23ページ目です お役立ち情報、医療編として、まず認知症の原因となる病気について説明します 脳の働きを低下させる原因は様々で、病気によって、現れ方や経過が異なります 神経変性疾患は、脳の神経細胞の変性が原因で起こります アルツハイマー型認知症がもっとも多く、脳にアミロイドベータなどが溜まることで脳の働きが低下します それにより記憶障害、見当識障害、実行機能障害などが起こります レビー正体 がた 認知症は、幻視や手足のふるえ、立ちくらみ、歩行障害、動作が鈍くなるなどのパーキンソン症状、睡眠障害などが出現します 前頭側頭型認知症は、もの忘れよりも、性格の変化や社会的な常識とは異なる行動が目立つのが特徴です 認知症のなかで唯一、難病指定を受けています 血管性認知症は、脳の血管の病気が原因で脳の働きが低下します 脳卒中、くも膜下出血などにより脳の血流が悪くなり、それに応じて手足の麻痺や飲み込みの障害などとともに、記憶や判断力の障害などが起こりやすくなります そのほか、脳外傷や脳腫瘍、脳炎など多様な病気で起こる認知症もあります 慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、アルコール依存症などもありますが これらは治療などで治る場合もあります 下段 には、認知症になった専門医からのメッセージを掲載しています 精神科医の長谷川和夫さんは 2017年に認知症になったことを公表しています 2021年11月、92歳で他界されました メッセージは次のとおりです 認知症になったからといって、突然、ひとが変わるわけではない 自分が住んでいる世界は、昔も今も連続している 認知症は固定したものではない 認知症になったら、もう終わりだと思わないでほしい 認知症の本質は暮らしの障害 大事なのは、いまを生きること 23ページ目の説明は、これで終了です 次は、24ページ目です。 次に、 認知症の症状、について説明します。 脳の神経細胞の障害によって、 生活していく上で重要な認知機能がうまく働かなくなり、中核症状が現れます。 ただし、 いきなりすべての症状が現れるわけではなく、年単位の長い時間をかけて、 少しずつ症状が現れ、 徐々に進行していきます。 症状が現れても、残されている認知機能が多くあります。まだ本人がわかること、できることに着目することが、 本人が自信を保ち、自分らしく暮らし続けるために非常に重要です。認知症の進行を緩やかにすることにもつながります。 中核症状では、判断力の低下、記憶障害、場所や時間がわからなくなる見当識障害、仕事や家事を順序立ててできにくくなる実行機能障害、話を理解したり、話すことが難しくなるといった症状があります。 認知機能の障害があるとストレスに耐える力が低下します。不適切な環境で暮らしていると、ストレスに耐えきれず、 行動・心理症状ビーピーエスディーが現れる場合があります。 これらの症状は、決して認知症の人すべてにしょうじるわけではありません。症状が現れた場合でも、ずっとしょうじているわけではありません。 認知症になってから、 行動・心理症状が現れることなく暮らし続けられるように、現れた場合に、 できるだけ短時間で解消できるように、身体面や心理面、物理面、そしてなによりも社会的な環境を、地域ぐるみで区民、専門職、行政が連携して整えることが重要です。 行動・心理症状ビーピーエスディーでは、不適切な環境に対して、ストレスに耐えきれず、大声を出したり、うつ状態になる、意欲がなくなる、おこりやすい、落ち着きなく歩き回る、暴力的な言動、いらだつといった症状があります。 一方、本人が暮らしやすい環境だと、これらの症状は現れにくくなります。 病気や症状だけを見ないで、本人がよりよく生きていけるように、暮らしやすい環境を一緒に作りましょう。 24ページ目の説明は、これで終了です。 次は、25ページ目です。 『お役立ち情報』地域、介護編の「世田谷区版」をご紹介しています。 世田谷区、総合支所、相談・申請窓口一覧、あんしんすこやかセンターのご案内をしています。 認知症に関する、様々な相談は、お住まいの地区のあんしんすこやかセンターへご相談ください。 各あんしんすこやかセンターの連絡先などは、世田谷区、高齢福祉部、介護予防、地域支援課までお問い合わせください。電話番号は、03-5432-2954です。 地域、仲間とつながる情報としては、認知症カフェ、介護者の会・家族会 、認知症本人交流会があり、このページには、それぞれの内容を紹介した世田谷区認知症在宅生活サポートセンターのホームページの二次元コードがあります。 認知症カフェ、介護者の会、家族会 、認知症本人交流会などの相談、お問い合わせについては、世田谷区認知症在宅生活サポートセンターまでお願いします。電話番号は03-6379-4315、FAX番号は03-6379-4316です。 25ページ目の説明は、これで終了です。 次は、26ページ目です。 『お役立ち情報』地域、介護編の「全国、東京都版」をご紹介しています。 認知症のご本人とご家族のための制度とサービスをホームページでご紹介しています。 厚生労働省、希望大使。 認知症本人の全国組織として、一般社団法人 日本認知症本人ワーキンググループがあります。 認知症の人と家族の全国組織として、公益社団法人 認知症の人と家族の会があります。 このページには、それぞれの内容を紹介した各ホームページの二次元コードがあります。 若年性認知症に関する相談窓口として、次の4つを掲載しています。 若年性認知症コールセンター 電話番号は、0800-100-2707です。 東京都若年性認知症総合支援センター 電話番号は、03-3713-8205です。 東京都多摩若年性認知症総合支援センター 電話番号は、042-843-2198です。 若年認知症サポートセンター 電話番号は、03-5919-4186です。 医療の相談窓口として、 地方独立行政法人東京都立病院機構、都立松沢病院 認知症疾患医療センター 電話番号は、03-3303-7211です。 26ページ目の説明は、これで終了です。