ページ6と7 五感を使って、建物の歴史をじっくり感じよう。 10月4日 旧小坂邸にて 触る ひやりとした感覚のひしがたのなまりわくに透明ガラスを はめ込んだ「ステンドグラスの窓」。 見えない人に説明することで自分でも丁寧に見ることにつながる。 鏡台に小坂家の家紋が立体的に彫ってあるので触ってみる。 畳に切ってある「炉」を触って確認。 暖炉回りの手触りの違いから部屋の雰囲気を想像する。 説明だけでは理解できなくても触ることで理解できる。 あじわう 居間に面した庭でちょっと休憩。栗のお菓子で季節を堪能。 見る 天井から下がる、ローソクを模したデザインのシャンデリアは国産しんちゅう製。 音をきく 玄関隣の「茶室」には、にじり口風の「れんじまど」があり、人が訪れると音や気配が茶室に伝わるようになっている。 各部屋に入ると、窓や扉やしょうじを音を出して閉めて、音で部屋の大きさを体感。 香りを感じる 崖線沿いに建つ邸宅。崖の上下では15?20メートルの落差がある。その高さを実感するために、上下に分かれて交互に声を出し合い、音で高さを確認した。みどり多い国分寺崖線のフレッシュな空気も充分に味わった。 今日気付いたこと、小坂順造氏の暮らしなどの感想を出し合った。 トラストまちづくり大学OBからのコメント この建物の管理をお手伝いしています。今日は案内役をつとめました。丁寧に触ったり音を聞いたりして建物を感じることができ、あらためて小坂順造の人となり、人間性がこの建物に集まっていると思いました。良い材料を使っていますが、かびにならないところがまたすばらしいと思います。ここは世田谷区の宝物です。みなさん、ぜひおいでください。