世田谷区立玉川中学校温水プール ESCO事業のご紹介 1. ESCO事業とは? ESCO事業とは、ESCO(E(エ)nergy S(ス)ervice Co(コ)mpany)事業者が包括的な省エネルギー対策を実施し、その効果を保証することで、確実な施設運営費の削減を実現する事業です。 ESCO事業では、省エネルギー対策の実施によって得られた光熱水費(電気・ガス・水道料金)削減額の中から、その一部をESCO事業者の経費として支払います。そのため、実質的な負担なく省エネ・省CO2を実現することが可能です。 また、削減効果については計測・検証を行い、ESCO事業導入による削減額を事業者が保証しますので、毎年確実な経済的効果を得ることができるのも特徴です。 2. 世田谷区立玉川中学校温水プールにおけるESCO導入効果    これは、年間約123トンのCO2削減に該当し地球温暖化防止に貢献します。 また、ブナの自然林に換算すると約94.6ヘクタール(東京ドーム約20個分・世田谷区の約1.6%の広さ)のCO2吸収量に相当します。                                電気・ガス・水道等の使用量を減らすことにより、従来の玉川中学校温水プールの光熱水費約2,300万円に対し年間約550万円の経費削減を予定しています。 3. 主な省エネルギー手法のご紹介 高効率コージェネレーションへの更新 コージェネレーションは、施設で使う電気をガスエンジンで発電して節電に貢献するシステムです。また、発電する際に発生する熱を捨てずに温水プールなどで有効活用することで、エネルギーを無駄なく有効活用します。     今回の事業では、既存のコージェネレーションを最新の高効率機に更新し、年間を通じて廃熱を有効活用することにより、省エネ性能が従来比で約10%向上しました。(総合効率の定格値で比較)  また、夏季についてはピーク電力抑制を考慮した運転を行います。       インバーターによるポンプの節電  プールのろ過においては、バルブを絞ることで流量を絞る運用がされておりました。  今回の事業では、ろ過ポンプにインバーターを導入し、ポンプの回転数を落とすことで流量を絞ることとしたため、ポンプの消費電力が削減され、節電を図ります。           省エネファンベルトの採用   プール内各所における照明の高効率化  プール内各所の照明をLED照明に更新しました。 プール水面保温シートの導入 プールの表面からは、常に水が蒸発し、水と熱が奪われています。 プールを使用していない夜間や休館日に、水面保温シートを敷くことにより、水の蒸発を防ぎ、省エネルギーを図ります。 蛇口やシャワーなどの節水 プールのシャワー、トイレ、洗面等、各水栓のうち流量が過大な箇所について、節水バルブの設置やバルブの調整を実施し、適切な流量に設定します。水の最大流量を適切に設定することで、利便性や使用感を損なわずに「流しすぎ」を防ぎます。 4. 世田谷区立玉川中学校温水プールESCO事業導入までの経緯 導入可能性調査 平成26年度上半期 事業者募集要項ホームページ公開 平成26年9月12日(金曜日) 提案公募説明会 平成26年9月30日(火曜日) 現場ウォークスルー調査 平成26年10月21日(火曜日) 提案書受付締め切り 平成26年12月8日(月曜日) プレゼンテーションおよび審査 平成26年12月17日(水曜日) 最優秀および優秀提案の選出 平成26年12月24日(水曜日) 詳細協議 平成27年1月〜平成27年7月 ESCO契約の締結 平成27年10月2日(金曜日) 設計・工事期間 平成27年10月5日(月曜日)     〜平成28.年2月15日(月曜日) 試運転・調整期間 平成28年2月16日(火曜日)     〜平成28年3月31日(木曜日) ESCOサービス開始 平成28年4月1日(金曜日)〜