・気になるスポット紹介(上馬・駒沢地区) 寒い冬が終わると、外にお散歩に出かけたくなりますね。 遠くまで出かけなくても、家のまわりを歩いていると思わぬ発見があり、身も心もリフレッシュされます。 今回は私たちの町の中で、普段見過ごしているような自然、特に木や花を探ってみました。 以下、駒留八幡神社のクロマツ(上馬5丁目35番の3)を紹介します。 駒留八幡神社の社殿の横には立派なクロマツがあり、世田谷区名木百選に選ばれています。 4年前この木に落雷があり、木の裏に回ってみると、今でも雷が走った痕がくっきり残っています。 そのとき螺旋状に剥がれ落ちた表皮が、神社の欄干に引っかかっていたとのこと。 それでもクロマツは元気に枝を伸ばして高くそびえています。 毎年松ぼっくりをたくさん落とし、近くの保育園児や子どもたちの宝物となっているのです。 散策のついでに立ち寄って、ぜひこのクロマツをご覧になってください。 以下、なんじゃもんじゃの木(駒沢2丁目42番の1)を紹介します。 “なんじゃもんじゃの木”は小泉公園の中央に植えられています。 4月下旬から5月中旬頃に純白の花をいっぱいに咲かせ、その花を見た人誰もが思わず「きれい!」と声を上げること請け合いです。 この木は正式名称を「ヒトツバタゴ」と言い、別名の「なんじゃもんじゃ」は、他では見られないこの木を人々が珍しがって呼んだことに由来します。 日本では天然での分布が狭く、非常に珍しい樹木です。 我が町にあるこの木を大切にしながら、花の盛りの時期にぜひ一度訪れて、美しい花を楽しんでください。 ・まちかどコーナー 第5回は駒留八幡神社の常盤塚についてご紹介します。 現在、世田谷通り常盤陸橋近く住宅街から少し入ったところに常盤塚があります。 今から七百年前、世田谷城主 吉良頼康は、鷹狩で足に和歌が結び付けられた、一羽の鷺を奥沢で捕らえました。 頼康が和歌の主を家来に探させたところ、主は奥沢城主 大平出羽守の娘 常盤姫であることが分かり、この縁で常盤は十番目の女房となりました。 常盤の美貌と人柄は、頼康の寵愛を独占したため、女房達は有らぬ噂を流して常盤を陥れました。 頼康の怒りに死を覚悟した常盤は、無実の罪を訴え、別れの文を白鷺に託して城を逃れましたが、現在の常盤塚の地で捕らえられ、十九歳の若き命を落としました。妊娠八か月の身重だったのです。 やがて無罪を知った頼康は、常盤を弁財天として奉り、胎児を駒留八幡に合わせ祭り、その霊を慰めました。 一方、文を託された白鷺は、奥沢城の近くで力が尽きて沼に落ちてしまいました。 明くる年の夏、沼のほとりに美しい鷺草の花が一斉に咲きだしました。 その花は、使命を果たせずに死んだ白鷺の姿のままで、優しく美しく気高い姫の悲しいお話を伝えています。 ・写真投稿コーナー 気楽にパチリ たくさんご応募いただいた写真の中から、編集委員が3作品を選考しました。 今号のテーマは「世田谷の風景」です。 一つ目の作品は「秋燃ゆる五輪の塔」です。 一瞬の朝日に燃えた五輪の塔とトウカエデを写した写真です。 二つ目の作品は「5月の雪」です。 世田谷区小泉公園で、白い花が咲く木を写した写真。 毎年4月終わりから5月初めにかけてヒトツバタゴの木(通称なんじゃもんじゃの木)の花が雪の降ったように咲きます。 三つ目の作品は「松陰神社の八重桜」です。 松陰神社で参道と八重桜を写した写真。 車イスに座ってのローアングルで参道が広く映っています。 気楽にパチリでは皆さんが撮影した写真を大募集! 次回より写真のテーマを設けます。次回のテーマは「動物」です。 皆さんが気楽に撮った写真をお送りください。本紙で作品が掲載された方には、クオカードを贈呈します。 応募方法など詳しくは上馬まちづくりセンターの電話番号0334227415までお問い合わせください。 ・施設見学「ミカン下北内図書館カウンター」 小田急線の地下化に伴って変わりゆく町、下北沢。 新しい施設が続々誕生していますが、その中の一つ 「ミカン下北」を訪ねました。 「ミカン下北」は、『ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ』をコンセプトに昨年3月に第一期開業、7月には全館開業しました。 飲食店や古着・雑貨・書籍などの店舗の他に世田谷区の図書館カウンターがあります。 図書館カウンターには書架や閲覧スペースはありませんが、予約した図書館資料等の貸出、返却のほか検索や相談ができます。 地域のイベント情報チラシや冊子もたくさん置いてあります。 下北沢に集まる人が興味を持ちそうな本を紹介するコーナーもあり、訪ねたときは映画特集でした。 展示替えもあるので、それも楽しみです。 区内障害者施設で作られた「はっぴぃハンドメイド」製品の販売・展示もしています。 是非下北沢に行って、ミカン下北や図書館カウンター、そして新しい街並みを体験して下さい。 図書館カウンター下北沢 電話番号は0364070967 住 所は世田谷区北沢2丁目6番地の4 E102 開館時間は9時から21時 休館日は第3木曜日、年末年始