本庁舎等整備報告会における意見・質問に対する区の考え方 ○受付件数 提出された意見・質問票:69枚 意見・質問件数:105件 ○意見・質問に対する区の考え方 1.規模について【9件】 意見・質問の内容 ・ 5支所への分権化を図り、職員数を配置換えして、本庁の職員数を減らす考えはないのか。それによって延床面積を減らせないのか。 ・建築のありようは、行政システムと結びついている。88万世田谷区の大きさを考えると、身近な行政、住民参加のためにも、5総合支所への分権ならびに本庁舎機能の縮小を目指し、本庁舎規模を抑えるべきと考える。 ・住民とのコミュニケーションというものを重視するなら、各支所のスペース・人員を充実すべきで、区の本庁舎はスリム化すべし(規模は小さくできる)。 ・床面積(45,000u)を考えるにあたり、行政のあり方(人員削減、アウトソーシング等)を考えたか? ・行政組織のあり方を検討した上で、庁舎のあり方を考えるべきだ 。 ・そもそも職員が多すぎるのではないか。 ・必要面積は業務と実態(利用区分)の調査と完成時をイメージして精査してください。 ・充実するなら、十分ゆとりのある面積にすべし、その上で、内容充実を計ること。 ・規模の想定に際して、人口減少傾向をどう考えているのか。 区の考え方 本庁舎等の規模につきましては、他自治体でも試算上使用されている総務省の「旧地方債事業費算定基準」の例により算出し、現時点では最低で45,000uとしていますが、非常勤職員の執務スペース、災害対策本部として十分に必要なスペース、区民交流スペースなどが含まれておらず、延床面積が不足することも見込まれるため、今後、詳細な検討が必要です。また、経費等の効率性の観点から、本庁舎周辺の借り上げを含めた区の施設の集約も考慮しつつ検討を進めてまいります。 なお、現在、世田谷区は、高齢化の進展など社会状況の大きな変化や東日本大震災を経験したことによる地域コミュニティの重要性の再認識などを背景に地域行政について見直し検討を進め、地区防災や地域包括ケアの地区展開等の取組みを進めています。 今後の本庁舎等整備の検討にあたっては、地域行政の展開に関する検討や地方分権改革による国や都からの様々な事務移管等の動向を踏まえていきます。また、世田谷区の人口は当面上昇傾向が続くと考えられますが、こうした人口の推移も考慮し、検討を進めてまいります。 2.整備手法について【22件】 意見・質問の内容 現庁舎は耐震補強がされているみたいですが、現庁舎をそのまま使うことはできないのでしょうか? 区の考え方 現在の区役所の耐震性は、第1庁舎及び第2庁舎がIs値0.6、第3庁舎はIs値1.0以上となっています。災害対策本部等は、国の基準で耐震安全性T類相当(Is値0.9相当)の水準が求められており、第1庁舎と第2庁舎は水準を満たしていません。そのため、改築またはさらなる耐震補強により、水準を満たしていく必要があると考えております。 ※Is値(構造耐震指標)とは、地震に対する建物の強度や粘り強さを測る指標であり、国土交通省では、耐震改修促進法(旧建設省告示平成7年12月25日第2089号)でIs値≧0.6についての安全性とは「地震の震動及び衝撃に対し倒壊し、又は崩壊する危険性が低い」と評価されています。 意見・質問の内容 ・今の庁舎を見れば、全部建替え以外ありえません。車イスはトイレに入れない、ゆがみ、ひび、さび、割れ、雨漏り、通路にまで溢れている書類、とにかくひどいです。学問は蓄積であり、今の建築学が過去の良いものを全く踏襲していないとは思えません。現代のデザイナーに依頼すればいいと思います。役所の職員が働きにくい施設で、まともな行政サービスが受けられるとは思えません。 ・ 全面改築してよい建物をつくり、新しい歴史をはじめるのもよいと思います。 ・4月に選挙が実施され、前区長、現区長の方針が区民に伝わっていない。人が変わっても、方針は改築すべき。安全安心が遅すぎる。 ・世田谷区役所、区民会館は文化財である。そういう視点に立った計画であるべき。 ・今月、江戸東京たてもの園の旧前川國男邸が文化財指定となり、東京文化会館や神奈川県立音楽堂は改修・保存されている中、世田谷区のような大きな自治体でこの流れを無視しているのは、「日本の宝」を捨てるようなものではないのか。この流れを踏まえた議論をすべきではないのか。 ・検討案に文化の視点がない。 ・ 第1庁舎と区民会館は保存改修で進めたい。 ・ 区庁舎、区民会館とその広場の空間は、区民の日常的な交流の場として広く親しまれています。この空間は偶然に出来たわけではなく、50年余り以前に建築家前川國男によって、区民に親しまれる庁舎と広場として構想され、実現したものです。区庁舎整備にあたっては、この庁舎・広場の良質な空間を保ちつつ、更新していく視点を是非保持していただきたいと考えます。 ・10案以外の考え方があるのではないか。 ・10案を検討したとありますが、似たりよったりの10案で、基本的な別案があるように思います。検討案でみると、第1庁舎と区民会館は建替える方が良いと誘導されているような印象を受けました。 ・ 説明を初めて聞きましたが、計画が良くなく、もっと案を練ってください。不要な部分、削除できる処もよく考えてください。コスト減になると思えます。 ・工期6年は長すぎる。総事業費がいずれも300億円を超えている。現実的な話をすれば、もっと幅のある(安く出来る)手法がある。これを区民に提示し、意見を求めることを希望します。 ・現在のパターン前提の考えではなく、高層階でスペースを確保し、余剰土地を将来の公共サービスへの担保としてはいかがか。 ・区道は周辺に付け替えることで一敷地とする。この区道による道路斜線制限がなくなるため、高層建築が可能となるのでは?建物周辺に空地を設ければ、容積率が緩和されるため、高層は可能ではないか?空地を区民が遊びに来る広場とする。この広場には既存の樹木や区の樹木を植え、森のような空間とし、低層・中層階は森の中、高層にシンボリックな構えとし、遠方からでも区役所であることが分かるような意匠とする。高層の免震も可能な時代になっています。前川國男先生の建物は最も古い建物を残し、記念館とする。勝手な案ですが。 ・全面的に建替え(1)-aが望ましいと考える。 ・ (3)-aが一番よいのではないでしょうか。 ・今後何を基準に10案から選ぶのか。 区の考え方 世田谷区民会館、区役所第1庁舎及び第2庁舎については、近代建築の代表的建築家の一人である前川國男氏の設計によるものであることから、これらの既存建物を一部保存すべきというご意見をいただく一方、施設の安全や区民や職員の利用環境面等から既存建物は取り壊し全部改築すべきというご意見もいただいております。 今回、こうした意見を受け、全部改築する案から一部の庁舎を残し保存改修する案まで、10パターンについて、シミュレーションを行い、比較検討した結果、延床面積や仮設庁舎の要否など様々な観点から特徴と課題を一定程度整理することができましたが、それぞれに様々な課題も認識する結果となりました。 特に、長い間親しまれてきた庁舎と区民会館をつなぐ低層棟のピロティが中庭を囲む特徴的な景観は、活かすべき特徴としてお示しさせていただいたところです。こうした本庁舎等の特徴を継承していくため、今回のシミュレーションの結果だけでなく、各パターンの組み合わせや他の先進事例など、さらに検討を進めてまいります。 意見・質問の内容 費用で新築案に仮設がないのが疑問。 区の考え方 新築の場合、まず区民会館を解体し、そこに庁舎を建設し、順次、執務室等を移転する工事のため、仮設庁舎は不要と想定しています。 意見・質問の内容 もし建替えるとすれば、建設後何十年程度の使用を見込んでいますか? 区の考え方 社会状況の変化などに柔軟に対応できる可変性のある庁舎とするとともに、中長期の保全計画等に基づき適切に維持し、できる限り長く使用できる庁舎としてまいります。 意見・質問の内容 検討パターンの覧に、改築と改修による環境負荷の比較を載せるべきだ(CO2、排出資材質量) 区の考え方 「世田谷区本庁舎等整備基本構想(中間まとめ)(案)【本編】」における検討パターン比較表において、「環境への影響」という項目を設け、解体工事及び地下工事による廃棄物やCO2等の発生を抑制できるかという視点で比較しております(報告会当日の説明用資料は、抜粋したものだったため、掲載されておりませんでした)。なお、中間まとめ(案)については、区ホームページでご覧いただけます。 意見・質問の内容 延床ではなく専用面積も明示されたい、建築プランの具体的内容、工事の時系列パターン(棟別)が分からない。 区の考え方 今回お示しした10パターンの解体建設手順につきましては、「世田谷区本庁舎等整備基本構想(中間まとめ)(案)【資料編】」に掲載しております。今後、具体的な建物内部の機能等について、検討を進めてまいります。なお、中間まとめ(案)については、区ホームページでご覧いただけます。 3.事業手法について【5件】 意見・質問の内容 ・民間資金活用(信託、土地貸与(借地)方式等)、財政のイニシャルコスト、ランニングコストのかからない方式を考慮していないか。区民のコミュニティー施設として有効性を高めるためにも、民間資金を入れるべき。 ・ 新豊島区役所や大宮ソニックシティ、福岡アクロスなど、高層複合ビルにして、商業施設、オフィス、マンション等を併設すれば、区庁部分、音楽ホール部分の建設費は商用部分で回収可能。貴重な税金は殆ど使わず、民間資金活用の複合ビルにするべきではないか? ・ 財政負担を抑制する仕組みが必要ではないか(民間活力の活用等) ・保存に関しては、ふるさと納税などいろいろな形で寄付を募るようなものを考えてみても良いのではないか。あれば少しでも寄付するつもりである。 ・ 設計者の選定はどのように決めるのですか。コンペ方式? 区の考え方 事業手法や事業者選定手法については、様々な形態があります。今後、区民ニーズへの対応や財政面、運営面等に留意しながら、具体的な検討を進め、総合的に判断してまいります。 4.総事業費について【10件】 意見・質問の内容 ・ 壊す費用込みか。 ・総事業費の内訳を明示されたい。 区の考え方 今回想定した総事業費については、建設工事費や改修工事費、耐震(免震)補強費、解体工事費、仮設庁舎費、引越費、調査・設計費などの費用について試算しています。また、消費税については、現在の税率(8%)で試算しています。 意見・質問の内容 総事業費の見積り時期が分からない。 区の考え方 総事業費については、現時点の物価で試算しています。 意見・質問の内容 ・(1)-aと(1)-bで延床が異なるのに何故同金額か。 ・比較表の上段庁舎面積最大は何のための数字ですか。 総工事費の額と比べて計算が合わないから、中間欄の庁舎面積45,000uその他を共通面積として各パターンの総工事費をはじいているとみてよろしいでしょうか。 区の考え方 今回のシミュレーションにつきましては、相互に比較しやすいように、延床面積を仮にすべて45,000u(区民会館を除く)として、シミュレーションを行いました。比較表の最大面積については、現時点では本庁舎の規模が決まっていないため、最大何u確保できるのかをお示ししているものであり、具体的な規模につきましては、今後、詳細な検討を進めてまいります。 意見・質問の内容 各パターンの形状と総工事費の比較は専門的な知識も必要なのでしょうが、素人目で見ても理解できない部分があります。比較表@から比較表Aにかけて、既存建物を保存改修する建物があるほど総工費が高くなる。この重要な区民集会の資料として作られ一般区民へも公表されるのでしょうから、確かな計算根拠があると思われます。ご提示を望みます。また、コストが一番高い(4)-bを例に取ってみれば、(1)-aから(1)-cの東側敷地既存建物解体、建替えと比較してその建設費用を上回る保存改修費がかかるということになりますが、そう理解してよろしいか。 区の考え方 新築の場合の建築費用と、保存改修の場合の改修費用を比較すると、保存改修のほうがコストは低くなります。ただし、今回のシミュレーションにおいては、庁舎はすべて免震構造としているため、既存庁舎の免震化は、新築の場合と比較してコストがかかるため、その分総額では全面改築のほうがコストが低くなっております。庁舎の耐震補強策については、今後、他の先進事例や最近の建築手法など、さらなる検討を進めてまいります。 意見・質問の内容 ・予算を確保してください。ないならどうやって確保するかを努力してください。 ・借金(国のケースだが)が沢山増えている時なので、できるだけ安価なもので対応すべきと考える。世田谷区が潤っても他が細まっていては、何にもならないと考える。 ・ 区が利用する施設全体にかかる投資・運営費用の今後10〜20年間の計画の中における、本計画の影響の検証結果について説明願います。 ・ 資金調達計画は? 区の考え方 今回試算した総事業費については、あくまでシミュレーションにおいて比較するために試算したものであり、平成27年度の基本構想検討の中で、本庁舎の規模や整備手法、事業手法等の検討結果を踏まえ、本庁舎等整備の総事業費の見込みを算出し、それをもとに、社会経済状況も見据え、計画的かつ着実な財政基盤の確保を考慮しつつ、基金や起債も活用した財政計画を策定してまいります。 5.世田谷区民会館について【34件】 意見・質問の内容 ・建替える場合も、多目的ホールではなく、音楽ホールとして建設してほしい。 ・多目的ホールではない、音楽ホールをぜひ作ってくださいますようお願いいたします。玉川区民会館も同様に希望いたします。 ・ 音楽ホールについて公共のホールがない。不便。 ・ぜひ古いホールを建替え、音楽ホールを作っていただきたい。 ・世田谷区を代表する音楽ホールの建設をお願いいたします。 ・世田谷には区民会館のホール以外には音楽ホールとして適切なものがないので、しっかりしたホールを作っていただきたい。他の区に比べても劣らないものにしたい。 ・区民会館は音響が良いホールです。世田谷区が芸術を愛する区として、現在よりも、より、音楽性の高いホールに創り直すべきだと思います。 ・ 新設世田谷区の会館に、音楽ホールを作っていただきたいと思います。ホールを活用している区民が沢山いますので、よろしくお願いいたします。 ・音楽を楽しみ、発表している人が多いと思うが、発表の場として音楽ホールをつくってほしい。他の地区と比べてとても少ないと思う。 ・都の中でも文化人、意識に目覚めた人が多いのに、杉並、渋谷、中野などのようなすばらしいホールがないのは大変不思議です。ぜひつくってください。恥ずかしい限りです。 ・都で最大の世田谷区に音楽ホールがないことが不思議でもあり、全都の区では世田谷が最低と思われます。音楽家が都では最多でもあり、 どうしても音楽ホールを作ってほしいと思います。 ・ 全国に、世界に誇れる区のコンサートホールを作ってほしい。 ・本日の基調講演を活かし、未来を見据えた本庁舎と複合した、文化・人との交流・絆を育むコンサートホールを望みます。 ・美術館、文書館の次として音楽ホールの建替えをするのではなかったのですか?署名もあったのに音楽ホールをなくすという選択肢があるというのがよく分かりません。できない言い訳ではなく、できるようにする為にはどうしたらよいかという視点で役所と音楽ホールをきちんと建替えてください。 ・区民会館ホールの建替え又は全面修理が、本庁舎の整備に併せて行なわれる様に聞きました。玉川区民会館、成城ホール等の災害時の避難所としての機能を備えたホールも必要とは思いますが、文化の中心となる本格的なホールを建設していただきたい。 ・ 災害対策多目的ホールと音響効果重視の音楽ホールは、同一は無理。防災面と文化面の二面が必要である。他区(杉並、目黒、墨田・・・)には、本格的な音楽ホールがあるのに、最大区、文化を誇る世田谷区に公設の本格的音楽ホールが無いのは理解できない。署名運動を無視するな! ・世田谷区民が演奏やコンサートに親しめるように、残響・オペラにもバレー等楽しめるように音楽ホールを作ってほしい。 ・世田谷区民会館は整備することとされていますが、利用する区民としては、設備の古さ、音響の悪さ、使い勝手の不便を感じております。立派な美術館はあるのに音楽ホールがないのはとても残念です。区民会館は音楽ホールに造り変えることはできないでしょうか? ・ 区民会館に音楽ホールに適した機能を備える(反響性能具備)。 ・区民会館の規模は今程度でいいと思いますが、音響が改善されること。楽屋の増設・整備、ステージ(奥行き)の拡大。また、小ホールの併設を願っています。音楽やバレエの発表の場にふさわしい施設を世田谷区にもぜひお願いいたします。 ・区民会館ホールを良質な音楽ホールとして残してほしい。空調・他の設備の改修はしてもらえますか。 ・現在の区民会館を残す方向に賛成です。楽屋スペースを広げてください。 ・人口80万超の大都市。あまりに相応のホールが少ない。合唱活動の発表では、常に他の区の施設使用せざるを得ない。 非常に活動に制約を受けている。旧ホールと同等以上のホールはできるのか。 ・世田谷区民会館が多目的ホールになる可能性があるとのうわさが伝わってきている。本格的な音楽ホールにはならないのか?現在の区民会館はすでに音楽活動のニーズを満たしていない。保存改修でニーズを満たすことができるのか?(ニーズの例:合唱祭、第9の演奏、マーラーの千人のシンフォニー、オペラ、 海外アーティストの招致、控室、リハーサルルーム、トイレ等の不足) ・ 区民会館改修工事の場合、ホール、ロビー、楽屋等、どの程度の改修をお考えでしょうか? ・区民会館のこれからの建設計画を具体的に質問したい。 ・区民会館の改修はどのような計画なのか。音楽ホールとしての目的を果たすのか。世田谷には音楽ホールがないため、目的を果たすようにしてほしい。 ・内容充実を計るべく、機能強化を計ること。文化都市世田谷にふさわしくすること。中途半端はよくない。 区の考え方 世田谷区民会館につきましては、改築または改修いずれにせよ、現在と同規模(1,200人規模)で、現在地で整備することとします。現時点では、音楽専用目的の施設ではなく、音楽はもとより、講演会や区民交流など広く区民に多目的に利用していただける機能を想定しております。 なお、区民会館は、改築または改修いずれの場合にも、バリアフリー化や耐震性能を強化するとともに、楽屋や練習スペースなど、バックヤード機能を向上させ、より充実した施設にしていく想定です。今後、具体的な機能等については、関係所管で検討を進めてまいります。 意見・質問の内容 ・ 区民会館は現状のままが方針という最初の説明と10パターンの関係は? ・音楽芸能関係等諸団体から、署名要望が提出されている区民会館施設については、(3)-aから(4)-bで考慮されて見えますが、3.整備手法の世田谷区民会館の項で本庁舎と同じ敷地で現在と同規模とあります。それは、(1)-aから(2)の計画内もありうるということでよろしいか。 区の考え方 いずれのパターンにおいても、区民会館は現在と同規模(1,200人規模)としてシミュレーションしています(解体する場合は、同規模のものを新築)。 意見・質問の内容 ・区民会館閉館中の代替施設の検討がされていますか?永年続いている行事についてどのように考えているのでしょうか。 ・ 区民会館の休館の期間について、その間は、他の施設を利用できる便宜をはかっていただけるのでしょうか? 区の考え方 今後、施工方法の工夫など、できる限り利用者への影響がないように配慮してまいりますが、使用できない期間については、近隣区内施設の借用等を含め、今後検討してまいります。 意見・質問の内容 ・区民会館の現地での建替え、改修は宝の持ち腐れになるような気がする。様々なイベントで利用する人の中心が高齢者になると思うので、足の便が悪い。 ・区民会館は本庁舎に隣接しなくても良く、別の候補地ではどうなのか。 ・ 砧公園を世田谷の上野公園にしましょう。すでに美術館があります。 区の考え方 区民会館は別の場所も含め検討してきましたが、現在地以外に望ましい場所を見出せなかったため、現在地で整備することとします。 6.スケジュールについて【3件】 意見・質問の内容 ・ 平成30年までに北沢、玉川などの総合支所の機能見直し方針が示されているが、同様に、本庁舎も計画の30年までに具体化すべきであるがどうか? ・これ以上検討に時間とコストをかけるのはどうか。10年もかけたらまた状況が変わる。 ・工期はオリンピックの時期をはずし、もっと労務力余裕のある少し先に延ばしてもよいと考える。 区の考え方 本庁舎等整備の事業スケジュールについては、これまでの一般的な手法で進めた場合、基本構想の策定、設計事業者選定、基本設計、実施設計、施工事業者選定を経て、建設工事に着手することになります。 整備手法や事業手法、2020年の東京オリンピック・パラリンピックへのインフラ整備をはじめとする社会・経済状況の変化等の影響も考えられますが、現段階では、概ね2024年度竣工を目途に改築に取り組んでまいります。 なお、オリンピックは前年にプレ大会があるため、2年前にはほとんどインフラ整備は完了しており、工事費高騰のピークにはあたらないと想定しています。ただし、今後も工事費の動向を注視し、負担の少なくなるよう検討を進めてまいります。 7.検討の進め方について【4件】 意見・質問の内容 ・ 庁舎全体(本庁舎等だけではなく)の整備をどうするかの議論が必要、かつ、検討内容を見えるようにしてもらえると良い。物理的な整備ではなく、必要な空間の供給を視点に検討していただきたい。サステナブルなコミュニティとするための方法を区民とつくる仕組みを整備していただきたい。 ・居住者視点で計画推進できる仕組み作りが望まれるが、現在の区長の政策姿勢では、そうした意思が感じられず絶望的。 ・世田谷区民会館の維持管理費等の問題も大きいと思います。シルバー人材の活用も考えられます。ホールを希望する区民と、そのことについても話し合っていただければと思います。 ・ 区在住の建築家、美術家、各部の専門家、都市デザイナーの参加を求めたら 。 区の考え方 平成27年度以降は、より具体的な機能等について検討をしていきます。検討にあたっては、庁舎が区民共有の財産であることに鑑み、それぞれの段階で、区のお知らせ、ホームページ、ツイッター、区民報告会など、きめ細かく、検討状況を区民に報告するとともに、必要に応じて専門家の助言をいただくほか、区民ワークショップなど、様々な手法で、幅広く区民の方々のご意見を伺ってまいります。 8.その他【18件】 意見・質問の内容 現在の事務所の狭あい具合はどの程度なのか。 区の考え方 現在の本庁舎の延床面積は約28,000uとなっており、平成26年4月1日現在の正規職員数1,975人で、職員一人当たりの延床面積を算出すると、約14uとなります。 平成26年夏に、都内23区の本庁舎の延床面積等を調査したところ、職員一人当たりの延床面積の23区平均は約28uであり、現在の世田谷区の職員一人当たりの延床面積は、23区平均の半分程度という結果となりました。 なお、仮に世田谷区の延床面積を、整備方針で定めた最低規模の45,000uすると、職員一人当たりの延床面積は約23uと試算されます。 意見・質問の内容 ・21世紀にふさわしいサイバーアドミニストレーションオフィス(ITを十分に使った行政)を実現するための庁舎を考えることが第一です。 ・ICT化は如何に反映されますか。 区の考え方 平成26年3月策定の本庁舎等整備方針において、情報通信技術(ICT)を積極的に活用していくこととしており、今後、具体的に検討してまいります。 意見・質問の内容 ・ 区議会はどうするのですか? ・24時間、365日稼動事態は考慮されてますか。 ・ 私は高齢者なので、エスカレーターをつけてください。 ・職員業務PDCAは如何に担保化されますか。 区の考え方 具体的な機能等につきましては、今後、区民の方々の意見を伺うとともに、議会のご意見、さらに、職員からも意見を聴きながら、検討を進めてまいります。 意見・質問の内容 周りの家々の日当たりは大丈夫ですか?工事中の騒音は? 区の考え方 本庁舎の整備にあたっては、近隣への影響をなるべく少なくする必要があると考えており、今回の中間まとめ(案)においても、法律上建てられる位置よりも配慮したもの(後退等)としてシミュレーションしております。今後の検討においても、近隣への影響をなるべく少なくするよう努めるとともに、適時、説明してまいります。 意見・質問の内容 ・10年計画とするのであれば、廃道及び隣地取得による敷地形状の改善の努力をするべきと思いますが、いかがか。 ・中央の道路は世田谷元宿に吉良氏が家臣を防衛目的で住まわせた歴史を物語る上で重要で、廃道することに反対する。 区の考え方 道路を廃止した場合、日影規制や容積率を敷地一体で考えることができる、敷地が一体となり設計の自由度が高まるなどの効果がある反面、東側敷地の日影規制が実質厳しくなるなどの面もあります。また、廃止する場合、近隣住民の理解が不可欠であることや、手続きに時間を要することから、事業スケジュールが数年延長される可能性があります。これらのことを踏まえ、今後、検討を深めてまいります。 意見・質問の内容 この意見・質問票は時間内に答えられないはずなので、すぐ後にすべての意見や質問を公開して、基調講演や状況説明、意見交換は詳しく冊子やホームページに掲載してほしいが、するのかどうか答え願いたい。 区の考え方 区ホームページにおいて掲載します。 意見・質問の内容 ・区がサービス提供に利用する施設全体配置計画と、民間、都施設等を含めた床の供給調整の経緯から、現状の計画に至る説明を願います(この場所に本当に必要な機能は何ですか?)。 ・若林公園に区庁舎か区民会館を建てる。そして、現庁舎、区民会館跡地を公園にするのが良いのではないか。区民会館休館期間が0になり、工期・工費的にも良いのではないか。 区の考え方 本庁舎の場所は、移転の可能性について、交通の利便性、周辺環境との調和、災害対策本部としての適正等の観点から検討してきましたが、用地取得や用途地域等の関係で、現在地以外に望ましい場所を見出すことはできませんでした。また、区民より一部土地の寄贈を受けた歴史的経緯などからも、本庁舎の場所は、現在地としました。今後、経費等の効率性の観点から、本庁舎周辺の借り上げを含めた区の施設の集約等についても、検討を進めてまいります。 意見・質問の内容 ・「世田谷みどり33」で区の面積の1/3をみどりにする取組みをされていますが、新庁舎では「世田谷みどり33」を率先した緑の多い計画とされるのでしょうか?また、現在、大きなケヤキが数多く植栽されていますが、区役所のケヤキの大木は残す計画でしょうか? ・会館前のケヤキの植樹も前川國男設計の配慮があったときく。区の木、ケヤキは何らかの形で残してほしい。 ・池は不要。レジオネラ、鳥害も考える。子供が遊んでいるとハラハラする。噴水は水を入れてないので、将来庭園を考えるなら、雨池としてほしい。 ・建築物だけでなく、周辺も自然を生かして美麗な公園風の庁舎をお願いしたい。 区の考え方 平成26年3月策定の本庁舎等整備方針において、「みどりとみずの環境共生都市世田谷」の実現を目指し、本庁舎等は、その先導的役割を果たすために、周辺環境への寄与や近隣の大学や公園などとの調和に配慮し、環境負荷低減策を積極的に採用することとしております。 また、ケヤキ並木など緑と調和した現庁舎等の特徴については、なるべく活かした配置を検討してまいります。 意見・質問の内容 区役所建替えにあたり、1つのテーマがあるのですか? 区の考え方 平成26年3月策定の本庁舎等整備方針において、災害対策本部機能を十分に備えること、区民自治の拠点として区民のふれあいと交流をはぐくむ開かれた場となること、ライフサイクルコストを抑える配慮をすること、環境に配慮すること、華美にならず将来の変動等に柔軟に対応できる可変性のある庁舎を目指すことを、本庁舎の基本的な考え方として設定しております。