パーソナルネットワークにおける恋人との紐帯を測定する意義 壮年単身者調査の再集計から 金澤 良太 (せたがや自治政策研究所特別研究員) [概要] 本稿は、パーソナルネットワークの調査研究において、恋人との紐帯を他のネットワークと区別して理解することの意義を主張することを課題とする。 第1章では、これまでの調査研究では恋人が恋愛関係として把握されてきたことを指摘する。 第2章では、パーソナルネットワーク研究のこれまでの展開について、大まかにまとめる。 第3章では、パーソナルネットワークがどのように測定されてきたかを説明する。 第4章では、これまでの議論をふまえて既存調査の再集計をおこない、恋人がパーソナルネットワークのコアメンバー(=サポート関係)にあることを述べる。 第5章では今後検討すべき点を指摘する。