せたホッとレター 第2号  平成25年度に相談されたケースの数は132件、委員や専門員が活動した総活動回数は1,317回で、家庭での悩み、学校での悩み、いろいろな悩みをかかえた子どもの声に耳を傾け、どこにも居場所のない子どもの、しばらくホッとできる場所となったこともあります。これからも、子どもがアクセスしやすい相談機関として、子どもに寄り添った活動をしていきたいと思っています。代表委員 いちばよりこ 25年度の活動報告書を出しました 活動報告書は「せたがやホッと子どもサポート」のホームページからご覧になれます 区のホームページから子どもなやみそうだんへ行き、さらにせたがやホッと子どもサポートへ進んでください 児童館事業にも参加しています 「せたホッと」は児童館事業に参加して、子どもとふれあう機会をつくっています。顔を見て話をす ることで、子どもが安心して相談してくれることを願っています。 イベント会場で広報・啓発活動をしています。 「せたホッと」考案の手づくりゲームやマスコットキャラクター「なちゅ」のぬり絵お面など、そのイベントの対象年齢に合わせた広報啓発活動をしています。 平成25年度の相談・活動状況は、実件数132 件、相談者からの相談回数781 回、相談者との連絡や面談、関係機関とのやりとりを含めた総活動回数1,317 回でした。実件数の内訳は、小学生に関する相談が全体の半数(66 件、50.0%) を占め、次いで中学生(36 件、27.3%)、未就学(11 件、8.3%)、高校生(6 件、4.5%)、不明(13 件、9.8%)でした。 委員 はんだかつひさより 相談の内容 活相談内容としては、「いじめ」(28 件、21.2%)、「学校・教職員等の対応」(21 件、15.9%)、「不登校」(7 件、5.3%)など学校にかかわることが半数近くを占め、「対人関係」(21 件、15.9%)といった学校や地域における子ども同士の人間関係にかかわるもの、「虐待」(13 件、9.8%)、「子育ての悩み」(7 件、5.3%)など家庭に関する相談も多くありました。 相談者からの相談回数と方法 相談者からの相談回数781 回のうち、子ども自身からの相談は410 回(52.5%)で、おとな 371 回(47.5%)よりも多くなっていることが、子どものための相談・救済機関としての特徴と いえます。相談方法は、電話相談がもっとも多いですが、子どもとはメールでやりとりをするこ とも増えています。 こんな相談が寄せられましたのコーナー 注意、プライバシー保護のため内容等については変えてあります。 より開設から一年が経ち様々な相談があり、相談者も幼児、小・中・高校生とあらゆる年齢層でした。いろいろなところへ相談しても解決できず、こじれている相談も多いです。学校や職場などでのいじめ、親の過度の期待や虐待などが起きたとき、子どものSOSを敏感に受け止めず、価値観を押しつけるなどの大人の対応で、悩む子どもの姿が目立ちます。「せたホッと」は子どもたちに寄り添い、勇気づけるよう今後も努めていきます。 委員 つきだ みづえより ※プライバシー保護のため内容等   例1 相談内容 子どもの母親から「夏休み明けに転校をしたばかりの子どもが、悪口やからかうようなことを言われたり、いじめを受けている。2 学期になってからクラスでどんどんエスカレートして行き、子どもは学校へ行きたくないといっている」と電話相談がありました。に せ せたホッとの対応 「せたホッと」は子ども本人に会って、つらい気持ちをじっくりと聴きました。その後、学校を訪問し、子どもの様子をみながら、学校に子どものつらい気持ちを伝えました。また、学校と情報交換したり、保護者と学校との関係改善を進めていき、子どもが学 校で嫌な思いをしないような体制づくりに努めました。  その後も「せたホッと」は見守り支援を続けることになりました。 例2 て子ども本人から「これまで誰にも相談したことがないんだけど・・・。お父さんからいつもきつい口調で怒られる。体調が悪くても病院に行かせてもらえない。つらいけど、どうしたらいいの?」という電話相談がありました。あります。 子どもの様子が心配だったので、直接会って話を聴くことにしました。面談では、暴 力などの身体的虐待はないものの、父親から人格を否定されるようなことや、小さな失 敗を大きく捉えられて厳しく責め立てられるようなことが多い、とわかってきました。 「 せたホッと」は、その子どものための最善の方法を考え、取り組みました。 子ども本人から「アルバイト先の上司が自分だけにきつく当たる。いろいろ考えて仕 事をしていることが、よく思われないのかな?今後上司に、どう付き合っていけばいい のか困っています」という電話相談がありました。 上司の言うとおりにやってみても変化が見られなかったら、一人で抱え込まずに相談し てもらいたいことと、場合によっては、本人とアルバイト先との関係で、どのような改善 方法が考えられるか「せたホッと」が一緒に考えていくことを説明しました。  子どもは「自分の話を聴いてもらって、自分が悪くないとわかって良かった。また困っ たら相談したい」と話して、電話相談を終えました。  このように、子どもが話をする、また誰かに話を聴いてもらえるということで、子ども 自身が「安心した」「ホッとした」という相談も多くあります。 子どもにはまもられる権利、大切にされる権利があります。おとなでも子どもでも、この権利を侵害してはいけません。 これまで相談してうまくいかなかったことも「せたホッと」に話してみませんか。(自分のことでなくても大丈夫です) 秘密は必ず守ります。※お金はかかりません 電話番号はフリーダイヤル、0120-810-293です おわり