次に10、11ページです。 タイトル ユニバーサルデザインって何だろう? 朝から いろいろな人に出会った せたっち。 ほかにも、もっといろいろな人がいて、きっとそれぞれ困っていることがあるんだろうな、と思いました。 せたっちは本を読みながら、 「知っていれば、工夫も、手助けも、気配りもできるよね。知らなければ、困っている人がいることにさえ、気がつかなかったんだね。」と思いました。 そして、せたっちは頬杖をつき、「ユニバーサルデザインって?」と考えています。 そして、もっといろいろな人が、安心して楽しく生活ができるといいな、と思いました。ユニバーサルデザインについて、もっと詳しく知りたくなりました。 せたっちとまちに出て、あなたは何を感じましたか。 10ページ最下部には、老夫婦、ベビーカーを押している人、子どもづれの妊婦、松葉杖をつく人、外国人のイラスト があります。 11ページには、文章のみのコラムがあります。 コラムは全部で4項目です。 ・世田谷区では、ユニバーサルデザインをこんなふうに考えています  区では、 せたっちが気づいたように、まちにはいろいろな人がいて、何に困っているのかをお互いに知ることが大切だと考えました。  そして、みんなが同じようにまちに出て、ふつうに行動し、あたりまえに社会参加できるように、 まち や もの を少しずつ使いやすいように工夫して作ってきました。  このようにして、すべての区民ひとりひとりが尊重され、共に支えあい、すべての人にとって利用しやすいように生活できる環境を作っていくことが、  世田谷区の考えるユニバーサルデザインです。 ・世田谷区のめざすまちづくり  区では、高齢者や障害のある人のために、障へき(バリア)を取り除くという バリアフリー の考え方で、まちの中で困ったことがあると、それを解決してきました。  これからは バリアフリー の考え方だけではなく、前もって多くの人が必要としていることを想像して、最初からバリアのないまちづくりを進めていきます。  そして、ずっとこのとりくみを続けていくことが大切だと考えています。 ・世田谷区ユニバーサルデザイン推進条例では  「年齢、性別、国籍、能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいように生活環境を構築する考え方」と定めています。 ・ユニバーサルデザインの7原則  アメリカのノースカロライナ州立大学のロナルド・メイスを中心とするグループが提唱した7原則が、ユニバーサルデザインの考え方をよく表しています。  1 だれでも公平に利用できること(公平性の原則)  2 利用者に応じた使い方ができること(柔軟性の原則)  3 使い方が簡単ですぐわかること(単純性と直感性の原則)  4 使い方を間違えても、重大な結果にならないこと(安全性の原則)  5 必要な情報がすぐ理解できること(認知性の原則)                 6 無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使えること(効率性の原則)  7 利用者に応じたアクセスのしやすさと十分な空間が確保されていること(快適性の原則)