第4回区政モニターアンケート結果 令和3年11月実施 1.調査目的 ■「成年後見制度の認知度について」  保健福祉政策部 生活福祉課 区では、令和2年度末に世田谷区成年後見制度利用促進基本計画を策定  しました。 認知症や知的障害などで判断能力が不十分となった場合に、成年後見制度を利用して、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、区は利用促進計画に基づき、制度の普及啓発に努めていきます。 制度の認知度を調査することで、制度周知の進行状況を把握し、今後の施策に活かしていくために区政モニターアンケートを実施しました。 ■「世田谷区の文化財について」  教育委員会事務局 生涯学習・地域学校連携課   区では、平成29年度に世田谷区文化財保存活用基本方針を策定し、史跡や建造物、伝統的な行事などの文化財の保存・活用に努めております。 今回の調査結果で得られた区の文化財行政へのニーズ等を世田谷区文化財保存活用および普及啓発事業等施策に反映し、歴史・文化を次世代に継承していくために区政モニターアンケートを実施しました。 2.調査設計 (1)調査対象 第19期区政モニター (2)対象数 195人 (3)調査方法 郵送配布、郵送回収法及びEメールによる送受信 (4)調査期間 令和3年11月15日から11月29日 (5)有効回答数 189人(回収率96.9%) 3.数値の見方 (1)数値についてはすべて百分比(%)で表示する。 (2)百分比は回答者数(該当設問においては該当者数)を100%として算出し、本文および図表の数字はすべて小数点第2位を四捨五入してある。したがって比率の合計が必ずしも100%にならない場合がある。同様にいくつかの選択肢の小計が、本文中の数字と合致しない場合がある。 (3)複数回答の設問は、すべての比率が100%を超えることがある。 (4)特に断りがない場合、すべての設問のn値は189である。 ※n値とはサンプル数(アンケート回答件数) 4.標本構成 (1) 性別 n=189 男 41.3% 女 58.2% その他 0.5% (2) 地域 n=189 世田谷 33.9% 北沢 18.5% 玉川 22.2% 砧 16.4% 烏山 9.0% (3) 年代 n=189 18-19歳 2.1% 20-24歳 6.3% 25-29歳 4.8% 30-34歳 9.5% 35-39歳 7.4% 40-44歳 10.6% 45-49歳 11.1% 50-54歳 8.5% 55-59歳 10.6% 60-64歳 6.9% 65-69歳 5.8% 70歳以上 16.4% (4) 性・年齢別 n=189 18-19歳 男 2人 女 1人 その他 1人 20-24歳 男 4人 女 8人 その他 0人 25-29歳 男 4人 女 5人 その他 0人 30-34歳 男 4人 女 14人 その他 0人 35-39歳 男 5人 女 9人 その他 0人 40-44歳 男 9人 女 11人 その他 0人 45-49歳 男 10人 女 11人 その他 0人 50-54歳 男 6人 女 10人 その他 0人 55-59歳 男 8人 女 12人 その他 0人 60-64歳 男 6人 女 7人 その他 0人 65-69歳 男 5人 女 6人 その他 0人 70歳以上 男 15人 女 16人 その他 0人 5.質問と回答 ■ 成年後見制度の認知度について 問1 成年後見制度とは、認知症や知的障害など判断能力が不十分となった場合に、本人の権利を守る援助者として、親族、または弁護士、司法書士、社会福祉士等の専門職の成年後見人を家庭裁判所が選び、法的に支援する制度のことです。 そこでお聞きします。成年後見制度という制度を知っていますか。(〇は1つ)n=189 ①よく知っている11.1% ②少し知っている50.3% ③よく知らないが聞いたことがある28.0% ④全く知らない10.1% ⑤無回答0.5% <調査結果> 成年後見制度という制度を知っていますかと聞いたところ、「少し知っている」(50.3%)が5割と最も高く、以下、「よく知らないが聞いたことがある」(28.0%)、「よく知っている」(11.1%)などと続く。 問2 成年後見制度の主な特徴で知っていることはありますか。(〇はいくつでも)n=189 ①成年後見制度の利用は、区役所、あんしんすこやかセンター、社会福祉協議会などが相談を受けている27.5% ②成年後見制度を利用するには、家庭裁判所への申立て手続きが必要である40.7% ③すでに認知症、知的障害、精神障害など判断能力が不十分な人を支援する「法定後見制度」と本人が将来の判断能力低下に備え元気なうちにあらかじめ後見人となるべき人を選任し公証役場で契約を取り交わしておく「任意後見制度」がある34.4% ④法定後見制度には判断能力の程度により、「後見」「保佐」「補助」の3類型ある21.2% ⑤後見人は、本人に代わって財産や預貯金の管理、福祉サービス契約や賃貸借契約など、本人が生活していくうえで必要な行為を行う58.7% ⑥成年後見人は、死後事務(本人の死後の葬儀や支払い等の事務処理)は原則できない7.9% ⑦この中に知っているものはない26.5% ⑧無回答1.1% <調査結果> 成年後見制度の主な特徴で知っていることはありますかと聞いたところ、「後見人は、本人に代わって財産や預貯金の管理、福祉サービス契約や賃貸借契約など、本人が生活していくうえで必要な行為を行う」(58.7%)が6割近くと最も高く、以下、「成年後見制度を利用するには、家庭裁判所への申立て手続きが必要である」(40.7%)、「すでに認知症、知的障害、精神障害など判断能力が不十分な人を支援する「法定後見制度」と本人が将来の判断能力低下に備え元気なうちにあらかじめ後見人となるべき人を選任し公証役場で契約を取り交わしておく「任意後見制度」がある」(34.4%)などと続く。 問3 将来必要になったら、自分自身のために成年後見制度を利用したいと思いますか。(〇は1つ)n=189 ①利用したい52.9% ②利用したくない46.6% ③無回答0.5% <調査結果> 将来必要になったら、自分自身のために成年後見制度を利用したいと思いますかと聞いたところ、「利用したい」(52.9%)が5割を超え最も高く、以下、「利用したくない」(46.6%)となっている。 問3で「1. 利用したい」と回答した方にお聞きします。 問4 利用したい理由を次の中から選択してください。(〇はいくつでも)n=100 ①きちんと財産管理をしてほしいから62.0% ②自分の権利を守ってほしいから63.0% ③身近に成年後見人が就いている人がいて、必要だと思えるから6.0% ④親族がいないから1.0% ⑤親族はいるが迷惑をかけたくないから40.0% ⑥無回答0.0% <調査結果> 問3で成年後見制度を「利用したい」と答えた方(100人)に利用したい理由を聞いたところ、「自分の権利を守ってほしいから」(63.0%)が6割を超え最も高く、以下、「きちんと財産管理をしてほしいから」(62.0%)、「親族はいるが迷惑をかけたくないから」(40.0%)などと続く。 問3で「1. 利用したい」と回答した方にお聞きします。 問5 誰に成年後見人になってほしいと思いますか。(〇は1つ)n=100 ①親族52.0% ②専門職48.0% ③無回答0.0% <調査結果> 問3で成年後見制度を「利用したい」と答えた方(100人)に誰に成年後見人になってほしいと思いますかと聞いたところ、「親族」(52.0%)が5割を超え、次いで、「専門職」(48.0%)となっている。 問3で「2. 利用したくない」と回答した方にお聞きします。 問6 利用したくない理由を次の中から選択してください。(〇はいくつでも)n=88 ①後見人に財産などを管理されるのは不安43.2% ②後見人でなくても家族がいる64.8% ③手続きが大変そう29.5% ④費用がどのくらいかかるか心配27.3% ⑤無回答1.1% <調査結果> 問3で成年後見制度を「利用したくない」と答えた方(88人)に利用したくない理由を聞いたところ、「後見人でなくても家族がいる」(64.8%)が6割半ばと最も高く、以下、「後見人に財産などを管理されるのは不安」(43.2%)、「手続きが大変そう」(29.5%)などと続く。 問7 自分の家族(両親等)のために成年後見制度を利用したいと思いますか。(〇は1つ)n=189 ①利用したい46.6% ②利用したくない51.3% ③無回答2.1% <調査結果> 自分の家族(両親等)のために成年後見制度を利用したいと思いますかと聞いたところ、「利用したくない」(51.3%)が5割を超え最も高く、以下、「利用したい」(46.6%)となっている。 問7で「1. 利用したい」と回答した方にお聞きします。 問8 誰に成年後見人になってほしいと思いますか。(〇は1つ)n=88 ①自分または他の親族68.2% ②専門職31.8% ③無回答0.0% <調査結果> 問7で成年後見制度を「利用したい」と答えた方(88人)に誰に成年後見人になってほしいと思いますかと聞いたところ、「自分または他の親族」(68.2%)が7割近くとなり、次いで、「専門職」(31.8%)となっている。 問9 判断能力が不十分な方の権利を守る、成年後見制度をより利用してもらうためには何が必要だと思いますか。ご自由にご記入ください。(記述回答) 広報・周知活動 ○成年後見制度をアピールする広報活動(啓蒙活動)を行い、まずはこの制度の存在・内容を知ってもらう。(他28件) ○具体的な活用事例紹介、メリット・リスク・費用などが明確にわかるパンフレットやWEBページなどで周知、情報公開。(他15件) ○政府と協力して有名俳優などによるドラマやCM、アニメ・マンガなどでわかりやすく説明し、様々な媒体で宣伝する。(他11件) ○無料で講習会などを開いて、制度の内容や運営・実務について学ぶ機会を作る。(他7件) ○SNSなどを活用し、より身近に感じてもらうような周知活動。区のHPも興味を持ってもらうような気軽な感じのデザインにする。(他5件) ○制度の信頼性、安全性についての周知。(他4件) ○任意後見制度の周知を徹底し、判断能力のあるうちに、制度の理解と準備の機会を設け、利用または利用の準備をしてもらう。(他4件) ○養護学校など教育機関を通じて周知・教育をし、若いうちから制度を(家族含めて)知ってもらう。(他2件) ○認知症、知的障害など病院や福祉の申請の際に、成年後見制度の案内をする。(他2件) ○親族ではない専門職の方が関わる場合のメリットやデメリットや、専門職の詳細な情報公開、相談場所などの周知。(他1件) ○認知症カフェなどで相談会・説明会などを行う。「法定後見制度」の家族向けの説明会、「任意後見制度」の本人向けの説明会など。(他1件) ○普通自動車免許更新など多くの人が関わる施設での認知活動を行う。 ○50歳以上の区民にDM等で案内をする。 ○図書館でポスター、チラシ配布などの広報をする。 ○金融機関、特に信金と協力して顧客へ広報すると効果的と思う。 ○親族が簡単に成年後見人になれる様わかりやすい手引書、わかりやすい手続書を充実させる。 ○必要になった時に情報がすぐに手に入るような仕組みがあるといい。 利用しやすい仕組み ○行政が積極的に関与し、どんな方でも簡単な手続きで成年後見制度を活用できる仕組み。(他5件) ○適切な利用時期の判断方法や法律的な手続き等の簡素化で、費用負担を減らす仕組み。(他3件) ○任意後見契約の促進。年金受給者を対象にするなど、予め本人の意思で利用の可否などを決めておくことができると良い。(他3件) ○本人の意思を尊重し、正当な対応ができる仕組み、人選。(他3件) ○土日や夜でも気軽に相談できる無料相談ダイヤル、LINE、オンライン面談を実施する。また、あんしん法律相談の回数を増やす。(他2件) ○社会福祉協議会に同じ案件は1回しか相談できないと言われ、分からないまま相談できないでいる。 ○近所の付き合いの多い民生委員を活用する。 ○専門職以外の人が後見人になった場合にも負担が少なくなるような配慮。 ○家族信託の方が使いやすいので、家族信託制度に近づける。 ○区と専門家が状況を判断して最後までサポートできる制度、国の法整備。 後見人の質や信頼性 ○後見人の資質向上の為に、職業後見人の適正な第三者評価の仕組みや機関の設置。(他14件) ○後見人の身元や信頼できる人物であることの保証。誠実さやモラルなどの資質が重要。(他13件) ○不正行為がなく誠実な対応ができる人材の育成。(他1件) ○専門職の成年後見人がどのような研修講習などを受けているのかを、具体的に知る方法があれば利用しやすくなる。 ○後見人の選任者は専門係として常勤雇用し、人を様々な角度から推し量られる能力のある認定や国家資格を持つ臨床心理士が望ましい。 ○判断力の弱い人をだましたりすることを法的に取り締まる、厳しいペナルティを加える。 ○認知症の対応は難しい為、後見人複数での対応などが望ましい。 利用者への保障 ○後見人の不正や不祥事が発覚した場合の補償制度。(他3件) ○行政のサポート。いざという時に後見人の間で解決してくださいと言い放つのではと不安が先に立つ。(他1件) ○自己決定権の担保。 ○制度を利用して問題が起きた時に、解決が難しくなるという漠然とした印象を持った。 適正な料金、補助金制度 ○業務範囲の明確化と適正な報酬制度。(他1件) ○弁護士を後見人にした時の弁護士報酬の引き下げ。現在の報酬は対価に見合うとは思えないほど高額と感じる。 ○費用負担の軽減。以前に任意後見制度を検討したが、管理等の費用に驚き、利用を見合わせた。 ○金額が高いので補助金などがあれば良いと思う。 ○家裁の判断により専門家が指名され毎年手数料を取られることがないようにする。登記・申立て等に係る手数料の値下げ。 その他 ○判断能力が無くなる前に、家族や知り合いが確認をしておく。(他1件) ○成年後見制度という難しそうな名前ではなく、見守りサポート制度など簡単な名前にしたほうが良い。 ○日頃から身近な関係者との情報の共有及び緊密なフォローアップをする。 ○成年後見制度を認識してもらうために中学・高校教育に組み込む。 ○多くの外国人は住民税や所得税も払っているので、成年後見制度を無差別で利用できると良いと思う。 ○成年後見制度より養育制度の充実をしてほしい。 ○この制度の利用を家族に申し出た時、どんな反応か言い出しにくく感じる。相続も含めフランクに話し合える家族関係が必要と感じた。 ■ 世田谷区の文化財について 問10 区内にある主な文化財として以下のようなものがあります。以下の文化財の中で、知っているものはどれですか。(〇はいくつでも)n=189 ①「大場家住宅」(国重要文化財) 27.0% ②「旧長崎家住宅等」岡本公園民家園(区指定有形文化財等) 20.6% ③「旧加藤家住宅等」次大夫堀公園民家園(区指定有形文化財等) 21.7% ④「旧清水家住宅書院」(区登録有形文化財) 3.2% ⑤「旧小坂家住宅」(区指定有形文化財) 12.7% ⑥「旧山田家住宅」(区指定有形文化財) 1.6% ⑦「徳冨蘆花旧宅」(都指定史跡) 29.1% ⑧「野毛大塚古墳」(都指定史跡) 31.7% ⑨「野毛大塚古墳出土品」(国重要文化財) 13.2% ⑩「世田谷城跡」(都指定旧跡) 38.1% ⑪「彦根藩主井伊家墓所」(国指定史跡) 20.6% ⑫「等々力渓谷」(都指定名勝) 81.0% ⑬「常磐津節」(国重要無形文化財) 1.1% ⑭「浄真寺の二十五菩薩練供養(お面かぶり)」(都指定無形民俗文化財) 10.1% ⑮「世田谷のボロ市」(都指定無形民俗文化財) 75.1% ⑯「奥沢神社の大蛇お練り行事」(都指定無形民俗文化財) 9.0% ⑰「喜多見氷川神社の節分祭行事と神前神楽」(区指定無形民俗文化財) 4.8% ⑱「代田餅搗き」(区指定無形民俗文化財) 2.6% ⑲「大場氏文書等の古文書」(都指定有形文化財) 4.8% ⑳知っているものはない7.4% ㉑無回答1.1% <調査結果> 区内にある主な文化財として設問中の選択肢より、知っているものはどれですかと聞いたところ、「「等々力渓谷」(都指定名勝) 」(81.0%)がほぼ8割と最も高く、以下、「「世田谷のボロ市」(都指定無形民俗文化財) 」(75.1%)、「「世田谷城跡」(都指定旧跡) 」(38.1%)などと続く。 問11 区内には重要文化財「大場家住宅主屋及び表門」をはじめ、世田谷の歴史や文化をあらわす文化財が多くありますが、区内文化財の認知度向上および世田谷区の歴史・文化財を次世代に継承するためにどのような取り組みが必要ですか。(〇はいくつでも)n=189 ①歴史・文化を学ぶ講演会やワークショップ52.9% ②世田谷の歴史・文化を体験する事業 例:土器・勾玉づくり、かやぶき体験など46.0% ③大場家住宅等での日本文化(茶道・香道など)を知る、体験できるイベント48.1% ④世田谷の歴史・文化を巡りながら学ぶ事業 例:世田谷の歴史をみんなで歩こう(野毛大塚古墳周辺にある古墳見学会)49.7% ⑤「世田谷デジタルミュージアム」を活用した動画による文化財解説講座25.4% ⑥出張授業等の学校授業での歴史文化体験事業45.5% ⑦区内文化財の紹介動画(2~3分程度のプロモーションビデオ)の制作28.6% ⑧無回答2.1% <調査結果> 区内文化財の認知度向上および世田谷区の歴史・文化財を次世代に継承するためにどのような取り組みが必要ですかと聞いたところ、「歴史・文化を学ぶ講演会やワークショップ」(52.9%)が5割を超え最も高く、以下、「世田谷の歴史・文化を巡りながら学ぶ事業 例:世田谷の歴史をみんなで歩こう(野毛大塚古墳周辺にある古墳見学会)」(49.7%)、「大場家住宅等での日本文化(茶道・香道など)を知る、体験できるイベント」(48.1%)などと続く。 問12 世田谷区立郷土資料館では、区の歴史・文化に関する研究、展示、情報発信を行っています。今後、郷土資料館ではどのような取り組みに力を入れていくのが良いと思いますか。(〇はいくつでも)n=189 ①講座・教室 (美術史講座など)59.3% ②企画展や特別展の充実55.6% ③常設展の充実36.5% ④区の歴史・文化の調査・研究及び学術的書籍の刊行11.1% ⑤一般向けのわかりやすい書籍の刊行27.5% ⑥郷土資料の収集16.9% ⑦特にない6.9% ⑧無回答1.1% <調査結果> 今後、世田谷区立郷土資料館ではどのような取り組みに力を入れていくのが良いと思いますかと聞いたところ、「講座・教室(美術史講座など)」(59.3%)がほぼ6割と最も高く、以下、「企画展や特別展の充実」(55.6%)、「常設展の充実」(36.5%)などと続く。 問13 岡本公園民家園・次大夫堀公園民家園では『生きている古民家』をテーマに、世田谷のかつての農村風景を再現するとともに、様々な体験型の事業を行っています。今後、民家園ではどのような取り組みに力を入れていくのが良いと思いますか。(〇はいくつでも)n=189 ①かつて世田谷の村で行われていた行事の再現 (十五夜の月見団子作りや正月あそび等)65.6% ②古民家解説 (園内にある古民家の解説)37.0% ③民家園ボランティアによる活動 (わらべうた教室や藍染め教室)42.9% ④企画展や特別展の充実37.6% ⑤特にない6.3% ⑥無回答1.1% <調査結果> 今後、岡本公園民家園・次大夫堀公園民家園ではどのような取り組みに力を入れていくのが良いと思いますかと聞いたところ、「かつて世田谷の村で行われていた行事の再現(十五夜の月見団子作りや正月あそび等)」(65.6%)が6割半ばと最も高く、以下、「民家園ボランティアによる活動(わらべうた教室や藍染め教室)」(42.9%)、「企画展や特別展の充実」(37.6%)などと続く。 問14 世田谷区では、「世田谷の歴史・文化に関する情報の効果的な発信」に向けて、ICT技術を活用した情報発信のしくみ「世田谷デジタルミュージアム」というインターネットミュージアムを平成31年4月1日から公開しております。見たことがありますか。(〇は1つ)n=189 ①ある2.1 ②ない29.6% ③公開していることを知らない66.1% ④無回答2.1% <調査結果> ICT技術を活用した情報発信のしくみ「世田谷デジタルミュージアム」というインターネットミュージアムについて見たことがありますかと聞いたところ、「公開していることを知らない」(66.1%)が6割半ばと最も高く、以下、「ない」(29.6%)、「ある」(2.1%)となっている。 問14で「1. ある」と回答した方にお聞きします。 問15 「世田谷デジタルミュージアム」をご覧いただき、良かった点や悪かった点をご記入ください。(記述回答) ○素材や出土地(発見地)などの詳細や所有者の記載がある場合と無い場合があるので、きちんと記載してほしい。(他1件) ○世田谷の歴史や文化を知る第一歩として申し分ない構成になっていると思います。小学生の遠足には文化財を選んで欲しい。 ○過去の情報ももっと掲載して欲しい。特徴が少しわかりにくい気がする。 ○検索設定が多すぎて気軽に一覧が見られず、写真も眺めたい気持ちにならない。旅行のホームページのように気軽に閲覧できて、訪れてみたい写真になれば利用しやすい。 ○ネットの利用は気軽にできて参加しやすいと思うが、ネット環境がない方や苦手な方向けに、取扱いやすい機器の貸出しなどがあると良いと思う。 ○世田谷区ホームページからのリンクが分かりづらい。 ○インターネットがなかなか繋がらず使いづらかった。画像が地味に感じた。 問16 文化財の保存・活用について、ご意見やご提案がありましたらご記入ください。(記述回答) 広報・周知活動 ○文化財の場所や講演・展示があることを、区報・ホームページ・ポスター・SNS等でわかりやすくアピールして広く周知する。(他18件) ○一般人が興味を持てるような文化財の紹介サイトや動画などがあるといい。(他3件) ○近隣に見やすい看板、広告があれば良い。岡本公園民家園などは保育園掲示板で周知されていて良い。(他3件) ○世田谷にゆかりのある著名人やアニメーションで文化財を紹介する動画などがあるとよい。(他2件) ○もっと区民に文化財の大切さをアピールする仕組みが必要。(他1件) ○世田谷デジタルミュージアムへのアクセス方法など広くPRして、区民に文化財についてより一層考えてもらう。(他1件) ○広報紙やチラシなど、シニアやインターネットができない人向けに紙の媒体で知らせてほしい。(他1件) ○小学校で配られるプリントで、文化財活用の情報やイベントの告知などしてもらえれば親子で知ることができる。(他1件) ○テレビなどの公共媒体にロケ撮影等を積極的に誘致し、世田谷の知名度を高める。(他1件) ○文化財と無縁のイベントとのコラボ(飲食系、ライトアップ、ライブ等)で、周知・集客層を広げる。(他1件) ○区内図書館にて、冊子などでまとめて紹介したものを置くなど、文化財に関する情報発信を行ってほしい。(他1件) ○絵葉書を作り各地で無料配布、機関紙の発行などで周知度を高める。 ○展示会場の中を撮影し、動画・TV等で全体や細部を発表する。 興味・理解を促進する仕組みづくり ○文化財の重要性や保存の必要性をもっと区民に知ってもらうイベントなどの取り組みが必要。(他3件) ○日常的に観覧ができるような施設整備、講座や教室を増やして何時でも誰でも参加しやすくする。(他3件) ○ボランティアを活用したガイドやイベントの積極的な開催で興味や関心を持つことができる。(他2件) ○デジタルミュージアムを活用して、楽しみながら学べるよう対話型などのより効果の高いコンテンツづくりに取り組んで欲しい。(他1件) ○各資料館や文化施設を一括して専門的にプロモーションする。各文化財の特徴を生かし、何を感じ取ってほしいのかを明確にする。(他1件) ○世田谷にある大学の専門学部と連携して、講座の開催や情報を発信する。(他1件) ○ふるさと納税などを利用して講座を受けられるといい。(他1件) ○公的機関、アクセスの良い施設(キャロットタワーなど)を利用して、歴史や文化の映画上映をし、老若男女の理解促進を図る。 ○新しくできる教育センターで子どもたちの興味、関心を引き出せるような講座があるといい。 ○区内ボーイスカウトなどを通じ、子どもたちや保護者に知ってもらう機会を増やす。 ○年齢別(幼稚園・小学生・中学生・一般・高齢者(デイサービス利用者、日常生活支援事業対象者など)に推進すると良い。 ○文化財選定の有無にかかわらず紹介し、継承されている・継承すべきものは何かといった示唆を与えることで、関心が高まっていくのではないか。 ○世田谷愛検定等をつくり、合格者に世田谷区内で使える商品券を贈呈。 ○住宅などは、スタッフが当時の服装で生活の再現をすると、分かりやすく楽しめる。 ○郷土資料館で作成したビデオをデジタル化して、インターネットで視聴できるようにする。 ○出土品を当時の様子を模して臨場感のある展示にするなど、若年層を惹き付ける従来にない企画で文化財に興味を持ってもらう。 ○世田谷美術館で入場無料の「世田谷区の文化財展示の企画」を行えば、多くの方が興味を持って観に来る。 体験型イベントの実施 ○老若男女が気軽に楽しめる体験型のイベントがあると、素晴らしい文化財があると知ることが出来る。(他2件) ○古民家を利用した体験イベント。当時の生活を擬似体験したり宿泊したり、人気アニメの世界観で興味をひく。(他2件) ○健康増進と絡めてウォーキングルートやマップを作成し、世田谷の歴史や名所を身近に触れる機会を設ける。(他2件) ○子ども向けのワークショップや体験イベント、シニア向けの体験講習を行ない)多くの人に足を運んでもらう。(他2件) ○交通の不便な場所も多いので、文化財をめぐるバスの運行やツアー等を企画する。(他1件) ○古いものや建物などの写真を撮ることは楽しく共有しやすい。古いものとのコラボで若い人も興味をもつような新しいイベントができるといい。 ○世田谷文化財巡りスタンプラリーなど地元の商店街とのコラボイベント。町おこしの様なイメージ。 ○観る・知るにとどまらず、体を動かすことによって会得することは、より強くより長く記憶にとどまる。 地域密着の取組み ○地域の歴史や文化財に小学生から高齢者まで無理なく簡単にアクセスできる環境作り。(他4件) ○岡本公園民家園や世田谷城址公園など、歴史を身近に感じながら子どもが遊べる場だと大人も自然と行くようになる。文化財とともに時を重ねていける取り組みがあると素晴らしい。(他2件) ○多くの方が保存すべきと感じることが重要。往時の街並みに市民の暮らしが溶け込んでいる地域の事例に学び、さりげなく普段の街並みや生活に溶け込んでいると長く残っていけるのではないか。(他1件) ○古民家が多過ぎて特徴が無く興味が湧かない。一部カフェや郷土料理、地元野菜の販売などをして足を運んでもらう。(他1件) ○日々の生活に密着していない事柄は廃れていく。「文化財」に関心を持ってもらうためには新しい視点でアプローチしていく必要がある。(他1件) ○古くからの農村地区、庶民的な風俗習慣をしっかり保存し、再現に努力すべき。 ○自然環境の保全と結びつけると区民の関心・賛同を得やすくなる。 ○古くから住んでいる方にボロ市や世田谷線など世田谷にまつわる写真を提供してもらい思い出話などをお聞きしたい。 小中学校での学びの機会 ○若い世代に知ってもらうため、小中学校の授業、課外活動などに取り入れ歴史を学んでもらう。(他7件) ○地元に愛着するような文化、歴史に興味が湧くように子どもの頃からの教育、PR、催しが必要。(他1件) ○地域に歴史があることの気づきは大切。学齢期の子どもたちに、区内の文化財に触れる機会があると身近に感じられて良い。(他1件) ○中学生以上の見学授業を増やす。 ○義務教育期間中に子どもたちに知ってもらい、それを継続していくことが将来の利益につながる。 その他 ○デジタルミュージアムに広告をつける、等々力渓谷で入場料を徴収する等寄附に頼らず管理費用を捻出できるようなシステムがあると良い。(他4件) ○『その時代の証拠』でもある歴史文化の保護保存はとても大切なので、継続してほしい。(他4件) ○昔から永くあるモノを大切に守られている街づくりに感謝。郷土の誇りなので、今後はもっと目を向けようと思う。(他2件) ○コロナ禍で多くの文化財に触れる機会が全くないので、状況が落ち着き解禁になるのを待っている。(他2件) ○デジタルミュージアムを見たいがスマホは不可か。刊行物などはどこで入手できるのか。(他1件) ○石碑など近代遺産(文化)も文化財の対象に加えて保護に努めるべき。 ○ゆかり文化幼稚園は丹下先生の貴重な幼稚園なので、保存活動してほしい。 ○文化財の保存活用には候補が挙がると躊躇なく審議し、重要と判断されれば指定すべき。都の中でもこの分野でリーダーシップを発揮すべし。 ○都の単位でどれくらい重要か、まずランク付けをしてほしいと思う。 ○民衆史の視点からの情報収集を。敗戦後の民主教育に於ける世田谷区の取り組みなど。 ○文化財の補修の見学。