下北沢駅周辺地区 地区街づくり計画 平成16年5月 世田谷区 名 称 下北沢駅周辺地区地区街づくり計画 位 置 大原一丁目、北沢一丁目、北沢二丁目、代沢二丁目、代沢五丁目、代田二丁目、代田五丁目及び代田六丁目各地内 面 積 約 25.0ha 街づくりの目標 下北沢駅周辺地区は、小田急線と井の頭線が交差する交通の要衝にあり、古くから北沢地域の商業中心の街として栄え、区の都市整備方針においても広域生活拠点に位置づけられている。また、個々の魅力的な商店街や劇場に代表される下北沢の文化が形成され、それらが住宅地と調和しながら発展してきている。小田急線の連続立体交差事業などを契機に、街全体が持っている魅力を一層引き出し、さらに発展させ、下北沢の特徴や地域資源を活かした『生活と文化を育み、地域の“心(しん) ”となる安全で住みよい賑わいの街』の実現をめざす。 街づくりの基本方針 上記、街づくりの目標を達成するため、下記の基本的な方針により、街づくりを行う。 @ 鉄道の整備に伴う市街地が一体化する街づくり A 一体的な商業地として全体をつないでいく、歩行者主体の街づくり B 街なみ景観の誘導と緑化の推進による、魅力ある街づくり C 防災・治安などへの配慮とバリアフリー化の推進による、安全安心の街づくり D 住民、事業者、行政などが役割と分担に応じて、相互に協力・連携した街づくり 土地利用の方針 土地利用の地区別方針を定める。 @ 商業地区   幅広い顧客層に対応し、多くの人々が集う一体的な商業地として、店舗の連続性の確保や道路整備などに伴う建築物の更新などにより買物や歩行者の空間を生み出し、回遊性のある魅力的な商店街の形成を図る。   個々の商店街の特色を活かした個性豊かで特色ある商店街づくりとともに、下北沢の魅力をさらに高める街なみの形成を図る。   隣接する住宅地と協調し、環境に配慮した商店街の形成を図る。 A 住商共存・協調地区   住宅地と店舗が一定のルールの下に共存する、住みやすい都市型居住ゾーンの形成を図る。   都市計画道路などの整備に合わせた店舗ゾーンの形成を図る。   緑ある街なみの形成を図る。 交通機能の整備の方針 @ 地区全体の交通機能の考え方   地域の生活の中心としての拠点性と利便性などの向上を図るため、駅前広場(世区街10号線)・補助54号線を整備する。 安全性、快適性を確保した歩行者優先の交通環境づくりを推進する。 街の南北が一体化した回遊性の確保と買物空間の充実を図る。 バリアフリー化の推進を図る。 住民、商業者、道路・交通管理者、鉄道事業者などが協力・連携した取組みと体制づくりを推進する。 A 歩行者主体の魅力ある回遊軸の充実 主要な歩行者回遊軸沿いなどでは、建築物の壁面後退や電線類地中化などにより歩行者空間や買物空間を確保する。 鉄道用地を活用した新たな歩行者通路、横断通路などの整備を図る。 荷捌き場の確保と商品搬入ルールの確立、並びに地区外周の道路周辺への駐車場設置を誘導する。 B 都市施設(都市計画道路)の整備 イ 駅前広場(世区街10号線) 緑化や電線類地中化などによる環境整備を図る。 高齢者や障害者などの交通乗り換えを容易にするバス、タクシーなどの乗降場を整備する。 地形段差の処理と円滑な歩行者動線を確保する。 地域の活動に配慮した歩行者主体の広場空間の整備を図る。 地域の防災性を高めるため、防火貯水槽を設置する。 ロ 補助54号線 沿道建築物と融合した新たな魅力的な商業空間・回遊ルートとして、広幅員歩道、緑化、電線類地中化などによる快適な歩行空間の形成を図る。 沿道の環境に配慮した道路整備と交通ルールを誘導する。 C その他の整備 イ 鎌倉通り   歩行者の安全性を確保するため、壁面後退などにより歩行者空間の確保を図る。   井の頭線の踏切拡幅に向けて関係機関と協議し、推進を図る。 ロ ポケットパーク   街の回遊拠点、憩い空間、荷捌き場などの機能や防火貯水槽を備えたポケットパークを要所に確保する。 ハ 駐輪場 駅近くの鉄道用地を活用した駅周辺の需要に対応する駐輪場及び駐輪場から駅改札口までの歩行者通路を確保する。 商店街における駐輪場の整備の促進や放置自転車・バイク対策の促進を図る。 ニ 井の頭線盛土部分の活用など 茶沢通り(補助210号線)と駅を結ぶ歩行者回遊軸などの確保に向けて関係機関と協議し、推進を図る。 井の頭線ホームをくぐる南北横断自由通路の確保に向けて関係機関と協議し、推進を図る。 建築物等の整備の方針 商業地区 @ 下北沢らしい街なみを継承した商業地の充実   商店街ごとの個性を発揮した建築の誘導や、主要な歩行者回遊軸沿いなどにおいて建築物の高さや壁面などをそろえた街なみの誘導を図る。 A 多くの人が集まる賑わいある街なみの形成   健全な業種構成や低層階についての店舗の連続性の確保をめざした建築用途の制限やバリアフリーに配慮した歩きやすい買物環境の創出を図る。 B 土地の有効利用を図る方策の推進   共同化や協調化その他の方策により、土地の有効利用を図りつつ公共的な空間を生み出し、ゆとりある歩行者空間と街なみの形成に寄与する建築を誘導する。 住商共存・協調地区 @ 住宅地にふさわしい潤いのある環境づくり   住宅と店舗などが共存・協調する環境とともに、緑化を推進し、潤いのある環境づくりを図る。 A 災害に強い住宅地づくり   都市計画道路沿道部の建物不燃化の推進や、道路の隅切りなどによる住宅地内部への緊急車両のアクセスの向上を図る。 B 土地の有効利用を図る方策の推進   共同化や協調化その他の方策により、土地の有効利用を図りつつ公共的な空間を生み出し、街なみの形成に寄与する建築を誘導する。 その他地区の街づくりに関する方針 @ 環境に配慮した優しい街づくりの推進   公共施設の整備や駅舎、商業業務ビル、マンションなど建築物の整備においては、緑化の推進など環境に優しい街づくりに努める。 A 商品搬入やはみ出し商品の防止などのルールづくり   安心して買物が出来る人に優しい快適な商店街を形成していくため、荷捌き場を活用した商品搬入やはみ出し商品の防止などに向けて、商店街関係者などによる自主的なルールづくりを推進する。 B 放置自転車や路上駐車防止に向けた取組み   安全・快適な歩行環境の障害となり、緊急車両などの通行を妨げている放置自転車や自動車・バイクなどの路上駐車の防止に向け、住民、商業者、道路・交通管理者、鉄道事業者などが協力・連携し、啓蒙活動や監視活動など、人に優しい快適な街の実現をめざす。 ご質問等は、北沢総合支所街づくり課、電話番号0354788031までお問合せください。