暮らしに役立つ情報をお届けする生活情報誌 せたがや消費生活センターだより 2022年(令和4年) 9月号 No.235 P1. p.2〜3 子どもの安全を守るために〜〜知っていれば防げる事故あります p.4 台風シーズン到来!住宅修理のトラブルに気をつけて エシカルコラム 地元の商店街で買い物をしませんか? p.5 令和3年度世田谷区の消費生活相談の概要について p.6 高齢者見守り通信 今年もやります!10月15日(土)は世田谷区内「犯罪ゼロの日」 特殊詐欺の手口を知ろう! 世田谷区消費生活センター 相談窓口のご案内 相談専用電話 03-3410-6522 高齢者(65歳以上)専用電話 03-5486-6501 相談日時 ※祝・休日、年末年始を除く [お願い]まずはお電話でのご相談をご利用くださいますようお願いします。 月曜〜金曜(電話・来所)午前9時〜午後 4時30 分土曜(電話のみ)午前9時〜午後3 時30 分 日曜・祝日は消費者ホットライン電話番号188  午前10時〜午後4時(国民生活センター)※年末年始を除く 消費者庁消費者ホットライン188イメージキャラクター イヤヤン P2. 子どもの安全を守るために 〜知っていれば防げる事故があります〜  日々成長する子どもたち。昨日までできなかったことが、今日になって突然できるよう になり、驚かされることがあります。子どもの成長とともに運動機能も発達し、行動範囲 が広がる一方で、思いもよらない事故へつながることがあります。   子どもは、経験が浅いことから、危険を予測することはできません。しかし、目に映る ものは新鮮で、興味を引くものがあるとすぐに手で触ったり、口に入れてみたくなったり と、大人が予期できないような行動から事故が起きてしまうことがあります。  好奇心旺盛な子どもたちを守るため、大人が危険を知り、子どもの身の回りの環境を整 備しておくことで、悲しい事故から子どもたちを守ることができます。  安心、安全な明るい毎日を過ごすため、周囲の大人が日頃から情報収集し、子どもを事 故から守る対策をとりましょう。 窒息 ブラインドやカーテンのひもによる窒息  家庭で使用している、ブラインドやカーテンのひもが子どもの首に絡まる事故が発生し ています。  ひものある商品については、子どもの手の届かない位置にクリップでひもをまとめたり、 重さがかかるとひもが切れるジョイントを使用するなど安全器具を適切に使用しましょう。 また、子どもがソファーやベッドなどを踏み台にすることもありますので、周囲の家具の 配置にも注意が必要です。 ボタン電池、磁石、吸水ボールなどの誤飲 〇ボタン電池は、誤飲時に食道に留まり、わずかな時間で潰瘍ができて穴が開いてしまう など重篤な症状を引 き起こすことがあります。どの製品にボタン電池が使用されているかを把握し、蓋の破損 や、簡単に取り出せる構造になっていないかどうかを確認しておきましょう。 〇複数の磁石を誤飲する事故が増えています。磁石が腸壁を挟んで くっつき、腸に穴が開いてしまうような重篤な事故が起きています。〇水で膨らむ樹脂製 の吸水ボールを誤飲し、腸閉塞を起こすことがあります。おもちゃだけでなくインテリア として販売されている製品もありますので、置き場所には注意が必要です。 子どもの手の届かないところに保管しましょう!! P3. 水まわり  海や川だけでなく、家庭内でも水まわりの事故が起きています。子どもは深さ数センチ のところでも溺れてしまいます。「少しくらい一人で大丈夫。」「兄弟がいるから大丈夫。」 は大変危険です。 〇入浴時、大人が洗髪するなど、子どもから目を離す場合は、子どもを浴槽から出しまし ょう。 〇子どもが浴室に入ってしまい、浴槽に転落し溺れることがあります。入浴後は、浴槽の 水を抜き、浴室には鍵をかけて子どもが入れないようにしましょう。また、バケツや洗面 器に水を溜めたままにしないようにしましょう。 やけど  加湿器、電気ケトル、ポット、炊飯器から出る熱い蒸気に触れてしまった場合、やけど を負う可能性が高く、大変危険です。特に乳幼児の皮膚は大人より薄いため、蒸気に数秒 触れただけで重篤なやけどを負うことがあります。  蒸気を出す家電は、子どもの手の届かないところに置くことや、蒸気レスの製品を使用 するなどの対策をとることが大切です。 転落 ベビーベッドを使用する際は、常に柵を上げて使用しましょう。  思いがけず寝返りするなどにより転落してしまう場合があります。〇ハイハイをする頃 から、階段の転落が起きるので、転落防止の柵を 設置し、閉め忘れのないようにしましょう。 〇ベランダや窓からの転落を防ぐため、植木鉢やソファーなど、近くに踏み台になるもの は置かないようにしましょう。 自動車・自転車 自動車に、子どもを抱っこしたまま乗ることは危険です。子どもを抱っこしたままシート ベルトを締めることも危険です。  6歳になるまでは、短時間の乗車であっても、必ずチャイルドシートを使用しましょう。 6歳になっても必要に応じてチャイルドシートを使用しましょう。 自転車は、必ずヘルメットを着用させてから乗せましょう。 世田谷区では2020年10月より13歳未満の子どものヘルメットの着用が義務化となりまし た。万が一の事故に備え、ヘルメットを着用させましょう。ヘルメットの着用は保護者の 義務です。 本記事は、「子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック」(消費者庁) (https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_002/) をもとに世田谷区消費生活課で作成しています。 P4. 台風シーズン到来! 住宅修理のトラブルに気をつけて 台風などの自然災害に便乗した点検商法、 保険金請求に関するトラブルなどにご注意ください! 〜災害の前後は慌てないで慎重に対応しましょう〜 点検商法 突然、知らない事業者が「近所で屋根工事をしていたら、お宅の屋根が傷んでいるように 見えたので無料で点検する」と来訪した時は、点検商法の可能性が高いので気をつけまし ょう。 ・「また大きな台風が来たら大変だ」などと不安にさせて「急いで修理したほうが良い」とせ かして契約させよとするときは要注意です。 急いで修理する必要が本当にあるのか判断するのは困難です。その場で契約せず、家族な どに相談し、工事が必要な場合でも複数の事業者から見積もりを取るなど、慎重に対応し ましょう。 保険金請求に関するトラブル ・事業者の中には「我が社が保険金の申請をサポートすれば自己負担なく屋根を修理でき る」と勧誘し、後から高いサポート手数料などを請求してトラブルになっているケースが あります。 ・保険金請求額を増やすために事業者が住宅の経年劣化などについても「台風によるもの」 という虚偽の申請を保険会社にする場合もあり、結果として不正請求に関与してしまう恐 れがあります。 ・保険金の申請は契約者自身が手数料なしで行うことができますので、加入している保険 の契約内容等を確認し、わからないことは保険会社などに確認しましょう。 エシカルコラム 地元の商店街で買い物をしませんか?  現在、区内には 128 の商店街があり、一年を通して、福引による抽選会や夏祭りなどで 見かける露店等、子どもから大人まで楽しめる様々なイベントを行っています。また、街 路灯を立てたり、夜回りをしたり、道路の掃除をしたりなど、あまり見えないところでも 街の防犯や防災、環境維持に取り組んでいます。  昔から、商店街は人と人を繋ぎ、地域のにぎわいの場となってきましたが、残念ながら 商店街の数も減少しており、このままでは夕暮れ時に多くの人々が買い物に行き交う姿は、 見られなくなってしまうかもしれません。  商品が豊富な大型スーパーや家に居ながら欲しい商品を購入できる通信販売などは便利 ですが、商店街には何代にも渡り伝統の味を守り続けている和菓子屋やこだわりの新鮮野 菜を販売する八百屋、懐かしい味の蕎麦屋や町中華など、商店街のお店でしか買えないも のや味わえないものが沢山あります。 「便利で安い」だけではない生活の中の文化がそこにはあります。地元で買い物をするこ とは、地元で働く人たちの生活を支え、地域のささやかな生活文化を守ることに繋がりま す。これもまた「エシカル(=倫理的)消費」のひとつです。何より、他のどこでも体験 することができない小さいけれど最高の贅沢です。 P5. 令和3年度 世田谷区の消費生活相談の概要について 令和3年度の消費生活相談は6,640件で、前年度より690件減少しました。相談の 内容は、インターネットを介在したトラブルが多く、前年度と同様に化粧品や健康食品等 の定期購入に関する相談が多く寄せられました。 相談件数の推移 29年度 相談件数 5,982 30年度 相談件数 7,186 元年度 相談件数 7,102 2年度 相談件数 7,330 3年度 相談件数 6,640 相談の多い商品・サービス(上位5分類) 1 教養・娯楽サービス614件 スポーツ・健康教室、SNS 経由の儲け話、出会い系サイ トなど 2 教養・娯楽品606件 スマートフォン・パソコン関連機器の購入契約など 3 被服品501件 インターネット通販利用時の洋服・バッグ等の商品未着など 4 保健衛生品497件 化粧品・シャンプー・歯磨き粉等の定期購入など 5 レンタル・リース・賃借481件 転居時の賃貸住宅の原状回復など 契約当事者の年齢別販売・購入形態別件数 契約当事者の年齢別の相談件数をみると、40歳代の相談が最も多くありました。 販売・購入形態別にみると、最も件数の多い『通信販売』は全ての世代から相談があり、 インターネットを利用した通信販売の相談が多くの割合を占めています。『訪問販売』『電 話勧誘販売』『訪問購入』の相談は在宅時間が長い傾向にある70歳以上に多く見られまし た。 注)年齢が不明な方や事業者からの相談は含まれていません。 合計 19歳以下 127件、20歳代 747件、30歳代 792年、 40歳代 995件、50歳代 950件、60歳代 777件、70歳以上 1,258件、 合計 5,646件 販売・購入形態 通信販売 19歳以下 85件、20歳代 243件、30歳代 333件、 40歳代 496件、50歳代 450件、60歳代 370件、70歳以上 398件、合計 2,375件 販売・購入形態 店舗購入 19歳以下 19件、20歳代 228件、30歳代 271年、40歳 代 265件、 50歳代 239件、60歳代 163件、70歳以上 261件、合計 1,466件 販売・購入形態 訪問販売 訪問販売とは、店舗以外の場所(自宅・喫茶店など)での販 売、キャッチセールス、アポイントメントセールス、催眠商法(SF商法)などの販売方法 をいいます。 19歳以下 11件、20歳代 118件、30歳代 53件、40歳代 53件、50歳代 61件、 60歳代 53件、70歳以上 192件、合計 541件 販売・購入形態 電話勧誘販売 19歳以下 2件、20歳代 22件、30歳代 10件、40歳 代 22件、 50歳代 17件、60歳代 30件、70歳以上 68件、合計 171件 販売・購入形態 マルチ・マルチまがい 19歳以下 0件、20歳代 31件、30歳代 7 件、40歳代 9件、50歳代 3件、60歳代 3件、70歳以上 4件、合計 57件 販売・購入形態 訪問購入 19歳以下 0件、20歳代 0件、30歳代 0件、40歳代 0 件、50歳代 6件、60歳代 8件、70歳以上 26件、合計 40件 販売・購入形態 送り付け 19歳以下 0件、20歳代 1件、30歳代 2件、 40歳代 1件、50歳代 2件、60歳代 3件、70歳以上 3件、合計 12件 販売・購入形態 その他無店舗 19歳以下 1件、20歳代 4件、30歳代 4件、 40歳代 3件、 50歳代 2件、60歳代 0件、70歳以上 1件、合計 15件 販売・購入形態 不明・無関係 不明・無関係とは、購入前の相談や販売・購入には関係 のない相談です。 19歳以下 9件、20歳代 100件、30歳代 112件、40歳代 146件、50歳代 170件、 60歳代 147件、70歳以上 305件、合計 989件 9月は高齢者悪質商法被害防止キャンペーン月間です! くらしの中の契約で “おかしいな?” と思ったら、まずはお電話で消費生活センターにご相 談ください。 高齢者(65歳以上 )専用電話 03-5486-6501 P6. 高齢者見守り通信 今年もやります! 10月15日(土)は 世田谷区内『犯罪ゼロの日』 区内を警戒カラーの黄色で埋め尽くしましょう! 「犯罪ゼロの日」の旗の掲示にご協力をお願いいたします。 仕事しながら・買い物しながら・散歩しながら・・・ 皆さまのちょっとした「ながら見守り活動」で、わが町を「犯罪のないまち 世田谷」に しましょう! 事業者・商店街・学校・そして区民の皆さまのご参加をお待ちしております。 問い合わせ 世田谷区危機管理部地域生活安全課 03-5432-2267 特殊詐欺の手口を知ろう! 預貯金詐欺  警察官等を名乗り、「カードが悪用されている」と言って自宅を訪問し、キャッシュカード をだまし取る手口。 還付金詐欺 区職員等を名乗り、「保険料が戻る」「医療費の還付がある」等と言って、ATMに誘導し、 お金を振り込ませる手口。 オレオレ詐欺 親族等になりすまし、「大金の入った鞄をなくした」「会社のお金を使い込んだ」等と言っ て、金銭をだまし取る手口。 特殊詐欺の被害を防ぐ4つのポイント! 不審な電話があった場合は、その場で応じず、ひとりで判断しないで必ず一旦電話を切り、 家族や警察に相談する。 自動通話録音機の使用や、迷惑防止機能付き電話機の設置を検討する。 在宅時も留守番電話設定にしておき、相手を確認してから電話に出るようにする。 家族内での合言葉を決めておく。 特殊詐欺被害を防止するための電話相談 相談時間 月〜金 午前9時〜午後5時(祝・休日、年末年始を除く) 世田谷区特殊詐欺相談ホットライン  03-5432-2121 自動通話録音機無料貸出中! 電話を使った詐欺を撃退するため、相手側に対して警告メッセージを流して通話を録音す る自動通話録音機を無料で貸し出しています。ぜひご活用ください。 貸出は先着順です。 区内在住で、おおむね 65 歳以上の方 問い合わせ:地域生活安全課 03-5432-2267 発行:世田谷区経済産業部消費生活課 年4回(3月・6月・9月・12月)発行 聴覚等 が不自由な方は、ファクシミリでお問い合わせください。 〒154-0004 世田谷区太子堂2-16-7 区役所三軒茶屋分庁舎3階 電話 03-3410-6521・ 6523 ファクシミリ 03-3411-6845 『消費生活センターだより』は、区役所、総合支所、 出張所、まちづくりセンター、図書館、区民センター、地区会館等で配布しています。消 費生活センターの各事業は、区のホームページからご覧いただけます。