表紙 世田谷区本庁舎等における区民利用・交流拠点施設 運営基本計画 令和5年6月 2ページ 目次 第1章 計画の策定にあたって(計画の背景) 4ページ 1 計画策定の趣旨 4ページ 2 上位計画及び関連計画における位置づけ 5ページ 3 区民利用・交流拠点施設について 6ページ (1)施設構成及び開館スケジュール 6ページ (2)施設図面・詳細図 7ページ 4 これまでの検討の経緯 10ページ 5 計画の体系 11ページ 6 運営基本計画の開始時期 12ページ 第2章 現状と課題について 13ページ 1 過去の利用状況(世田谷区民会館ホール、集会室および広場・ピロティ) 13ページ (1)世田谷区民会館ホール、集会室 13ページ (2)広場・ピロティ 16ページ 2 現在及び新施設となるにあたっての課題 17ページ (1)市民活動の紹介、情報発信の推進 17ページ (2)区民・市民活動団体・区の交流、マッチングの支援 17ページ (3)日常的に利用できる場の確保・充実 17ページ (4)文化・芸術振興の拠点施設としての運営 17ページ (5)地域とのつながり、連携の場の充実 18ページ (6)みどりの保全・創出の強化 18ページ 第3章 運営基本計画の基本的考え方 19ページ 1 基本理念 19ページ 2 基本方針 20ページ (1)多様な人々の交流を生み出す場をつくる 20ページ (2)文化・芸術によって暮らしを豊かにする 20ページ (3)みどりで多様な主体をつなぎ、心潤う環境をつくる 20ページ 3 実現に向けた取組み 21 (1)区民、市民活動団体及び区等が協働し、地域と連携する一体的な運営組織を つくる 21ページ (2)交流・共生を生み出す「つなぎ役」を設置する 21ページ (3)区民が主体的に関わる事業を実施する 21ページ (4)誰もが使える、憩える空間をつくる 21ページ (5)地域と連携した事業を実施する 21ページ 3ページ 目次(続き) 第4章 運営実施計画の策定に向けて 22ページ 1 運営実施計画の策定に向けて 22ページ 2 今後のスケジュール 23ページ 資料編 24ページ 1 区民交流機能に係るワークショップ(平成30年度) 24ページ (1)開催概要 24ページ (2)結果概要 24ページ 2 区民交流スペースの運用に関する検討会(令和元年度)25ページ (1)開催概要 25ページ (2)提案概要 25ページ 3 世田谷区本庁舎整備に係る区民利用施設総合運営計画検討委員会(令和4年度) 28ページ (1)開催概要 28ページ (2)結果概要 28ページ (3)世田谷区本庁舎等整備に係る区民利用施設総合運営計画策定検討委員会委員名簿 30ページ 4 新しい本庁舎等における区民利用施設の運営を考える区民ワークショップ(令和4年度) 31ページ (1)開催概要 31ページ (2)結果概要 31ページ 5 区政モニターアンケート「本庁舎等整備に係る区民利用施設の利用について」 35ページ (1)調査概要 35ページ (2)調査結果 37ページ 4ページ 第1章 計画の策定にあたって(計画の背景) 1 計画策定の趣旨  世田谷区では、新しい本庁舎等において、区内の様々な地域から訪れる区民がふれあい、交流できる場所として、世田谷区民会館、区民交流スペース、広場、屋上庭園等、様々な区民利用・交流拠点施設の整備を進めています。  機能の異なる各区民利用・交流拠点施設を総合的、効果的かつ効率的に運営するため、このたび「世田谷区本庁舎等における区民利用・交流拠点施設運営基本計画(以下、「運営基本計画」という。)」を策定することといたしました。この運営基本計画は、区民利用・交流拠点施設の機能を整理し、これまでの世田谷区民会館や広場等の利用状況を見直して、基本理念や基本方針等、区民利用・交流拠点施設のあり方の方向性を定めるものです。  区民利用・交流拠点施設は段階的に開館していきます。今後は、区民交流スペースや屋上庭園、広場等が開館する令和7年度以降を見据え、施設を効果的に運営できる事業者の選定及び、区民や市民活動団体と協働した活動や運営体制の構築に向けて取り組んでまいります。 5ページ 2 上位計画及び関連計画における位置づけ  運営基本計画は、平成28年12月に策定した「本庁舎等整備基本構想」において、本庁舎等整備の基本方針の一つである「区民自治と協働・交流の拠点としての庁舎」を実現するために、区民利用・交流拠点施設の根幹となる基本理念等を定める計画として策定します。  また、「本庁舎等整備基本構想」に基づき作成された「世田谷区本庁舎等整備基本設計」及び「世田谷区本庁舎等整備実施設計概要」を踏まえつつ、世田谷区の上位計画である「世田谷区基本構想」「世田谷区基本計画」「世田谷区未来つながるプラン」、関連計画である「世田谷区第3期文化・芸術振興計画(調整計画)」「世田谷区多文化共生プラン」「世田谷区みどりの基本計画」などと連携・整合を図ります。 運営基本計画と上位計画及び関連計画との位置づけイメージ 6ページ 3 区民利用・交流拠点施設について (1)施設構成及び開館スケジュール  区民利用・交流拠点施設は、本庁舎と同じ敷地内に整備されます。区民利用・交流拠点施設には、これまで長く区民の文化活動等に寄与してきた「世田谷区民会館」のホールや集会室、区民の様々な集まりやイベントの場であった「広場」が再整備されるとともに、「区民交流スペース」「区民交流室」「練習室」「屋上庭園」など、区民交流のための新たな施設が追加されています。  本庁舎等整備は、現庁舎・世田谷区民会館・広場を段階的に解体し、三期に分けて建て替えや改修を行っていくことから、区民利用・交流拠点施設の開館は3回に分かれています。  主な施設構成及び開館スケジュールは次のとおりです。 令和6年度(2024年度)以降開館 ・区民会館ホール            933席(前舞台使用時:900席) ・区民会館集会室(2室)         170㎡/105㎡ ・区民会館練習室(2室)        75㎡/40㎡ ・東1期棟エントランスホール      280㎡/80㎡ ・東1期棟ラウンジ          150㎡ 令和7年度(2025年度)以降開館 ・東2期棟区民交流スペース       580㎡ ・東2期棟区民交流室(2室)       各25㎡ ・東2期棟ピロティ           670㎡ ・東2期棟屋上庭園           1,200㎡ ・西2期棟区民交流室(2室)       30㎡/35㎡ ・外構広場               1,600㎡ 令和9年度(2027年度)以降開館 ・西3期棟 区民交流室(キッチンつき) 60㎡ 5㎡単位で記載 工事調整によって変更になる可能性があります。 7ページ (2)施設図面・詳細図 ①新庁舎等周辺図及び配置図 8ページ ②各階平面図等 ・1階平面図及び地下1階平面図 ・2階平面図 9ページ ・6階屋上庭園(東棟) 10ページ 4 これまでの検討の経緯  世田谷区の本庁舎等は、建設後50年以上が経過し、災害対策や区民サービス、環境性能など様々な機能を向上させる必要があるため、世田谷区では本庁舎等整備の検討を進めてきました。  まず、本庁舎等を整備するにあたっての基本的な考え方となる「本庁舎等整備基本構想」をまとめました。そこで提案された区民交流機能について、意見聴取を行うための「区民交流機能に係るワークショップ」を2回開催し、建物の配置や形状、平面計画だけではなく、区民交流や区民会館等の整備に関する考え方をまとめた「本庁舎等整備基本設計」を作成しました。その際に示された平面計画等に基づいて「区民交流スペースの運営に関する検討会」を開き、区民意見も取り入れながら、施工のために必要な詳細設計や各種法令に基づく手続き等を進め、「本庁舎等整備実施設計概要」をまとめています。  その後、令和4年度に「区民利用施設総合運営計画策定検討委員会」を設置し、区民利用・交流拠点施設の運営や活用のあり方について、検討を進めていくことになりました。 平成28年度  本庁舎整備基本構想策定 平成30年度  本庁舎等整備基本設計策定        (世田谷区民会館整備方針含む)        区民交流機能に係るワークショップ開催        (計2回、公募による区民等延べ36名が参加) 令和元年度  区民交流スペースの運営に関する検討会開催        (計3回、知見・経験者、区職員延べ74名が参加) 令和2年度  本庁舎等整備実施設計概要とりまとめ 令和3年度  1期工事着工 令和4年度  区民利用施設総合運営計画策定検討委員会実施        新しい本庁舎等における区民利用施設の運営を考える区民ワークショップ開催(計3回) 11ページ 5 計画の体系  運営基本計画は、区民利用・交流拠点施設の根幹となる「基本理念」、「基本方針」、「実現に向けた取組み」を中心とした大きな方針を記載し、まとめています。今後、この運営基本計画を踏まえた上で、より具体的・実際的な区民利用・交流拠点施設の運営に関しての検討を積み重ねていきます。 運営基本計画内容構成イメージ 12ページ 6 運営基本計画の開始時期  運営基本計画の開始時期は、施設竣工時期を見据え、令和5年度からとします。  計画開始後は、検討状況や運営状況により、必要に応じて計画内容を見直すこととする。 13ページ 第2章 現状と課題について 1 過去の利用状況(世田谷区民会館ホール、集会室および広場・ピロティ)  これまで、本庁舎等においては、世田谷区民会館、集会室、広場、ピロティについて貸し出しを行ってきました。新たに整備される区民利用・交流拠点施設の課題を把握するため、これまでの利用状況を以下のとおり整理しました。世田谷区民会館ホールの利用ジャンルとしては、文化芸術系と式典系の利用がおよそ半分ずつであったこと、世田谷区民会館ホールで行われていた主な催しとしてはフェスティバル系が多かったこと、広場・ピロティはチャリティ事業や、ホールと一体のフェスティバルなどの催しが多く行われていたことが分かりました。  なお、数値は新型コロナウイルス感染拡大前~初期の時期を参照しています。 (1)世田谷区民会館ホール、集会室 ①利用率  調査結果のグラフを掲載しています。  新型コロナウイルス感染症の拡大前である平成30年度においては、ホール(1,202席)、集会室(240名)ともに8割近い利用率となっており、土日の利用だけでなく平日も利用されていたことが分かります。 ②利用ジャンル(世田谷区民会館ホール)  調査結果のグラフを掲載しています。  利用ジャンル別の内訳をみると、「音楽会」「演劇映画」「民謡民舞洋舞」「展示展覧会」といった文化・芸術系の利用と、「大会式典講演会等」といった大規模な式典や大会の利用の割合が多いことが分かります。 14ページ ③利用ジャンル(集会室)  調査結果のグラフを掲載しています。 大会式典講演会等がほとんどを占めていますが、文化・芸術系の利用も一定程度あり、ホールとの併用または練習の場として利用されていたことがうかがえます。 ④自主事業実績(世田谷区民会館ホール)  指定管理者が実施した自主事業の実績は次のとおりです。様々な規模で、多世代に向けたイベントを開催していました。  平成30年度及び令和元年度から抜粋した事業の一覧を掲載しています。 15ページ ⑤世田谷区民会館ホールで行われていた主な催し  世田谷区民会館ホールで貸館や世田谷区主催等により行われていた催しを一部抜粋します。毎年恒例の式典から、文化・芸術に収まらない大きなイベントまで、様々な用途で使用されています。  平成30年度及び令和元年度から抜粋した事業の一覧を掲載しています。 16ページ (2)広場・ピロティ ①広場・ピロティで行われていた主な催し  広場・ピロティで世田谷区主催等により行われていた催しを一部抜粋します。ホールとの一体利用や、屋外における広い場所を活かした活動が行われていたことが分かります。  平成30年度及び令和元年度から抜粋した事業の一覧を掲載しています。 17ページ 2 現在及び新施設となるにあたっての課題  これまでの本庁舎等における世田谷区民会館、集会室、広場、ピロティの利用状況や、平成30年度のワークショップ、令和元年度の検討会、令和4年度の世田谷区本庁舎等整備に係る区民利用施設総合運営計画策定検討委員会(以下、「検討委員会」という。)などの検討状況を踏まえ、新たに整備される区民利用・交流拠点施設の課題は次のとおりです。なお、過去の検討や調査の詳細は資料編に掲載しております。 (1)市民活動の紹介、情報発信の推進  過去の検討において、市民活動を知らない人に紹介する・見せる場の必要性や、市民活動団体の継続性のある活動についての意見がみられました。  世田谷区ではまちづくりセンター等で盛んに市民活動が行われていますが、区民利用・交流拠点施設のように多様な目的で訪れる人に市民活動に関心をもってもらい、参加を促すための情報発信の機能が必要です。 (2)区民・市民活動団体・区の交流、マッチングの支援  多くの上位計画において、区民主体の活動を支援し、区民参加・協働で共に政策を進めることなどを記しています。また、過去の検討において、利用者同士の交流、市民活動団体と、活動を必要とする人や世田谷区とのマッチング、コーディネート機能を求める声が多くみられます。区民参加・協働の実現に向け、前項の情報発信と併せて団体同士や団体と人をつなぐ機能が必要と考えられます。  また、世田谷区と市民活動団体や区民が日常的に接する場があり、気軽にコミュニケーションをとって交流を生み出す場が必要です。 (3)日常的に利用できる場の確保・充実  平成30年度のワークショップでは、市民活動のために施設予約の苦労なく使えるスペースの要望が多く挙がりました。また、令和4年度の検討委員会では、そこから更に対象を広げ、誰もがふらっと訪れて自由に過ごせる空間であることも重要であるという意見が多くみられました。  市民活動団体や本庁舎等に訪れる人が、日常的に利用できる場が求められています。 (4)文化・芸術振興の拠点施設としての運営 世田谷区第3期文化・芸術振興計画(調整計画)では、新たな世田谷区民会館を「多様な文化・芸術活動拠点施設として整備する」としています。これまで、区民の文化活動の場として、様々な利用をされてきた世田谷区民会館は、その役割を継承しつつ、現代の公共ホールに求められる機能を備えた施設とし、機能の向上を図ります。改修後は、世田谷区全域を対象とした文化・芸術振興の拠点となること、また多様な区民の活動を受け入れる施設となることを目的とした運営が求められています。 18ページ (5)地域とのつながり、連携の場の充実  世田谷区民会館の自主事業、広場やピロティの催しの状況を見ても、近接する大学や商店街等、地域とのつながりによる催しがあまりありませんでした。令和4年度に実施した検討委員会やワークショップでも、商店街や教育機関などとの連携が必要との声が多く挙がっています。  近接する大学や商店街等との協働事業の実施や、また区内の学校における教育や活動を発信する場として活用してもらうなど、地域との連携を推進することが求められています。 (6)みどりの保全・創出の強化  世田谷区は、「多様なみどりが笑顔をつなぐ街・世田谷」の実現を目指し、「世田谷みどり33」という長期目標のもと、みどりの量の確保と、みどりの質の向上を、多様な主体との協働により総合的に進めています。区民へ開放する公園的緑化空間である東側屋上庭園や広場、また、限定利用とする草原的緑化空間である西棟屋上庭園も、みどりの振興活動には有効な施設です。  「世田谷区みどりの基本計画(平成30年4月)」において、本庁舎一帯がみどりの拠点として位置付けられていることも考慮し、区民がみどりに触れる機会を増やすこと、みどりの役割を大切にする意識を持ち、「育み、活かす」活動を促進していくことが求められています。 19ページ 第3章 運営基本計画の基本的考え方 1 基本理念 区民、市民活動団体及び区が協働して、 多様な人々がともに支えあい、交流し、 心豊かな住みやすい暮らしを実現する  平成28年(2016年)12月策定の世田谷区本庁舎等整備基本構想に基本的方針の一つとして掲げた「区民自治と協働・交流の拠点としての庁舎」。この方針に基づいて設計された新庁舎は、特にエントランス部分に位置する大規模な区民交流スペースについて、設計段階の検討会では、淡水と海水が交じり合い、多様な生物が共生し合う「汽水域」のように、人々の共生の場になり、ここで生まれる新しい関係が社会課題の解決に取り組む体制となることを将来像としました。  この提案を受けて、区民交流スペースや、世田谷区民会館、広場、屋上庭園等も含めた区民利用・交流拠点施設を舞台とし、さまざまな区民、市民活動団体及び区が協働して相互に影響を与え合いながら、多様な人々、一人ひとりが新たな縁を生み出し、交流して、心豊かな住みやすい暮らしを実現することをめざします。 基本理念・基本方針・実現に向けた取組み体系図 20ページ 2 基本方針 (1)多様な人々の交流を生み出す場をつくる ・誰でも日常的に訪れることができる空間や事業を提供する。 ・区民や市民活動団体が運営に関わり、区民利用・交流拠点施設を積極的に利用して活動することで、区民自治に向けた共生・共助を生み出す。 ・区が市民活動団体、地域活動団体、教育機関、事業者等と協働・連携した取組みを実施する。 (2)文化・芸術によって暮らしを豊かにする ・全区的な文化・芸術の拠点として位置づける世田谷区民会館において、区民の誰もが暮らしの中で、多様な文化・芸術にふれ、体験・参加できる機会を提供する。 ・区民、市民活動団体及び区等の文化・芸術の取組みを推進し、心豊かな活力あるコミュニティの形成につなげる。 ・世田谷の歴史や文化・芸術の特色を活用し、地域の魅力向上に寄与する。 (3)みどりで多様な主体をつなぎ、心潤う環境をつくる ・「世田谷みどり33」をめざした「区役所一帯のみどりの拠点」として、魅力ある緑化空間づくりと拡大に取り組み、みどり豊かで住みやすい「世田谷らしさ」のある風景の創出によって、みどりの量と質を高めることに貢献する。 ・多様な人々がみどりを通して環境と調和する場をともに創り上げ、その多面的機能や価値を共有し、すべての持続可能性の基層である「環境」にかかる負荷を低減させるための意識を醸成する。 21ページ 3 実現に向けた取組み  基本理念を達成するためには、「多様な人々が訪れ、交流する場をつくる」取組みが求められます。この取組みを実現するためには、子どもから若者・高齢者や、障害者、外国人等、区民の誰もが関わりやすい仕組みの中で、一緒に時間を共有して、試行を重ねながら、組織や人を育み、進めていくことが必要です。 (1)区民、市民活動団体及び区等が協働し、地域と連携する一体的な運営組織をつくる ・区民、市民活動団体及び区等が運営に参画し、地域と連携する組織を構築し、区民利用・交流拠点施設で実施する事業や活動に横断的に関わる。 ・区民利用・交流拠点施設全体への区民参画のあり方と併せて、緑化空間をコモンのように共同管理することについて検討し、試行する。 (2)交流・共生を生み出す「つなぎ役」を設置する ・地域の課題やニーズに応じ、区民、市民活動団体及び区とのマッチング・交流など様々な案内や相談対応などを行う機能を試行する。 ・区民交流スペース等で、利用者同士が顔見知りになり、つながるためのつなぎ手としての役割を担うこともめざす。 (3)区民が主体的に関わる事業を実施する ・市民活動の持続的発展のため、新たに活動に参加する区民を増やすための普及事業を実施する。 ・誰もが参画・協働できる文化・芸術環境を整備していくために、区民参加の文化事業やワークショップ等を開催する。 ・みどりを楽しむことが区民にとって習慣づけられ、地域におけるみどりの役割を大切にする活動が区民に浸透するよう、「見て、楽しむ」だけでなく、「育み、活かす」事業の推進と定着を図る。 (4)誰もが使える、憩える空間をつくる ・区民が気軽に立ち寄れる、思い思いの時間を過ごせる居場所となるような空間づくりを実施する。 ・区民同士や区民と区などのミーティング、学習や研修、ワークショップなど、多様な体験や新しい経験ができる場を提供する。 ・イベントや展示などを通して、市民活動団体等との協働や文化・芸術の創造性などから生み出される様々な価値により、活力ある賑わいづくりの場としてのイメージを創出する。 (5)地域と連携した事業を実施する ・商店街、教育機関、図書館、公園緑地など、区民利用・交流拠点施設周辺における地域の人的・文化資源と連携した、地域の価値を高める事業を実施する。 22ページ 第4章 運営実施計画の策定に向けて 1 運営実施計画の策定に向けて  世田谷区は、区民利用・交流拠点施設の根幹となる基本理念や基本方針等を定めた運営基本計画を踏まえた上で、今後はより具体的な事業・活動計画や組織運営計画をまとめた「運営実施計画」の策定を進めていきます。  運営実施計画における事業・活動計画には、令和4年度に実施した検討委員会や区民ワークショップにて意見として挙がった具体的な活動内容に加え、令和5年度に実施する区民ワークショップや試行イベントなどから得られた専門的知見や区民意見を取り入れ、より具体的な区民利用・交流拠点施設の運営に関しての検討を積み重ね、その結果を反映させていきます。  また、組織運営計画については、区民利用・交流拠点施設の運営事業者や区が様々な区民意見を運営に反映していけるよう、区民参加の場となる運営組織「運営委員会」の検討も進めてまいります。 運営基本計画と運営実施計画の内容構成イメージ 23ページ 2 今後のスケジュール  令和5年度には、区民利用・交流拠点施設のより具体的な運営を定めた運営実施計画を策定していきます。また、運営基本計画及び運営実施計画の両計画を踏まえ、運営事業者の選定、区民参加を前提とした運営組織である「運営委員会」の組成に取り組みながら、開館に向けた準備を進めていきます。 【スケジュール(予定)】 令和5年度 ・区民ワークショップ、学識経験者等ワーキンググループ、試行イベント等実施 ・運営実施計画(素案)作成 ・区民意見募集、シンポジウム、ワーキンググループ等実施 ・運営実施計画策定 令和6年度 ・運営委員会準備委員会の組成 ・運営事業者の選定 令和7年度 ・運営委員会の組成 令和7年度以降 ・区民利用・交流拠点施設竣工・開館  (一部は令和9年度以降竣工) 24ページ 資料編 1 区民交流機能に係るワークショップ(平成30年度) (1)開催概要  本庁舎等整備において設置される「区民交流スペース」について、区民・市民活動団体からご意見・ご提案をいただくため、一般公募により参加者を募り、区民交流機能に係るワークショップを全2回実施しました。 第1回 平成30年7月7日開催 参加者 区民17名 テーマ 区民・市民活動団体の活動や交流の場 (多世代の区民や様々な団体が気軽に立ち寄れ、多様な情報を共有することができ、憩えるように、区民または団体同士がふれあい、活動や交流することのできる場所として、何が必要か) 結果概要 ・世田谷の幅広い市民活動を発信し、HUB(中継地点)となるような場 ・曜日、時間を固定して使えるとよい ・中間支援、コーディネート機能があるとよい ・年齢の垣根を越えた参加の機会を設けるイベント ・区民が運営に関わる。そのための部屋や報酬が必要 第2回 平成30年11月10日開催 参加者 区民19名 基調講演 参加・交流・協働の場所づくりのいくつかのヒント 他自治体事例紹介 武蔵野プレイス 市民活動支援センター さいたま市 市民活動サポートセンター テーマ 様々な区民等が集い、市民活動にふれられ、交流の生まれるスペースにするためには 結果概要 ・市民活動の発表の場、いつも何か行われている場 ・Fabラボ、印刷室、ロッカー、ボックスギャラリー兼ロッカーなどがあるとよい ・情報の届け方の工夫・仕組み構築が必要 ・空間のカッコよさ、新しさが絶対必要 ・バリアフリーへの配慮・心地よさを求めたい ・専門性のある運営組織、コーディネーターが重要 ・おいしいものがあるなど、用事がなくても「行きたくなるもの」が必要。 ・若い人が来やすいことが大事 ・予約なしで、仕事でも使えて、長い時間開いているといい ・課題・相談事に対して情報を得られるコンシェルジュ的な人が必要   25ページ 2 区民交流スペースの運用に関する検討会(令和元年度) (1)開催概要  平成30年度の「区民交流機能に係るワークショップ」の検討内容や実施設計の状況を踏まえつつ、区民交流スペースの運用について、より専門的観点で検討することを目的に、知見・経験者、区関連部署職員からメンバーを選出し、ワークショップ形式で全3回の検討会を実施しました。 第1回 令和元年6月25日開催 検討内容 ここだからこそできる使われ方を考える 対象者 全メンバー(知見・経験者18名・区職員等14名) 第2回 令和元年7月2日 検討内容 運用に関する「重要なこと」 対象者 全メンバー(知見・経験者19名・区職員等18名) 第3回 令和元年7月30日 検討内容 運用に関する提案づくり 対象者 コアメンバー(ワークグループ各代表の知見・経験者5名) (2)提案概要  平成30年度のワークショップにおける議論の内容も踏まえ、検討結果をもとに、検討会として「提案書」をとりまとめました。そこで示された全体概要は次のとおりです。  平成30年度のワークショップにて表現された、目的・必要事項の構造をおおむね継承しながら、現時点の設計状況を反映しつつ補完する形の概念でありますが、必要事項に3点目として「③運用しながら場を育ててゆく」ことが挙げられました。 26ページ 検討会における提案内容の全体構造イメージ 補足 Ⅰ 将来像・場のイメージ 区民、団体、区職員が混ざり合い、共生する「汽水域」 ・区民や活動団体が利用し、交流するだけでなく、区職員も積極的に利用することで、汽水域のように区民、団体(事業者なども含めて)、区職員が繋がる場所になる。 →ここで生まれる新しい関係が、社会課題の解決に向かって取り組んでゆく体制となる。 空間的にも機能的にも「ひらかれ、みえる」 ・市民活動を一般利用者にオープンに見せて、望めば誰もが利用(や参加)でき、そこで起きていることや、時間を共有できる「ひらかれた」場になれば、区民交流スペースの壁等が配置がない、空間的に「ひらかれ、みえる」設計が活かされる。 →刺激を与えると共に、支援を受け、新しい繋がりを生む「ひらかれた」場になることができる。 27ページ Ⅱ 実現のための必要事項】 具体的な案(抜粋) ①幅広い人達に利用される場にする ・勉強できる、休憩できる、飲食できる ・日常たまれる・来れるように ・1人でも居心地良く過ごせる ・職員が気軽に打ち合わせができる ・外から賑わいが見える ②繋がりを生むしかけを備える ・利用者が繋ぎ役を担う (皆でこの場をつくっていくしかけ) ・毎週イベントを開催し、「あそこはおもしろいことをやっているな」という印象付け ・フレキシブルな空間 ③運用しながら場を育ててゆく ・あったらいいねの実現の場 ・何をする場なのか、一般の人が理解しやすいキャッチコピー ・区と区民の協働事業に ・おためし実行委員会(1年間、期間限定等) 28ページ 3 世田谷区本庁舎整備に係る区民利用施設総合運営計画検討委員会(令和4年度) (1)開催概要  基本理念、基本方針の検討を中心に、全5回の委員会が開催されました。  委員は学識経験者、市民活動団体等の代表者、公募委員等からなり、自らの活動からみた区民利用・交流拠点施設のあり方についての意見交換及び運営計画に関する審議を行いました。 第1回 令和4年7月4日開催 主な検討内容 ・基本方針・目標についての意見交換 第2回 令和4年8月1日開催 主な検討内容 ・事業・活動、基本方針・目標を考えるワールドカフェ 第3回 令和4年10月24日開催 主な検討内容 ・基本理念、基本方針についての協議 第4回 令和4年12月5日 主な検討内容 ・基本理念、基本方針、実現に向けた取組みについての協議 ・運営組織のあり方についての協議 第5回 令和5年2月27日 主な検討内容 ・運営基本計画についての報告 ・組織運営計画ついての協議 (2)結果概要 テーマ 基本方針/事業・活動 施設全体 ・多様な区民、区職員が交わり、区民利用・交流拠点施設内のさまざまな施設の運営に横断的に関わる ・理想像を固めずに自分たちに沿ったあり方を探りながら育てていくことで世田谷らしい施設づくりを目指していく。 区民交流スペース、区民交流室 ・参加と協働のマネジメント、アートマネジメント、パークマネジメント、周辺エリアマネジメントの視点を持つ運営が重要 ・新しい人が常に参加でき、多様な人が関わって、コラボレーションする組織となること ・トライ&エラーを繰り返しながら「汽水域」の実現を目指していくことが大事である 世田谷区民会館エリア ・区民利用・交流拠点施設全体の一体運用という目標で、交流をデザインし、促進する。 ・区民92万人が利用者または受益者であるような質の高い活動 ・自ら提案し、交流をデザインするという文化や慣習を培う 29ページ 広場、ピロティ、東棟屋上庭園 ・作る、育つ過程を楽しむこと ・「コモン」という考え方で色々な人が一緒に時間をかけて作り上げていくことが大切 ・区民や区職員がふらっと訪れて自由に過ごせる空間となること ・この施設に収まらずに司令塔的に活動を拡げることも重要 テーマ 運営組織 ・運営委員会は非常に重要なので、対等に意見交換ができるチームビルディングが必要 ・運営事業者は管理に徹してもらい、区民のやりたいことをフォローしてもらうような形がいいのではないか ・既存の中間支援組織などに「つなぎ手」として関わってもらいたい ・若い世代が活躍でき、みどり等の活動の入口として敷居が下がる場になると良い。 ・日常的な利用と、雰囲気を作るためのブランディング、やりたいと思った人が参加しやすくなる仕組みづくり、この3点が必要となる。 ・運営事業者が区民利用・交流拠点施設の使い方を試しながら、育てていき、運営委員会が長期的な視点で軌道修正する役割として存在するのが良いのではないか。 ・つなぎ役についてワーキンググループの中で検討するのが良いのではないか。行政ともつながる重要な役割であるため、養成講座を行うと良い。 ・情報発信の質と頻度が重要である。キックオフイベントや、分かりやすいキャッチコピー、キッチンカーや商店街を巻き込んでの周知が効果的ではないか。 30ページ (3)世田谷区本庁舎等整備に係る区民利用施設総合運営計画策定検討委員会委員名簿 学識経験者 【委員長】 曽田 修司  跡見学園女子大学マネジメント学部マネジメント学科教授 【副委員長】齋藤 啓子  武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科教授 福岡 孝則  東京農業大学地域環境科学部造園科学科准教授 団体    大坪 義明  世田谷みどり33協働会議事務局長 柴田 真希  NPO法人まちこらぼ代表理事 藤原 由佳  世田谷区子ども•青少年協議会委員 世田谷区男女共同参画•多文化共生推進審議会委員 松田 妙子  NPO法人せたがや子育てネット代表理事 区民・学生       片切 未季  公募委員 古森 万結  公募委員 細川 日向  公募委員 松本 実和子 学生委員 吉澤 卓   公募委員 和地 えり子 公募委員 区職員       片桐 誠   世田谷区生活文化政策部長       佐藤 絵里  世田谷区庁舎整備担当部長       清水 昭夫  世田谷区世田谷総合支所長 31ページ 4 新しい本庁舎等における区民利用施設の運営を考える区民ワークショップ(令和4年度) (1)開催概要 令和元年度までの区民交流スペースに関する検討を引き継ぐとともに、新たな本庁舎の区民利用・交流拠点施設全体を対象に、幅広い世代の区民のご意見、アイデアを共有するため、全3回のワークショップを行いました。 前項の検討委員会での専門的なご意見と、ワークショップでのさまざまなステークホルダーの考え、アイデアを併せて運営基本計画に反映します。 第1回 令和4年9月11日開催 テーマ 新施設でやりたい事業・活動を考えよう 第2回 令和4年11月5日開催 テーマ 「いつでも使いやすい」を考えよう 第3回 令和5年1月22日 テーマ 新施設開館後の関わり方を考えよう (2)結果概要 第1回 春 ・人工的なお花見、春の花を楽しむ会、ビオトープ観察  (広場、屋上庭園等) ・学年交流会、親子で遊ぶ(区民交流スペース) 夏 ・フェスティバル、盆踊り、ビアガーデン、お祭り  (広場・ピロティ) ・みんなで動画を撮る  (広場、ピロティ、区民交流スペース) ・子ども主体マルシェ、職場体験、部活動  (区民交流スペース、区民交流室) ・星を見る会、ほたるの夕べ、メダカ釣り  (屋上庭園) 秋 ・避難訓練コンサート、学生の演劇大会、ダンス大会  (区民会館) ・屋外での映画会、バンドコンサート、マルシェ、オクトーバーフェスティバル、子ども縁日、ハロウィンパーティー  (広場、ピロティ) ・起業家の祭典  (施設全体) ・ハイブリット文化祭  (施設+オンライン) 冬 ・第九合唱、映画上映会、軽音楽部ライブ  (区民会館) ・ショートムービーフェスティバル、キャンドルナイト  (広場) ・雪まつり、かまくらや雪の滑り台つくり  (広場等) ・こたつ  (区民交流室) ・大そうじ、部活動紹介イベント  (施設全体) 32ページ 通年 ・コンサート、映画、舞台鑑賞会、ミュージカルワークショップ  (区民会館) ・バンド練習、ダンス練習  (練習室) ・音楽祭、演劇祭、エンタメ+食  (区民会館、広場、ピロティ) ・商店街と連携したお祭り、フリーマーケット、世田谷の地産品販売、キッチンカー、ストリートピアノ、職員に何でも相談  (広場・ピロティ) ・映画や展示+交流会、イベント企画会議、友達をつくる場、憧れのお仕事ワークショップ、学生や海外の方との交流  (区民交流スペース) ・料理などの教室、オトナ食堂  (区民交流室) ・ガーデニング講座、自然体験、ベンチ等でくつろぐ  (屋上庭園) ・1日10人と話す場、体を動かす場、居場所カフェ、子ども若者企画イベント ・個人と団体のマッチング  (施設どこでも) ・商店街連携イベント、クーポン付きマップ、寺院めぐり  (施設外) 第2回 広場の日常 ・ちょっとしたパフォーマンスが日常的に表現できる場 ・季節に合わせ、パラソルの設置や、夜のライトアップなど ・日陰のベンチで休憩できる場所、フラワーガーデンを育てるためのプランターの設置 ・水遊び、雪遊びをするために、小さな子どもが危険なく集える場 ・電源コンセントを設置してキッチンカーでランチを提供したり、学校帰りに寄れたりするカフェ 広場の非日常 ・いろんなジャンルの音楽鑑賞会で、椅子は区民交流スペースから借りてくる ・リサイクル市、古着バザーはノウハウを得るために事業者と連携 ・アニメ、eスポーツ関連のパブリックビューイングやイベント ・盆踊り大会など夜でもイベントが開催できるしくみ ・天気の悪い日でも、暑い日、寒い日でも集まれるイベントと設備 ・月に1回集まる機会を持ち、交流の場とする。友達を連れて来てもらう、外国から来た人を招待するなど。 33ページ 区民交流スペースの日常 ・親子連れが休憩、食事、授乳、交流ができる ・誰でも自由な時間でふらっと立ち寄れる ・クッション性がある、転んでも大丈夫な床など、子どもが安心して遊べるスペース ・友達と遊べる、泊まれる設備 ・音楽が常に流れており、机や椅子(大・小・形も様々)、ふかふかのソファーやクッションがある。 ・強いWi-Fiが必要 ・カフェのような勉強・交流ができるような場所となるよう、飲食の自販機を設置 ・来る人をやさしく案内する人が重要 区民交流スペースの非日常 ・広場も使って、子ども主体のマルシェや縁日 ・朝市、食べ物のフェスティバル、バザー ・演奏会、のど自慢大会、映画上映会などステージで発表するイベントのための、音響設備や撮影機材、そして人材 ・映画上映会やミニゲームショウを開催するため、スクリーン(特大のもの、仕切りにもなるものなど)やくつろげる椅子の設置 ・バザーや朝市は、区の所管課や地元農家と連携する ・市民団体等の発表利用の際に、広報支援が受けられる 第3回 あなたは区民利用施設にどのように関わっていきたいか ・NPO法人を立ち上げて関わっていく(施設利用の取りまとめや運営) ・利用者と区の間の調整を支援するハブとして活動したい ・市民と協働できるシステムを構築する時に、障害のある方の参加の仕組みを一緒に考えたい ・区内学校の学生バンドによる音楽祭を企画したい 区民参加を促進するには、どのような仕組みがあったら良いか ・コーディネーター役(区とも調整できる人)がいると良い ・誰にでもわかるように伝える仕組みをつくる ・花に詳しい人が、花を植えるときにサポートしてくれる ・なるべく若い人(小・中学生、高校生、大学生)を参加者に入れる 34ページ 令和7年度のグランドオープン前に取り組んでおくことはあるか ・実行委員を募り、目的や内容を検討する ・利用者が見られるように、グランドオープンまでに試行した企画・事例をまとめて公開する ・近隣の中学、高校で、この施設で何ができるのか、具体的に説明する ・区内の中学、高校、大学、NPOにプレオープン企画をコンペで行い、それを学生自ら発信 35ページ 5 区政モニターアンケート「本庁舎等整備に係る区民利用施設の利用について」 (1)調査概要 ①調査の目的  区では、世田谷四丁目の本庁舎等(本庁舎、世田谷総合支所、世田谷区民会館)において、令和3年7月より、本庁舎等整備工事を行っています。新しい本庁舎等は「区民自治と協働・交流の拠点としての庁舎」を実現するために、幅広い区民がふれあい、交流できる場所である、世田谷区民会館、区民交流スペース、広場等の様々な区民利用施設が整備されるため令和4年度から区民利用施設を総合的かつ効果的・効率的に運営するための総合運営計画の策定を進めています。  新しい本庁舎等における区民利用施設の利用に関するご意見や、区民交流に関する意識へのご意見をいただき、総合運営計画の検討資料とするため、区政モニターアンケートを実施しました。 ②調査設計 ア 調査対象  第19期区政モニター イ 対象数   192人 ウ 調査方法  郵送配布、郵送回収法及びEメールによる送受信 エ 調査期間  令和4年11月16日から11月30日 オ 有効回答数 180人(回収率93.8%) 36ページ 標本構成の図を掲載しています。 37ページ (2)調査結果 ①問1  本庁舎等整備工事が行われているエリアは、現在、行政の全区的な統括を担う機能を有する本庁舎と、世田谷地域の行政拠点である世田谷総合支所、イベントの場として区民自治・交流を育んできた世田谷区民会館や広場などから構成されています。これまでどういった目的で本庁舎や世田谷区民会館を訪れたことがありますか。(○はいくつでも) 調査結果  本庁舎や世田谷区民会館について、これまでどのような目的で訪れたことがあるか聞いたところ、「住民票や国民健康保険、国民年金、税金などの行政手続き」(68.9%)が7割近くと最も高い。次いで「区民まつりなどのイベントやフェスタなど」(27.2%)が3割近くとなっている。 38ページ ②問2  本庁舎等整備においては「区民自治と協働・交流の拠点としての庁舎」を実現するために、幅広い区民がふれあい、交流できる場所である、世田谷区民会館、区民交流スペース、広場、屋上庭園等の様々な「区民利用施設」(※1)の整備と、それらを総合的かつ効果的・効率的に運営するための総合運営計画の策定を進めています。「区民自治と協働・交流」を促進する施設をめざすため、区民利用施設の運営においてどのような施策を重視してほしいと考えますか。 (○はいくつでも) 調査結果グラフ ※1  本アンケートにおける、「区民利用施設」とは、新しい本庁舎等における次の施設を指します。 ・東棟1階の庁舎ロビーと併設する区民交流スペース(区民自治と協働、交流の拠点として、区民が交流し、世代やテーマを超えて活動する人々が活用できるオープンスペース) ・東棟と西棟の2階に5部屋設けられる区民交流室(打ち合わせなどに使用可能な部屋) ・東棟6階の屋上庭園 ・中央の広場 ・世田谷区民会館の各施設(ホールの他に、地下1階に集会室、練習室、1階にエントランスホール、2階にラウンジが併設される)。 調査結果グラフ 39ページ 調査結果  区民利用施設の運営においてどのような施策を重視してほしいと考えるか聞いたところ、「公開講座など区内大学と連携した施設利用の機会を増やす」(56.1%)が5割半ばで最も高い。以下「世田谷区民会館を多様な文化・芸術の拠点施設として活用する」(52.2%)、「気軽に区民同士の交流に参加することのできる機会を増やす」(46.7%)などと続く。 40ページ ③問3  新しい本庁舎等における区民利用施設の中には、現庁舎には無かった機能を持つ施設として、固定した間仕切りを設けない開けた空間の区民交流スペースや、区民利用が可能な会議室である区民交流室、日陰棚や芝生広場のある屋上庭園が整備されます。また、広く明るいイベント・憩いの場としての広場や、機能を向上させた世田谷区民会館ホールは引き続き使用することができます。新しい本庁舎等における区民利用施設は、利用する側にとって、何が重要だと考えますか。 (○はいくつでも) 調査結果グラフ 調査結果  区民利用施設は、利用する側にとって何が重要だと考えるか聞いたところ、「休憩や飲食、打ち合わせ、談話など、自由に過ごせる空間であること」(63.9%)が6割を超え最も高い。次いで、「休息や交流のできる家具(ベンチなど)やスペースが多いこと」(56.1%)となっている。 41ページ ④問4 新しい本庁舎等における区民利用施設で行われるイベントについて、参加者として、どのようなテーマの事業に参加したいと思いますか。(○はいくつでも)