タウンミーティング 意見交換概要(発言順に掲載) 【世田谷地域】 発言者16人 1 意見・提案 ・世田谷区にはいろいろなイベントや催し物があるが、障害者や高齢者で参加が困難な方が多い。参加しやすいように、どうしたら参加できるか考えてほしい。 回答 ・世田谷区の場合、南北交通が不便なので、コミュニティバスなど、より身近な移動手段ということについて区としても受けとめ、考える。 2 意見・提案 ・震災後の買物難民やエネルギー難民、防災無線の放送が聞こえない情報難民、カタカナ用語がわからないカタカナ難民、以上、3つの難民がいないようにお願いしたい。 回答 ・特に、エネルギー難民、情報難民は非常に大きな問題だと思う。防災無線については電話で内容を確認できるよう改善をした。日本語でなるべくわかりやすく表記するというのはそのとおりである。 3 意見・提案 ・我々が技術を開発してきたように、もう一度そういう社会をつくらなければならない。そのためには、若い人がもっとがんばらなければならない。 回答 ・これからの社会について、審議会での議論や区民参加における声を集大成したのが基本構想(素案)である。物足りない部分、言及が足りないなど具体的に指摘していただけると生かしやすい。 4 意見・提案 ・基礎自治体として90万人は大き過ぎる。区をさらに分化する話を都や国から言われるのではなく、地域の人が考えていけば実現しやすくなるのではないか。 回答 ・審議会でも、住民参加で地域ごとに基本構想や基本計画を検証するべきという意見があった。世田谷区は地域行政制度として5地域に総合支所を置いており、出張所、まちづくりセンターを地域の一番身近な行政機関としている。地区情報連絡会というものを進めていこうとしている。 5 意見・提案 ・余り使わない日本語は使わないほうがよい。包摂という言葉を見守りという言葉にすればよいのではないか。 ・基本構想に区の組織、職員、働き方、財政といった言葉が直接的に入っていないのはなぜか。 ・地域計画の将来像が空白となっている。9月までには数値化した目標を入れてもらいたい。 ・話し合いを一番大切にしたい。 回答 ・カタカナ用語や包摂の言い換えについては、ご意見として受けとめる。 ・基本構想(素案)の「実現に向けて」において、区の体制や区の役割について大きな考え方を示している。20年の目標ということで抽象的な表現となっているが、具体化は今後の計画で示していく。 ・地域計画の将来像は、基本計画の分野別の詳細が明らかになる秋までには示していく予定である。 6 意見・提案 ・基本構想は、具体的にどのようになっていくのか見えないと、紙にきれいに書いてあって終わってしまうのではないか。例えば、震災に対応する大きなプロジェクトなどの部署をつくって、違う部署から同じことが発信されないように、横の連携が取れているようにしてほしい。 回答 ・防災については、地域行政制度の中で、特にまちづくりセンターの防災機能を充実させた。今後は、地区情報連絡会というものを進めていこうとしており、同じテーマで繰り返し会議がなされることがないように工夫していきたい。 7 意見・提案 ・住民参加、区民参加ということが、実行計画、地域計画にしっかり根づくような仕組みを仕掛けてほしい。 回答 ・今後、超高齢化社会の人口構成比に合わせた行政需要に応える必要がある。しかし、行政が全てを担うのではなく、住民参加で運営する世田谷型の福祉や地域コミュニティによる公共サービスをつくっていこうと考えている。住民参加が、ただ参加するということではなく、区民の皆さんが主人公になってコミュニティを形成していく条件づくり、後押しを区が行っていきたい。 8 意見・提案 ・基本構想に健康、福祉は書いてあるが、医療が完全に抜けている。 ・世田谷区の財政を豊かにするために高額所得者を増やすとか、成城学園前駅と品川駅を結ぶモノレールをつくるなど、戦略的な政策が必要ではないか。 回答 ・医療については、健康づくりや何かあった時の医療、福祉サービスが連携して支えるということが必要であるという議論はあったが、簡潔な言葉で書こうということでこのような表現になっている。基本計画では大切な柱になると思っている。 ・品川駅へのモノレールという言葉はないが、子ども若者を尊重するということも一つの戦略的な方向性であると思う。子育て世代が増えることで行政需要も増すが、やがてその子どもが成長することを考えていくと歓迎したい。 9 意見・提案 ・九つのビジョンは、当たり前のことしか書いておらず、世田谷区のオリジナリティが出るようにしていただきたい。 ・教育について触れられていない。また、地方分権にも言及してほしい。 ・「環境に配慮したまちをつくる」とあるが、配慮という言葉はすごく曖昧で人任せな感じがするので、「環境を優先したまちづくり」のように工夫していただきたい。 回答 ・それほどとがった言葉の表現はないかもしれないが、この20年間、世田谷区をどういう方向に持っていこうとしているのかという、一つの方向は出している。 ・教育について言及が少ないという意見は、シンポジウムでもいただいているので考えていく。地方分権、地域主権についてもしっかり言っていきたい。基本計画にも書き込んでいきたい。 10 意見・提案 ・三軒茶屋が丁目によって、太子堂地区と若林地区にわかれてしまうため、町会活動に非常に苦労し、まちづくり協議会もわかれてしまいロスが多く、意思疎通に欠ける面も出てくる。地域の組織のあり方がどうあるべきかを考えていただきたい。 ・出張所、まちづくりセンターに手厚く人員を配置していただきたい。 回答 ・地域計画をスタートさせることを考えると、地区が分かれてしまっている問題は、町会の役員の方だけではなく、町会全体として、また支所とも意見交換をして、解決策を見出せればよいと思う。 ・出張所、まちづくりセンターは、防災が役割として入ってきて、これからの課題としては身近な福祉についてあんしんすこやかセンターも入っているので、例えば社会福祉協議会などと連携し、地域の中でよくわかっている情報ステーションになっていくことを目指して、より充実していきたい。 11 意見・提案 ・教育、高齢者、身体障害者、病者といった弱者に対する考え方が全体の色調として弱いのではないか。 ・基本構想と基本計画がどのように連動していくのかわからない。 回答 ・基本構想の文章を短く表現するためにコンパクトにした。結果として教育、高齢者、障害者などについて言及されていないと受け止められるのは意図とは違うので、工夫をしていく。 ・基本構想審議会で基本構想は20年を期間とすると検討いただき、具体的な行政計画を基本計画として、基本構想を前後10年ずつに分けた、基本構想の前半10年間を計画期間として定めることにした。しかし、10年間というと変動要素があるので、3年、4年を計画期間とした実施計画というものがある。 12 意見・提案 ・基本計画の実現の方策に、「区庁舎の計画的な改築、改修などを進めます」とあるが、もう決定しているのか。区民会館、区庁舎の歴史的価値や文化的価値も含めた部分で基本構想に入れて公共建築のあり方を考えていただきたい。 回答 ・区内には700を超える公共施設があり、さまざまな専門家を集めた会議で更新のあり方を検討している。新築だけでなく、建物の躯体を生かして中身を作り変える手法などを学校改築で一部始めようとしている。これらを踏まえ、区庁舎のあり方の検討に入っていくところであり、区民の皆さんの声も聞いていくつもりである。 13 意見・提案 ・町会の加入率が5割を切る中で、町会だけでは区民の意を汲み取ったものになっていくのか不安になる。町会だけではなく、地域の中に入って見えない人たちを一緒にすくいあげていく活動というものも考えられるのではないか。 回答 ・町会・自治会だけでなく、企業や学校、NPOや活動グループとのネットワークがあれば災害時に機能する。そういうものを地区情報連絡会としてまちづくりセンターごとに立ち上げようとしている。また、もう少し若い方が町会・自治会に加入するなど、運営を活動的にするようなことを後押しすることも考えている。 14 意見・提案 ・世田谷区は、高層住宅についてどう考えているのか。 ・基本構想シンポジウムで宮台真司氏が言った、お任せ民主主義はだめだと、また、人の幸せを願わない人には幸せはこない、浅ましい人はだめだということをおっしゃたことに感激した。そのようなことを基本に経済が縮小していく時代を生きていかなければならない。 回答 ・10数年ほど前に、大規模な跡地がかなりマンション化されるということで、議論の末、45メートルを上限とした高さ制限を設けた。今後、都市整備方針を改定しようと考えており、その中で地区の状況を見ながら、きめ細かな高さ制限が必要であれば、高さのあり方も含めて検討していきたい。 ・基本構想では秩序ある開発という言い方になっているが、住宅地のバランスあるいは商業地として比較的高層の建物が集まるところなど、メリハリをつけていかなければならないと考えている。 15 意見・提案 ・プレーパークができたころのように、昔は世田谷区はわんぱくでもいい、たくましく育ってほしいといった乗りがあった気がする。 ・インターネット生放送の活用を検討してほしい。 回答 ・世田谷区も区長記者会見を生放送で配信するようになった。そのような新しい技術基盤が出来る中で、若い人達が、仕事の意義を、利益を第一に追求するというより、社会的に必要なものとして捉えていける基盤を作っていきたい。 16 意見・提案 ・うつ病のプログラムを続けていただきたい。うつ病を診てくれるよい医者のマップをつくっていただきたい。 回答 ・精神科のマップについては、知り合いの精神科医に相談しておきたいと思う。 【砧地域】 発言者17人 1 意見・提案 ・宇奈根は交通の便が悪い。公の施設も少ない。 回答 ・さまざまな設備や、人が人を支える仕組みも含めて、ご指摘として受け止めさせていただく。 2 意見・提案 ・区長は基本構想は憲法のようなものといわれたが、一番核心と感じる部分はどこか。 ・基本構想審議会の答申では、基本構想と基本計画大綱がセットになっていた。今回のパブリックコメントでは、基本計画は検討状況となっているのはなぜか。 回答 ・統治権力が拘束されることが立憲主義の基礎だと思う。一番気になる点は区民参加であるが、概念は幅広く、区民に来ていただくのは初歩の初歩だと思う。審議会ではいわゆる住民会議と代議制民主主義の中での議会とが互いに刺激しあう仕組みや、定期的に区民参加で基本構想を検証する仕組みなどのご意見をいただいており、一番重く受け止めている。 ・基本計画大綱として出してはいないが、基本計画(検討状況)は大綱を生かして、分野別計画や地域計画を入れたものである。これを区側としてどのように基本計画にするかということは、秋に改めてパブリックコメントを予定している。 3 意見・提案 ・15年前、学校の図書館マニュアルというものをつくったが、現在は15年前と状況は全く変わっていない。なぜ15年たっても具現化していないのか、どこに問題点があるのか。 回答 ・学校図書館を地域に開くことが大事だろうと考えているが、地域に開くよう設計していなかった。ご意見は教育ビジョン改定の参考にもさせていただく。 4 意見・提案 ・保存樹木はどんどん伐採され、みどりはどんどん減っていく傾向にあるため、「環境に配慮したまちをつくる」は「環境に重視した」か「環境を優先した」にしてほしい。基本計画の分野別のところにみどりの字が入っていないのはなぜか。また、みどりを買うための基金としてふるさと納税制度の活用はできないのか。 ・「災害に強く、復元力を持つまちをつくる」を、住民に対してだけではなく、区側も積極的に取り組んでほしい。各避難所と各出張所に防災担当の係長を置いたが、彼らを区の職員住宅に住まわせ、区内在住の職員を増やしてほしい。 ・「ひとりでも多くの区民が区政や公の活動に参加できるようにする」は、私もそのようなつもりで活動しているので、区側も同じ気持ちで取り組んでほしい。 回答 ・区のおしらせには詳しく書いていないが、みどり政策については、分野別計画の都市づくりの中に、書かれていく。 ・ふるさと納税制度に取り組んではどうか、防災担当者を区内に居住させる体制を作って欲しい、また、区民参加について区が自ら努力してほしいということは、ご指摘として受けとめさせていただく。 5 意見・提案 ・基本構想では区民参加といいながら、九つのビジョンの中できちんと書いていない。タウンミーティングでは、区民が意見を言えるのは2分半しかない。地域別に自分たちのまちについて徹底的に討論させてほしい。 ・九つのビジョンは、他の区でも通じる言葉だ。具体的に世田谷区をどのような区にしていくのか一つもうたわれていない。今抱えている問題、二子玉川、下北沢、京王線の立体化事業、大きなプロジェクトでの住民の苦労を、この20年間でどのように行政は変えていくのか見えない。 回答 ・たくさんの方からご意見をいただきたいので3分としているが、今後ご要望があれば、支所長のもとで砧地域の中でさらに話し合っていただきたい。 ・基本構想(素案)は、基本構想審議会において、さまざまな区民参加や議論を経て文章化された答申の内容をそのまま素案にしており、世田谷区の特色など具体的なご意見をいただきたい。 6 意見・提案 ・防災対策や洪水対策をしなくてもよいまちにすればよい。家で仕事をして、通勤時間やエネルギーの無駄を省けばよい。 回答 ・ご意見として受けとめさせていただく。 7 意見・提案 ・福祉避難所を開設してほしい。 回答 ・地域防災計画をまとめる際に、女性の視点から着替えスペースや授乳スペースなどについて加えていった。福祉避難所についても基本計画の中で議論をして位置づけていく。 ・地域防災計画の中では、要介護の高齢者や障害者の避難所として福祉施設等と協定を結んでいる。子どもや乳飲み子を抱えたお母さんが避難所にきた場合など、一つの避難所で細かい対応ができるように支所としても協力していきたい。実現する条件があると思うので、支所を含めて出張所やまちづくりセンター、避難所運営に当たられる方とそれぞれの場所の特徴を踏まえたうえで議論して進めていきたい。 8 意見・提案 ・住民参加、市民自治を20年後もさらに進んだ形で次の世代に引き継いでいくためには、形あるものとしてしっかり残し、次の世代にそれを目指してもらえるものとして担保していくことが大事ではないか。住民参加が盛り込まれている風景づくり条例など、行政の根幹をなすような上位の条例として扱われていくべきではないか。 回答 ・住民参加、住民自治モデルケースとして次に残していけるようなものを、見える化し、雛形としてしっかりと伝えていくことについて、また、風景づくり条例などの区民参加の条例が上位に位置づいていない、ということについて、みどりを残す風景を次世代に引き継いでいくという意味でも重要なご意見だと受け止めさせていただく。 9 意見・提案 ・スタンドパイプを区道や公園に設置してほしい。 ・統合後の希望丘中の跡地には、建物をそのまま残し、災害時に使える建物にしておいてほしい。 回答 ・砧地域は狭隘道路が含まれている地域で、公園などの空間、空地は防災上も重要な役割を果たすと思っている。砧総合支所として、スタンドパイプ設置に対して協力できるよう検討を進めて実現できるように努力をしていきたい。 10 意見・提案 ・真の区民参加をどのように考えるのか。包摂というのは、区とそこに住んでいる区民が一体となって相当進んだ同意があった上で区政が行われることではないのか。 ・区民と一体となってつくる基本計画策定のプロセスを実現してもらいたい。 回答 ・タウンミーティングのようなものを常時行うことはできないかと考えているが、区の職員もどんどん多忙になっている。行政主体ではなく区民が中心となり、総合支所と連携しながら地域運営をしていく場をつくることは、これからの世田谷区にとって必要だと思う。社会的に弱い立場にある人、声に出せない人の声を、ひとつにまとまって包み込んでいくような、地域の中で根付いた福祉の形が社会的包摂だと受け止めている。 11 意見・提案 ・自治会に新しく会員になる人が少ない。自治会のお誘いという冊子を転入者に紹介していただきたい。まちづくりセンターで自治会員や地域の町内会のバックアップをしていただきたい。 回答 ・転入者や若い人たちに町会・自治会の活動に入ってほしいと思う。町会・自治会に強制ではなく自主的に加入していただき、活性化していくことを目指して区として支援できたらと検討している。ご意見を伺いながら取組みをしていきたい。 12 意見・提案 ・希望丘中学校の跡地に建物をそのまま残して、希望丘小の建てかえ時に活用したり、産後ケアセンターをつくったり、青少年のための施設を入れるというのはどうか。 ・小学校図書は、バーコードが貼られているが端末が来ていないため、在庫がわからない状況である。改善してほしい。 回答 ・希望丘中学校跡地については、さまざまな要望があり、話し合いも行われている。災害の拠点でもあり、校舎を残してほしいという要望が多いが、安全性、耐久性について、あるいは修繕修復について研究している。 ・学校図書のバーコードについては、教育委員会に伝えていく。 13 意見・提案 ・若者支援に地域で取り組めるような施設が必要ではないか。 回答 ・20代、30代、40代は自殺を含めて課題が多く、基本計画では若者としての範囲を40歳未満ぐらいまで大きくとらえて入れていく想定である。若者支援の担当部署をつくって取組みを始めている段階であり、今後も力を入れていきたい。 14 意見・提案 ・20代、30代、40代は自殺を含めて課題が多く、基本計画では若者としての範囲を40歳未満ぐらいまで大きくとらえて入れていく想定である。若者支援の担当部署をつくって取組みを始めている段階であり、今後も力を入れていきたい。 回答 ・学校売却の事例は大阪の方で聞いたことがあるが、跡地に大きなマンションができてまた学校をつくることになった話もある。環八の外側、特に子どもが急増している地域に対してどのように手を打っていくのかということは、砧地域の大きな特色になると思う。 15 意見・提案 ・基本計画をつくっていくときには、具体的に住民参加を含めてつくっていただきたい。区の職員の住民参加への積極的関わりを推進してほしい。情報公開を積極的に見直してほしい。街づくり条例の中で、建築構想を公表し、周辺住民との合意形成を図っているが、ほしい情報がなかなか得られず、情報公開して取得しないと住民側が勉強できない場合がある。積極的に情報を公開して、条例のアピールもお願いしたい。 回答 ・情報公開は住民参加と両輪だと思う。基本構想では、区役所の若手職員50人が区民ワークショップや区民意見・提案発表会など、住民参加の取組みにかかわることができて良かったと感じている。こうした取組みを積み上げていくことが大事だと思うし、情報を開示し、話し合っていただいたことが本当に政策に反映していくのかどうかが一番大事なことだと思う。 16 意見・提案 ・タウンミーティングは、20年後どのようになっているのか、区として既に持っている資産をどのように活用するのか、その価値を最大化するためにどうしたらよいのかという議論のほうが、区民が今までの自分の事業なり経験に即して議論できるのではないか。タウンミーティングに区議会議員、区選出の都議会議員、国会議員はどのような形で参画しているのか。 回答 ・タウンミーティングは、開催時間を2時間として行っているが、もう少し踏み込んで議論を深める必要があるだろうという意見が出た。総合支所長と参加者の皆さんで、もう1回開催しようなどと相談をしていただきたいと思う。スタイルについても皆さんがもっと意見を出しやすく、そういうなかで地域計画をどうつくっていくか反映できたらと思っている。区議の方も傍聴されており、情報は議会にも提示している。 17 意見・提案 ・特別支援教育は平成19年度から施行されているが、個別指導計画も立てられていない状況であり、キャリア教育を受けられるような基盤をつくっていただきたい。また、地域の学校運営に関して、特別支援学級があるにもかかわらず、知的障害を持つ子の保護者が学校運営に参加できないのはなぜか。 回答 ・障害のあるお子さんについて、インクルーシブ教育、まさに包摂しながら学んでいくということが大事であるのに、特別支援教育が学校において整っていないというご指摘は、教育委員会にも言っていく。障害のあるお子さんの保護者は少数かもしれないが、だからこそ配慮の届いた学校運営が必要だと思うので、教育委員会にしっかり言っていく。 【烏山地域】 発言者11人 1 意見・提案 ・この10年で生け垣がブロック塀になったり、大木が伐採されたりしてみどりが減り、小鳥類が全然見られなくなった。生垣を増やすような助成やみどりを残す申し入れや協力によりみどりを保全できないか。 回答 ・緑化助成制度や、緑化を踏まえた地区街づくり計画の策定、緑化地域制度などを活用し、地域住民と相談しながらみどりを保全する取組みを進めていく。 2 意見・提案 ・案をつくるまでは区民の代表がつくって結構であるが、その後は出前講座のようにタウンミーティングのような会、町会単位とか小中学校単位の説明会など、同感、共感を呼ぶようなことをやってほしい。 回答 ・出前講座という観点はすばらしい。各地区にはそれぞれいろいろな会議体があるので、そのような会議体に出席して話をしていきたい。 3 意見・提案 ・京王線の駅前広場と付随する道路だが、この広場は必要なのか。また再検討できるのか。既存の商店街にどう影響が出るのか。 ・烏山区民センターは、住民主体の運動により広場と公共施設になった経緯がある。今回の駅前の広場についても、100年の大綱に立った計画になるよう、もっと広い層の意見を聞けるような集いを開いてもらいたい。 回答 ・駅前広場は、関係者との協議を続けながら、当初計画よりは少し小さなサイズで、しかも商店街の連続性、にぎわいを減殺しないようにということを考えて練り直した。 ・ハード系についても区民の声を聞きながら進める。駅周辺に楽しい街をつくっていくため、まちの意見が吸い上げられるように、改めて意見を聴いていく。 ・計画が出来上がった後も、検証が必要である。今日のような機会をまたつくっていきたいと考えている。 4 意見・提案 ・住民参加、住民が主体的にかかわる、住民が決めると言ってもその保障がないと何もならない。ただ意見を聞くという危惧を感じる。具体的な手立て、保障していく手立てを明らかにすべきである。 ・重点政策が何かというのはどこにも触れていない。 ・教育というのは住民参加にとって大事なもので、教育委員会というのは地域の教育を発展させる上で非常に大事な役割を持っているのに、そういう意味のことに触れていない。 ・子ども、若者はあるが、高齢者という表現がない。 回答 ・区民参加は、結論が決まっていて物事を決める部分がないような場では意味がない、というのはその通りである。職員を増やすのは困難。地域の公共サービスを区民が運営して雇用もつくりながら展開する、主体的に参加できるようなスタイルを築いていけたらよい。 ・基本計画の重点政策は、基本計画大綱に基づいて検討している。 ・現行の教育ビジョンでは、地域とともに子どもを育てる教育ということを第一の柱にして進めてきた。今後、区民のご意見をいただきながら、新たな教育ビジョンを、基本計画とあわせて策定していく予定である。 ・九つのビジョンの健康のところで、高齢者をしっかり表現するべきというお話は受け止める。 5 意見・提案 ・児童相談所に子どもを保護されているが、対応に納得がいかない。一般の声にも耳を傾けてほしい。 回答 ・個別にお話を伺う。 6 意見・提案 ・京王線の踏切は人、車、自転車の交通渋滞を招き、甲州街道は自転車でスピードを出す人がいて危険である。このような現状の問題点を一つずつ潰した上で基本構想はできるのではないか。 ・自治会の会合では、基本構想という議題もない。こういうことも連絡し広報し、意見交換をしたうえで基本構想をつくったらいい。 回答 ・京王線を高架方式、地下方式の併用とするという都市計画決定がなされて、踏切は解消されるが、時間は10年ほどかかる。京王電鉄に要望としてあげるとともに、放置自転車、自転車交通量増加の問題など、今後、烏山の地域計画の中でも少しでも触れていきたい。 7 意見・提案 ・地域ではPTAや児童館の幼児サークルのお母さんたちが活動をしている。また、町会は高齢化しており、若い住民や転入者の町会加入について努力している。地域では、高齢者、少子化、教育問題についてたくさんの層の方と話し合いできたらいいのではないか。 ・地域計画に、「地域の特性を踏まえ文章化」とあるが意味合いが分からない。後でタウンミーティングでPRするなど、そういう意味合いなのか。 回答 ・コミュニティをつなげていくために、震災への対応の中で、町会・自治会を中心にPTA、子育て中の世代、周辺の企業の寮、学校など大学などが地域で集まりをつくる取組みを、まちづくりセンターで始めていこうとしている。取組みを通して、検討していきたい。 ・地域計画に関しては、町会・自治会からの意見や、今までの活動の実績、現状、課題等も触れなければならないし、課題をどのように解決していくかということも、文章にしていくことが必要と考えている。 8 意見・提案 ・京王線を高架方式、地下方式の事業に併合して、千歳烏山駅にぜひ特急を止めていただくよう働きかけをしてほしい。 回答 ・特急は止まってほしいと思っているが、現在の都市計画の状況でいえば、急行線は地下となり千歳烏山には特急は止まらない。 9 意見・提案 ・都市計画決定されてしまった京王線連続立体交差事業を、完全地下化にするなど変更はまだ可能なのか。 回答 ・現在の段階では、都市計画決定がされ、このままいけば事業認可に進んで、在来線高架方式の連続立体交差ができるという状況である。 10 意見・提案 ・20年の構想ということで、地域も含めて多世代でユニバーサルな子どもの教育を進めていただきたい。烏山では若者の居場所ができて話題になっているが、多世代交流で優しい心を育み、これをぜひ教育の一つとして進めてもらいたい。 回答 ・インクルーシブ教育、障害のある子どもたちを周りの子どもたちが包み込む、そういう形で優しい心で育っていけるような学校や教育というものを教育委員会と一緒につくっていきたいと考えている。 11 意見・提案 ・障害者が地域で安心して自立して生活できるように支援するとなっているが、事業者のヘルパーも足りていないし、現実には支援体制は十分ではない。数が少ない者の意見も十分汲み上げていただきたい。 回答 ・障害者の方々が住みやすい地域をつくっていきたい。事業者のヘルパーも足りていない。事業者が世田谷で開設する意欲を持つような支援をしていきたいと考えている。 【玉川地域】 発言者14人 1 意見・提案 ・基本構想で「多様性を認め合い」と言っているが、ここで性的指向による差別を認めないというように書いてもらえると、性的指向を言いやすくなって、性的少数者が見えてくると思う。今アメリカでは同性婚も人権問題になっているが、これから20年先はそういうことになると思われる。 回答 ・「九つのビジョン」の最初にあげている多様性という言葉の中に、性的少数者、セクシャルマイノリティーの方のことも含まれている。今後、存在をしっかり包摂しながら地域づくりをしていき、計画などの中に位置付けていきたい。 2 意見・提案 ・今日は納豆の日。納豆のように粘り強く、納得のいくタウンミーティングになればよい。 回答 ・納得がいくタウンミーティングになればよいというご提言をいただいた。努力していきたい。 3 意見・提案 ・区長の信念はどういう考えでこれから進めていくのか。 ・民生委員が段々少なくなっていて、なり手がいない。役所の中で二、三年目の職員に民生委員がどういうものか実態を一緒に見てもらい、理解してもらって検討していただきたい。 回答 ・基本構想は簡単な言葉で書かれているが、具体的なことは基本計画などで実現していく。なるべく多くの方に参加をしていただき、多くの意見を取り入れてまとめあげていきたい。 ・社会福祉協議会、まちづくりセンター、あんしんすこやかセンターと連携しながら、防災についてどういう仕組みをつくれるのか検討している。計画の中に反映していきたい。 ・民生委員は、今回も欠員が10名から20名程度は出てくるのが実態ではないかと認識している。民生委員と相談して知恵を絞りながら、増えていく方向になればよい。 4 意見・提案 ・ビジョンにノーマライゼーションの考えを明確にしてあり、これはとてもいいと思っている。小学校を、障害のある子どもと普通の子どもが接するノーマライゼーションの場として焦点を当てていくのかということも表現していただけるとありがたい。 ・保育待機児童についても、今後、どのようによりよくしていくかということが、この文章を読むだけではちょっと読み取れない。20年のビジョンなので余り直近のことを言っても仕方ないかもしれないが。 回答 ・インクルーシブ教育ということで、障害のある子とない子が共に学びあうという国の動きも出てきている。区としても的確に対応していきたい。 ・保育待機児童は予測以上に多くなっている。極力早い段階での待機児の解消に向け、国家公務員の官舎、宿舎の跡地を活用しながら、一つでも多く整備していく。 5 意見・提案 ・20年先の世田谷区にしては、余りにも細かいことを考えている。20年先は、世界一とは言えなくても、住民にとっては日本一住みやすいまち、仕事をする人たちにとっては仕事をしやすいまち、それが大きな目標になる。それに対して具体的に何をどのように進めていくか。こういう考え方のもとに構想というのはつくらなければいけないのではないか。 ・タウンミーティングで意見を聞く場合にも、ほとんど来ているのは住民だと思うが、同時に仕事をしている人達、企業の代表者も来て一緒に考えていくことも必要ではないか。 ・細かい地区計画が出ているが、区としてゾーニングプランがしっかりできていれば、あるいはそれを皆さんと話し合ってつくられれば、また違った考え方での地区計画というものができてくるのではないか。 ・都のもとにある課税権の問題とか、地方主権を他の区と一緒になって、自分たちの考えに基づいて仕事ができるように、その財源も手当てができるように、20年というスパンを考え、そういう計画をしっかり持って、進める必要があるのではないか。 回答 ・地区計画、ゾーニングについて、20年前基本構想をつくる時に、地図をつくって5つの総合支所が地域の特色を出していこうということをやった。地域の実情も変わってきたので、もう一度、基本計画の中で課題として取り組んでいきたい。 ・課税自主権について、23区側からは配分について改めようと区長会等で東京都に意見をあげているが、話し合いは平行線のままである。しかし、90万規模の自治体でこのままであってはならないと、自治権拡充について基本構想を踏まえて行動できる計画をつくっていきたい。 6 意見・提案 ・平成元年に尾山台駅周辺地区市街地総合再生計画ができたが、まちは一向に変わっていない。等々力周辺に空き地があるとまちは汚れる。駅はまちの顔だとも言われている。それも考えていただきたい。 ・二子玉川の風問題。最初にけがをされた方に我々はお見舞いをしたが、行政は全然動かなかった。今、学識を4人有償であてているが、そういうことをする以前に、工業学校もあるのだし、勉強の種をまいてみたらどうだという話もした。案が出てくるだけで、それ以降何も出てこない。このコストは世田谷区のコスト、我々の税金。これは必ず東急から裁判を起こしてでも回収すべき。 回答 ・尾山台駅周辺は、建物の更新やショッピングプロムナード等、商店街の活性化を含めて取り組んできた。尾山台駅周辺、等々力も含め、今後のまちづくりをさらにどのように進めていくのか、引き続き取り組んでいく。 ・二子玉川再開発により大変強い風が発生するとご指摘いただき、いくつかの対策を事業者に取り組んでもらった。根本的な原因を究明するために、専門家を入れた会議では、現地の観測をして対策を考えるべきだとの指摘を受けている。現地の観測結果を踏まえ、専門家の意見をいただきながら取組みを進め、事業者で行うべきことは当然お願いしていく。 7 意見・提案 ・もっとアトラクティブなプレゼンテーションをやり、中身をきちんとつくることが必要である。そして、若い人に参加してもらえるような区にしましょう、それは行政の責任である。 ・これから20年ものすごく発達する。恐らく3Dの眼鏡をつけて家の中でミーティングをやっている。発達したものを我々が取り入れるというのは、電子行政でやること。区長は人が足りないと言ったが、ロボット、コンピューターを使えばいい。そういう社会になるような形で我々は議論して、いろんな人を取り込んでいく。 ・若い人たちのために本当は一番大切なのは財政。だがお金がないのだから、知恵だけを使って、知恵でやっていただきたい。 回答 ・若い人を呼べるような会でなければならない、もっともな指摘である。中高校生と基本構想について語り合うことを2回行った。その中で放課後お金を使わずに集まれる居場所がほしいとの意見があった。その意見を参考に、烏山駅前に中高生の居場所を期限付きでスタートさせた。 ・いろいろな年代の方がバランスよく参加していただけることが大切であると考えている。基本構想審議会は、区民意見・提案発表会では大学生に呼びかけて、大学生のグループが何グループか参加してくれた。また、小中学生に、20年後の世田谷という題名で作文やポスターを書いてもらうことも実施した。 ・基本構想審議会では、区として初めて審議会の様子を撮影した動画をインターネットで配信した。基本構想シンポジウムのチラシをPTAを通じて配布するなど、若い世代に参加していただけるような取組みは行ってきた。よいアイデアがあればアドバイスいただきたい。 8 意見・提案 ・基本構想の素案については、訂正、修正、それから基本的に変えていく、加えていく、あるいは不足の部分は補うということがあるのかどうなのか。 ・区長としての見解、姿勢はどうなのか。 ・世田谷区は県並みの人口で、適正規模の区政運営はできない。だから先進的な地域行政制度をつくった。これは非常に優秀だが時代やニーズが変わっていく。玉川区政をつくろうという動きがあったほど玉川地域は熱意のある住民が多い。もっと地域の声を聞いて、玉川地域のまちづくりについて出していくべき。 ・よい学校はよい地域をつくる、よい地域はよいまちをつくる。この姿勢、地域とともに子どもを育てることを考えていく教育を実践してほしい。それには教職員を増やしてほしい。 回答 ・基本構想審議会の1年半かけて、あわせて31回開催してまとめていただいたことを尊重し、素案としてそのままの内容で出している。しかし、一字一句変えないということではなく、今後、区民の皆さんのご意見を伺いながら、わかりやすい表現に直したり、誤解を与えるような部分があれば正していく。 ・地域行政制度は、平成3年にスタートして、その時々の社会状況に合わせ見直してきた。さらなる社会状況の変化や東日本大震災を経験し、改めてコミュニティを大切にしていく、そのための行政の運営や展開の仕方はどうあるべきかを検討している。今回の基本構想・基本計画を着実に実現するような行政の仕組みにしていきたいと考えている。 9 意見・提案 ・実現に向けての文言の中の検証は必ずやっていくと区長も発言したが、チェック機関というのがないと、夢のような計画になる。実現されなくては、タウンミーティングも意見も何にもならなかったということで、期待できなくなる。この検証の具体的な形を教えてほしい。 回答 ・基本構想審議会の議論の中では、区民自らが参加する形で評価、チェックをするという趣旨であったと理解している。どのような形で行うのか、どのように評価する人を選ぶのか、まだ定まっていないが、これから検討して具体的にしていく。 10 意見・提案 ・留意すべき基本事項というのはどれも大切なものであることは間違いない。安全だとか安心、あるいはにぎやかさだとか住みやすさ、そういう抽象的な言葉が本当に実現するのかという疑問を感じざるを得ない。実現されるような担保を基本構想の中でも考えていくべきではないかと思う。 ・地域計画における、二子玉川という地域はにぎわいのある場所であるべきだという指針は一面正しいし、そのため便利な生活をしているのも事実だが、一方で、もう少し公共性の高い空間もつくってほしい。商業的な空間が増えているのではないか。烏山の中高生の居場所のような取組みも、是非実現してほしい。いろんな人のニーズに応えるようなものをつくっていただきたい。 ・若い人、いろんな世代の人が参加する機会というものを是非設けていただきたい。基本構想であるとか、事業計画、実施計画に反映されるようなプロセスを明確につくってほしい。 回答 ・二子玉川は再開発により商業だけではなく、ビジネス拠点的なことも考えられるようになってきており、公共性や公益性について区の側でも議論をしてきたし、区民の声も聞いてきた。公共性、公益性がある仕掛け、スペースとして二子玉川公園を整備した。 ・参加の機会については、玉川地域の区行政を代表している支所長にご提案・ご相談いただきたい。 11 意見・提案 ・1月12日の意見提案発表会は楽しく効果的だったと思うが、それ以前に約60名の方が作文を提出した時期があり、機会があれば、そういう方たちの意見も聞かせていただきたかった。 ・無作為抽選で1,000名にお知らせしたとのことだが、ふだん何も考えていない方に突然どうだと聞いても意見は出ないと思う。やはり、ふだんから意見のある方に意見を聞くような形がいいのではないか。 ・区民参加だと行政に区民が参加する形なので、区民主体ではないようだ。これからの基本計画も、住民の意見を参加ではなく、一緒につくっていく手法で進めていただきたい。 ・学校や病院の跡地が高層マンションになることが多く、その時に大きな木が切られてしまい残念である。みどり33といういい表題があるので、20年後は是非、みどり50とかみどり60という具体的な数字を出して欲しかった。世田谷区はみずとみどりと歴史のまちなのに、どの自治体でも使えるような基本構想になってしまい、残念に思う。 ・住むところで働くという話があるが、空き地があるので、まずは区の職員がそちらに住んだらどうか。 回答 ・基本構想審議会の区民委員公募作文は、募集する時に、その後公開するということにはしていない。 ・参加の機会については、玉川地域の区行政を代表している支所長にご提案・ご相談いただきたい。 ・無作為抽出で選ばれた方は、言いたいことがないというのは全く逆であった。20代から70代までの幅広い年代の方が集まり、大変活発な意見が交わされた。本当によく考えている方が多いと感じ、大変刺激を受けた。 12 意見・提案 ・新BOPは、教育委員会と子ども部との二本立てで、区の職員と区の職員ではない立場の人が一緒に働いていてうまくいかないので改革してほしい。子どもたちも、小学3年生までは学童保育で、その親が経費を払っていておやつが出るが、経費を払っていない新BOPの子はおやつがでない。その差が何か大変おかしいと思う。 回答 ・新BOPのあり方について、教育委員会と子ども部がそれぞれ今のような形で分かれていることについて、もう1度検証し、子どもを支えるあり方について議論していく。 13 意見・提案 ・1月の意見交換会では、区民と区との間の信頼関係をますます強固なものにするという提案をした。答申案には記されていない。もちろん区民の側も努力しなければいけないが、区と住民あるいは事業者との関係で信頼を得て、ますます強固なものにしていくためにどうするか、基本構想に書いていただきたい。 ・地区ビジョンは、町会や自治会などで決めたということだが、何も知らないところで決まってしまったという感じがするのと、小学校のときの今週の目標のようだ。何のためにこのようなスローガンが必要なのかという議論がされた上で決まったのか。必然性が考えられない。 ・町会とか自治会の方というと高齢な方が多いのが実態だと思うので、町会・自治会をどうしていくのかということもすごく大事な課題だと思う。この辺はもう少しお考えいただきたい。 回答 ・前文の最後のあたりに、区民の方が地域にかかわっていくこと、それを区が支えていることが書いてあり、そこに区を担っている職員がいるとの思いが込められている。 ・区の職員が基本構想を担い、計画を実行していく当事者となる。そのことを計画等で位置付けられるとよい。 ・タウンミーティングであがったご意見を反映していく努力は続けていく。地区の中で語られてきたことを、知らない人に対してどのように共有するのか、支所で課題としてとらえ取り組んでいく。 ・地区ビジョンは、町会・自治会、民生委員、青少年地区委員等で活躍されている皆さんのご意見の中で生まれてきて、それぞれの地区で決めていただいた。 14 意見・提案 ・品川区は車道と自転車道をきれいに区切ってあった。等々力は、自転車道が非常に危ない。自転車道の区域を区はどのように考えているのか疑問である。 ・認知症になる前の予防にもっと力を入れないと本当に大変なことになるのに、余り大変に思っていないところがある。あんしんすこやかセンターでリトミック体操など、いろいろと始まっていくとは思うが、その力の入れ方などをどのように考えていくのか。 回答 ・世田谷区も自転車憲章をつくって、警察や教育関係者と一緒にマナー向上に取り組んでいる。道路の拡幅や新設の際に、ブルーゾーンという自転車の走る道を明示しているが部分的である。今後は、既存の道路の中でどのようにネットワークを組んで、自転車と歩行者を分離して、歩行者の安全を確保するか検討していく。 ・認知症在宅支援センターを立ち上げる準備を始めた。梅ヶ丘病院の跡地に新しく保健、医療、福祉の拠点をつくるが、そこで稼動していく。医療機関、そして介護保険の実務をやっているあんしんすこやかセンターとつないで、訪問をしていく、あるいはさまざまなサポートのチャンスを紹介していく。 【北沢地域】 発言者15人 1 意見・提案 ・人口の増加が当初の予定より10万人増えたということで、今後の10年プランで人口はどのくらい増えると見ているのか。途中で見直しをするのか。法的縛りがあるのか。 回答 ・世田谷区は全国的な傾向とは違って人口増の傾向にあり、この傾向はしばらく続くだろう。近年の増加を十分見ながら、保育待機児対策などを考えていきたい。 ・基本構想の一番最後に検証の仕組みについて書かれている。基本計画の中にその仕組みを入れて検証していき、機敏に反映できる体制をつくっていきたい。 ・基本構想は、地方自治法で策定義務があったが、地方自治法が改正され現在は法的な縛りはない。しかし、位置づけは区、そして区民、事業者とともに共有する公共的指針ということでいこうと思っている。 2 意見・提案 ・九つの柱は、全て避け切れない問題であり、もっと細かく根を張り、区民に周知しながら、理解していただくことが課題だと思う。行政だけではできない。 ・梅ヶ丘病院跡地は、平成27年から31年の予定ということで、まだはっきりとした骨格が見えない。建物を保健・福祉・医療の拠点として作るのは賛成だが、まちの中を変えていくためには住民も真剣にやらなければいけない。課題を挙げていきながら、みんなで取り組むことが世田谷型の福祉の解決だと思っている。 ・区の本庁舎の問題は、やはり3.11以降、誰もが今のままでいいとは考えておらず、50年を超えた建物がいつまでも使われることは、区民からすれば心配だと思う。 ・さまざまな行政改革が進んでいると思うが、引き続き頑張っていただき、区民に安全・安心の実現、若者がいつまでも住み続けられるまち世田谷の実現に向けて、区民も頑張っていきたい。 回答 ・梅ヶ丘病院跡地利用は、障害当事者の皆さんの声を反映させて進めていこうと考えている。障害のあるお子さんの支援ということと、区の福祉・医療・保健の拠点ということとの両方が、お互い活きるような展開を考える。 ・東日本大震災以降、庁舎は今までの行政事務所的な意味合いだけではなくなってきている。今後の災害対策も含めた庁舎の有り様について、鋭意検討しているところである。 3 意見・提案 ・九つのビジョンでは、障害者に対してどういうビジョンで臨んでいるのか、全然伝わってこない。子ども若者、教育、高齢者もとても大事なテーマであるが、20年後、障害者が区内で当たり前に普通に暮らせるということがすごく大切なことだと思っている。子どもが増えてきているという中には、成育医療センターでNICUを退院している子どもたちも含まれる。他県から引っ越してきている子どもたちもいるので、是非、将来の障害者に対する区の取り組み、姿勢をはっきり載せていただきたい。 回答 ・誰もが身近な地域でずっと暮らしていけるという考え方は、3番目の「健康で安心して暮らしていける基盤を確かなものにする」のところで書いている。「障害」という言葉はないが、全ての方が身近な地域で安心して暮らしていけるようにということで、あえて「高齢者」とか「障害者」という言葉を使わずに、こういう形で表現している。 ・いただいたご意見を受け止めて参考にさせていただきたい。障害のある方が自然に暮らしていけるまちはとても大きな課題だが、世田谷区が過去に取り組んできた歴史は十分にあった。その取組みを継続し、さらに進んでいけるようにしたい。 4 意見・提案 ・今回の基本構想で、区民が公にかかわるという意識を持たせようというのが大変画期的だと思う。日本の民主主義の第一歩がここから始まるのではないかと思う。 ・これから基本構想に基づいて計画をつくっていくと思うが、その時に住民参加の仕組みをどうつくるか。例えば、定例的な住民協議会のようなものをつくるなど。 ・区立小学校を中心に耐震工事を順番に行うとき、教育委員会や都市整備など縦割り組織で考えるのではなく、防災という大きなテーマで委員会をつくるべきだ。まちが、町会が協力し合って、区民もアイデアを出すことがポイントで、そういう場を是非作っていただきたい。 回答 ・基本構想で言われていることを受けとめ、北沢地域でどのような住民参加を実現していくのか。北沢地域のプランニングはどのように、何を背骨にしてつくられるべきなのか、どんな参加の仕方が一番いいのか、地域のことは地域で話し合っていただくことは重要なことだ。 ・地域での住民参加の手法は大変重要な課題だと考えている。北沢だけが住民協議会をつくるというわけにはいかないため、区として今回の基本計画の中で、住民参加を図る方針を述べ、行っていくべきと考えている。 ・各地区ごとに防災のみならず、活動を強化し、地区のネットワークの強化ということで、(仮称)地区情報連絡会を立ち上げることになっている。そういったものも住民参加の中で位置づけていくことになると考えている。 5 意見・提案 ・保坂区長のもと、NPO活動や市民活動が盛んになることをとても期待している。 ・区の施設利用に関して、今月から利用料が大幅に値上げされたことは仕方ないとして、利用規則の中で入場料の徴収が不可ということ、また不特定多数の利用が不可ということ、この二点はとても問題だと思う。市民活動の多くは営利目的ではないが、団体を運営するには費用がかかる。他区を参考にして規則を撤廃してほしいし、非営利の活動に関する指針というものを出してほしい。 ・公共施設の指定管理者の一部は、区民、利用者の声を聞いているとは思えない。区民の声が反映されるようなシステムを考えていただきたい。 回答 ・公共施設の利用料が上がったことについて、財政上の継続性を目指すということなどから、料金を改定させていただいた。非営利活動の展開は支えていきたいので、ご意見は受け止め考えたい。 ・会場を使用なさる方について料金を徴収できるかどうかというのは、施設の区分として興行施設として位置づけているもの、区民会館などについては料金を徴収でき、住民の方が日常使う施設については基本的にいわゆる料金の徴収はお断りしている。 6 意見・提案 ・素晴らしい基本構想ができたが、世田谷が素晴らしいまちになっていくための具体策は、区民も含めて作っていくことだと理解している。地域計画が一番大事だ。地域特性は一つずつ違う。目指していく将来像、これこそ地域住民が住民参画で作り上げていくもので、住民自身が切り盛りしていけるような仕組みをこの中にどうつくっていくのか。 回答 ・基本構想の底流にある住民参加をどうあるべきか、区はどう考えているのか、受け止めていきたい。 ・住民参加の仕組みをこれから地区、あるいは、地域の中でどのように行っていけばよいのかということを検討していきたいと考えている。 7 意見・提案 ・基本構想素案は素晴らしいと思うが、これを絵に描いた餅にしないために運用のことを懸念している。行政の運用を監視する市民オンブズマンのような第三者機関が必要だと思うが、どう考えているか。 ・区施設の利用に関して、区に相談しても、ルールは変えられない、予算がない、すぐに動けないという返答ばかりである。すぐ対応する機関が欲しい。自分も区民としてそういうところがあれば積極的に参加していきたい。 回答 ・基本構想審議会では、区民が区行政あるいは構想や計画についての検証ができるような仕組みをつくるべきであるという議論があった。第三者委員会のような外部評価といった形もあるし、住民参加ということで、その地域ごとに会議をやるといった、いろんな形がある。タウンミーティング、パブリックコメントの意見などを踏まえて、検証システムをつくっていく。 8 意見・提案 ・建設中の代田区民センターの際にも、いろいろ話をしたが、とりあえず話しは伺いました、参考にさせていただきます、ということが非常に多い。特に代田区民センターは町会の中にある重要な場所であるが、代田の町会は一切使わせていただけないような話もある。 ・守山小、北沢小、東大原小の統合は、統廃合である。守山小、北沢小を廃校に追い込むような話が行われている。第4回意見交換会で、3校を2校にする提案をし、町会内のアンケート調査、報告書も提出した。いろんな形で協力はしたいが、答えが返ってきていない。第5回意見交換会で全て終了に持っていこうとしているのは、おかしいと思う。 回答 ・代田区民センターを建てる際には、検討委員会ということで、関連の町会、商店会、さまざまな利用者代表からご意見をいただき、それをもとに建築の基本構想をつくり、建替えを行っている。ただし、取り壊し作業に時間がかかり、なかなか着工できなかった。期間が長くなったため転居された方もいると思う。地域の皆様のみならず、たくさんの方が使えるような施設をなるべく早く建設していきたい。 ・前回第4回の意見交換会で区の提案の対案としていただき、現在、検証を行っている。次回第5回の意見交換会では、区の見解をお示しする。 9 意見・提案 ・1歳から5歳の人口が増えているというが、区内で偏りがあり、北沢ではどんどん減っている。たまたま少なくなったから、東大原小を建て替え、周り2つをくっつけて作ろうというのが教育委員会の考えのようだ。しかし、基本構想に一番よく書かれているのは地域住民、自分たちでやるということではないのか。今年から小学校は全て地域運営学校になっている。それをもう潰しましょうという方向がどうしてもわからない。 ・なぜ東大原小なのか。下北沢のど真ん中にあり、道路がいつ広がるかと聞くと30年、40年かかると区は言う。この間、区民防災会議で、東大原小は道路も狭く避難所として防災上まずいのではないかと聞くと、統合の話は教育委員会でしてください、避難所としての機能は別途考えると言われた。また、この3校を一緒にしようという計画は来年だったのに、1年繰り上げられた。理由がわからない。 回答 ・昨年、シンクタンクによる精密な児童推計が出て、今後単学級が続くであろう小学校がはっきりしてきた。推計が出たこと、さまざまな公共施設のニーズの中で、複合化等をしながら進める、学校の跡地等も有効に活用するというような視点からも、今回早目に方向性を示したほうがよいのではないかと判断し、昨年、素案を提案した。この意見交換会でいただいた意見をできるだけ反映するべく、今後、案作成に取り組んでまいりたいと考えている。 ・学校は長い歴史があって、地域コミュニティの大変重要な場であり、また、災害時に密集地ではここしかないという校庭、体育館等、大きな拠点施設となる。そのことを損なうようなことではなく、また、ご意見もいただいているが、途中で打ち切るようなことにならないように区側、教育委員会の側も努力をするようにさせたい。さまざまな行政の課題の中で地域にも貢献できるように、また住民の皆さんの参加が闊達になるような利用展開ができないか考えている。 10 意見・提案 ・九つのビジョンを実施していく段階で、個人情報の保護が非常に壁になってくる。現状、世田谷区と災害時の要支援の提携をしているが、それさえも非常にクリアするのが難しい。人と人とのつながりを大切にするというテーマになっているが、世田谷区は個人情報の保護ということに関してどうしていくのか。 回答 ・区と町会とでは、自力避難が難しい災害時要援護者の避難支援のための協定を結んでおり、災害時要援護者となる方には名簿への記載と町会への提供に「同意する」という情報をいただき、町会に提出している。国でも災害時要援護者の名簿作成を市町村に義務付ける改正災害対策基本法が成立し、施行される。今後は、要援護者の名簿をもとにどのように実施していくのか、町会・自治会など相談しながら体制を組んでいく。 11 意見・提案 ・総合設計制度やマンションの免震構造により、高いものが広い道路に面して狭い敷地に建てられているので、人口密度はどんどん増えていくと危惧している。人口密度の上限をこの基本構想で示さないと、動向を見て考えるというのではもう遅い。 ・区の施設を利用し、住宅メーカーが建て替えセミナーを無料で行う。結局は建て替える人の名簿を商売のネタにして利益を生み出す仕組みの一環であり、絶対阻止するべきだ。 回答 ・10数年前は、世田谷の中高層地域、住宅地に高さ制限がなく、当時45メートルという高さ制限を入れた。現在、基本構想に基づき、都市整備方針という都市づくりのビジョンの改定に向けて着手している。全体の都市づくりビジョンを考えながら、さらに来年度は地域別の都市づくりをつくろうと考えており、高さをどのように考えていくかというようなことも、改めて引き続き検討していきたい。 12 意見・提案 ・北沢地域について一番懸念されることは、首都直下型地震であり、震度6強によって、約7%から10%の家屋が倒壊するであろうと言われている。災害に強く、復元力を持つまちをつくるというビジョンは、とてもすばらしいと思う。 ・犯罪が23区中20位くらい、つまり犯罪が多いということ、これは決して見過ごすことができないことだと思う。 ・小学校3校を1校に統合するという話は、今月22日で話し合いを終了する、案は全く変更しないと聞いている。今も守山小の中では会議が開かれている。どうか納得のいく決断をお願いしたい。残る小学校が避難困難区域で、潰れる小学校は避難可能区域という現状を把握してほしい。 回答 ・東京都も、3.11を踏まえて10年プロジェクトということで、木造密集地域の地震に強いまちをつくるというプロジェクトを始めている。建てかえをすると固定資産税を何年か免除にする、まちづくり専門家の派遣をするなど新制度を打ち出しているので、活用しながら密集地域の不燃化、耐震化に是非取り組んでいきたい。 ・学校廃合の問題は大きな溝にならないように、最終的には教育行政の施設整備の責任者として、本日のご意見などを受け止めて判断していく。 13 意見・提案 ・区民参加は言葉で言うと簡単だが、現実に区民がどのように参加するのか。特定の団体やグループが参加して、一般区民が全部参加したといえるのか。 ・災害が起きたときに、避難所が災害弱者を受け入れられるのかどうか、各地区がどう収容するのか、区がどこに収容するのか、これらを決めておかないと中途半端に枠組みだけができてしまい、動きにくくなるのではないか。区民が動くのも大事だが、区も企画だけでなく動ける組織であってほしい。 ・1月の成人式の大雪の日、区は情報を集めていただけだった。世田谷線が動いていないのなら、バスの手配をするなど、動ける組織、動ける区であってほしい。 回答 ・災害弱者の方は、震災になったときには避難所である小学校に避難してくることになっている。要援護者のリストをチェックし、安否確認を行う。その後、障害者の方や、体育館の中で過ごすのは困難という方は、今、2次避難所という形のものを区も考えて用意している。2次避難所の訓練も昨年度から施設とやり始めている。体系的に何をやったらいいのかを構築していきたい。 ・区の説明を一方的に聞いてもらうだけでは、区民参加といえない。個人を守るために個人情報保護の問題をクリアしながら、その体制を構築していきたい。 14 意見・提案 ・区の将来人口予測なしに、基本構想ができたということが不思議でならない。都でも国でも将来予測を50年先まで示しているのだから、予測を引用し、補完すべき点は補完すればよく、世田谷区が人口予測しなくてもいい。 ・人口規模の推計とともに必要なのはみどりの保全の問題である。都は環状道路沿いに大規模な産業立地を考えて、経済規模の展開に備えようという。これは、世田谷区のみどりの保全、33%の問題と相反するわけで、正面で立ち向かっていただきたい。 ・北沢4丁目周辺の木密住宅街で今起こっているのは、細分化である。今まで100坪とか150坪あったところに20坪で3階建で、夫婦と子どもというのが典型的な例。これが20年先にどうなるか、子育てが終わって、子どもが独立して、上を空き家にする、または手放す。人口が減っていくことが明確で、需要が減ってくる。そういう現実を見詰めて、10年先を考えていただきたい。 ・小田急跡地のラウンドテーブルを必ず開いていただきたい。 回答 ・社会保障・人口問題研究所の人口推計は、一般的に全国でも使われているが、人口変動を全国の基準で考えてしまうと世田谷区の実態に合わないため、予測し直さなければならない。 ・みどりの保全の問題と開発の問題は、自治権の問題と深くかかわる。世田谷区は約90万人と7つの県より人口が多いが、都市計画決定もできず、固定資産税や法人税等は一旦東京都で徴収して再配分する仕組みになっている。そのため、自治権の拡充を目指すとともに、都市の安全も含めて、今、市場原理で動いてくる開発に対して一定の規制とみどりの保全の政策を打っていくということは、自治体としての役割だと考えている。 ・小田急線の鉄道跡地をみどりと防災の拠点にしていきたいという区の案を昨年発表したが、小田急電鉄と東京都と話し合いを続けながら、なるべく早い時期に大きなグランドデザインを示していきたい。 15 意見・提案 ・3.11の日、すぐに町会役員は北沢小学校に行った。小学校の前は井の頭通りで、帰宅者がどんどん増えていった。ずっと指示を待っていたが反応がなかったので、校長にお願いして、トイレだけ開放した。3.11の日、世田谷区の状況はどうだったのか、1回検証していただきたい。 ・タウンホールも開放したと聞いているが、若者を中心とした10数名だけが収容された。若者が集まるところだから、もう1回検証して、果たして世田谷区はこれでいけるということまでやっていかないと、避難所の方は不安である。ましてや北沢小学校の存続が言われており、一体どうなるかということを、是非お願いしたい。 回答 ・組織が平常時に動くやり方とは別に、一番身近な地区あるいは地域で判断をして迅速に決めていける地域にしていかなければならない。帰宅困難者という課題も含めて、東日本大震災のときに何が起こったかということは、検証を続けていきたい。