これは、世田谷の子どもの権利をまもる・せたがやホッと子どもサポート広報紙せたホッとレター第16号です。 音声コードは1、2、3、4ページに印刷しています。 1ページ目 ひらえもんのつぶやき このまえ、「せたホッと」で仕事をしていたとき、ちょうどお尻の真ん中のところが、 「ビッ」っといういやあな感じの音とともに、20センチくらい破けてしまいました。「せたホッと」のみなさんは、とても優しいので、 「ほらほら、ひらえもん、おズボン縫ってあげるから脱いで」と言ってくれました。ズボンを渡し、パンツの上に毛布を巻き付けイスに座って待っている時、 ありがたいなと思うとともに、なんとも「自分は人間としてダメ」な気分になっちゃって、子どものころの気持ちを思い出しました。 子どものころ、自分はダメなやつで誰にも必要とされていない、と思っていました。小学生のころからでしょうか。家族も友達も、 本当に信じていいと思える人も周りにいなくて、おどおどしながら毎日を過ごしていました。いつのまにか、 自分がいない方がみんなうれしいんじゃないかとすら思うようになっていきました。さびしかったなあ。 でも、こんな僕にも、毎日朝が来て、他の人と同じようにおひさまの光は降り注いでくれる。いろんな困りごとを、僕を頼って相談してくれる人がいる。 そう思うと、自分は決して、「いらない人間」なんかじゃないって思えるようになり、すこしずつ元気になったよ。 ぼくの奥さんはぼくのこと大好きだって言ってくれるしね。えっへん。自分のことを大切に思えるって、しあわせなことだと思えるようになりました。 みなさんは、自分のことを大切だと思えますか。「せたホッと」でズボンを縫ってもらっているとき、まるで心のキズを縫ってもらっているようでした。 「せたホッと」は、みんなの「心のキズ」を縫ってくれるところだよ。ちょっとしたことでも、相談に来てね。 ハガキ相談 「せたホッと」にハガキが届いたよ。「むじごぶむんでごいむてごいごい?」なにが書いてあるかわかるかな。 「なちゅ」がヒントを言っているよ。えんぴつをけす あれ、なんだっけ お返事は3ページにあるよ。 2ページ目 今日も推しは尊い ハートとホシのやり取りです。推しの話しをしているよ。推しとは諸説ありますが自分が一番いいと思っている人やもののことです。  ・ハート ちょっと見て!推しのイラスト書いた!今日もうちの推しは尊い!!!  ・ホシ 何していてもダメでもいいんでしょ。今日も昨日もいつもでしょうヤレヤレ  ・ハート そう。朝、昼、夜、いつ見ても最高。いてくれるだけで、本当にありがたいのよ。  ・ホシ それ、どこかで聞いたきがする言葉だなあ。なんだっけ?わかった!誕生日にもらったカードに書かれてた!  ・ハート えー!!!だれからもらったカードに?!メッチャ推しにされているじゃん!!!  ・ホシ あ、うん  ・ハート だれ?にやにや  ・ホシ ナイショ  ・ハート いいなぁ〜うちも推しからそんな風に言われたい。あ!わかった!言った人、あの人だ!  ・ホシ ピンポーンハート うちは親から生まれてきてくれてありがとうっていわれた。いてくれるだけでいいといいながら怒るときめっちゃ怒るけどね。  ・ホシ そうか!自分が推しにされてたかWWW なちゅ 二人とも無条件に尊いって自分が言われていることを思い出したみたい。みなさんはどうですか。 3ページ目 ハガキのこたえ、わかったかな?「ご」「む」をけせたかな?なちゅのヒントは消しゴムでした。つまり「ご」と「む」を消して読んでみよう。 「せたホッと」に届いたハガキのこたえは「じぶんでいていい?」でした。「せたホッと」からのお返事はこれです。 はじめまして。「せたホッと」です。ハガキでそうだんしてくれて、ありがとう。なかなかそうだんないようをよみとけなくておへんじがおそくなってしまいました。 ごめんなさい。「じぶんでいていい?」というそうだんでしたね。「せたホッと」はあなたはあなたでいていいとおもっているし、 じぶんのことはしんじてもらいたいとおもっています。あなたは、じぶんのいいところ、わかりますか? ちょっとわからないなってときはおうちのひとやおともだちにいいところを3ついってもらいましょう。 いってもらったら、あなたもいってあげてくださいね。それでも「じぶんでいていい」とおもえなかったり、こまったりしたら、またそうだんしてくださいね。 「自分は自分でいていい」「どんな自分でもいるだけでいい」それが「自己肯定感」や「自尊心」といわれるものです。 私たちは何かあると、わりと自分をせめてしまうことが多いきがします。 でも、そんなに自分が悪いのか?自分は悪くないのではないか?と時に思ってもいいのではないでしょうか。 こんなに大変な時代の中で、今をともに生きている、それだけで「尊い」のではないかと思います。  「せたホッと」からのおしらせ 令和2年度活動報告会(動画配信)について 「せたホッと」では、前年の活動報告会を毎年、会場で開催してきましたが、 今年度は新型コロナウイルス感染症対策のため、動画で配信しております。ご覧になりたい方は以下のアドレスからご覧ください。 令和2年度活動報告会(動画配信)は二部構成です。第一部は、昨年度の実績報告と事例紹介です。事例紹介では、相談内容を具体的にわかりやすく紹介しています。 第一部 https://youtu.be/eP345n7JR28 第二部は、コロナ禍における、子どもや保護者の方々が直面している現状や問題点について、 子どもの権利という視点で紹介しています。第二部 https://youtu.be/5euA5QvX_Ns 4ページ目 子どもには守られる権利、大切にされる権利があります。おとなでも子どもでも、この権利を侵害してはいけません。 これまで相談してうまくいかなかったことも、 せたホッと に話してみませんか。 自分のことでなくても大丈夫です。 秘密は必ず守ります。  相談にお金は、かかりません。相談を受けてからの流れ 学校での仲間はずれや、いじめ、先生のことや友だちのこと。家でのつらいこと、いやなこと、 家族に話せないこと。バイト先での先輩や上司のことなどで、つらい、悲しい気持ちになったら、せたホッとに相談しましょう。 電話、メール、手紙、FAX、会って、相談できます。子どもの権利侵害についておとなも相談できます。 あなたの気持ちや意見をじっくり聴いて一番よい方法を一緒に考えます。解決に向けて関係する人や機関に話を聞いたり、協力をお願いできます。 あなたの考えや気持ちを代わりに伝えることもできます。関係する機関などに改善要請や意見表明をすることもできます。 解決したあとも困ったことが出てきたら、また相談してください。相談が終わっても、必要があれば、見守り支援をします。 相談電話はフリーダイヤル 0120-810-293 FAXは03-3439-6777 平日は午後1時から午後8時まで。土曜日は午前10時から午後6時まで。 日曜、祝休日、年末年始はおやすみです。せたホッとの住所は〒156-0051 世田谷区宮坂3の15の15 世田谷区立子ども子育て総合センター3階です。