43から46ページ 資料編 やさしい日本語(1章、2章)  法務省(出入国在留管理庁)と文化庁で作成した在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン(2020年8月)が公表されています。  やさしい日本語を作る上でのポイントのほか、適切な書き方になっているかウェブで確認できるやさにちチェッカーなどが紹介されています。 JIS規格 JIS X 8341-3、2016(3章)  正式名称 高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス−第3部、ウェブコンテンツ  高齢者や障害者を含むすべての利用者が、使用している端末、ウェブブラウザ、支援技術などに関係なくウェブコンテンツを利用することができるようにアクセシビリティの基準を規定しています。 音声を文字に変換するアプリの例(6章) UDトーク 提供元 シャムロック・レコード株式会社  共有を目的とした話し手のコミュニケーションをサポートするためのアプリです。  多言語の翻訳及び音声認識や音声合成を実装し、言語バリアフリーに、漢字かな変換機能を使うことで世代間バリアフリーに、多目的に使えるコミュニケーションアプリです。 こえとら 提供元 株式会社フィート  音声認識技術や音声合成技術を活用することにより、聴覚障害者と健聴者とのスムーズなコミュニケーションを支援するアプリです。 ボイストラ 提供元 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)  話しかけると外国語に翻訳してくれる、音声翻訳アプリです。翻訳できる言語は31言語です。 カラーユニバーサルデザイン(7章) NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)  社会の色彩環境を色覚(色の感じ方)の多様性に対応し、改善していくことで、すべての人がより公平で文化的な生活ができる社会をめざすNPO法人です。より多くの人に見分けやすいデザイン、カラーユニバーサルデザインの考え方を普及する活動をしています。 色のシミュレータ(アプリ) 提供元 浅田一憲  様々な色覚特性を持つ人の色の見え方を体験するための色覚シミュレーションツールです。  iPhone、iPadなどのiOSデバイス用、Androidデバイス用の両バージョンがあります。  スマートデバイスの内蔵カメラ又は画像ファイルから得た画像をリアルタイムに変換し、それぞれの色覚タイプ(2色覚)ではどのように色が見えるのか、シミュレーションを行います。 色のシミュレーションを使って確認した案内図 写真あり アドビ イラストレーターの機能  イラストレーターで作成中のデータを確認することができます。表示 矢印 校正設定 矢印 P型(1型)色覚又はD型(2型)色覚 を選択し、確認します。 手すりの点字表示について(7章) 参照 アクセシブルデザイン−標識、設備及び機器への点字の適用方法(JIS T 0921 2017)  点字表示の代表的な整備方法の1つが、手すりへの表示です。  以下、JIS T 0921 2017に規定されている手すりへの表示に関する規格を参考に一部の概要を紹介します。  点字は、手すりの長手方向と平行に表示する。  点字は、最も簡単に触読できる場所に表示しなければならず、手で手すりを掴んだときに、触って安全に読めなければならない。その場所は、手すりの形状、太さ及び周囲、並びに手すりの固定方法を考慮して、選択する。  階段の手すりでは、階段手前の視覚障害者誘導用ブロックの延長線上の手すりの末端部に表示することが望ましい。また両端の水平な延長部につけることが望ましい。  部屋のドアの両側に手すりがある場合は、点字の表示はドアの取っ手又は引手側の手すりに表示する。ドアの方向を表示するためには、矢印を表す点字又は触知できる矢印の記号の組み合わせによって表示する。 図あり 触知案内図について(4章、7章) 参照 高齢者・障害者配慮設計指針−触知案内図の情報内容及び形状並びにその表示方法(JIS T 0922 2007)  触知案内図についてのJIS規格(JIS T 0922 2007)には、表示する情報の内容、触知案内図の形状(大きさ、設置位置、触知案内図の向き)、表示方法に関する要求事項が定められています。以下、JIS T 0922 2007に規定されている規格を参考にその一部の概要を紹介します。  全体の寸法は、横幅100センチメートル以内、縦幅60センチメートル以内とすることが望ましい。  壁面に取り付ける触知案内図の設置高さは、触擦範囲の中心が床から140センチメートル程度となる位置に設置し、触読性を妨げないよう配慮する。  カウンター形の触知案内図の場合は、触読しやすい高さとする。  触知図の作成についても、墨字の案内図と併記する場合、ロービジョン(色弱等)の人や色覚障害者が見やすいレイアウト、コントラスト、配色にすることが望ましいとしている。  附属書には触知案内図に用いることができる触知記号が定められている。 図あり