いします。 またメールアドレスを教えてください。メールもしくはお電話でお知らせします。 問6 その他ご意見がありましたら、教えてください。(自由記述) 4