資料1 参考 コロナこどもアンケート中間報告(保育機関向け) 2020年6月8日(国立成育医療研究センター コロナこども本部 協力東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター 資料抜粋) 小さなこどもたちの生活とこころの様子 4月30日から5月5日(全国緊急事態宣言の中)の回答をまとめました。 乳幼児(0から5歳)の保護者1,566名からの回答 夜ねる時間、朝おきる時間 2歳以上の児の半数に就寝起床時間のずれが生じている 生活リズムの変化により活動の様子に影響がないかを個別に確認し、ゆっくり戻していけるといいですね。 体を動かしてあそぶ時間 3歳以上の児では8、9割が運動時間が減っている。 体力が落ちている子も多いことが予想されます。 体を動かして遊ぶ時間が以前よりも減った。 これからの季節は熱中症などにも気を付けながら、少しずつ体を動かす時間を増やしていけるといいですね。 こどもたちのこころの様子1 2歳以下の児の8割はこころの状態が良好に保たれている 笑顔が減ったり、気持ちの切り替えが難しくなったり、気になる様子が続くときは医療機関へ相談してください。 こどもたちのこころの様子2 3歳以上の過半数が「イライラする」などストレス症状も。 こどもたちの不安な気持ちに寄り添ってあげたいですね。 保護者のこころの負担 過半数の保護者が、こころに何らかの負担がある状態 保護者のこころの状態に、普段以上に注意が必要です。 こどもとの関わり1 共感してもらう、説明してもらう機会が不足している子も。 こどもの発達の状態やこころの状態を考慮しながら、園やクラスでもウイルス感染症やその予防に関する学びの機会を設けられるとよいかもしれません。 こどもたちが感染症や予防の正しい知識・理解を身につけ、主体的に感染症予防に関わっていけるよう、家庭や地域と連携しながら支援していくことが大切です。 こどもとの関わり2 「感情的に怒鳴ってしまう」が全年齢共通でダントツ1位。「叩いた」「脅した」「怒鳴った」頻度が増えている。 年長児の家庭ほどトラブル目立つが、年少児でも多少あり。 先生方からの声かけや労いで救われる方も多いでしょう。気になるご家庭があれば、外部への相談も検討ください。 こどもとの関わり方への支援ニーズ ひとりで悩みすぎないように定期的に声をかけたり、役立つ情報や相談できる窓口を案内できるといいですね。 保護者からのSOS 自分のイライラが止められず子どもの心を傷つけてしまうのが辛い。 家で子どもたちと過ごすのはもう限界 オンラインでお友だちや保育園の先生と会えないかな? 私や子どもを知ってる馴染みの園の先生に相談したい。 お友だちと遊べず、心の成長やコミュニケーションの発達、大丈夫? 虐待1歩手前。 泣く、嫌がる、手がでる。うちの子変わっちゃった。 これ以上育児と仕事を両立するのは難しい。体調を崩す可能性高い。 アンケート結果「小さな子どもたちの生活とこころの様子」はいかがでしたか? 今回の調査を通して、保護者の方々から保育機関の先生方への感謝の気持ち、信頼、そして期待が、たくさん伝わってきました。 緊急事態宣言中も、さまざまな工夫を凝らして、こどもたち・保護者へのサポートを続けてくださっていた先生方に、心より感謝申し上げます。 通常保育再開時後も、感染対策などで益々お忙しいことと存じますが、今後も、こどもたちとご家族のこころに寄り添っていただけたら幸いです。 下記サイトでは、こども・おとなのストレスケアの情報が提供されています。 (こどもたちをケアする前に、先生方のこころのセルフケアも大切です)よろしければぜひご活用ください。