・防災特集 東日本大震災から10年  令和3年3月11日で東日本大震災から10年を迎えます。  またいつ訪れるかわからない災害に備え、この機会に改めて防災に意識を向けてみませんか?  下馬広域防災倉庫に行ってきました!  下馬広域防災倉庫とは?  区内に92か所ある避難所の防災倉庫。そのほか、非常食(アルファ米やビスケットなど)や防災用品が不足した時に補充するための物品を備蓄する「広域用防災倉庫」が15か所あります。下馬広域防災倉庫はそのうちの1つです。  案内していただいたのは、区の世田谷総合支所地域振興課地域振興・防災の笹原さん、近光(ちかみつ)さん。お二人に丁寧にご案内いただきました。    見学してみると、建物は震災などに耐えられるように窓のない頑丈なコンクリート製です。中には棚が並び、非常食や保存水、ブルーシート、毛布などが整然と保管されています。  直径1mもある炊き出し用の大釜、強力火力の灯油バーナーや発電機もあり、災害時の備え用なのだと実感させられました。    笹原さんからコメント。 自宅に被害がなければ、避難所に行く必要はありません。家の耐震化、家具の転倒防止を推奨します。ライフラインの被害や物流の停滞が予想されるため、一人最低3日分、できれば1週間分の食料や水、トイレを備蓄することが大切です。  また、防災訓練や避難所運営訓練に参加して、地域とつながってみませんか?  世田谷区防災マップアプリ  世田谷区の「防災マップ」や「防災マニュアル」がスマートフォン用アプリになっています。世田谷区ホームページ(ページ番号129954)からダウンロードページにアクセスできます。是非ダウンロードください。  防災士からのおはなし 上馬まちづくりセンター所長 村上 陽一(むらかみ よういち)  上馬式携帯防災パックをご紹介します。  東京直下地震は、いつどこにいる時に起きてもおかしくありません。例えば、冬の夜に買い物に出かけた都心で大地震に遭遇したとします。そんな時、少しでも安心して翌朝を迎えるための携帯防災パックを考えました。  いざという時のためにカバンに入れておいてはいかがでしょうか?    パックの内容  @小型LEDライト Aホイッスル B防寒アルミシート C使い捨てカイロ D絆創膏 E世田谷区作成の防災カード 6つまとめて入れるポーチを含め、ワンコインで作成できます! ・向井潤吉アトリエ館に行きませんか?  世田谷美術館の分館 向井潤吉アトリエ館をご紹介します。  向井潤吉は、戦後40年にわたり、全国を訪れて草葺きの民家を描き続けた画家です。彼の住居兼アトリエが改装され、作品が寄贈された美術館ですので、彼が実際に描いた場所で鑑賞することができます。上馬地区にもほど近いので、来館したことのある方もいらっしゃると思います。  岩手県から土蔵を移築したアトリエは趣があります。庭園には豊かな自然が残っており、日常から離れた落ち着いた時間を過ごすことができます。  世田谷美術館学芸員、アトリエ館担当 池尻(いけじり)さんよりコメント。  半年ごとに展示替えをしています。庭園も季節ごとに違った美しさがありますので、何度も足を運んでいただきたいと思います。画家の家に招かれたような気持ちで、楽しんでいただけたら嬉しいです。  ぜひ皆さんも、一度足を運んでみてはいかがですか。  向井潤吉アトリエ館  住所は、世田谷区弦巻2丁目5番1号  開館時間は、10時から18時。最終入館は17時30分。  休館日は、月曜日(祝日・休日と重なる場合は開館。翌平日休館。)、年末年始、展示替え期間。  電話番号は、0354509581  入館料は電話でお問い合わせください。 ・新コーナー「まちかどコーナー なんだろう、これは?」  初回は上馬子育て地蔵です。  昔、大山街道と鎌倉街道にはさまれた場所に、道祖神と並んでお地蔵さまが立っていました。  ある晩、男が酒に酔った勢いでそのお地蔵さまを近くのドブ川に投げ込んでしまいました。  ある日、そのお地蔵さまが男の夢枕に立ち「私をきれいにして一刻も早く祀ってください」と訴えたのです。男は早速お地蔵さまの言うとおりきれいにしてお地蔵さまをお祀りしました。  その後、大正11年に村で疫痢が流行りました。大勢の子どもが罹ってしまったので、親たちがお地蔵さまに願いをかけると、不思議と子どもたちの疫痢は治ったのです。そこで村の人たちはこのお地蔵さまを『子育て地蔵』と名を改め、お祀りするようになりました。  戦後、昭和24年には新しくお社が建てられました。毎年10月3日、4日をお祭りの日に定めて供養祭を執り行っています。 お祭りに集まった子どもたちにはお菓子がふるまわれ、常在寺のお坊さんをお祭りにお迎えし、供養をしていただいているとのことです。  (原文 13ひろば第2号昭和59年12月発行号参照。)  昨年はコロナ禍の影響で読経供養のみ行われました。