世田谷区玉川総合支所庁舎・区民会館改築基本構想(素案)(概要版) T.はじめに 玉川総合支所第1庁舎ならびに区民会館は、老朽化(昭和42 年竣工)、支所庁舎(機能)の分散、災害対策機能やバリアフ リー、二酸化炭素排出量削減といった観点から様々な課題があ る。平成25年10月に設置された世田谷区玉川総合支所庁舎 等整備検討委員会は、平成26年2月庁舎等を利用する区民へ の聞き取り調査の意見などを踏まえ、新たな庁舎等の基本的な 考え方として、基本構想の素案をまとめた。 U.玉川総合支所庁舎および区民会館の位置と周辺環境の整理 公共交通機関(東急大井町線等々力駅、循環バス停留所など) からのアクセスに恵まれているものの、周囲の道路は、歩行者 と車両の通行が混在している。庁舎等の敷地内を貫く通路は、 駅への安全な歩行者動線であると同時に、地域の交流スペース として、まちの賑わいを演出している。 V.新庁舎等建設の考え方 「区民にとって快適な行政サービスを提供し、安全で安心な区 民生活を守る防災拠点としての玉川総合支所庁舎・区民会館」 を基本理念として建設を推進する。 <基本方針1>災害時対応機能の強化 被災情報の収集や調達物資の搬出入など被災した区民等への支 援を的確かつスピーディに行う、玉川地域の安全・安心の核と なる庁舎等を目指す。 ●災害に強い構造計画、非常用発電、可動席による調達物資集 配用平土間のホール、給排水・防災用備蓄など <基本方針2>ユニバーサルデザインの推進 世田谷区ユニバーサルデザイン推進条例に基づき、すべての人 が便利で心地よく利用できる庁舎等を目指す。 ●わかりやすいサイン、ホール客席の安全性向上、バリアフリ ー化(通路、エレベーター、多機能トイレなど) <基本方針3>環境共生の推進 世田谷区公共施設省エネ指針に基づき、二酸化炭素の排出量を 削減するとともに、周辺の街並みや新庁舎等の規模、機能等と の総合的な調和を図りながら環境の保全に配慮する。 ●長寿命・高効率機器、エネルギーのスマート化、自然エネル ギー、太陽光パネル、緑化など <基本方針4>まちの賑わい コミュニティ広場や区民会館ホール・集会室などを整備し、地 域活動団体等のイベントの開催や地域の情報発信拠点などの機 能を確保するとともに、憩いの場、ゆとりのある歩行者空間の 確保を図る。 ●コミュニティ広場、地域情報の発進拠点、喫茶コーナー、ゆ とりある歩行者空間など W.庁舎等の規模 <施設の配置> 玉川総合支所、区民会館(ホール 300〜400席)、広場・パサー ジュ(歩行者用通路などの通り抜け空間)の大きく3つの機能 を中心に検討する。また自走式駐車場を地下に 配置し、地上部分にゆとりある歩行者動線を確保する。 なお、庁舎の集約やバリアフリー機能の向上、災害時対応 機能の強化等を図るため、隣地を取得して庁舎敷地の拡張を 図る。 <所要室> 所要室の規模は地方債起債基準(平成3年度地方債の手引き より)に基づき算定。 総合支所約 7,200u  区民会館約 2,000u 駐車場など約 1,800u 合計約11,000u X.整備スケジュール(予定) 平成26年  5月新庁舎等の基本構想素案  7月から基本構想素案住民説明会  12月基本構想策定 平成27年度 新庁舎等の基本設計 平成28年度 新庁舎等の実施設計、仮庁舎へ移転 平成29年度 現庁舎等解体、新庁舎等建設着工 平成30年度 新庁舎等竣工、仮庁舎から移転 平成31年度 新庁舎等において業務開始