せたホッとレター3号 いじめ防止等への「せたホッと」の活動が期待されています。 国では、いじめ防止対策推進法が平成25年9月28日に施行され、世田谷区においても、いじめ防止基本方針を平成26年3月に定めました。 「せたホッと」は世田谷区いじめ防止等対策連絡会に参加しています。またいじめ防止等に関する基本的な考え方(いじめ防止基本方針)に基づいた「せたホッと」の活動が期待されています。 未然防止 児童・生徒や保護者への周知 早期発見 せたがやホッと子どもサポートの運営 早期対応 学校に対する指導・助言及び実施 家庭・地域等との連携 教育委員会などや関係機関等との連携等 「せたホッと」は公正・中立な第三者機関としての立場で子どもの話を聴き、その声を代弁します。子どもの権利に基づいて子どもの最善の利益を考慮しながら、子ども本来の力を引き出し、子どもを中心にした問題の解決にあたっていきます。また、児童館事業、家庭教育学級等での「いじめ予防授業」、 協議会や研修会にも積極的に参加をしていじめ予防に取り組んでいます。 せたホッとの活動 深沢児童館の「新年ふかさわ子ども大会」のあそびコーナー受付で、スタンプラリーのカードなどを配布しました。 青少年地区委員研修会で「子どものコミュニケーション〜おとなにしてもらって嬉しかったこと・嫌だったこと〜」について講演しました。 いじめの定義(いじめ防止対策推進法 第二条) この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍しているな祖当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的または物理的な影響力を与える行為(インターネットを通じで行われるものを含む。)であって。当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。 「対人関係の悩み」が「いじめ」に移行しないように 相談を受けていると、「いじめ」がささいな対人関係の悩みからはじまっている様子も考えます。 「対人関係の悩み」とは「いじめ」は、なかなか区別が難しいです。 「せたホッと」には仲の良かった友だちからある日突然嫌なことを言われたり、されたりすることを悩んでいる相談が多く寄せられています。 「対人関係」の悩みの相談例 仲の良いグループの子が、私と友達の前の前でこそこそ話をする。 「なんでそういうことするの?」って聞いたら、「あなたも前にやったでしょ」って言われた。 いつもみんなで一緒に帰っていたのに、突然「一緒に来ちゃダメ!」と言われた。気にしてないけど何でそういうこと言うのかがわからない。 隣の子が嫌なことを言ったり、たたいてくる。「やめて」と言ってもやめないし、強く言うと泣いちゃう。 仲良くしている時もあるけど、悪口をいってきたりするときもある。「やめて」って言うと「じゃあ、友だちやめる」って言われる。私は仲良くしたいのに。 携帯電話の無料通話アプリのグループ内で、嫌な書き込みが増えてきたからグループを抜けたいけど、友人関係が気まずくなるから抜けられない。 などがあります。 「対人関係の悩み」が「いじめ」にならないために、どうしたらいいか一緒に考えてみたいと思います。 それでは、子どもからの悩みを聴いたとき、周りのおとなはどのようなアドバイスをしているのでしょう。 子どもからの相談では、「自分たちで解決しなさい」「自分で言いなさい」「無視をすればいい」などと周りのおとなからアドバイスされることがあるようです。 相手を無視することは、なかなか難しいことです。また、自分の気持ちや思っていることを相手に伝えることはおとなにとっても簡単ではありません。 こうしたアドバイスを受け、どうしたらよいか悩んでいる子どもは多いのです。 そして子どもたちは戸惑いつつも、言われたことをするべく努力して、がんばっています。努力によって嫌な思いをしなくなることもあるかもしれません。 子ども自身が相手から嫌なことをされたとき、相手に対して「いやだ」「やめて」と言えるようになることは大切ですし、そのことがいじめの予防にもなります。 しかしながら、逆にいじめに移行することもあるかもしれません。 周りのおとなは子どものつらい気持ちに寄り添い、アドバイス後もフォローし、見守る中で必要に応じて手を差し伸べることがとても大切です。それはおとなへの信頼感に繋がりますし、安心した学校生活につながります。 「せたホッと」ではできる限り子ども本人から詳しく話しを聞いて、本人が「どうしたいか」「どうなったらいいか」「どんなことならできるか」などの解決策を一緒に考えます。 その上で「せたホッと」が子ども本人にかわって学校に行くことが解決に繋がるのなら、子ども本人の了解を得て、学校へ訪問することもできます。 学校での事情や様子について、校長、副校長、担任の先生方からお話を伺って、先生方とも協力しどうしたら子どものために一番良いかを一緒に考えていきます。 せたホッとより 対人関係で悩んでいるときに、子どもの嫌な思いを受け止めて、早急に対応すると深刻な事態を回避できることがしばしばあります。 子ども本人も、自分が相談したことで問題が改善したと思えると、大きな自信につながります。自分の問題を自分で解決できたことにより、元気を回復できるのではないでしょうか。 子どもにはまもられる権利、大切にされる権利があります。おとなでも子どもでも、この権利を侵害してはいけません。 これまで相談してうまくいかなかったことも「せたホッと」に話してみませんか。(自分のことでなくても大丈夫です) 秘密は必ず守ります。※お金はかかりません 電話番号はフリーダイヤル、0120-810-293です おわり