「小さなまちの拠点」に関する調査研究 活動報告 古賀 奈穂 (せたがや自治政策研究所主任研究員) [概要] 本研究は、せたがや自治政策研究所中期運営方針にある「A.自治体経営のあり方に関する研究」 プロジェクトA-1地域コミュニティの実態に関する調査研究としておこなったものである。 自治体戦略2040構想研究会第二次報告(2018)や第32次地方制度調査会答申(2020)を受け、 区は「自治体経営のあり方研究会 」を設置し、報告書 を取りまとめた。前年度の研究では、 同報告書の提言の一つとして取り上げられた「小さなまちの拠点」について、 拠点の形成の意義及び拠点の持続可能な運営をめぐる自治体の支援のあり方について、論点を整理した 。 今年度は昨年度の研究をふまえ、区の多様なコミュニティ資源を捉えるための基礎資料とするため、 地域の居場所となる区内の「小さなまちの拠点」のデータベース整備に取り組んでいる。本報告では、 まずデータベース構築の意義および作成手順を記述する。次にデータベース活用事例として、 拠点が運営されている施設や場所、いわゆる物理的な拠点=「場」に着目し、 公共施設、宗教施設、飲食店、個人宅等で分類したGISによるマッピングについて紹介したい。