街づくり通信のページ数は4ページです。 1ページ目には、平成30年7月31日に、上用賀一丁目にお住まいの方で構成されています「まちづくり協議会」より、 「上用賀一丁目地区街づくり追加提案書」を世田谷区あてにいただいたことが記載されています。 日ごろより区の街づくりにご協力いただき、誠にありがとうございます。 平成15年3月末に、上用賀一丁目地区内に存する都立用賀技能開発学院が閉院されたことを機に、 平成16年1月に「上用賀一丁目地区地区計画」を策定し、都立用賀技能開発学院跡地及び駒澤大学高等学校に 「地区整備計画」を定めました。その後、国立医薬品食品衛生研究所が府中市への移転を公表したことを機に、 上用賀一丁目街づくり協議会が平成17年6月に設立され、同年11月に街づくり協議会より 「上用賀一丁目地区街づくり提案書」が区に提出されました。 区はいただいた提案書を踏まえ、平成18年11月に都市計画変更・告示を行っています。 府中市への移転を予定していた国立医薬品食品衛生研究所でしたが断念し、その後、 平成24年9月に川崎市へ移転することを公表しました。 これを機に、協議会では平成25年度より街づくりの専門家を招いて地区全体の街づくりルールを検討し、 去る7月31日に協議会より「上用賀一丁目地区街づくり提案書(追加)」 を区あてにいただきました。区では「世田谷区街づくり条例」に基づき、これを受領して、 地区街づくり計画及び都市計画法に規定する地区計画の変更に向けた取り組みを始めました。 このお知らせは区から住民の皆さまへ、街づくりの状況をお知らせする第1号となります。 今後は随時通信を発行し、皆様にお知らせしてまいります。 2ページから4ページ目には、協議会よりいただいた街づくり追加提案の内容を示しています。 平成17年11月に世田谷区に対して提案しました「上用賀一丁目地区街づくり提案書」の追加という形で、 上用賀一丁目地区全体の「街づくりルール」を下記の通り提案いたします。 【街づくりの目標】 みんなでハートフルなまちづくり、愛着の持てる上用賀一丁目を目指す! 若者からシニアに至る多様な世代によるコミュニティーを形成し、 災害に強く、閑静で緑豊かな住環境のもと、安全安心な街をつくりましょう 【街づくりの方針】 T.「閑静な住宅地の継承と改善」を目指した土地利用方針 1.閑静な住宅地環境の維持継承 大山道等まちの歴史資産も含め、閑静な住宅地に存する地域資産(歴史・緑・街並み・コミュニティー)の継承 住環境を守り・育て、活力を生む土地利用の維持・継承 2.公共公益施設の特性を活かし、地域住民の利便性の向上を図ることができる土地利用へ誘導 (例:公園、コミュニティセンター、文教施設等) 3.適切な規模の住宅地街区の形成により、周辺との調和 U.「緑とオープンスペースを創出する等、潤いのあるまちなみ」を目指した景観形成方針 1.高低差のある閑静な居住環境と街並の特性を生かしつつ、建物と道路空間の潤いある空間創出 地区内に残る貴重な緑の環境を維持継承する。地区内の高台に位置する大規模公共施設内外の既存緑の維持継承。 街並み景観。高さ制限を活かし、低層住宅と中高層の調和のある街並み形成。 地区東西で高低差のある地形を生かした、特徴的街並みを十分に生かしつつ道路と建 物間に潤い空間や緑に配慮した街並み形成 V.「身近な公共公益施設を活かした安全安心なまちづくり」を目指した防災・道路交通 まちづくり方針 1.「馬事公苑・東京農業大学一帯」広域避難場所の一部を構成する当該地区において、広域避難場所の機能を充実したまちづくり 今後、国衛研の移転・処分が見込まれるなか、広域避難場所としての機能を継続させる上で、 大規模敷地を中心に避難上有効なオープンスペースの確保や避難経路の確保等と共に周辺の不燃化や安全対策 隣接する学校の防災活動拠点化や周辺整備を含めた空間確保や機能連携 広域避難場所の維持継続と共に、馬事公苑等への分かりやすい避難経路の確保と共に、児童公園、学校などを活かした身近な 一時避難場所にも留意したまちづくり 2.地区内の道路空間において、居住環境との調和を図り、安全で安心な地区内交通の在り方や歩行環境の確保 地域の居住環境を維持するような街区構成と車の在り方 安心安全な歩行者ネットワークと空間の在り方 居住環境を維持するような交通ルールの在り方(通勤、通学等) その他、防災樹木の推進 3.豪雨対策モデル地区【用賀3、4丁目・上用賀地区】として、地区全体での推進 W.若者からシニアに至る世代の「まちづくり活動」を通じた、「豊かなコミュニティー形成」及び「愛着の持てるまちづくり」 1.地域協議会の更なる活動 「まちづくり提案等の活動実績(平成17年〜)」やパトロール隊、防災活動、エリア毎の緑の維持管理等から地域イベント等まで、 多様な世代、世帯が一体となって継続発展するコミュニティー活動 2.地域住民や在勤在学の人を含めた多様な世代による様々な活動を通して、愛着の持てるまちを育て、地区内の閑静な居住環境の 維持継承、安全安心なまちづくり 前述した【街づくりの目標】及び【街づくりの方針】に基づく街づくりを実現するため、以下のとおり街づくりのルールを提案します。 尚、上用賀一丁目地区でこれまで地区計画が定められていなかった区域に対する街づくりのルールの提案の内容は「追加提案区域」に記載し、 既に定められている区域について、街づくりのルールを変更又は追加してほしい内容については、「変更提案区域」に記載します。 【上用賀一丁目地区 街づくりルール追加提案区域】 <閑静な住宅地の継承並びに緑とオープンスペースの創出を目指すために> T.壁面後退 1.建築物の壁面から隣地境界線までの距離は、50cm以上とする。 ただし、既存で50cmない場合は、その状況から狭めないようにする。 U.建築物の高さと敷地面積について 1.区全体で検討を進めている「絶対高さ制限を定める高度地区」及び「敷地面積の最低限度の制限を定める用途地域」の見直しの 内容を踏まえ、既存の建物に配慮しながら地区内の建物の絶対高さを19m、敷地面積の最低限度を70uとする。 また、斜線制限、壁面後退に関する規制などにより、隣接地への圧迫感や日影などを極力悪化させないようにする。 (隣地側に近い建物の部分については、出来るだけ階数を低くする) V.建物の形態やデザイン 1.建築物の形態や意匠については、周辺環境と調和し圧迫感のないものとする。 2.建築物の色彩については落ち着いた色調とし周辺環境と調和したものとする。 3.屋外広告物を設置する場合は、良好な景観を損なわないようなものとする。 W.みどり 1.建物を新築・建替えなどする場合は、既存の樹木は保全または移植に努める。 伐採が必要な場合は、既存の緑地面積を確保するよう努める。 2.世田谷区みどりの基本条例の届出対象とならない150u未満の敷地でも、 建築物の敷地内にできる限り多くの緑を確保するよう努める。 X.垣又はさくの制限 1.道路に面する場所に垣やさくを設ける場合、出来る限り生垣又はフェンス等とする。 ブロック塀等を設ける場合の高さは60cm以下とする。(土留めを除く) 【上用賀一丁目 街づくりルール変更提案区域】 <広域避難場所としての機能の維持向上を図るために> T.地区区分の再検討 1.現行の地区計画では一律で制限をされているので大規模敷地とそれに隣接する戸建住宅地については、 地区区分を分け、制限する内容を整理してほしい。 2.B・C地区内に存する戸建住宅等に対する街づくりルールについては、今回追加提案する区域の内容に努める。 U.建築物の用途の制限 1.工場、寺院、教会、宗教関連施設、墓地、火葬場、騒音と異臭が発生する施設については建築してはならない。 又、大型商業施設については制限が必要と考える。 2.大規模敷地について、戸建住宅が建ち並ぶ開発を行ってはならない。 3.児童館、図書館及びスポーツ施設並びに集会施設、保育園及び高齢者施設は誘致してほしい。 (防音対策を講じること)また、施設内に近隣住民も使用できる防災用倉庫を設置してほしい。 V.みどり 1.敷地内の既存の樹木は、保全または移植に努める。 2.伐採が必要な場合は、既存の緑地面積を確保するよう努める。 W.建築物の高さ及び壁面の後退 1.区全体で検討を進めている「絶対高さ制限を定める高度地区」の見直しの内容を踏まえ、 既存の建物に配慮しながら地区内の建物の絶対高さを19mとする。 また、斜線制限、壁面後退に関する規制などにより、隣接地への圧迫感や日影などを極力悪化させないようにする。 ただし、上記に加え、地域のコミュニティーの核となる学校施設などは、避難できる空間を確保することで緩和を可能とする。 (隣地側に近い建物については、出来るだけ階数を低くする) X.建物の形態やデザイン 1.単調かつ長大な壁状の建物配置とならないように、周辺の環境と調和したものとする。 Y.垣又はさくの制限 1.道路に面する場所に垣やさくを設ける場合、出来る限り生垣又はフェンス等とする。 ブロック塀等を設ける場合の高さは60cm以下とする。(土留めを除く) <身近な公共公益施設を活かした安全安心なまちづくりを目指すために> T.土地利用などについて 1.ミニ開発による細分化がないように最低限の敷地面積を設定する。 2.広域避難場所としての機能が維持できるようにオープンスペースなどを確保する。 3.平常時は住民にとっての憩いの場及び若者とシニア世代の交流の場、災害時は高齢者等の弱者の避難場所となる建物、 オープンスペースを確保してほしい。 4.近隣にある学校の拡張用地として誘致してほしい。(オープンスペース確保のため) 5.災害時に活用できる、かまどベンチ、マンホールトイレ、発電機、消火ポンプ及び避難備蓄倉庫などを設けてほしい。 6.歩行者用に常時通り抜けられる通路を設けてほしい。 以上です。 この街づくり通信は、区から住民の皆さまへ、街づくりの状況をお知らせする第1号となります。 今後は、随時、街づくり通信を発行し、皆様にお知らせしてまいります。 詳しい内容は、世田谷区玉川総合支所 街づくり課にお問い合わせください。 お問い合わせ先の電話番号は 03 3702 4539 です。