1ページ 住民の声から生まれたねこじゃらし公園 奥沢の住宅地にぽっかりと広がる「ねこじゃらし公園」。なだらかな丘をつくる原っぱにはせせらぎが流れ、野鳥が水浴びをしている姿を見ることもあります。せせらぎのほとりにあるパーゴラ付きのテラスは、人々の憩いの場所になっており、水遊びをする子どもを親が見守るのにも、ほどよい距離です。 人々の日常に寄り添うようなこの公園は、世田谷区で初めての本格的な住民参加型ワークショップから生まれました。 この場所に公園を造ることが決まったのは1991年のこと、「せっかくの地域の公園だから、住民が好きになるようなものがいい。」という住民の声をきっかけに、ワークショップが行われました。様々な意見や要望が出されましたが、「昔は何もない草っぱらでよく遊んだ。今の子どもたちにもそれを経験してほしい。」という声が多くなり、遊具は置かず、造成工事もほとんど行わない、元々のなだらかな丘を残した広々とした原っぱ空間となりました。 現在も住民たちで結成された「グループねこじゃらし」によって維持管理が行われる、地域に根ざした公園になっています。 2、3ページ 自転車で風景を探そう!世田谷ちょっとたんけい 世田谷区内には、各電車駅から歩いていくには少々遠い風景が少なくありません。世田谷の風景をより身近に感じるため、自転車を使って出かけてみませんか?自転車で風景を巡るのにもってこいの、オススメコースを紹介します。 第7回 等々力・尾山台界わい 閑静な住宅街で、みどりや古墳のある風景を探しました。アップダウンのあるルートです。 移動距離約9.0km 所要時間約2時間半 東急大井町線尾山台駅近くの「IHIがやりん等々力ポート」で自転車を借りて出発、等々力渓谷に架かるゴルフ橋、玉川野毛町公園、野毛六所神社、善養寺、等々力渓谷の滝、狐塚古墳、宇佐神社、ぽかぽか広場、田園調布の銀杏並木、浄真寺、ねこじゃらし公園をめぐり、再び「等々力ポート」へ向かうコースを紹介しています。 風景づくり百話 第53号 「せたがや地域風景資産クイズラリー2015」関連まちあるきイベント 世田谷の風景写真家になろう!を開催しました! せたがや地域風景資産クイズラリー2015の関連まちあるきイベントとして、「世田谷の風景写真家になろう!〜写真家と巡る地域風景資産〜」「秋の風景ウォークラリー〜チームで巡る地域風景資産〜」をそれぞれ開催しました。ここでは「世田谷の風景写真家になろう!」をご紹介します。 カメラを通して世田谷の風景に親しむ企画として、「世田谷の風景写真家になろう!〜写真家と巡る地域風景資産〜」を、平成27年10月25日(日)に開催しました。 集合場所の三宿の森緑地では、まず定例の管理作業をしていた「三宿の森を育てる会」のみなさんに、日頃行っている風景づくり活動をご紹介いただきました。 講師のスーさんから、簡単にできる色々な写真の撮り方を教わった後、グループに分かれて三宿の森緑地から烏山川緑道を歩きながら、思い思いの写真を撮影し講評会場を目指しました。 講評会では各参加者がベストショットを発表、スーさんからワンポイントアドバイスをもらいました。撮影する人によって様々な表情を見せる風景に、参加者も驚きを隠せない様子でした。 普段とは異なる視点で写真を撮ることで、参加者それぞれ新しい風景や写真の撮り方を発見できたようです。 参加者の皆さんの撮影した風景写真をちょっとだけご紹介、「表現方法を変える!」「構図を意識!」「フレームをつくる!」という撮影方法で、素敵な写真を撮影されました。 講師:須藤 正男さん(スーさん) 建築写真やデジカメ講師など、幅広い分野で活躍中。また自然ガイド、森林インストラクターの資格をもち、尾瀬のガイドや自然観察会なども行う。 4ページ 風景づくりインフォアンドコラム 世田谷都市デザインフォーラム2016〜5年後の「まちのデザイン」〜 今から5年先、東京オリンピック・パラリンピック後の世田谷は、どんな「まち」になっているでしょうか。東京オリンピック・パラリンピックを契機とした「まちのデザイン」について考えます。 日時 3月13日(日) 午後1時半〜4時半 場所 北沢タウンホール 12階スカイサロン[北沢2丁目8番18号] プログラム  講演会 「スポーツイベントとまちづくり」<講師> 三ッ谷洋子氏(法政大学教授)、意見交換 申込  「住所、氏名、年齢、電話またはファックス番号、保育希望の場合はこどもの氏名・年齢」を、電話またはFAXで「せたがやコール」へ。 電話 03-5432-3333 FAX 03-5432-3100 先着 60人  締切 2月22日まで その他 ひととき保育可(要予約、先着3人)。手話通訳あり。「風景づくり活動」「ユニバーサルデザイン」等のパネル展示(午前11時開場) 御礼せたがや地域風景資産クイズラリーご参加ありがとうございました! 昨年の10月15日(木)から11月30日(月)まで、「せたがや地域風景資産クイズラリー2015」を開催しました。世田谷区内の各地にある地域風景資産を巡り、クイズを解きながら様々な風景や活動に親しむこの企画に、95通の応募をいただきました。多くのご参加をいただき、どうもありがとうございました。 せたがやの隠れた風景 15 等々力の九品仏池  浄真寺北側に、 30年ほどの間だけ、九品仏池と呼ばれる池があったことをご存知でしょうか。 昭和初期、東京府は増大するゴミ処理のため、等々力6丁目付近を臨時のゴミ捨場としていました。しかし悪臭・ハエ・煙などに困った地元住民が反対運動を起こしたことから、ゴミ捨てはひとまず中止となりました。しかしこの”ひとまず”に納得いかなかった住民達が、ゴミを捨てられないよう掘ったのが九品仏池です。幸いかつて湿地帯だったため水は汲みあがり、貸しボートや釣堀もつくられ賑わいましたが、やがて土地が売却され、池は埋め立てられて住宅地となりました。この池跡地に接する位置にあるねこじゃらし公園の北側には、この地がかつて湿地帯であった名残を表す木道を見ることができます。 九品仏池(現存せず) 奥沢7丁目 いつかの風景 ここはどこ シンプルな木製の橋から階段を下ってくると穏やかな川の流れ。昭和30年代の風景です。今では鉄製となった橋の架かる、この風景はどこでしょうか? 風景づくりについてのお問い合わせは 世田谷区都市整備部都市デザイン課 電話:5432ー2039 FAX:5432ー3023 バックナンバーは「世田谷区 風景づくり通信」で検索