せたホッとレター7号 1ページ目 子どもの声を届ける  せたホッとの活動が開始してまもなく4年となります。その間、関係機関から「せたホッと」の活動を理解していただき、連携も進んできました。  子どもへの切れ目のない支援を掲げる世田谷区には、さまざまな子ども支援の機関、団体があります。昨年度、せたホッとの相談の6割以上が子どもたち自身からです。相談を受けて、気持ちに寄り添い傾聴しながら、子どもの声をこれらの機関、団体に届けつなげることもせたホッとの大事な役割です。子どもたちは学校、家庭、地域などさまざまなところで悩みごとや困りごとを抱えており、問題の背景も多岐に渡ります。1つの機関で問題解決にあたるのではなく、関係機関等がネットワークを組んで、子ども支援をすすめていくことの大切さを実感しています。  たとえば、子どもや保護者などから「クラスが大変な状況にあるので見に行って(来て)ほしい」といった相談が入ると、せたホッとの委員と専門員が学校への訪問を検討します。訪問した場合には先生方と相談の上、クラスの様子を観察したり、子どもたちといっしょに給食を食べたりします。その中で、支援の必要を感じると、先生方と話し合い、一定の期間、子どもや学級の支援をさせていただくこともあります。その際には、せたホッとがコーディネート役となり、学生ボランティアや支援要員と連携・協働し対応することがあります。こうした取り組みにおいても連携はとても大切です。  せたホッとは子どもや保護者と周囲の人たちへの支援や働きかけを通して、子どもの権利擁護の実現に向けた努力を続けていきます。    2ページ目 せたホッとは児童相談所、子ども家庭支援センター、医療機関、学校、教育委員会など多くの機関と連携しています。ここでは関係機関の声をご紹介します。 ・児童の特性を考慮した学生ボランティアなど人的支援とともに、児童をめぐる人間関係を、学校と一緒に考え見守る支援が得られたのは大きいです。個別ではなく、担任と児童、学級集団の関係性について相談ができました。(区立小学校校長) ・「せたホッと」には、大変お世話になりました。面談を繰り返し行い、子どもやその家族の意見のみならず、学校の状況も理解していただきました。その上で、両者の一致できる点はどこなのかを、ていねいに探っていただいたという印象があります。(私立小学校教員) ・児童館まつりで、手づくりゲームコーナーを担っていただきました。子どもたちにとってより身近な存在であること、地域の大人にも知ってもらう機会になっていました。啓発品のなちゅグッズも好評でした。(児童館長) ・「子どもである皆さんが、周囲の人たちと協力して、誰もが等しく、自分らしく、安全に安心して毎日を過ごせるよう、子ども家庭支援センターは、せたホッとの方々と一緒に、皆さんの子どもとしての権利を守っていきます。」(子ども家庭支援センター職員) ・今の子どもたちの考えや学校教育の実態など、大学では学べないようなことをたくさん学ばせていただきました。この活動を続けて、将来子どもの現実に寄り添った対応のできる教員を目指していきたいと思います。(学校支援に参加している大学生ボランティア) せたホッと フリーダイヤル 0120-810-293 FAX 03-3439-6777 相談時間 月曜日から金曜日 午後1時から午後8時 土曜日 午前10時から午後6時 日曜祝日年末年始はお休みです 子どもにはまもられる権利、大切にされる権利があります。この権利を侵害してはいけません。これまで相談してうまくいかなかったことも話してみませんか おわり