世田谷区からのお知らせ 池尻四丁目 8から39番 三宿二丁目 平成28年3月号 防災街づくり通信 発行 世田谷区 世田谷総合支所 街づくり課 世田谷区では、木造住宅が密集している地区である 池尻四丁目 8から39番 三宿二丁目の区域 において、災害に強い街づくりを進めています 今年度は、これまで皆さまから頂きました様々なご意見をもとに、 地区街づくり計画 の内容を検討するため、 街づくりのルール のたたき台について皆さまとの意見交換会を3回開催してきました 次年度以降も引き続き意見交換会を開催するとともに、地区内全戸を対象としたアンケート調査を実施し、地区の皆さまのご意見を伺いながら地区街づくり計画の策定に向けて取り組んでいきます 今後とも当地区の街づくりにご理解、ご協力をよろしくお願いします 平成27年度の取り組み経過 意見交換会の実施状況 平成27年度第4回意見交換会 9月10日 木曜日 街づくりのルールについて たたき台 その2 防災に関するルール 1 狭あい道路の早期解消 2 行き止まり路の解消 3 カーブ・交差点の改良 4 主要生活道路の整備 意見交換を行ったルール1から4に関して、当日の参加者からも必要性についての意見が概ね得られました。 また、上記に関連して、 無電柱化  斜面地での高齢者等歩行者の円滑な移動  通過交通の抑制  歩きやすい歩道空間づくり  などのご意見が出されました。 平成27年度第5回意見交換会 11月27日 金曜日 街づくりのルールについて たたき台 その3 防災に関するルール 5 地区内避難路の確保 6 垣又はさくの構造の制限 7 建築物の構造の制限 住環境に関するルール 8 りょくどうの保全 9 ぽけっと公園の整備 意見交換を行ったルール5から9に関して、当日の参加者からも必要性についての意見が概ね得られました。 地区内避難経路に関しては、 広域避難場所への経路は多い方が良いが、敷地面積が狭小な場合など、壁面後退によって建替えが困難となるケースがあることも区には把握してほしい などと多くのご意見が出されました。 平成27年度第6回意見交換会 2月29日 月曜日 街づくりのルールについて たたき台 その4 住環境に関するルール 12 壁面の位置の制限 13 敷地内の緑化 14 共同住宅・長屋の管理等 15 水環境への配慮 16 ユニバーサルデザインに配慮した環境整備 17 建築物等の用途の制限 意見交換を行ったルール12から17に関して、当日の参加者からも必要性についての意見が概ね得られました。 また、当日は、第4回、5回で意見交換を行ったルールを振り返るとともに、 阪神・淡路大震災による防災まちづくりの教訓 や 世田谷区の地域危険度や被害想定 を紹介し、防災に関するルールの必要性を再確認しました。 街づくりルール 10 建築物の敷地面積の最低限度 11 建築物等の高さの最高限度 については、区全域でルールの見直しを検討しているため、その状況にあわせて、当地区独自のルールを設けるか検討をしていく予定です。 地区内避難路の試案AからC 前回通信で紹介した ルール5 地区内避難路 の配置について、3つの試案を紹介します。 試案Aは、広域避難場所である 太子堂円泉ヶ丘公園 三宿の森緑地一帯を結ぶ路線 と、 駒場東大 駒場野公園一帯への避難道路 のみを位置づけています。 試案Bは、試案Aに加え、地区内避難路を250m間隔よりも少なめの位置づけとしています。 試案Cは、試案Aに加え、地区内避難路を250m間隔よりも多めの位置づけとしています。 おおむね250メートル以下の間隔で、幅員6メートル以上の道路を配置することにより、地区全体の防災性が向上するとされています。 せたがや道づくりプラン 地先道路 等より 効果 1 円滑な避難 2 円滑な消防・救護活動 3 火災の延焼遅延 当地区には、幅員6メートル以上の道路が、図中の都市計画道路 補助26号線は整備中、及び主要生活道路  一部は幅員6メートル未満 しかありません。 試案AからCを参考に、アンケート調査等によりご意見を伺い、ご理解とご協力を得ながら、地区内避難路の確保の検討をいたします。 地区内避難経路の整備 1 各々の建替え時に併せて道路状空間を確保します 2 道路としての整備ではありません 3 後退部分は建築の際の敷地面積に含まれます 参考 第5回意見交換会での主な意見 広域避難場所に行く道は多ければ多いほど良い。 地区内避難路の考え方は良いが、実現化するのはなかなか大変だと思う。簡単には協力してくれないだろう。 一般論としては良いことだ。但し、当地区には私道が多い。また、道路境界線ぎりぎりまで家を建てている場合、セットバックによる建替えが難しいと想定されることも踏まえてほしい。 第6回意見交換会の内容 2月29日 月曜日 夜 三宿地区会館にて開催 参加者9名 第6回意見交換会で紹介した住環境に関する街づくりルール12から17、及び主な意見交換の内容を紹介します。 ルール12 壁面の位置の制限 プライバシーが守られ、また通風・日照が確保されるよう、隣地に面する建築物の壁面の位置を誘導するための街づくりルールが必要であると考えられます。 壁面の位置の制限に関する主な意見 民法では隣地境界線から50cm以上の距離を保って建物を建てないといけないが、なぜ守られていないのか。 民法のみでは、建築基準法と連動していないため、実態として建築ができます。 地区街づくり計画として規制することで、建築確認申請の事前に確認・指導ができるようになります。 ルール13 敷地内の緑化 みどりの空間を増やすための街づくりルールが必要であると考えられます。 敷地内の緑化に関する主な意見 背丈のある植栽だと道路にはみ出して通行に支障をきたすので、適切な規模の緑化であれば良い。 緑化のルール化よりも防災に繋がるようなルールを優先的に決めた方が良いのではないか。 ルール14 共同住宅・長屋の管理等 共同住宅・長屋の居住者による駐輪、ゴミ出し等が適切に行われるよう、駐輪場の設置、清掃事務所とのゴミ置場の設置の協議を誘導するなどの街づくりルールが必要であると考えられます。 共同住宅・長屋の管理等に関する主な意見 ゴミのボックスは管理者が必要になるので、大変なので導入は難しい。 ルール15 水環境への配慮 水害の軽減、水循環系の保全・回復に寄与するよう、敷地内に雨水を浸透させる施設の設置を誘導するなどの街づくりルールが必要であると考えられます。 水環境への配慮に関する主な意見 雨水タンクについては、実際は、敷地の状況で設置できないことが多いのではないか。 ルール16 ユニバーサルデザインに配慮した環境整備 誰もが快適に通行できるよう沿道空間の整備にあたっては形状や材質、附属設備を工夫します。 坂道や階段に面しては、沿道空間に手摺り等の設置を誘導するなどの街づくりルールが必要であると考えられます。 ユニバーサルデザインに配慮した環境整備に関する主な意見 階段がなく坂しか無い所があるが非常に不便。災害時や買い物が大変ではないかと思う。 子育て世代にやさしいというコンセプトで街を魅力的にしていくなら必要ではないかと思う。 ルール17 建築物等の用途の制限 良好な住環境を備えた市街地を形成するため、建築物等の用途を誘導する方法もあります。 例えば、淡島通り沿道では、勝馬投票券発売所等も建築可能ですが、地区街づくり計画で制限することもできます。 他にも建物の色や街並みの誘導も考えられます。 建築物等の用途の制限に関する主な意見 様々な建物用途が建っていても良いだろう。 区内全域で建物用途の制限をどうするのかということを考えることも必要ではないか。 当地区としてどのような住環境を目指すかを今後も皆さまと一緒に議論しながら制限内容を検討していきたいです 以下のお問い合せ先までご意見をお寄せください。  地区街づくり計画 の策定には、できる限り地区の皆さまのご意見を反映していきたいと思っています 当地区における街づくりルールの検討経過と今後の予定 平成24から27年度 新たな防火規制の導入検討 災害に強い街づくりへ向けた4回の勉強会 街づくりにおける課題、方向性の検討 目標、方針、ルール たたき台 について6回の意見交換会など 平成28年度以降 意見交換会 アンケート調査 地区街づくり計画 区案(たたき台)説明会 地区街づくり計画 区案説明会、意見募集 地区内避難路の確保に向けたルールに関する詳細検討、合意形成についても併せて取り組んでいきます  地区街づくり計画 策定 この通信は対象区域にお住まいの方 土地建物所有者の方に世田谷区からお届けしています お問い合わせ先 世田谷区 世田谷総合支所 街づくり課 郵便番号 1548504 東京都世田谷区世田谷4丁目22番33 電話 0354322872 直通 ファクシミリ 0354323055 担当 二見(ふたみ) 高澤(たかざわ) 島津(しまづ) 神田(かんだ)