おおきくなぁれ 冬号 令和5年12月 世田谷区 子ども若者部保育課 編集 看護師業務連絡会 ウイルス性胃腸炎にご注意ください 胃腸炎を起こすウイルスはたくさんありますが お子さんではノロウイルス ロタウイルスが多く ウイルスがついた手で口に触れたり汚染された食品を食べることで感染します 感染すると嘔吐や下痢がおこります また発熱を伴うこともあります 早めに病院で診てもらい脱水症状にならないように気を付けましょう 予防のポイント 外から帰った時 食事の前 トイレの後等 石鹸と流水で十分手を洗いましょう 食器 調理器具はよく洗いましょう 生野菜はよく洗いましょう 食品は中心まで十分加熱し作ったものは早めに食べましょう 病気になりにくい健康な体を作るには 早起き早寝朝ごはん で生活リズムを整えることが大切です ケアのポイント1下痢・嘔吐のとき 熱が高いときの水分補給 脱水を予防するため水分補給を十分に行いましょう 湯冷まし 経口補水液 こども用イオン飲料など 吐いた時は吐き気が治まったら飲ませましょう 30分から1時間程度 嘔吐がなければティースプーン1杯から始める ほしがる場合は常温でこまめに少しずつスプーンを使って飲ませましょう 5から10ミリリットル程度を5から10分ごとに ケアのポイント2下痢の時の食事 便のかたちがおなかのバロメーター 便のかたち 消化吸収の良い食事の例 水のような便の時 経口補水液 野菜スープ 薄い味噌汁 おもゆ リンゴのすりおろしなど ドロドロの便の時 豆腐 バナナの裏ごし ニンジンやカボチャ じゃがいもなどの野菜の煮つぶし ゼリー など やわらかい便の時 予防 回復期 おかゆ 煮込みうどん 温かいそうめん 白身魚の煮つけ とりのささ身のやわらか煮 野菜の煮物 など たべるのだいすき11月号にメニューの紹介があります 母乳やミルク離乳食については医師に相談しましょう ケアのポイント3 嘔吐物や排泄物の処理方法  家庭内感染を防ぐために 1窓を開けて使い捨ての手袋とマスクを着け使い捨ての布などで嘔吐物をふき取る 2次亜塩素酸ナトリウム塩素系漂白剤を薄めた消毒液で嘔吐物のあった部分とその周辺を 拭く汚れたものはすべてポリ袋に入れそれらは消毒液をかけてから密封して捨てる 最後に消毒液で拭いたところを水拭きする 3嘔吐物の付いた服は85℃以上の熱湯に60秒つけるか次亜塩素酸ナトリウム 塩素系漂白剤を薄めた消毒液で消毒してからから洗濯する 色落ちすることがあり注意が必要です 4さらに乾燥機をかけたりアイロンをかけたりすると熱に弱いノロウイルスは死滅しやすい 処理の後は必ず手洗いを行いましょう 消毒液 次亜塩素酸ナトリウムの作り方 原液濃度6パーセントの場合 衣類を消毒する場合 30分から60分つけ置く 濃度0.02パーセント200PPm300倍希釈 水ぺットボトル1.5リットルに原液5ミリリットルキャップ1杯 水バケツなど12リットル原液40ミリリットル 嘔吐物の処理 濃度0.1パーセント1000ppm60倍希釈 水ペットボトル500ミリリットル原液8.5ミリリットルキャップ1杯と3分2 水ペットボトル1.5リットル原液25ミリリットル コラム 腸内細菌と健康 腸内環境を整えて免疫力を上げましょう 腸内細菌は善玉菌と悪玉菌と中間の菌と大きく3グループに分かれています 一番数が多いのは中間の菌で次に善玉菌が多く悪玉菌は少数です 悪玉菌はタンパク質や脂質が中心の食生活 不規則な生活 ストレス 便秘などが原因で腸内に増えてきます 善玉菌はヨーグルト 乳酸菌飲料 納豆 漬物などで摂取できます また野菜類 果物類 豆類などの食物繊維には善玉菌を増やす作用があります 便を観察することで 腸内細菌が健康的な好ましい状態であるかどうかわかります 色は黄色から黄色がかった褐色で形状は柔らかいバナナ状が理想です