平成29年11月10日 新たな世田谷区史編さんの基本的な考え方 について 1.新たな区史編さんの目的 (1) 区民が地域の歴史や由来、特性や魅力などについて理解を深め 、地域へ の関心と愛着を持 てるようにする 。 (2) 区の歴史や伝統文化を改めて見直すことにより、将来に向けたさらなる 区の発展と文化の向上に資する 。 (3) 地域の 有形、無形の 歴史 資料 を貴重な文化的資産として後世に継承する とともに 、現在及び将来の 活用を図る。 2 . 新たな区史 編さんの 基本 方針 (1)区史刊行後に 蓄積されてきた資料や、各分野での 調査・研究が 進み、区 の歴史・文化についても研究が深められていることから、最新の成果を 盛り込んで編さんする。 (2)各分野の専門家の執筆による 、 学術的に高い水準を保ちながら、なるべ く平易な 文章 で区民に分かりやすく、読みやすい区史 を編さんする。 (3)政治、経済、行政史に偏ることなく、地域に生きた人々の視点 、暮らし てきた生きざまが伝わるような区史を 編さんする。 (4)写真や図版を多く取り入れ、 区 民が親しみやすい 、活用しやすい区史を 編さんする。 (5)広く 区民 に親しまれ、まちづくりや生涯学習、学校教育等で活用される 区史 を編さんする。 (6)区史のほかに、 手に取りやすい 普及版の 刊行を検討する。また、 教育委 員会とも連携し、 ICTを活用し、歴史資料をW eb 上で公開することな ど 電子媒体の活用 も検討する。 (7)資料は、国内外から広く収集し、有形のものだけでなく、無形のものに も配慮して収集する。 区民 参加を促す観点から、広く区民に資料提供を 求め、活用を図る 。 (8)区民 や地域、大学 等 と協働し、地域の歴史を掘り起こすことに 努める 。 ( 9 ) 収集した 資料 等については、散逸の防止に向け、適正な整理・保存 を行 う とともに、区民 への 公開 の仕方や 活用 方法について検討する 。 ( 10 ) 編さん事業は長期にわたるため、区民の理解を得ることが重要である。 区民の関心を高めるため、編さん状況 や編さん過程での成果等について 、 区報やリーフレット等で周知する。 また、 区 史編さん の ホームページを 開設し、広く情報を発信していく。 3 .新たな区史の内容 区史は、通史編 5 冊 (原始・古代 、 中世、近世、近代、現代)と 考古編 (埋 蔵文化財調査等で発掘された資料を整理) 1 冊の全 6 冊とする。 4 .新たな区史の編さん期間と刊行計画 平成 29 年度より編さんの取り組みを開始し、区制施行90周年を迎える平 成 34 年度を目途に、前年度の33年度から順次計画的に刊行する。