(実施報告)「本庁舎等整備基本設計 設計者選定報告会」

最終更新日 令和3年11月22日

ページ番号 156538

開催概要

日時 平成29年11月7日(火曜日)午後7時~午後9時

場所 世田谷区民会館 2階集会室

出 席 者

深尾 精一 氏 (世田谷区本庁舎等設計者審査委員会 委員長)

鳴海 雅人 氏 (株式会社 佐藤総合計画 管理技術者)

持田 誠一 氏 (株式会社 佐藤総合計画 総合主任技術者)

桑原 賢治 氏 (株式会社 佐藤総合計画 構造担当主任技術者)

保坂 展人 (世田谷区長)

参加者数 83名

内容

1部 審査経過報告(深尾委員長)

2部 提案内容説明(株式会社 佐藤総合計画)

3部 登壇者による意見交換(深尾委員長、株式会社佐藤総合計画、保坂区長)

設計者選定報告会について

平成29年11月7日(火曜日)に世田谷区民会館2階集会室において、「本庁舎等整備基本設計 設計者選定報告会」を開催しました。

今回の設計者選定報告会は、最優秀者に選定された株式会社佐藤総合計画と基本設計契約を締結したことから、今回のプロポーザルで最優秀者に選定されるに至った審査経過や最優秀となった設計者の提案内容を、広く区民、関係者等に報告させていただくとともに、基本設計を進めるにあたって、「区民に親しまれる、安全・安心な魅力ある庁舎像」の整備に向けた想い等を共有することを目的に開催しました。

1部では本庁舎等設計者審査委員会 委員長 深尾精一様から審査経過の報告、2部ではプロポーザルで最優秀者に選定された株式会社佐藤総合計画からの提案内容の説明、3部では各登壇者から今回のプロポーザルについての感想等を話していただき、意見交換では、来場者からのご意見等が書かれた付箋をテーマ毎に分け、それらを活用した登壇者による意見交換を実施しました。

報告会の様子

(設計者選定報告会の様子) 

第1部 審査経過報告(設計者審査委員会 委員長 深尾 精一氏)

報告会の第1部では、設計者審査委員会で委員長を務めました、首都大学東京 名誉教授 深尾 精一氏から、世田谷区本庁舎等設計者審査委員会での審査経過についてご報告をいただきました。

深尾委員長からは、審査委員会で議論を重ね、「公正で透明性・公開性のある選定方法で設計者を選定すること」、「優れた建築計画力、デザイン力、技術提案能力、業務遂行能力を有する設計者を選定すること」、「『提案を踏まえながら、人・組織を選ぶ』プロポーザル方式とすること」の3つの点を基本方針として審査委員会を開催し、各審査委員が提案内容を十分に精査したうえで、各審査委員が評価を行い、最優秀者を選定したことが報告されました。

また、今回のプロポーザルで求めたものが、現在地で区庁舎や総合支所の業務を継続させながら、本庁舎等に必要な機能、規模等を確保するとともに、現在の空間特質を継承しつつ、防災拠点となりうるような持続可能な本庁舎等の整備の提案を求めるという、極めて難易度の高いものであったことに触れ、それにもかかわらず、優れた能力を有する6者から、それぞれ高度で充実した提案が提出されたことに対する感謝の言葉が述べられました。

最後に、審査委員会の総意として、設計者に選定された株式会社佐藤総合計画に対して、今後の設計プロセスの過程で、区、議会、そして区民の方々の意見を広く取り入れながら、区民に親しまれる安全・安心な魅力ある庁舎および区民会館を実現されることへの期待が述べられました。

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第2部 株式会社佐藤総合計画による提案内容の説明

株式会社佐藤総合計画より、 提案内容について説明をいただきました。

  • 提案のコンセプトは、 ひとつながりの『世田谷リング』を中心に人が主体的につなぐことで、歴史・環境・風景はそのあとからついてくるものだと思っている。
  • 提案の特徴の一つ目は、 「ケヤキと共に育んできた三角形の広場」と「区民に愛されてきた区民会館」を一体的に「保存再生」すること。
  • 提案の特徴の二つ目は、庁舎について。 庁舎は、既存を残さないで全部新築にすること。
  • 提案の特徴の三つ目は、未来に向けた新しい機能「世田谷リング」。区民会館と低層庁舎と広場をも、全部束ねたこと。
  • 区民協働の設計プロセスとしての具体案としては、 区民参加の「テーマ型ワークショップ」で、空間の関わり方、使い方を中心に、丁寧に理解を深めていく。また「ファシリテ―タ―や住民リーダー」を専門家として招くことも考えている。
  • 「世田谷リング会議」は、多くの区民の皆様の「テーマ型ワークショップ」の意見を受けて、それを設計者が、建築空間として整理したものを、第3者的に、公平公正にご意見をいただく機関と考えている。等の説明がありました。

当日は下記の添付ファイルを使いご説明いただきました。

添付ファイル(当日の説明資料) PDFファイルを開きます(1)PDFファイルを開きます(2)PDFファイルを開きます(3)PDFファイルを開きます(4)

第3部 登壇者による意見交換

意見交換は前半と後半に分けて実施しました。

前半では、登壇者(深尾委員長、株式会社佐藤総合計画、保坂区長)より、今回のプロポーザルを終えての感想等をお話しいただきました。

株式会社佐藤総合計画からは、これまでに手がけた庁舎等の設計事例についてもご説明をいただきました。

後半では、「世田谷区本庁舎等整備基本構想」に掲げられている5つの基本的方針をテーマに、来場者の皆様からいただいたご意見等をもとに意見交換を行いました。

【ご意見等への株式会社佐藤総合計画からの回答要旨】

  • 第一庁舎の保存に関する意見については、「提案内容の中でもお話したとおり、エリアとして保存することが難しい。ピロティやレリーフ、そういったものを復元のような形で残すことは可能だが、物理的に面積、床を残すことは厳しかった。」と説明がありました。
  • 環境に関する意見については、「今後、設計の中で細かく決めていくが、屋上緑化等は樹種のメンテナンスにお金のかからないものを選びたい。」と説明がありました。
  • 近隣住民への配慮に関する意見に対して、佐藤総合計画より「風害や日照等の様々な影響についてシュミレーションを行い、検討していく。」と説明がありました。
  • 「世田谷リング会議」や「テーマ型ワークショップ」の進め方に関する意見に対して、「区とも相談しているが、テーマ型ワークショップでは、区民が利用するスペースに特化して30~40名程度で幅広い年齢層の区民の皆様の意見等を伺うことを趣旨としている。一方でリング会議は、テーマ型ワークショップを通して、積み上げた設計の方針、建替計画、規模、面積、ゾーニング、概観、BCP、環境性能等を区民の皆様と共有することを目的としているが、参加については公平公正にご意見をいただく機関なので、区役所だとトップレベルの方、学識経験者、地域の大学の方、専門家の方、区民の代表の方、団体の代表者の方といった、少人数で進めることを想定している。基本設計期間の中で、5回程度を予定している。」と説明がありました。
  • 区民交流に関する意見に対して、佐藤総合計画より「世田谷リングを中心に広場、会議室が区民交流の場となるほか、区民会館ホールの中もイベントを通して区民交流の場となるよう提案している。」と説明がありました。
  • 広場の面積に関する意見に対して、「オープンスペースとして広場を残すことで、最初から4,500平方メートル残すということではなく、建築とオープンスペースの関係で成り立っている。建物の程よいボリューム感、広場、樹木、そういったものの関係の中で4,500平方メートルが残るということ。」、「面積の取り方はエリアを示さないといけないが、広場3,100平方メートル、ピロティ700平方メートル、東側のピロティ700平方メートルで計算をしている。」と説明がありました。
  • 区役所中央の道路に関する質問に対しては、「道路としてなくなりはしないが、歩行者専用スペースということで提案させていただいた。一般車両は入らず、緊急車両のみが入るという提案をさせていただいた。」と説明がありました。

その他のご意見についても、各登壇者から意見及び説明をいただきました。

今後も基本設計を進めていく各段階で、区民の皆様へ適宜情報提供をしてまいります。

PDFファイルを開きます※庁舎等の設計事例(当日説明資料)

パネル

(意見交換の様子)

パネル(1)

(テーマ1 区民自治と協働・交流の拠点としての庁舎)

パネル(2)

(テーマ2 区民の安全・安心を支える防災拠点となる庁舎)

パネル(3)

(テーマ3 すべての人に分かりやすく、利用しやすい、人にやさしい庁舎)

パネル(4)

(テーマ4 機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎)

パネル(5)

(テーマ5 環境と調和し環境負荷の少ない持続可能な庁舎)

パネル(6)

(テーマ6 その他)

アンケートについて

当日アンケートにご記入いただいた意見等を下記に集計しました。

PDFファイルを開きますアンケート集計結果

添付ファイル

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関連リンク

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庁舎整備担当部 庁舎管理担当課

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