【1ページ】 せたがや風景PRESS - 風景づくり通信第48号 平成25年12月20日発行 世田谷の中央部にも、素敵な自然を感じられる場所がある。 この通信は、世田谷区風景づくり条例に基づき、世田谷らしい風景づくりの推進を目的に、風景づくりに関するその時々の話題をお伝えします。 世田谷区の都市デザインを巡る vol.1 自然との対話を楽しめる弦巻プロムナード 地面から悠然と、大きな半球を覗かせるプラネタリウムが地域のシンボルである「教育センター」は、昭和63年に教育会館として誕生しました。建物の周囲には弦巻界わいの整備の一環として、教育会館と共にできた「プラネタ通り」「こいの池」があり、これらを総称して「弦巻プロムナード」と呼びます。このプロムナードでは、プラネタ通りに四季折々の木々を植え、「こいの池」は柵のない池とし、人も水際まで入れる構造にするなど、地域の子どもたちが自然や生き物とも対話できるような環境づくりが進められました。また周囲には、当時の小学生の“草花があり、鳥が来る道”というアイデアが盛り込まれた「花の散歩道」や、鉄管のオブジェが点在する「蛇崩川緑道」など、散策する人々を飽きさせない楽しい工夫が散りばめられています。 【2ページ】 自転車で風景を探そう! 世田谷ちょっと深景(たんけい) 世田谷区内には、各電車駅から歩いていくには少々遠い風景が少なくありません。世田谷の風景をより身近に感じるため、自転車を使って出かけてみませんか? 世田谷区のコミュニティサイクル「がやリン」を利用した、オススメコースを紹介します。 第2回は経堂から桜新町へ [移動距離]約4.8km  [所要時間] 約1時間15分 空気の澄んだ冬の自転車散策も気持ちいいもの。程良く身体の暖まるペースで風景を探しました。 IHIがやリン経堂ポートを出発し、経堂農大通り商店街、世田谷八幡宮、豪徳寺、勝光院、蛇崩川緑道などをめぐり、IHIがやリン桜新町ポートまでのコースを紹介しています。 コミュニティサイクルがやリンとは世田谷区内にある4か所のポート(桜上水南・経堂駅前・桜新町・等々力)で、どこでも借りられどこへでも返却ができるコミュニティサイクルシステムです。(1回200円、保証金500円) ※定期利用等、詳細は「世田谷区 がやリン」で検索。 【3ページ】 風景づくり百話第47話 地域風景資産の選定は、区民のみなさんが「身近で大切にしたい風景」を推薦することをきっかけに、地域で風景を守り、育て、つくる「風景づくり活動」を応援していく風景づくり条例に基づく制度です。現在、世田谷区内で66カ所選定されています。 第3回地域風景資産・各候補地の「現場確認」を行いました! 9月29日、10月5日、6日の3日間、第3回地域風景資産の各候補地を実際に見てまわる、選定人による「現場確認」を行いました。計27ヵ所の候補地では、まず現地の状況を確認した後、推薦人・活動予定者からは、候補の説明や選定に向けた熱い意気込みを語っていただきました。 現地での確認はこれが最後。推薦人・活動予定者の皆さんは、来年の1月26日に行われる「公開選定会」に向け、今回の現場確認を受けた選定人からのアドバイスをもとに、風景づくりプランを磨き上げていくことになります。約1年半にわたる選定に向けた活動も、ゴールまであと少し。どんな資産が選ばれるか、ご期待ください! 風景づくり検討会(世田谷区の風景づくりの推進について検討する場です) 風景づくり検討会では、世田谷の風景づくりを広めていくため、区民の皆さんと協働で、風景づくりの推進について検討を行っています。 第1回地域風景資産の選定から、昨年で10年目を迎えました。検討会では、年月が経過することで少しずつ変化してきている既存の地域風景資産や、新たに仲間に加わる第3回地域風景資産、すべての資産をフォローアップするための具体的なルールづくりの検討を進めています。 【4ページ】 風景づくり info & column 第3回地域風景資産の選定 公開選定会 平成24年7月の第3回地域風景資産の募集開始から、1年半の時間を経て公開選定会が開催されます。 公開選定会は新しい地域風景資産が生まれる日です。当日は各地域風景資産候補について、推薦人による最終プレゼンテーションが行われます。 観覧を希望される方は、直接会場までお越しください。 【日時】平成26年1月26日(日)午後1時~5時 【場所】世田谷産業プラザ 大会議室(太子堂2-16-7、三軒茶屋分庁舎3階) 風景づくりフォーラム2014 風景づくりフォーラムは、世田谷の風景に興味を持っていただくことを目的に、区の風景づくりの取り組みなどについて広くご紹介するイベントです。 今年は講演のほか、第3回地域風景資産のお披露目などを行う予定です。 詳細な時間・内容が決まりましたら、区ホームページやチラシでお知らせいたします。 【日時】平成26年3月1日(土) 【場所】三茶しゃれなあど/オリオン集会室(太子堂2-16-7、三軒茶屋分庁舎5階) いつかの風景 ここはどこ? 立ち並ぶ各国旗、大きな建造物群...昭和39年当時の写真です。 現在、手前の並木等が成長し、緑に覆われた場所となっています。 この場所はどこでしょうか? せたがや珍百景 その1 馬事公苑のそば...だけに 馬事公苑の南西にある駐在所。一見普通の建物ですが、よく見ると...入口が大きな蹄鉄(ていてつ)型! 馬の蹄(ひづめ)の損耗を避けるために付けられる蹄鉄は、扉にぶら下げると魔除けになるといわれます。まちの安全が守られているのは、大きな蹄鉄のおかげかも!? せたがやの隠れた風景 09 芦毛塚之碑 下馬5丁目41番の蛇崩川緑道近く、目黒区と世田谷区の区境に楕円形の緑地帯があり、そこに「芦毛塚之碑」があります。これは昭和44年に建てられた石碑で、源頼朝の愛馬伝説ゆかりの「芦毛塚」だといわれています。頼朝が芦毛の馬に乗って奥州征伐に向かう途中、蛇崩川沿いで乗っていた馬が暴れ出し、沢の深みにはまって死んでしまう事故に見舞われ、その馬を葬ったのが芦毛塚の由来だそうです。 頼朝はこの事故を戒めとして、「この沢は馬を引いて渡るべし」と申し渡したので、この辺りを「馬引沢」という名がつけられたということです。馬引沢は上馬・下馬・駒沢の名前の由来ともなっています。 石碑には「周辺は馬の放牧場が広がっていた」とあり、当時、蛇崩川沿いの豊かな沢と併せて、みずとみどりがあふれた土地であったことが読み取れます。 風景づくりについてのお問い合わせは… 世田谷区都市整備部都市デザイン課 電話:5432ー2039 FAX:5432ー3023 バックナンバーは「世田谷区 風景づくり通信」で検索