8ページ 8ページに、イラスト1つ、写真1枚を掲載しています。 ユニバーサルデザインの庁舎ってどんなだろう? 現在、世田谷区役所は建て替えの計画を進めています。 「だれがどんなことに困っている?」「こんな設備や対応があると助かる!」をワークショップ参加者で考えました。 8ページのイラスト1:ジグソーパズルがモチーフになっているバズルリボン これは、「自閉症のある人たちとその家族への理解と支援」のメッセージが込められた「パズルリボン」です。車に貼れるマグネットステッカーなどがあり、購入すると一部がチャリティ活動に充てられます。(問い合わせ先 日本自閉症協会) 発達障害・自閉症:調整できる工夫 人によって様々な特徴があります。たとえば音や光に敏感な人もいるので、音量や照明の強弱を調整できると助かります。 発達障害・自閉症:落ち着ける場所 初めての場所は不安になりがちです。パニックになった時に、囲われた落ち着ける場所(カームダウンスペースなど)があると助かります。 8ページの写真1:仕切りがある区役所の相談窓口 精神障害:プライバシーが守られる空間 障害があることを知られたくない人、だれかに見られているような気がする人もいます。個別の相談をする時は、囲われた場所があると安心できます。 9ページ 9ページに、写真10枚、イラスト1つを掲載しています。 聴覚障害:わかりやすい案内サインや文字情報 見通しが良く、見やすい高さにあるとわかりやすいです。音声で案内する時はあわせて文字情報が必要です。 9ページの写真1:筆談で会話をしている様子 聴覚障害:手話などのコミュニケーション 案内カウンターをはじめ、窓口では筆談や手話などのコミュニケーションができることが重要です。 9ページの写真2:白杖を持った人が、音声を頼りに施設の入口に向かっている様子 9ページの写真3:入口に設置されている音声誘導装置 視覚障害:入口がわかること、人につながること 誘導用ブロックと音サイン(音声誘導装置)で入口がはっきりわかること、案内カウンターなど人がいる場所へ確実につながることが必要です。 視覚障害:できるだけ一人でも行けるように 点字ブロックや音サインがエレベーターや各窓口へつながっていれば、 一人で目的の窓口まで行くことができる人もいます。誘導してくれる人を待たなくても良いので、助かります。 車いす使用:全エレベーター エレベーターが複数あっても、車いす使用者対応ボタンが1基しかついていないことがあります。到着したエレベーターが混んでいたり長く待たされたりすることがあるので、すべてのエレベーターに車いす使用者対応ボタン[H1]が必要です。かごの大きさもできる限り大きいものが必要です。 車いす使用:トイレ 多目的トイレは数が少ないと混みあって使えないことがあります。一般のトイレが少し広めだったり手すりがついていたりすれば、使える車いす使用者もいます。いろいろなタイプのトイレを選べることが大切です。 9ページの写真4:車いす使用者が、車のドアを広く開けて、車いすから車内の座席に乗りうつろうとしている様子 車いす使用:車いす用駐車スペース 車いす用駐車スペースは、1台分では足りません。また、乗降時は傘がさせないため屋根が必要です。 共通して 9ページのイラスト1:ヘルプマーク 声かけ 声かけはとても大切です。見えない人や、自分から伝えることが苦手な人もいます。ヘルプマークをつけていることもありますので、積極的に声かけしてもらえると助かります。 異性介助のできるトイレ 異性の人でも手助けや介助がしやすいように、独立した男女共用トイレも必要です。 補助犬対応 盲導犬はもちろん、介助犬や聴導犬の使用者もいます。補助犬への理解をひろげるとともに、補助犬が待ちやすいように、いすの周囲のスペースに余裕があると助かります。 子育て中の人や外国人の立場からもヒアリングして、計画に反映させます。 9ページの写真5,6,7,8,9,10:テーブルに分かれて話し合っているワークショップの様子 [H1]「使用者」を入れ、「車いす使用者対応ボタン」に統一しました。