・13ひろば委員会研修「豪徳寺へ」 コロナ禍により編集委員会の研修も自粛していましたが、今回から再開しました。 今回は招き猫ですっかり有名になった『豪徳寺』を訪問しました。 近くに住んでいてもなかなか足を運ぶ機会がなかったのですが、久しぶりに訪れて、そのゆったりとした佇(たたず)まいにとても気持ちが安らぎました。 広い境内はきれいに整備され、四季折々の木々や花が植えられており、世田谷の中心部にもこんなに自然豊かな場所があったのかと改めて思います。 『豪徳寺』は江戸時代初期、彦根藩主の井伊直孝が井伊家の菩提寺として再興した曹洞宗のお寺です。 桜田門外の変で歴史上に名を残した井伊直弼の墓もあり、都の指定史跡となっています。 ある日、井伊直孝が鷹狩りに出た折、このお寺の門前で猫にしきりに手招きされ、寺内に入ったところ空模様が急変、激しい雷雨となって落雷の難を逃れたとのエピソードがあります。 このことから『招き猫』の伝説が始まったと言われています。 お寺の中にはこの猫を祀(まつ)る『招猫殿』が建てられ、多くの人が参拝に訪れています。 境内には願いが叶(かな)ったお礼として奉納された招き猫が、所狭しと並べられていました。 ちなみに、豪徳寺の近くを走る世田谷線に『幸福の招き猫電車』が走っているのをご存じですか。 車体全体に招き猫が描かれ、まるで猫が走っているかのようです。車内の床面には猫の足跡が、また招き猫型の吊り革も配されており、カメラマンの格好のモデルとなっています。 ・まちかどコーナー 第4回は駒沢2丁目4番にある馬頭観音についてご紹介します。 現在、馬頭観音を管理している横溝勲さんに編集委員がお話を伺いました。 国道246号線沿いの現在30階建てのビルがある場所に昔は竹屋さんがあり、その前の道路に馬頭観音がありました。 横溝さんの曾祖父の頃(江戸期)は、大山街道(現 国道246号線)を旅する人が多く、連れていた馬が死んだ時の供養にと建てられたらしい、とのお話でした。 ちなみに、中の塔身部には文化13年(1816年)と刻まれているのが読み取れます。 その後、道路拡張のため、横溝さんの祖父が現在の場所に移したということです。 平成26年には、お社が新しくなり現在に至っています。 旅人を守ってくれる観音様でもあり、今現在そこを通る人が静かに手をあわせている姿を、よく見かけます。 ・写真投稿コーナー 気楽にパチリ たくさんご応募いただいた写真の中から、編集委員が3作品を選考しました。 一つ目の作品は「静謐」です。 夜になり静まり返った漁港の写真です。昼間の賑やかさを失った空間が、独特のノスタルジックさを感じさせます。 二つ目の作品は「僕の秋刀魚」です。 秋刀魚の形をしたぬいぐるみに噛みつく猫。このぬいぐるみは美味しく感じるのでしょうか?猫の気持ちが気になるところです。 三つ目の作品は「えんむすび花帯」 縁結びの木に、願いを書いた紙が結びついている写真です。その様子はまるで花帯のようです。 気楽にパチリでは皆さんが撮影した写真を大募集! 次回より写真のテーマを設けます。次回のテーマは「世田谷の風景」です。 皆さんが気楽に撮った写真をお送りください。本紙で作品が掲載された方には、クオカードを贈呈します。 応募方法など詳しくは上馬まちづくりセンターの電話番号0334227415までお問い合わせください。