参考資料U 三軒茶屋駅周辺まちづくり基本方針取組みの例示 目次 ●商店街の活性化に向けた産業活性化アドバイザーによる支援 ●金融機関や世田谷ものづくり学校等と連携した創業支援 ●広域から人を集める文化・芸術事業の実施・継続 ●若者を対象とした各種コンテストの開催 ●パブリックスペース等を活用したお祭り・イベントの開催 ●大学等専門教育に触れる機会の提供 ●パブリックスペースを活用した地域活動の推進 ●エリアマネジメントを活用した良好な地域環境の形成と持続性の確保 ●様々な制度を活用した地域まちづくり活動の促進 ●多様な交通手段相互の乗換え機能の整備 ●公共交通等の利用環境の整備 ●歩道の拡幅・建築物セットバック等の実施 ●歩道における放置自転車対策、バリアフリー化等の実施 ●路線バス、カーシェアリングの導入促進 ●パーソナルモビリティの普及 ●自転車等駐車場の整備やシェアサイクル活用による自転車利用環境の改善 ●自転車通行空間の確保 ●幹線沿道の商業空間における回遊空間の整備 ●地下ネットワークの整備 ●道路横断機能の改善 ●地下鉄駅を中心とした地下空間の拡張 ●憩いとなる質の高いみどりや空間の整備 ●パブリックスペース内の商業利用 ●パブリックスペース内の活用に向けた仕組みづくり ●世田谷の玄関口にふさわしい広場空間整備 ●駅構内やコンコースにおける歩行空間の拡充 ●ユニバーサルデザインに配慮した駅空間整備 ●地上・地下のバリアフリー化 ●木造住宅密集地域における建替え促進 ●延焼遮断帯形成に向けた建築物の不燃化 ●緊急輸送道路沿道建築物の耐震化 ●駅前滞留者など帰宅困難者のためのスペース等の確保 ●駅前滞留者など帰宅困難者への情報提供体制の整備 ●避難路や広場の確保 ●防災に対する情報発信機能等の整備 ●シェアオフィス・コワーキングスペースの整備 ●玉川通り沿道への業務立地誘導 ●就労に関する情報共有 ●ビジネスマッチング等の支援 ●起業に向けた情報提供 ●観光イベントやまち歩きツアー等の実施 ●観光情報の発信機能の強化 ●多言語化に対応できる施設整備の促進 ●多言語化に対応した情報発信の拡充 ●文化・芸術に関する情報発信の拡充 ●国際交流ラウンジの実施 ●Crossingゾーンへの業務機能の集積 ●高度利用の誘導と商業・業務等機能の集積 ●公共的サービス・機能の再編・整備 ●にぎわいのあるまちづくりを進めるためのルールづくり ●開発などの機会を捉えたみどりある空間演出 本資料においては、本基本方針を検討する上で参考とした具体的な取組みを例示する。 なお、本基本方針で策定したまちのビジョンを実現するための実際の取組みについては、今後、地区レベルの誘導方針や計画において検討していく予定である。 ●商店街の活性化に向けた産業活性化アドバイザーによる支援 中小企業診断士等の産業活性化アドバイザーの活用により、商店街の活性化に向けた取組の支援を行う。 ●金融機関や世田谷ものづくり学校等と連携した創業支援 世田谷区産業振興公社、世田谷ものづくり学校や金融機関等の支援機関と連携しながら、起業・創業希望者に対する起業・創業相談やセミナー等を実施するなど、希望する人々が起業しやすく、多種多様な事業が生まれる環境整備を図る。 ●広域から人を集める文化・芸術事業の実施・継続 世田谷アートタウン 三茶de 大道芸など、地域や区民、事業者との協働によって広域から人を集める事業等を開催・継続することで、にぎわいだけでなく地域コミュニティを活性化させ、まちの一体化を育んでいく。 ●若者を対象とした各種コンテストの開催 アート・デザインやものづくり、商店街の活性化等をテーマに若者を対象としたコンテストを開催し、三軒茶屋における自己表現や自己実現の場を提供する。 ●パブリックスペース等を活用したお祭り・イベントの開催 パブリックスペース等を活用したお祭り、コンサート、イベント等を開催する。 ●大学等専門教育に触れる機会の提供 これまで三軒茶屋で行われてきた学生や大学教員と子どもたちとの連携の場を増やし、直接授業、または指導を行う機会を設ける。 地域住民が社会参加に興味を持ち、はじめるきっかけとなる様々なセミナーやワークショップを開催する。 ●パブリックスペースを活用した地域活動の推進NPO等の地域活動を行っている団体が、三軒茶屋に関連した活動・交流を推進している場合において、駅周辺の公共公益施設や図書館、大学等の施設を使用しやすくする。 ●エリアマネジメントを活用した良好な地域環境の形成と持続性の確保 地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるため、住民・事業者・地権者等が参画してエリア単位でまちづくりを行うエリアマネジメントを促進する。 ●様々な制度を活用した地域まちづくり活動の促進 都市再生特別措置法に基づく官民連携の各種制度、東京のしゃれた街並みづくり推進条例による街並み景観づくり制度及びまちづくり団体の登録制度等を活用し、まちの魅力を高めるためのまちづくり活動を促進する。 ●多様な交通手段相互の乗換え機能の整備 バス・タクシーなどの乗換え利便性の向上に向け、駅中心部の交通広場やバスベイの整備など、交通結節機能の強化を図る。 ●公共交通等の利用環境の整備 バスやタクシー等の乗降場におけるバリアフリー化を進め、誰もが安全・快適に利用できる環境を整備する。 ●歩道の拡幅・建築物セットバック等の実施 歩道空間の拡幅や開発等に伴う建築物のセットバック等により、歩行空間の確保を進める。 ●歩道における放置自転車対策、バリアフリー化等の実施 ゆとりある歩行環境整備に向け、歩道における放置自転車対策やバリアフリー化、無電柱化を推進する。 また、路面店によるにぎわいや、みどりを連続させることにより、楽しく回遊できる歩行環境の整備を進める。 ●路線バス、カーシェアリングの導入促進 地下鉄ネットワークを活かし、路線バスやカーシェアリングなどの導入を促進する。 ●パーソナルモビリティの普及 歩行と自動車やバイクといった既存移動体との中間的な乗り物で、電動により環境への負荷が少なく、高齢者や障害者にとってもまち中移動を補助することが期待されるパーソナルモビリティの活用に向けた環境整備を促進する。 ●自転車等駐車場の整備やシェアサイクル活用による自転車利用環境の改善 方針策定範囲において、自転車等駐車場の整備やコミュニティサイクルシステム(がやリン)の活用を促進することで、広域のシェアサイクルへの取り組みほか、自転車が利用しやすい環境整備を促進する。 ●幹線沿道の商業空間における回遊空間の整備 幹線沿道の商業空間については、歩道拡幅や建築物後退など、歩きやすく回遊性の高い歩行者空間の整備を進める。 ●地下ネットワークの整備 移動の利便性を高めるために、南北方向をつなぐように地下における歩行者ネットワーク整備を誘導することで、幹線道路による分断を解消する。 ●道路横断機能の改善 地上部においてスムーズな移動ができるよう、歩行者が集中する駅中心部における交差点の改良を誘導する。 ●地下鉄駅を中心とした地下空間の拡張 東急世田谷線との快適な乗換えやまちとの連続性を創出するため、地下鉄駅を起点とした歩行者広場や建築物と接続する地下通路などの地下空間の整備を誘導する。 ●憩いとなる質の高いみどりや空間の整備 屋上・壁面緑化等の多様なみどりや歩行者の滞留空間等、憩いの空間を整備する。 ●パブリックスペース内の商業利用 パブリックスペース内に、日常的なにぎわいの創出につながるよう、イベント時等の商業利用や常設の店舗等を配置する。 ●パブリックスペース内の活用に向けた仕組みづくり パブリックスペース内の店舗利用など、公的な空間を活用して、継続的なにぎわいが創出できるよう、関係者間で仕組みづくりを行う。 ●世田谷の玄関口にふさわしい広場空間整備 地下鉄から地上に移動して、初めて目にする広場空間を、三軒茶屋のまちに来たことの期待感が持てるように、まちの玄関口にふさわしく整備する。 ●駅構内やコンコースにおける歩行空間の拡充 駅空間の快適な移動のため、駅構内やコンコースにおける歩行空間の拡幅や複数の移動ルートの導入等を促進する。 ●ユニバーサルデザインに配慮した駅空間整備 まちと一体感があり、すべての利用者にやさしく分かりやすい駅空間とするために、公共空間と建築物を一体的にデザインするとともに、ユニバーサルデザインに配慮した仕上げや誘導サインの整備を促進する。 ●地上・地下のバリアフリー化 地下鉄ネットワークを活かし、地下鉄駅との乗換え利便性の向上を図るため、地下と地上をつなぐ縦動線の整備などバリアフリー化を促進し、駅利用者の円滑な歩行者ネットワーク形成を進める。 ●街区一体化(敷地共同化)等による面的整備 細分化された敷地の共同化を促進し、街区一体で耐震化・不燃化を行うとともに、道路等の公共施設整備を行うなどの面的整備を図る。 ●木造住宅密集地域における建替え促進 駅周辺全体の木造住宅密集地域では、老朽化した建築物の建替えを促進し、耐震化・不燃化を進める。 ●延焼遮断帯形成に向けた建築物の不燃化 防災上重要な延焼遮断帯を形成するため、都市計画道路の沿道にある建築物の不燃化を着実に進める。 ●緊急輸送道路沿道建築物の耐震化 災害時に救急救命活動や消火活動、必要な物資の輸送が速やかに行われるように、緊急輸送道路沿道の建築物は、倒壊して道を塞ぐことがないように耐震化を進める。 ●駅前滞留者など帰宅困難者のためのスペース等の確保 災害時には三軒茶屋駅周辺に多くの駅前滞留者などの帰宅困難者が発生すると予想されることから、大規模開発等が行われる際や既存の事業所等に、帰宅困難者が安全に待機できるように、スペースや食料等の備蓄など帰宅困難対策に係る機能を確保する。 ●駅前滞留者など帰宅困難者への情報提供体制の整備 災害時の安全な避難場所や飲料水の配給場所など、帰宅困難者等へ必要な情報提供を行うため、事業所や自主防災組織等への情報提供体制を整備する。 ●避難路や広場の確保 駅周辺全体における木造住宅密集地域には狭あい道路が多く危険であることから、災害時に避難するための通路や広場を確保し、防災性の向上を図る。 ●防災に対する情報発信機能等の整備 三軒茶屋駅前や大規模施設において、デジタルサイネージや広報物等を充実させることで、被災時の情報や交通の運行状況等、各種情報発信機能を強化し、災害時の備えや防災意識の啓発などに取り組む。 ●シェアオフィス・コワーキングスペースの整備 誰もが働きやすい環境や働き方が選択できる。 ●玉川通り沿道への業務立地誘導 点としての駅中心部の業務集積に加え、玉川通り沿道への業務立地を誘導する。 渋谷から用賀、二子玉川へつながる業務立地を誘導することで、区を超えた業務立地のネットワークを構築する。 ●就労に関する情報共有 性別、年齢、障害の有無に関わらず、働く意欲のある人と雇いたい人、双方が求める就労に関する条件等の情報を相互に共有し、雇用のミスマッチを防ぐ。 ●ビジネスマッチング等の支援 区内産業や地域社会の活性化に向けて、起業意欲のある人を支援するため、必要な手続きや事業計画の作成等実務への支援や、公的な支援メニュー等の情報発信に加え、ビジネスマッチングや異業種交流などに取り組む。 ●起業に向けた情報提供 区内産業や地域社会の活性化に向けて、起業意欲のある人を支援するため、必要な手続きや事業計画の作成等実務への支援や、公的な支援メニュー等の情報発信を強化していく。 ●観光イベントやまち歩きツアー等の実施 多様な人々がまちを訪れ、交流が進むような観光イベントやまちあるきツアー等を実施することで、三軒茶屋駅周辺の活性化につなげる。 ●観光情報の発信機能の強化 外国人をはじめ区内外からの多くの来訪者に三軒 茶屋の魅力を効果的に発信することができるよう、観光情報冊子や観光アプリ、観光ホームページといった情報発信ツールの内容の充実を図るとともに、公衆無線LAN環境(SETAGAYA Free Wi-Fi)の利用促進や観光情報コーナーの拡充に取り組むなど、快適なまち歩き環境を提供していく。 ●多言語化に対応できる施設整備の促進 テンプル大学のキャンパス開設を契機として海外からの来訪者、定住者増加を見据え、外国語が理解できる職員等が在籍する医療施設、教育施設、子育て支援施設等の整備を促進する。 ●多言語化に対応した情報発信の拡充 テンプル大学のキャンパス開設を契機として海外からの来訪者、定住者増加を見据え、地域のイベントや日常生活に関する情報等、外国人にとっても必要な情報等について、多言語で書かれた広報誌やインターネットによる情報発信サービスを拡充する。 ●文化・芸術に関する情報発信の拡充 区内で文化・芸術活動を展開する各種団体・グループや、文化施設やまちなかの身近な場所で開催される文化・芸術イベント等について、広報誌やインターネットによる情報発信サービスを拡充する。 ●国際交流ラウンジの実施 区内大学に通う留学生が、母国と日本との比較などテーマにプレゼンテーションし、参加者間でシェアすることで異文化理解の促進を図る。 ●Crossingゾーンへの業務機能の集積 既存の業務集積を活かしながら、渋谷等都心部の業務と競合するのではなく、都心部の機能を補完する機能を中心に配置する。 ●高度利用の誘導と商業・業務等機能の集積 Crossingゾーンを中心に高度利用を誘導し、商業・業務機能や文化交流機能を集積する。 ●公共的サービス・機能の再編・整備 ニーズにあったサービスを駅付近へ集約することで、利用者の利便性を増し、更なるサービス向上へつなげる。公共施設については、計画的に施設更新時の複合化や多機能化による効率化、効率的な施設運営を図る。 ●にぎわいのあるまちづくりを進めるためのルールづくり 広域生活・文化拠点にふさわしいまちづくりを進めるため、地域特性を活かしたまちづくりのルールづくりを進める。 ●開発などの機会を捉えたみどりある空間演出 開発の機会を捉えるなどして、建築物の壁面・屋上などの施設緑化と広場・緑地の植栽を一体的に計画し、みどりある質の高い空間を整備する。