第2次世田谷区教育ビジョン 今後10年間の基本的な考え方、基本方針

最終更新日 平成20年4月1日

ページ番号 5901

今後10年間の基本的な考え方

第2次世田谷区教育ビジョンでは、教育目標の実現に向け、学校・家庭・地域が連携・協働して取り組むことを一層重視し、さらに、誰もがひとしく生涯を通じて学ぶ意欲をもち、多様な能力や個性を発揮できる地域社会をつくるため、今後の10年間の基本的な考え方を次のとおり設定しました。

一人ひとりの多様な個性・能力を伸ばし、社会をたくましく生き抜く力を、学校・家庭・地域が連携してはぐくむ

(多様性の尊重)

一人ひとりの個性や能力はそれぞれ異なっています。その多様な個性や能力を伸ばし、互いを尊重し協調しながら、充実した人生を主体的に切り拓いていくことが求められます。

特に、成長期にある子どもへの教育は、改めて教育の基本にたちかえり、子ども一人ひとりがもつ多様な個性や能力を十分把握した上で、個に応じた指導を発達段階に応じて、きめ細かく系統的に行っていくことが重要です。

(生き抜く力の育成)

変化の激しい時代を担う子どもたちは、これからの社会を自立的に生きるための基礎となる、「豊かな知力」「豊かな人間性」「健やかな身体・たくましい心」をバランスよくはぐくむことが求められます。

子どもの学習の状況、心や身体の状況などを的確に捉え、子どもたちの力を着実に伸ばし、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力を身に付けていくことが重要です。

また、生涯を通して、自ら学び、その成果を発揮し豊かな人生が送れるよう、そのライフステージや置かれた状況に応じた学習環境の確保・充実等が大切です。

(学校・家庭・地域との連携)

世田谷区では、学校選択制を採らず、長年にわたって地域と一体となり、地域のさまざまな教育力を活用した「地域とともに子どもを育てる教育」を実践してきています。

教育に関する家庭や地域の声に応えていくためには、学校がより地域に開かれ、家庭や地域に学校運営や教育活動への参画を積極的に求めて、地域と一体となって豊かな教育の場をつくりだしていくことが必要です。さらに、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たすとともに、補完しあう双方向の協力や信頼関係を構築していくことが重要です。

世田谷区教育委員会基本方針

基本方針は、教育目標を達成するための学校教育や生涯学習の推進に向けた、基本的な方向性を示すものです。世田谷区教育委員会は、今後10年間の基本的な考え方に沿って、以下の基本方針に基づき、総合的に教育施策を推進します。

基本方針1 地域とともに子どもを育てる教育の推進 ~世田谷らしい豊かな教育基盤をいかし、学校・家庭・地域が連携・協働し、地域とともに子どもを育てる~

子どもたちは、発達段階を通して、家庭で、学校で、地域の中で育っていきます。子どもたちの健全育成を推進していくには、子どもの教育の担い手である学校・家庭・地域がそれぞれの役割を十分果たすとともに、互いに連携・協働していくことが重要です。

家庭における教育は、教育の原点であり、その自主性を尊重しつつも、学校や地域との連携の中で、家庭での教育が行われるよう、家庭教育を支援する情報の提供や学習機会の充実など、福祉部門との連携を含め、地域全体で親子の「学び」や「育ち」を支える環境づくりの推進により、家庭教育への支援を強化していきます。

また、これまで以上に地域がもつ教育力の重要性を認識し、その教育力を高める取り組みとともに、地域に根ざした学校づくりを進め、学校・家庭・地域が連携・協働する基盤づくりを推進していきます。

こうした基盤をもとに地域で子どもたちの学びを支援するとともに、学校を中心とする地域コミュニティの活性化や地域防災・文化・スポーツなど、地域の絆の形成につながる活動を支援していきます。

保護者・地域の方々の力を学校運営にいかす「地域運営学校」の運営の充実や、学校評価システムによる学校改善に継続して取り組みます。

さらに、地域運営学校の区立学校全校の指定を機に、学校協議会との関係整理とあわせて、保護者や地域の方々をはじめとした学校を支えるボランティア組織の効率的な運営に向け、子どもたちを取り巻く課題などに対応する地域ぐるみの活動を支援する仕組みや、学校をさらに支援するための体制づくりを推進していきます。

今後も、世田谷らしい豊かな教育資源や基盤などを活用しながら、学校・家庭・地域が連携・協働し、地域とともに子どもを育てる教育、地域とともにある学校づくりを推進します。

基本方針2 これからの社会を生き抜く力の育成~一人ひとりが多様な個性や能力を発揮しながら、人とかかわり、自ら「感じ」「考え」「表現する」力をはぐくむ~

子どもたちには、いかに社会が変わろうとも、自ら課題を見つけ、自ら学び考え、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する資質や能力など、これからの社会を生き抜く力の基礎となる「豊かな人間性」、「豊かな知力」、「健やかな身体・たくましい心」を義務教育でしっかりと育てていくことが重要です。

これまで取り組んできた質の高い義務教育の実現をめざす、「世田谷9年教育」の推進とその定着、そして質・内容の向上に取り組む中で、言語活動を重視しながら、ICTを活用しつつ、基礎・基本となる知識や思考力、判断力、表現力など主体的に学習に取り組む意欲や態度などの豊かな知力を育成します。

また、子ども一人ひとりがかけがえのない大切な存在であるとの認識にたち、人権尊重の精神を基調とする教育を推進していく中で、道徳性、社会性や豊かな感性をはぐくむ教育を推進するとともに、学校の指導等を通して自らの個性や能力を伸ばそうとする意欲や態度につながる子どもの自己肯定感を高めていくなど、豊かな人間性を培います。

さらに、子どもの体力の向上を図るため、学校における体育・健康に関する教育の充実、部活動の充実、家庭や地域と連携した食育の推進等を図る中で、児童・生徒が基礎的な体力を身に付けられるよう、系統的な学習機会等を充実し、健やかな身体・たくましい心をはぐくみます。

また、他者や他世代、自然などとのかかわりやつながりをもち、「実物」を体験・体感する機会を充実するとともに、国際理解や環境に関する教育などを推進し、持続可能な社会の形成者としての成長をはぐくみます。さらに、子どもの安全・安心を確保するため防災教育を含め安全教育を推進します。

子ども一人ひとりの教育的ニーズに対応するため、一人ひとりの状況に応じた指導・支援の充実や教育相談体制・不登校対策の充実など、教育基盤の整備を図るとともに、インクルーシブ教育システムなど新たな特別支援教育施策について、国や都の動向を注視しながら対応していきます。

また、教育の成否は、「人」にあります。教職員の資質・能力の総合的な向上や学校のマネジメント力の向上を図るため、教職員の研修や教職員による研究活動等の環境を整備・充実し、教職員のキャリア支援等を通して、世田谷にふさわしい教職員を育成し、保護者や地域の方々からの信頼に応えていきます。

さらに、学校をはじめとする教育施設の老朽化への対策を図るとともに、学校の適正規模化・適正配置や、環境への配慮、ICT化への対応など、次代へつなげる教育環境等の整備に積極的に取り組み、安全で安心な信頼される学校づくりを推進します。

基本方針3 生涯を通じた学びの充実 ~生涯を通じて誰もがいつまでも学ぶ意欲をもち、その成果を次代へつなぐことのできる地域社会をめざす~

区民一人ひとりが多様な個性・能力を伸ばし、充実した人生を主体的に切り開いていくために、また、くらしや地域の課題を主体的に解決し住みよいまちづくりを促進していくために、区民のだれもが生涯にわたって自ら学び続け、その成果を次代につなげていく生涯学習への支援が重要です。

区民が生涯を通して主体的・自主的に学べる環境、区民の多様なニーズに応える「学び」の環境を整備するため、学校施設や図書館の活用とともに、区長部局、区内大学、NPOなどの民間団体、企業等との連携などによる学習機会の拡充への取り組みを推進します。

また、区民との協働により、子どもから高齢者までのさまざまな学習ニーズに応える社会教育事業を推進していくとともに、環境や防災などの現代的・社会的な課題や、地域の課題の解決につながる学習機会等を充実させ、その成果を具体的な実践につなげ、地域づくり、まちづくりの担い手となる人材の育成支援を進めます。

さらに、区内で発見され、継承されている文化財について、登録・指定制度を活用した適切な保護や活用を図るとともに、郷土の歴史や文化などに関する学習機会や体験活動等の充実、学習環境の整備などを促進し、郷土「世田谷」の豊かな歴史・文化を次代へ継承していく取り組みを推進します。

青少年・若者の自立と社会参加のための学習支援を推進し、区長部局とも連携しながら、次代の地域を支える人材を育成するとともに、青少年・若者が自主的に活動できる場の拡充などを促進します。

知と文化のネットワークを形成し、暮らすことに価値観を感じるまちをつくります。

さまざまな年代の多様な区民が文化資源にふれ、感じ、学ぶことで、心豊かな、ネットワークを形成し、世田谷からの文化発信や時代に即した公共文化施設のあり方を整え、生涯を通した学びの場の充実など、学びと文化をはぐくみます。

区民の学習活動の基盤となる図書館については、人々が集い交流する知と文化の情報拠点をめざし、中央図書館の規模・機能等の拡充や地域図書館、まちかど図書室、図書館ターミナルを含めた、図書館ネットワークの充実を推進していきます。

また、区民ニーズや社会状況の変化に柔軟に対応するため、蔵書の充実をはじめ、ICTの活用による電子化への対応、課題解決支援機能の強化、運営体制の構築などの取り組みにより区民の利便性の向上を推進し、地域の情報拠点としての図書館機能の充実を図るとともに、学校図書館との連携の強化などによる子どもの読書活動の充実をめざします。

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