北沢デザイン通信 号外 平成27年8月 思いつながる 人つながる 街つながる 平成27年8月発行 世田谷区都市整備部都市デザイン課 お知らせ 「北沢デザインガイド」素案を作成しました。 アンケートにご協力ください。 ページ1 世田谷区では、小田急線上部 代々木上原駅から梅が丘駅間 を利用した駅前広場、通路、緑地・小広場、防災施設など、公共施設の整備に向け検討を進めています。 平成26年度には、上部利用 区施設 全体について、区民の皆さんとともに「デザインコンセプト」を作成し、今年度は、「デザインコンセプト」に基づき区施設の整備を進めるため、「 仮称 トータルデザイン指針」の作成に取り組んでいます。 このたび、指針の名称を「北沢デザインガイド」とし、素案を作成しました。本通信では、素案の概要をご紹介するとともに、アンケートを実施しますので、ぜひご意見をお寄せください。 北沢デザインガイドとは 小田急線の上部空間の整備や周辺のまちづくりにあたって、地域の個性を生かしながら、秩序のある連続した空間づくりに役立てるためのデザインの指針として策定します。 「上部利用デザインワークショップ」により導き出された「デザインコンセプト」の理念を実現するため、区施設の整備におけるデザインの方針や具体的方策を示すとともに、周辺施設に対して区施設とのデザインの調整をお願いする際の区の指針としても活用していきます。 「北沢デザインガイド」の策定は、10月を予定しています。 素案の概要は、2ページから4ページをご覧ください。また、素案の全編は、区のホームページ又は北沢総合支所まちづくり課 北沢タウンホール6階 及び都市デザイン課 区役所第1庁舎4階 で閲覧いただけます。 区ホームページから素案全編の参照方法 トップページ→くらしのガイド → 都市デザイン → 「北沢デザインガイド」素案 ページ2 3 「北沢デザインガイド」素案の概要 小田急線上部利用施設の施設配置 小田急線(代々木上原駅から梅が丘駅間)の上部には、駅前広場、通路、緑地・小広場、防災施設等を新たに整備する予定です。また、下北沢駅付近では、都市計画道路補助54号線(下北沢1期)が計画されています。 デザインコンセプトと方針 「3つのデザインコンセプト」を実現するため、コンセプトに含まれる「6つの視点」に沿って考慮すべき点を「デザイン方針」にまとめています。 コンセプト1「四季を感じ、みんなにやさしい空間が、多様な人々をつなぐ」 視点「自然を感じる空間」「人々の集い」 コンセプト1に沿ったデザイン方針 方針1 「自然を感じる空間」 四季の彩りと変化に溢れ、自然が醸しだす潤いを感じられること 1年を通じて誰もが心地よく過ごせること 方針2 「人々の集い」 ヒューマンスケールを尊重し、訪れる人々に安心感をもたらすこと 賑わいと落ち着きを創出し、人々のふれあいを生み出すこと コンセプト2 「街の記憶や風景を映し、3駅につづく新たな路が、私たちの地域をつなぐ」 視点「街の記憶」「街の風景」 コンセプト2に沿ったデザイン方針 方針3 街の記憶 地層のように折り重なった周辺の街の歴史や記憶を取り込むこと 多くの人々を運び続けている線路が敷かれていた思い出を残すこと 方針4 街の風景 賑やかな街、落ち着いた街、それぞれの街並みや佇まいを映し込むこと 3つの地域を結ぶ“都市の中の回廊”により新たな街の風景を創り出すこと コンセプト3「みんなで創り育て、ゆるやかに変わる場所が、時を超え心をつなぐ」 視点「空間の変化」「市民の関わり」 コンセプト3に沿ったデザイン方針 方針5「空間の変化」 世代が変わっても魅力を失わず、時間をかけてゆっくりと変化していくこと 人々の活動の積み重ねが地域の文化となり、それが形になって表れること 方針6「市民の関わり」 街を見守り育む活動の場となり、尊い想いを次の世代に伝えられること キラリと光る活動が場所に活力をもたらし、集まるみんなが主人公であること デザインコード 「方針1から6」に対応し、空間を構成する7つの要素(「植栽」「地面」「境界」「照明」「ストリートファニチャー」「サイン・看板」「工作物など」)について、配置、素材、形状、色彩など、デザインを方向づけるためのルールが、「デザインコード」です。 植栽のデザインコード 方針1「自然を感じる空間」に対応したデザインコード 変化に富んだ植栽 方針2「人々の集い」に対応したデザインコード 環境への配慮 方針4「街の風景」に対応したデザインコード つながりを意識 方針6「市民の関わり」に対応したデザインコード 活動に結びつくみどり 地面のデザインコード 方針2「人々の集い」に対応したデザインコード 人にやさしい舗装 方針3「街の記憶」に対応したデザインコード 場所の個性を演出 方針4「街の風景」に対応したデザインコード 連続性を感じる素材・色 方針5「空間の変化」に対応したデザインコード 時間の経過に対応する素材 境界のデザインコード 方針1「自然を感じる空間」に対応したデザインコード エッジを和らげる 方針2「人々の集い」に対応したデザインコード 一体的なプランニング 方針4「街の風景」に対応したデザインコード 街角を演出する 照明のデザインコード 方針1「自然を感じる空間」に対応したデザインコード 配光に考慮・工夫 方針2「人々の集い」に対応したデザインコード 空間の演出 方針4「街の風景」に対応したデザインコード つながりを表現 方針6「市民の関わり」に対応したデザインコード 季節感やイベントの演出 ストリートファニチャーのデザインコード 方針2「人々の集い」に対応したデザインコード 多様な用途・複合的な用途 方針3「街の記憶」に対応したデザインコード 線路や電車の記憶 方針6「市民の関わり」に対応したデザインコード 市民との協働 サイン・看板のデザインコード 方針2「人々の集い」に対応したデザインコード 見え方への配慮 方針3「街の記憶」に対応したデザインコード 地域の歴史や線路の記憶 方針4「街の風景」に対応したデザインコード つながりを表現 方針5「空間の変化」に対応したデザインコード 変化に対応するシステム 工作物などのデザインコード 方針2「人々の集い」に対応したデザインコード 意匠に配慮 工作物 方針4「街の風景」に対応したデザインコード つながりを表現 デザインコードの主な内容は、4ページをご覧ください。 ページ4 デザインコードの主な内容 7つの空間構成要素のそれぞれについて、配置・素材・形状・色彩など、デザインを方向づけるためのルールをまとめています。ここでは、「デザインコード」の主な内容をご紹介します。 植栽のデザインコード  季節の変化を感じさせる樹種の選定  周辺住宅地へのプライバシーに配慮  視覚的な連続性を意識  市民との協働による育成管理 地面のデザインコード  歩行者にやさしい舗装  線路や電車の記憶を組み込む工夫  共通の素材と色彩  風合いが保たれる素材 境界のデザインコード  柔らかにつなげる工夫  周辺の設えに馴染ませる  一体的な計画  街角 交差部 の演出 照明のデザインコード  樹木を照らす等、立体的な演出  メリハリのある空間の演出  連続性のある空間の創出  季節やイベント時を想定した工夫 ストリートファニチャーのデザインコード  場所に応じた機能的なベンチ  ちょっとした気遣いのあるデザイン  線路や電車の記憶を取り込む工夫  市民の創作活動につながる工夫 サイン・看板のデザインコード  適切な規模、見やすい位置  線路や電車の記憶を取り込む工夫  共通の素材、デザインによる連続感  更新しやすいディテール 工作物などのデザインコード  周辺への配慮の調和  意匠性への配慮と適切配置  一体感のある空間の演出  線路や電車の記憶を取り込む工夫 アンケートのお願い 「北沢デザインガイド」(素案)について、地区沿線にお住まいのみなさんから広くご意見をいただき、ガイドに反映していきたいと考えております。 素案の内容について、(1)素案全体について、(2)「デザインコード」について、(3)その他「上部利用区施設」のデザインへの意見、の3点に分け、左のハガキにご記入ください。 提出方法 ハガキを切り取って郵送 切手不要 ファクシミリ送信 都市デザイン課又は北沢総合支所まちづくり課に直接持ち込み 締め切り 平成27年8月28日 金曜 ハガキは消印有効、ファクシミリ及び直接持ち込みは必着 問い合わせ先 世田谷区都市整備部都市デザイン課 担当 ことう いちつぼ 宮田 郵便番号 154-8504 世田谷区世田谷4-21-27世田谷区役所第1庁舎4階 電話 03-5432-2054 ファクシミリ 03-5432-3023 なお、ハガキによる提出が難しい場合は、担当までお電話いただきますようお願いいたします。