世田谷区衛生検査センター年報 令和元年度版の概要です。 検査項目数等の詳細については、次の連絡先までお問い合わせください。 世田谷区衛生検査センター(世田谷保健所健康企画課試験検査) 電話 03−3706−5211  1 組織  構成および人員  世田谷区衛生検査センターは、細菌検査区分6名、理化学検査区分7名、臨床検査区分12名(兼務)で構成されています。 2 事業内容および実績  世田谷区衛生検査センターでは、区民の食生活、生活環境、感染症等に関する安全確保のための検査を実施しています。 (1)食品衛生検査  世田谷保健所生活保健課の衛生監視業務に伴い区内で製造された食品、一般に流通する食品等の細菌検査および食品添加物、残留農薬等の化学検査を実施しています。また、生活保健課に区民から寄せられた相談等にともなう検査にも対応しています。令和元年度は食品細菌検査で305検体、食品化学検査で130検体の検査を実施しました。検査項目数については、細菌検査で3,285項目、化学検査で3,571項目実施しました。 (2)放射性物質検査  平成24年度より、区内保育園、区立小中学校の給食、川場村移動教室提供食および区内流通食品の放射性物質検査を実施しています。また、消費者庁より貸与を受けた機器を使用し、区民検査を実施しています。検査項目はセシウム134および137を測定しています。令和元年度の検査数については、主なものとして、保育園からの検査で、検体数1,076検体、学校からの検査で364検体実施しました。基準に適合しないものはありませんでした。 (3)環境衛生検査  世田谷保健所生活保健課の監視業務に必要なプール水、公衆浴場水等の水質検査を実施しています。令和元年度は井戸水が36検体、利用水として浴槽水、冷却塔水、循環給湯水および修景水が332検体、プール水が157検体の検査を実施しました。また、おしぼり等の検査として3検体、その他一般環境検査として室内空気や真菌の検査を23検体実施しました。 (4)臨床検査  感染症の発生予防及びそのまん延の防止を目的として腸内細菌を727検体、ノロウイルスを19検体、寄生虫を99検体、結核接触者検診のQFTを286検体実施しました。また、性感染症予防事業に伴うHIV検査を1049検体、梅毒検査を1048検体実施しました。 (5)家庭用品検査  世田谷保健所生活保健課より搬入される繊維製品や接着剤中に含有されるホルムアルデヒドの検査を35検体および洗浄剤の検査を4検体行いました。基準に適合しないものはありませんでした。   3 相談品等検査結果  世田谷保健所生活保健課によせられた相談で、検査の依頼を受けたものについて検査を実施しました。  FT-IRにて相談者宅の樹脂状の白い異物の検査等を実施しました。 4 精度管理調査 (1)東京都・特別区衛生検査機関における精度管理調査  都区保健衛生試験検査機関における検査技術の維持・向上を図ることを目的として、「精度管理調査実施要綱」(平成2年3月20日付)に基づき、精度管理調査が行われています。(事務局:東京都健康安全研究センター)  内部精度管理調査として、水質化学、食品化学、食品細菌および腸内細菌の項目に参加しました。 (2)外部精度管理調査  財団法人食品薬品安全センターの配布検体による食品衛生外部精度管理調査事業の理化学調査および微生物学調査に参加しました。 5 会議・研修・学会等・参加状況 (1)地方衛生研究所(会議・研修)  地方衛生研究所全国協議会等に参加しました。 (2)学会  日本食品衛生学会第115回学術講演会に参加しました。 (3)研修および講習会  令和元年度信頼性確保部門責任者等研修会等に参加しました。 6 所内実施研修  食品細菌検査 ふき取りによる黄色ブドウ球菌等の検査を食品衛生監視員向け研修等を実施しました。 問合せ先:世田谷区衛生検査センター(世田谷保健所健康企画課試験検査) 電話 03−3706−5211