・防災士からのおはなし その3 上馬まちづくりセンター 所長 村上 陽一(むらかみ よういち) 「13ひろば」では、今まで2回にわたり災害に備える「上馬式携帯防災パック」・「上馬式枕元安心セット」をご紹介してきました。 読者の方から「どこで買えますか」「実物を見たい」などの声をいただいています。上馬まちづくりセンターの窓口で実際に御覧いただけます。販売はしていませんが、お気軽にお声かけください。 1995年の阪神・淡路大震災では、震災後に閉じ込められた人のうち、約80%が近隣の人や家族に助けられています。日頃から町会活動や高齢者クラブ、サロン・ミニデイや趣味のサークル活動などで顔見知りが多いほど助け合うことができます。 活動に興味のある方は、上馬まちづくりセンターにお問い合わせください。 上馬まちづくりセンターが、東京消防庁から多年にわたる救急行政の推進への積極的な協力に対して感謝状をいただきました。 消防署や警察署、区役所は、災害時にも区民の皆様の安全・安心のために協力する関係です。今後30年以内に70%の確率で起こると言われる大地震に備えるため、今回の感謝状を職員一同励みにしていきます。 ・まちかどコーナー 第3回はタンチ山です。 武蔵野の自然が残る駒沢のシンボル「タンチ山」は駒沢中学校の敷地内にあります。タンチ山には遊歩道があり、さわやかな風を感じながら森林浴をすることができます。 タンチ山にまつわる民話「タンチ山の夫婦たぬき」をご紹介します。 昔、タンチ山のふもとに彦兵衛(ひこべえ)という百姓が住んでおりました。 ある日突然、タンチ山にお寺を建てることが決まり、立ち退きするようお達しが来ましたが、彦兵衛は山に住むたぬきやリスが可哀そうだとお役人に訴え、彦兵衛の家や周りの雑木林をそのまま残してもらうことになりました。 この話を聞いていた夫婦たぬきやリスの親子はとても感激しました。 翌春、竜巻やひょうに村が襲われ、また夏には冷雨が続いて農作物が不作となり、食べるものにも困るような状況になりました。 ある晩「トン、トン」と裏戸をたたく音がするので、彦兵衛が板戸を開けると、たぬきが米俵を抱えて立っておりました。その後も大勢のリスが大豆や小豆・麦などを小さな両手で運んできました。 たぬきもリスも彦兵衛に恩返しに訪れた、という心温まる世田谷の民話です。 近くにお住いの方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか? (お立ち寄りの際は、駒沢中学校の職員の方にお声掛けをお願いします。また、学校の門が開いていない場合はお立ち寄りいただけません。予めご了承ください。) ・新コーナー 気楽にパチリ たくさんご応募いただいた写真の中から、編集委員が4作品を選考しました。 一つめの作品は「カフェでお茶をする蝶々」です。 2頭の蝶が花の蜜を吸っている様子は、まるでカフェでお茶をする人々のようです。 二つめの作品は「桜満開」です。 満開の桜とキャロットタワーが同時に写っている写真です。この二つが一枚の写真に写っているのは珍しいかもしれません。 三つめの作品は「上馬からの赤富士」です。 ビルの屋上から撮影した夕日に照らされる富士山です。荘厳さを感じられます。 四つめの作品は「旧道の四つ辻に建立された馬頭観音」です。 投稿者の方によると、文化13(1816)年に上馬引沢村の人びとによって建立されたもので、古くから道しるべとなっているようです。 気楽にパチリでは皆さんが撮影した写真を大募集! 人物、風景、ペットなど被写体は問いません。皆さんが気楽に撮った写真をお送りください。本紙で作品が掲載された方には、クオカードを贈呈します。 応募方法など詳しくは上馬まちづくりセンターの電話番号0334227415までお問い合わせください。