・13ひろば編集委員会研修日本銀行へ 今年度の13ひろば研修は日本銀行本店を見学してきました。 日本銀行本店は、明治の日本人建築家、 辰野金吾氏が手掛けた日本で最初の国家的近代建築で、 建物の外観・内観はなかなか魅力があり、国指定の重要文化財となっています。 建物を見るだけでも価値はあります。 厳重な検査を受け入館。まずビデオ上映にて日本銀行の3つの役割 発券銀行・銀行の銀行・政府の銀行を見たのち、本館の2階廊下に、 美術館のように飾られた歴代総裁の肖像画を左右に見ながら展示室へと向かいました。 展示室では日本銀行のなりたちや、業務で使用されていた用品などが展示されています。 金や銀の重さを量るために使用していた、大型ヒョウリョウキもありました。 地下金庫には厚さ90センチ、重さ25トンの米国製の頑丈な金属扉が1番目にあるほか、 2番目の扉は英国製、3番目は日本製と続き、厳重そのもの。 地下金庫内には1千億円の模擬紙幣が積まれています。 重量は1億円が10kgなので1,000倍で、重さ10トンです!  今年から導入される新紙幣のコーナーもありました。  開業当時、業務の始業・終業は拍子木を打ち鳴らして伝えていたそうで、 3つははじめの合図。4つはおしまいの合図。 最後、拍子木が4回鳴るのを聞いて、見学ツアーが終了しました。 ・まちかどコーナー 第7回は今年で100歳を迎える駒沢給水塔住所は弦巻2丁目41番5号を紹介します。 弦巻の丘の上に佇む特徴ある2つの塔、それを繋ぐ橋。 せたがや百景でもある駒沢給水塔が竣工したのは1924年3月。今年で100歳になります。 大正時代、急激な人口増加に伴い、澁谷町現・渋谷区の町営水道として建設されました。 多摩川の副流水を砧しも浄水場からポンプで弦巻の丘まで押し上げ、 標高と塔の高さを利用して渋谷まで自然流下で送るという当時の最先端技術を駆使した緻密な設計で建設されました。 同じ大きさの二つの塔をトラス橋で繋いでいる給水塔は日本全国でもここだけです。 さらに王冠のようなデザインを持つ塔と橋の上には装飾灯が付けられ、 単なる水道施設としての機能以上の美しさも持っています。 まさに建築中だった折の関東大震災、さらに東日本大震災を経てもなお堅牢であることが証明され、 土木学会の選奨土木遺産にも認定されています。 そして100歳を迎える今も東京都の災害時給水ステーション、給水拠点としての 役割を担う現役の施設でもあります。このため現在一般公開されていません。 年に数回、装飾灯のともる日には、いつもとは違う夜景も楽しめます。 文責 駒沢給水塔風景資産保存会 給水塔点灯日は 4月のさくらまつり、6月1日から7日の水道週間、10月1日の都民の日、 12月31日から1月3日の年末年始 ・今号のクロスワードの答えはさくらです。 ・写真投稿コーナー 気楽にパチリ たくさんご応募いただいた写真の中から、編集委員が3作品を選考しました。 今号のテーマは季節の風景です。 1つ目の作品は、絶妙な色あい 夕焼けと町の情景がきれいに撮れている写真。 いまままでに見たこともないオレンジ色。あまりの美しさにパチリ! 2つ目の作品は、暖冬のイチョウと赤いバス 銀杏の紅葉と赤いバスが同時に納まっている写真。 今年は黄色になるのが遅く、色の移り変わりが長かったように感じました。 3つ目の作品は、わっしょい!雨の祭礼 雨の中にもかかわらず祭りを行っている写真 まさかの驚きでした。 気楽にパチリでは皆さんが撮影した写真を大募集! 次回のテーマは水に関するものです。例として、海、川、雨、噴水など 受賞作品は、86号令和6年9月発行に掲載予定です。 みなさんが気楽に撮った写真をお送りください。 応募締め切りは6月21日金曜日です。 本紙で作品が掲載された方には、クオカードを贈呈します。 応募作品など詳しくは上馬まちづくりセンターの電話番号0334227415までお問い合わせください。 ・防災士からのおはなし上馬まちづくりセンター所長 村上 陽一 第7回は災害関連死について、ご紹介します。 1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々に哀心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。 災害関連死とは建物の倒壊や津波など災害の被害によって直接亡くなるのではなく、 避難所で病気の発症や持病の悪化などで間接的に亡くなることです。 災害関連死の多くは、循環器系疾患や呼吸器系疾患です。 自宅の倒壊や火災など在宅避難が困難な場合は、避難所で過ごすことになります。 快適とは言えない環境で災害関連死を避けるための合言葉がT,K,Bです。 Tはトイレ。非常用トイレがあれば、屋外トイレに並ばず済みます。 Kはキッチン。可能なら暖かくカロリーが高い防災食を準備しましょう。 Bはベッド。コットなどの簡易ベッドは、床に寝るより暖かくほこりも吸いません。 寒い時期は、低体温症を防ぐために毛布、アルミの毛布やポンチョなども有効です。 地震が収まっても、避難生活は続くでしょう。 飲料水や医薬品、予備バッテリーなど少しでも快適で健康な生活が維持できるように日頃からの備えが重要です。 人間の力では、30年以内に起こるといわれる首都直下地震や南海トラフ地震を防ぐことはできません。 しかし、準備することは可能です。 まちづくりセンターには防災士が常駐しています。どうぞご相談においで下さい。